滋賀院門跡(滋賀県大津市)

訪問日:2004/10/03

白塀の美しさに大感激

この日初めて滋賀院門跡を訪れたのですが、最も印象に残ったのは庭や数ある寺宝ではなくて、意外にも石垣の上に築かれた白塀の美しさでした。
それは突き抜けるように曇りのない白。清楚で明るく迷いのない白。
この塀の明るい白に触れた瞬間、もうこのお寺のことが大好きになっていました。お寺自体もこの塀のように、曇りのない清楚な明るさに満ちているに違いない、と思いました。

明るい静寂は気持ちがいい!

お堂に上がらせていただきました。水を打ったような静けさでした。
二階の書院にはゆかりの寺宝がいくつか展示されています。もっともこれらの寺宝を見るよりも、書院の中をぐるぐると歩き回っては、その心地よさに酔ってばかりいました。
ふと窓外に目をやると、そこには白い塀が日を受けて明るい光を放っていました。この日、一番感動した瞬間です。

滝の音、静寂を打ち破る

庭園は大きな池を中心に、たくさんの巨石が配置されたダイナミックなものでした。中央から少し右側に滝がありました。高さがあるので、大きな音を立てています。静寂を打ち破りながら流れ落ちていく水は、さぞかし気持ちのいい思いをしているに違いありません。
そして、いつものように庭園の前で読書。この日は、志賀直哉の「流行感冒」。しばらく時を経て、ふと滋賀で志賀という駄洒落になっていることに気づいたのでした。

五本線は門跡寺院の証し

さて、このお寺ではご住職が沿革や寺宝について実に丁寧に説明をしてくださいます。この手の説明を受けるのが苦手な僕は、ただ畏まって相槌さえ打たずに聞いていました。
ふと、ご住職が立ち上がって部屋の外を指差しました。そこにはあの白塀がありました。ご住職は、白塀には門跡寺院の特長である五本の線が入れられていると仰いました。
帰りに、白塀の線をゆっくりと指でなぞってみました。明るい気品を感じました。

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