この病気の原因はアレルギーの炎症と皮膚バリアー機能の低さにあります。 治療は基本的に正しいスキンケアと正しい軟膏療法です。
スキンケア;こする、引っかくが悪化をまねきます。
 したがって、皮膚を濡らして、固形の石鹸を泡立て指の腹でなでるように洗いましょう(タオル、ガーゼなどでこすってはいけません)。 よく流したら、乾いた清潔なタオルで押し付けるように水分をふき取りましょう。
 拭くだけの時は、その場で絞ったタオルでやはり押し付けるように汚れを取ります。  
軟膏療法;まずバリアの回復のために体も出している油(ワセリン)を塗りましょう。
 炎症がひどい場合は(ただれている場合)ステロイド軟膏が必要になります。ステロイドを塗ることは抵抗がある方もいらっしゃいますが、 使い方を誤らなければ安全な方法です。ステロイドのお話は別項でいたしますが、お知りになりたい場合はご相談ください。
 なお、非ステロイドの抗炎症軟膏はかえって接触性皮膚炎を起こすことがわかってきました。お気をつけ下さい。 
 またこれからの季節は、汗疹などが合併することがあります。これは亜鉛華軟膏などを使います。 軟膏も季節があることを覚えておいて下さい。
 容器に入った軟膏には指を入れず、細菌の繁殖を防ぐためアイスのスプーンやプラスチックのスプーンなどで取って下さい。  
夏にみられやすい合併症

@とびひ
 皮膚などのブドウ球菌が感染したものです。石鹸で洗います。 抗生物質の軟膏、イソジンという消毒薬のゲルなどを加え、時には抗生物質の内服が必要になります。

Aカポジ水痘様皮疹
 単純ヘルペスというウイルスが感染すると、 アトピー性皮膚炎を持つ方は水泡をもった皮疹が密集したこの状態が起こりやすくなります。 これは抗ウイルス剤の軟膏や内服が必要になります。

番外編;ぜにたむし(白癬;皮膚糸状菌症)
 イヌ、ネコの皮膚病として知られているカビの一種で、「たむし」「みずむし」の類です。これが皮膚、根毛、つめなどについておきます。
 子供たちはヨダレなどで濡れた手で感染動物(ハムスターなども)触ったり、ほほを擦り付けたりするためか顔に多く生じ、 体の中心部にも出来ます。一般に小型でコイン状のものがたくさんできることが多く、いわゆる「ぜにたむし」とよばれ、治療には非常に難渋します。


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