アンチドーピングコントロール

 数年前まで日本のドーピングは野放しでしたが、最近は大きな大会ではきちんと検査がなされるようになってきました。2000年現在国内ではMTB、シクロクロスでは全日本選手権のみが対象となっているようです。
 実際にどういうふうに検査が行われるのか、幸運にも?検査に当たったので紹介しようと思います。なお、検査が行われる部屋の内部の様子は撮影禁止だったので写真はありません。
 10日ほどたってから記憶によって書いているので、多少事実と違っている点はあるかもしれませんのでその点はご容赦ください。

検査の手順

  1. 申告書の提出
     レース前72時間以内に薬物を摂取したかどうかについて申告を行います。競技規則に定められた書式の用紙を提出します。(大会参加の競技者全員です。)

  2. 当選者発表
     上位入賞者と抽選で当たった者の発表が行われます。だいたいレース中ですね。ゴール地点付近とコミュニケボードなど数カ所に張り出されます。

  3. 当選者への通告
     ゴール地点付近で当選者に通告が行われていました。2枚?複写になった定められた様式の用紙で選手名(自分で署名する)と通告者、時刻などが記されたものを受け取りました。

  4. 出頭のチェック
     選手は30分以内に付き添い者を1人連れて検査が行われる部屋に出頭します。選手はライセンスを持っていく必要があります。付き添い者はJCFライセンスを持っている人がよいですが。いなければ運転免許証などの身分証明書を持って選手にとともに検査室へ行きます。
     検査室前の係の人がライセンスと先ほどの通知書で本人かどうかチェックします。
     車に戻って着替えてからくると約10分前になっていました。この間に付き添いの人も見つけないといけないので結構いそがしいです。

  5. 検査準備(水分補給)
     レース後は水分が失われて尿が出にくいことが多いので水分を補給します。検査が行われる場所とは仕切られた待合室のようなスペースでした。
     ビール、ジュース、ミネラルウォーターなどいろいろな水分がおいてあり、自由に飲むことができます。自転車競技ではアルコールも禁止薬物に入っていますがアルコールについては検査はしないそうです。だからビールもおいてあるし競技規則にも用意する飲み物のリストに入っています。利尿作用がある点が重視されているのでしょう。
     薬物が仕掛けられているかもしれないので、開封されている飲み物やカップなどは使用しない方がよいでしょう。
     私の場合はたとえ引っかかっても生活に困るわけではないので、ミネラルウォーターをカップに入れて飲みましたが・・・

  6. 容器の準備
     尿が出そうになったら検査官に告げて検査室?へ移動します。
     検査室には選手、付き添い者、検査官?、ドクターが入ります。
     検査室は容器を準備したり尿を詰めたりするスペースと、採尿するスペースが区切られています。
     入り口付近に番号とバーコードのついたシール、採尿する容器、検査用の尿を詰める容器、その外側にかぶせる容器が複数ずつ置かれています。
     容器類は透明な袋に密封されていて、選手は複数あるもののうちから1つずつ容器などを選択して持っていきます。
     容器には薬物が仕掛けられているおそれもあるので?慎重にチェックしましょう。付添人にも念のため確かめてもらうとよいでしょう。

  7. 容器番号と選手の対応を記録
     容器の番号と選手の対応を記録します。2枚?複写でJCFと選手が用紙を持っていて、検査機関は番号だけがわかる仕組みになっています。(誰の尿かはわからないということです)
     検査結果は番号で知らされてきて、JCFで番号から選手を割り出して黒の人には処分など行うことになるわけです。

  8. 採尿
     採尿用の容器を持ってドクターと採尿室へ入りました。転倒虫関係者であるドクター富樫でしたが、そんなに人材がいないので仕方がないのでしょう。
     採尿用トイレは仮設のもので、テントがかけてある中におまる?が置いてありました。
     選手が不正をしないように、上は胸まで、下は膝まではだかになってドクターの見えるところで採尿します。必要量は75ccなので、それ以上の適量を採尿用のコップにとりました。

  9. 尿の瓶詰め
     採尿した尿を選手が自分で瓶詰めします。
     パッケージを開封し、2つの瓶に尿を詰めます。1つの瓶は満タン(約50ml)、もう1つの瓶は半分くらいのところに引いてある線のやや上まで(約25ml)。
     残りの尿に検査紙を浸してドクター富樫がなにやら簡単なチェックをしていました。
     瓶には番号の書かれたシールで封をします。番号とAと書かれたシールを満タンの瓶に、番号とBと書かれたシールを半分くらいの瓶に貼るように指示されました。
     さらに瓶を使い捨ての(一度封をするとふたを壊さないと非常に開けにくい)透明プラスチック容器に入れてさらにシールで封をします。(ここまでは選手がやりました)
     2つの容器を検査官?がビニールのパッケージにまとめて瓶詰め行程は終了しました。
     以上ですべて終了。あとは検査結果が黒と出ないように待つばかりです。
     ・・・まだ何も連絡がないので白だったようです(あたりまえか)(2001/3/20)
 
検査該当者番号発表
優勝者とゼッケン32番、17番が当選。32番や17番が優勝したときや、出頭しない選手がいる場合などに備えてリザーブのゼッケン番号もあわせて発表されています。


選手への通知書
通知時刻や出頭期限の時刻が記されています。

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