長保寺(和歌山県下津町)

訪問日:2005/12/25

クリスマスの青空の下

また素晴らしいお寺に巡り合いました。長保寺。のどかな田舎町にのんびりと佇む古刹です。
ここには、大門、本堂、多宝塔という三つの国宝建築があります。どれも小ぶりなのですが、その形が驚くほど整っていて美しい。第一印象よりも、じっくり眺めて心に沁みる、そんな建築ばかりなんですよ。

この日は、久しぶりに見た雲のない青空。そういえば、去年も同じクリスマスの日に和歌山県にいました(紀三井寺、粉河寺)。その時も、頭上には心洗われるような美しい青空。思えばそれが和歌山県の寺社巡りの始まりでした。
もう、あれから一年経つんだなぁ、と思うと、とても感慨深いものがあります。

本堂は男前

本堂は、屋根の両端がシュッと鋭く反り返っていて、なかなか男前だなぁと思いました。肩で風切って歩くような、そんなイメージなんですよ。小さなお堂が、逞しい威厳をもって、大きな大きな存在感を打ち出しています。
中をのぞき込むと、小さなお釈迦さまが上品に座っていらっしゃいました。振り向くと、そこにあるのはこのお釈迦さまがいつも眺めている光景。遠くになだらかな山々の広がる、のんびりとした眺めです。何百年もお釈迦さまはこの光景を眺めてきたんだろうけど、絶対に飽きないだろうなと思わせるような美しい眺めでしたよ。

奇跡の塔

多宝塔は、本堂のすぐ傍に建っていました。どんなに建築に興味のない人でも、その均整の取れた造形美に感動することでしょう。間違いなく、僕がこれまでに見てきた中で最も素晴らしい多宝塔です。
鮮やかな青空、音一つしない境内、清楚な白砂の敷地、多宝塔を取り巻く全ての要素がピタッとはまって、奇跡のような美しい情景を作り出していました。あんまりお寺ばかりめぐり歩いているので、とうとう幻覚が出るようになったのかなぁと思うくらい、現実にはまずありえないような美しさでした。

どこに立ってもよい眺め

鐘楼の縁に座ると、本堂、多宝塔がよく見えます。二つの名建築が互いの美しさを讃えあうかのように、仲良く並んで建っています。
今度は多宝塔の傍に立って、境内を眺めます。阿弥陀堂という小さなお堂が、正面に見えます。青空を全身に浴びて、とても気持ち良さそう。
境内のどこに立っても、美しい眺めが広がっている。たっくさん写真を撮りました。めいいっぱい充電していったのに、最後にはデジカメの電池が切れてしまいましたよ。

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