番所庭園(和歌山県和歌山市)

訪問日:2006/08/13

海を見に行こう

海を見に行こうと思いました。昼間に紀ノ川沿いの粉河寺を訪ねて、気がつけばもう夕刻。帰りの電車もあることだし、急がなければいけません。
慌ててバスに乗り、向かった先は番所庭園。雑賀崎という岬の突端にある、周囲を海に囲まれた見晴らしのいい景勝地です。なにしろ普段海に縁のない生活ですから、どこを見ても海というのは、それだけでもう充分過ぎるほど感動なのです。
日中は焼けつくような暑さでしたが、夕刻ともなると若干暑さも和らぎ、おまけに穏やかな潮風はどこか優しく、さほど日陰がない場所にもかかわらず、心地よい時間を過ごすことが出来ました。

芝生が心地いい

庭園には明るい色の芝生が一面に植わっていて、履いていたサンダルを脱いではだしで歩いてみたりしました。きっと昼間だったら人もたくさんいて、陽気な場所なんだろうなと思います。この芝生の上に寝転んで一日中過ごしたら、どんなにいい気持ちだろう!
さほど広い敷地ではないのだけれど、どこからでも見える海の景色がとても美しいので、ちょっと歩いては立ち止まり、また歩いては立ち止まり、あまり時間がないことも忘れて夢中で見入ってしまいました。

静かな双子

庭園の一番突端から、二つの島が並んで浮かんでいるのが見えます。名前を双子島というそうです。つまりは遠い昔からずっと一緒、強い絆で結ばれた仲良しの兄弟というわけなのでしょう。
“もう会話もし尽くして、話すこともないよ”とでも言いたげに、静かに佇む二つの島。いや、それとも語らずとも心通ずるといったところなのでしょうか。夕暮れの海の寂しさも手伝って、叙情的に美しい光景を見せてくれました。

岩畳に波の旋律

庭園のいたるところに下に下りる階段がついていて、その一つを降りてみると、そこにはなかなかダイナミックな石畳が広がっていました。いや、石畳というよりも岩畳ですね。ごつごつしています。上はきれいに芝生をそろえておきながら、下は荒くれ者の広場みたいになってるんだから、ちょっとビックリです。
ここまでくると、目の前はすぐ海です。小さな波の音が静かな空間にざざ、ざざ、と響いています。自然の奏でる極上の音楽は、単調だけどとても優しい旋律です。耳を傾けるのは、どんなときでも心地いいですね。

Copyright (C) hasegawa neco.All right reserved.