訪問日:2006/06/11
仕事も忙しくなり、風邪を引いてもなかなか治らない。頭の中が「わぁーっ」と悲鳴を上げそうなここ最近の僕。
そんなとき、ふと大仏さまを見に行こうと思い立ちました。
東大寺へ来ると、大仏さまを見るまでもなく気持ちが晴れやかになります。特にこの日は修学旅行生が多く、一際賑やかな雰囲気。ことに南大門の付近はいつもながらにごった返しています。人もうろうろ、シカもうろうろ。いつもの明るい境内です。
もうこれだけで、僕の心の中は雲ひとつないきれいな青空。すっかり元気になっていたんですよ。
さて、みなさんはどこから見る大仏さまが好きですか。
もちろん、どこから見てもその大きさはケタ違い。圧倒的な威容に目がまん丸になることは間違いないのですが、僕は斜め後ろから見る大仏さまの怖いくらいの迫力にいつも心臓がどぎまぎしてしまいます。
大仏さまともなると光背もビックリするくらいぶ厚いのですが、その光背をちょうど真横から見るような位置に立ったとき、まさにこの仏さまを斜め後ろから見上げることが出来ます。
すると、正面から見ていたときとはまったく違う、不気味な迫力をもった大仏さまの姿が、そこにあります。なんだか、見上げているだけで“ゴゴゴゴォ”と地鳴りのような音が聞こえてきそうなくらいです。
そして、あれだけ優しげだった目が何かを射さすかのように鋭く空を見据えていることに気がつきます。
すごいすごいと思っていた大仏さまが、もっともっとすごく思える瞬間です。
大仏さまもすごいけれど、お住まいの大仏殿だって相当すごい。まるで要塞のようだな、と思います。木組みをじっくり見ているとまるで機械仕掛けのようで、ともすればギギギーと鈍い音を立てながらハウルの城のごとく動き出しそうなのです。
でも、もっとよく見るとこの大仏殿、相当ガタが来ているような気もします。塗装も剥がれ落ち、堂内ではところどころ壁の隙間から光が差し込んできたりしています。ギギギと動き出した途端、がらがらがらと崩れ落ちちゃうんじゃないかしらと思います。
ギギギでがらがらがら。後に残った大仏さまの、呆然としたお顔が見ものに違いありません。
大仏殿へ続く参道の両脇が芝生で埋められていることに注目する人は、案外少ないような気がします。この明るい緑の絨毯は、東大寺の陽気な雰囲気を作り出すに当たって大きく寄与しているように思えます。
大仏殿の石段に立って、伸び伸びと広がる芝生を眺めているとなんて気持ちも広々としてきます。これぞ大仏殿。そのスケールの大きさに身を任せて、とってもいい気分。
さて、明日からまた仕事がんばるぞーという気持ちになるのです。
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