ガッシュ読者の心配事(01.05.30)


少年サンデー連載の「金色のガッシュ!!」にハマリ中。
現在連載20話前後。

掲示板で
「ガッシュは少年ジャンプっぽいという意見があるが、どう思うか?」
と質問されたのを機に、ちょいと考えてみた。
うーむ...ジャンプっぽい...か...
もうすぐ35歳になるヲヤジにとって、「ジャンプっぽい作品」とは、
ジャンプが80年代後半から90年代にかけて「努力・友情・勝利」を
3本柱に、部数をググンっと伸ばした頃のテイストと解釈するが、
これでいいのかな?
早い話が「星矢」「DB」「男塾」「筋肉」っぽい...ちゅう意味か(笑)
これで話を進めるとして...

これらをジャンプっぽい作品の代表作とするなら、「ジャンプっぽい」
とは
「とにかくトーナメント」「強さのインフレ」「過剰な引き」という進
行上大きな共通点があり、この3つは、続けていける間は作品の中身を
問わず、とりあえずアンケートの票が取れるという便利な手法として、
絶頂期のジャンプ作品にはしつこいくらい多用されていた。

今回は絵柄等の他の条件は考えずに、この条件をサンデーの「ガッ
シュ」に当てはめてみると、ガッシュのテーマは
たしかに「努力・友情・勝利」と言ってもいいだろうし
ストーリー開始からいきなり
「王座を賭けた勝ち抜き戦」であり、つまり連載全部が「天下一武闘会」
である、さらに王座を賭けているあたりは「シャーマン・ファイト」と
完全に合致する。

さらに、1巻を読んだだけでも各話の最後には、新しい呪文が読めたり、
新しい魔物と遭遇したりと、それなりの「引き」を使っていることもう
かがえるので、これらの点から。

「ガッシュはジャンプっぽい作品かもしれない」と言ってしまおう。

ところがガッシュは決定的に「ジャンプっぽい作品」になり
きれない条件がある。

作者が現在の設定を尊重するかぎり、強さのインフレが起こせないのである。
インフレどころか、ガッシュより強い敵を出すのも難しい。
この違いが、ガッシュの(質を維持したままの)長期化を望むにてんに
不安な影を落とす(笑)

漫画で戦う相手ってのは、たいてい主人公と同じか主人公より強くなければ
いけない。
で、ジャンプ代表作ではこれらは黄金聖闘士であったり3号生であったり、
よーわからん人造人間だったりするわけだが(笑)

ガッシュは開始時点では敵も主人公も同じ強さからスタートする。
全員レベル1で、さらに100人ちゅう制限付き。
もっと強い相手が世界のどこかにいて、それが突然挑んでくる。
といった手が使えない(笑)

もしインフレを起こそうと思えば、「戦いの経験を積んで呪文の数も威力も
大きくなった敵」を出すしかなくなるのだが、ここで100人ちゅう制限が
物語の展開を限定する。
魔物同士が人間界で相手を捜して戦いを挑む、というルールでは100人と
いう数字は少なすぎる。

仮に、どの魔物の子も相手を見つける機会が等しく、素養も等しく、敵を倒
した時のパワーアップの頻度も等しいとゆー最も簡単なモデルを考えるなら、
100人が1回目の戦いで50人に減り、2回目には25人に減る...
すると、多く見積もっても8回戦で王様が決まってしまう(笑)
もし、連載中にガッシュの前に8人以上の魔物が現れたら、作為的な偏りが
あるということだろう。
(108の咎を一人で倒すトーベーとはここが違うのな)
しかも連載が始まってから、ガッシュは既に3〜4人倒してんじゃないか?(笑)

作者がこの問題に気づいているなら、そうそう魔物同士の戦いは増やせない...
(作者も担当者も「連載中に99回もバトルが描ける」と誤解してストーリー構成を
立てている可能性も高そうだが)
またはガッシュを物語世界上「特別な魔物の子」に仕立てて偏りを発生させるしか
ないが、現在のところそんな伏線は見えない。

すると、常にガッシュより強い敵を出し続けようとすれば、魔物同士でなく人間を相
手にしてレベルアップした敵...を出さざるを得なくなる。
(ガッシュだって1巻では銀行強盗とか不良とかやっつけて経験値稼いでたし(笑))

強さのインフレを起こそうって漫画では、一般の人間の強さなんてヘみたいなものだ
鉄砲を構えたおっちゃんすら、スカウターで計測したら主人公より0が4つも5つも
少なかったではないか(笑)
そんなのを相手にチマチマやってて、インフレが起こるほど強くなるわけがない(笑)

むしろ、サンデーなら魔物にいじめられている人間を絡めて、人情物に走る可能性が
高そうだ

結局、最初の問いに対しては
「ガッシュは、ジャンプっぽい進行を見せているが、安易にジャンプ化
したくてもできない、むしろ展開はサンデーっぽい手法に制限されそう
な作品」
ちゅうところです
(あくまでも、現在の設定を尊重するっちゅう条件付きで(笑))

ただ、ガッシュと魔物を平気で10回も20回も戦わせるなら、
これは別の意味で「ジャンプっぽい」と言えなくもない(笑)

とにかくこの厳しい作品設定で、作者の雷句誠さんがこれからどんな
展開とアクロバットな着地を見せてくれるか、今からすげえ楽しみで
ある。

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