のう
 
 
(例1) もっと借金を少のうせなあかん。  (共通語) もっと借金を少なくしなければならない。
 
(例2) だんだん情けのうなってきた。  (共通語) だんだん情けなくなってきた。
 
共通語の「なく」は関西語ではつねに「のう」か言うたら、必ずしもそうやない。「なしに」とか、ほかの言葉がふさわしい場合がある。「のう」に接続助詞「て」がついて「のうて」となるものに関しては別項参照。
(00.08.31←00.07.22)
 
のうて
 
 
(例1) これは人間やのうて猫に見せるコマーシャルです。  (共通語) これは人間じゃなくて猫に見せるコマーシャルです。
 
これは99年秋やったと思うけど、ABCテレビの「おはようコールABC」という番組で和泉夏子さんがしゃべった言葉や。私はこれを聞いてカンドー(^_^)した。実は、聞いてカンドーせなあかんほど、この言い方をする人は少のうなってる。
実は「のうて」と言うためには、その前の「や」が決定的に重要や。ここで「や」の代わりに「じゃ」とか「では」と言うてしもたら、それに続く言葉は、自然の流れとして「なくて」になってしまう。
現実に関西でも(例2)みたいな言い方をする人が増えてきてる。
 
(例2) これは人間じゃなくて猫に見せるコマーシャルです。
これは人間ではなくて猫に見せるコマーシャルです。
 
文字で書いたら共通語と区別つかへん。まあ、それを関西アクセントでしゃべったら関西語やと言う考え方もあるかも知れへんけど、私は「人間やのうて」という言い方のほうに愛着を感じる。
(00.08.31←00.07.22)