根来寺(和歌山県岩出町)

訪問日:2005/09/04

聖天堂のスローダンス

中国風の白い山門をくぐると、大きな池が視界に飛び込んできました。池のほとりには小さなお堂。周囲で揺れる木々の緑。
僕には、このお堂が池の中でダンスを踊っているように見えたんですよ。四本の長い足を華麗に使って。
それは、優雅で美しいスローダンス。一際深い印象を残すこの小堂、名前を聖天堂といいます。ダイナミックな建築の建ち並ぶ根来寺の境内に咲く、可憐な一輪の花です。

楽しさいっぱい、明るい庭園

本坊の庭園は、石や植え込みをふんだんに使った賑やかなものでした。これだけのパーツを使いながら、見映えは実にスッキリとしています。
こういう楽しい庭を見ていると、団体で来ているおばちゃんたいみたいに「まあ、きれいねぇ」とか言ってわいわい騒いで見たくなります。楽しい庭は楽しく見ないと損なのです。
小さな子供が本坊の廊下をやんちゃに走り回って遊んでいました。ホントはとってもお行儀の悪いことなんだけど、この庭の前では、無垢なはしゃぎっぷりもいいスパイスになっているなぁ、と思ったのでした。

根来に勇者あり

メインディッシュは、国宝の多宝塔です。もう、あり得ないくらいでっかい。でっかいだけじゃなくて、見映えも力強く美しい。特に真っ直ぐに天を突き刺す相輪の逞しさはどうだろう!
その時の僕の目には“勇者降臨”といった風に映りましたよ。なにしろ、勇ましかったですね。

中に入ることも出来ます。内部も広々としていて、塔というよりもお堂のようでした。大きいということは、それだけでとっても気持ちがいいものです。

大きくて大きくて、大きい

多宝塔のすぐ隣に建つ大伝法堂も、負けず劣らず大きなお堂でした。しかも、中に入ってビックリ、そこにはとてつもなく大きな仏さまが三体、並んで座っていらっしゃったのです。繊細さよりも豪快さの目立つ仏さまで、それがまた根来寺の大らかさにピッタリなんだ! その時の僕の気持ちを表現すると、“愉快”。とっても愉快でした。
もう嬉しくて嬉しくて、顔がにやけてくるのを抑えることが出来ませんでしたよ。

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