勝尾寺(大阪府箕面市)

訪問日:2006/02/19

境内にダルマがひしめき合う

勝尾寺の境内では、至るところに小さなダルマが置かれています。
額を寄せ合ってなにやら会合を開いているダルマたちもいれば、互いにそっぽを向いているケンカ中のカップルみたいなのもいます。賽銭箱の上にわらわらと寄り集まってなにやら楽しげな団体さんのダルマもいれば、小さな石の上にぽつんと一人静かに佇むダルマの姿も見受けられます。
それぞれの場所で、それぞれの思惑を秘めたダルマたち。喜や怒や哀、楽。このダルマたちを見ていると、さまざまな人間模様(ダルマ模様?)が感じられます。
どうやら、ここには人間顔負けの複雑なダルマ社会があるようです。

きらびやか、アイドル登場!

多宝塔を見ていると、アイドルのコンサートみたいだなぁ、と思います。
だって、派手な赤い衣装を身にまとって、太陽の明るいスポットライトを浴び、華やかなステージの上に立っているんですよ。
“みんな、今日は来てくれてありがとう!”そんなセリフが聞こえてきそうです。
もっとも、下にいるのは黄色い声援を送る女の子たちではなく、おじさんやおばさんが多いんですけどね。
それでも、そんなこと多宝塔はお構いなしです。なにしろ、ステージに立つ彼は、いつ見ても楽しそうにきらきらと輝いているのですから。

古寺の雰囲気、奥の院

境内の一画に、古寺の雰囲気をひっそりと鎮る場所があります。奥の院です。
砂地の上に、ぽつんぽつんと疎らに佇む古建築。日差しを遮る木立。ここだけまったく別のお寺に来たみたいです。
“昔の勝尾寺は、みなこんな風だったんだけどね”薬師堂という勝尾寺で一番古い建物が、僕の心にそっと語りかけます。“時代に合わせてお寺も変わっていく。悪いことじゃないさ”その言葉は諦めや自嘲ではなく、素直な気持ちとして僕の心に伝わってきました。
でも、今の活気あふれる境内を見ていると、薬師堂の言葉が正しいことがわかります。形は変われども、あふれんばかりの勝尾寺イズムは昔も今も変わらない。そのパワーは、今後もさまざまな形で継続されていくことでしょうね。

最高の青空図書館

きれいに整備された境内は、まるで公園のようです。家族連れが多いのもむべなるかな、といったところ。
この日は少し肌寒い一日でもありましたが、随分と読書が進みました。境内の至るところに座る場所があるので、あっちで読書、こっちで読書、いろんなところで本を開いて、くつろぎのひとときを楽しみました。
勝尾寺は僕のような本の虫にとって、これ以上ないくらいの青空図書館です。

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