訪問日:2006/08/13
もう一昨年のクリスマスになるんですね、初めて和歌山県のお寺を訪ねた日。紀三井寺についで二番目に訪ねたのが、この粉河寺でした。もう、日も暮れようかという夕刻、帰りの電車を気にしながらの訪問でしたが、見どころいっぱいの楽しさにすっかり時を忘れて、帰りがすっかり遅くなったものでした。
そして、この日は二回目の訪問。今回は、まだ正午を少し回ったばかり。時間はたっぷりあります。今日は思う存分、粉河寺を満喫するぞ! と気合十分ででっかい大門をくぐったのです。
前回は真冬の訪問だったせいか石ばかりが目立った庭ですが、この日は緑が巨石の間からひょこひょこと元気に顔を出す随分楽しい光景を作り出していました。どちらかというと、石よりも緑の方が元気があるなぁと思いました。
やっぱり夏と冬、昼間と夕刻では全然印象って変わるもんだなぁと思います。この日は、夏休みの子供みたいに、青空の下境内の隅から隅までがはしゃいでいるような気がしましたよ。
前回の訪問との違いといえば、人が多かったこともあります。お彼岸の季節ということもあったのかもしれませんが、なるほど西国の札所らしい庶民的な雰囲気をこの日は思う存分満喫することが出来ました。なにしろアミを持ってセミを追い掛け回しているおばさんまでいたくらいです、ちょっとした公園みたいだななんて思いましたよ。
どっしりと重厚な面持ちの本堂も、まるで青空の中を泳ぐクジラのよう。なんてのんびりとした、幸せな世界だろう!
本堂の中に上がらせていただきました。蛍光灯をほとんど使わず、自然光だけで照らされた堂内は薄暗く、神秘的な空気に包まれています。ああ、ここだけは冬も夏も変わらないんだなと思いました。
ご本尊は秘仏で厨子の扉は閉じられているのですが、その他にも二十八部衆だとか十六羅漢だとかいろんな仏さまが、たくさんいらっしゃいます。でも、これだけの仏さまが並んでいるにもかかわらず、堂内の雰囲気は不思議と落ち着いていて、ひっそりと静まり返っています。足音一つで世界が壊れてしまいそう。そっと堂内を一周しました。
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