金剛寺(大阪府河内長野市)

訪問日:2005/04/17

春の小川

金剛寺の門前に、小さな川が流れています。
♪春の小川はさらさら行くよ
っていうけど、ほんとに“さらさら”って感じで流れているんです。とっても気持ちのいい音。まるで何かをささやきかけているみたい。

金剛寺の美しさは、いつもこんな何気ない風景の中にあるような気がします。いろんなところに美しさが転がっている、宝石のいっぱいつまった宝箱みたいなお寺なんです。

冬と春、曇と晴。こんなにも違う印象

金剛寺に来るのは二度目のことです。
初めて訪れた時は冬、曇り空。しいんと静まり返った境内に底知れぬ神秘を感じたものです。
そして二度目のこの日。春、青空。相変わらずの静けさでしたが、こんなにも違うものかと思うくらい、境内はのどかでのほほんとしていました。
随分明るくなったなぁ。なんだか都会へ出て変わってしまった友人を見るような思いで、僕はこの日の金剛寺を過ごしました。

ギョロ目の降三世明王

金堂に上がらせてもらいました。内陣は格子戸で遮られていて、そこから目を凝らして中の様子を伺います。真ん中にご本尊の大日如来、向かって左に降三世明王、右に不動明王という並びになっています。
内陣の薄暗い空間の中から浮かび上がる降三世明王のギョロッとした目が、とても印象的です。一瞬怖いんだけども、よく見るとくりっとしてて、かわいらしい目をしていることがわかります。
ほら、怒ってるんだけどその様子が面白くて、ちっとも怖くないガッコの先生とかいたじゃないですか。あんな感じ。
本当に怖いお顔をされているよりは、こっちの方が金剛寺には断然似合っているような気がします。

目で見るリズム

室町時代に作られたという金剛寺の庭。小さな植木が元気に駆け回って遊んでるような、軽快な庭。見ているとワクワク楽しい気持ちになれる庭。
さながら“目で見るリズム”って感じなんですよ。言わば、木や石、建物、苔なんかが一緒になって、目で見る音楽を奏でているんです。
僕はたった一人の観客となって、この無邪気な音楽会に見入っていました。アンコールを望まなくとも、ここに来ればいつでもその楽しい演奏を“見る”ことが出来るんですよ。

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