大通寺<長浜別院>(滋賀県長浜市)

訪問日:2005/07/31

意外に静かだった

賑やかな門前町、でっかい山門。久しぶりに大寺院にやってきたぁーって感じです。
けど、朝から降り続いていた雨のせいもあったのでしょうか、山門をくぐると境内はがらーんとしていて、どちらかというと寂しげな印象さえ感じられました。
静寂の大寺院って、ちょっとシュールです。なんだか廃墟を思わせるようなところもあります。
しばらく雨宿りもかねて(傘を持ってこなかった!)、山門の下で境内の寂しげな様子を眺めていました。昔観た『羅生門』という映画を思い出しました。

けど、思い切りくつろいだ

本堂の中には割り合い派手な彩色、彫刻が施されていました。大通寺は真宗大谷派の別院なんですけど、“いかにも”って感じだな、と思いました。金色の柱、金色の欄間、うんうん、そこには確かに京都の東西本願寺を彷彿させるものがありましたよ。
ただ、いつも賑やかな京都・本願寺とは違って、ここではお堂の中にいるのは僕ひとりだけです。豪華な空間を独り占めするのって、なんだか殿さまになったみたいで気持ちがいい!
いつものように読書に勤しむには少し薄暗い堂内だったので、この時は何も考えずにぼーっと座っていました。だんだん心地よくなってきて、そこから動くのが億劫になってきました。

そして、感動した

さて、本堂を出て今度は含山軒や蘭亭といった建築巡りです。
建物はどれも風格があって堂々とした佇まいだし、各々の部屋にある襖絵や寺宝の数々も一つ一つが趣のある素晴らしいものでした。
そして、ダメ押しのように登場したのが、含山軒庭園。含山軒の暗い空間を抜けて、目の前に鮮やかな光景がさぁーっと広がった瞬間の感動と言ったら! 空飛ぶ鳥が、厚い雲を抜けて青空に包まれた時、こんな気持ちになるんじゃないのかなぁ、なんて思ってみたり。
もう、随分長い間、この庭を眺めていました。ああ、この光景を家にもって帰れないかなぁ、と本気で思いましたよ。

人も増えてきた

いつの間にか、雨も上がっていました。
実は傘を持ってきていなかったので、このまま降り続けたらまずいなぁ、なんて思っていたのですが、なんともうまい具合に雨が止んだものです。
そうなると、どこからともなくハトがたくさん集まってきて、境内でなにやらつつき回り始めます。そうこうしているうちに、人も増えてきて次第に賑やかな雰囲気になってきました。
どうも、寂しい境内だったのは雨のせいだったようです。うん、賑やかな門前町だもの。やっぱりお寺も賑やかな方がいいや。
今度は絶対に晴れた日に来ようと思いました。

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