おコメ屋の技

 

 コーヒーとかでブレンドがおいしいとかきいたことがあります。ブレンドすることでクセを際立たせたり、または消したり、飲みやすい味にしたてたりするというのです。
 じつはおコメについても同じ事がいえるのですヨ。しかしコーヒーに比べて、おコメのブレンドはなぜかイメージが悪い・・。一時期コメ不足の折に抱き合わせで販売されたり、心無い業者による銘柄米の偽装などが行われたせいかもしれません。
 
 当店ではおコメはブレンドしたほうがお得ではないかと思います。とはいっても正しくブレンドしたものにかぎりますが・・・。
 ではなぜブレンドがオススメできるのかそのワケをご説明します。
 
 どれだけの方が玄米をごらんになったことがあるでしょうか?通常おコメは白米の状態でお店に並んでいるのが一般的です。一部のお店で玄米が並ぶ程度でしょう。
 当店では店内の玄米箱の中に8種類。 紙袋とあわせてかなりの数の玄米があることになりますが、すべて試食してからお店に並べています。食べ比べてみると、それぞれに味の違いがありますし、同じ銘柄でも田んぼごとに出来は多少なりとも異なるので、品質安定という点では大変だなあと感じます。
 さらにお米には完熟粒と被害粒(病気、虫食い、高温障害、胴割など)があります。成熟した米粒ほど味はしっかりしたものになりますが、天候等の自然状況によって左右されます。せっかくおいしいおコメが取れる産地や食味の良い品種でも、毎年良いものが食べれるわけではないのです。
 
 たとえば、例年おいしいおコメの取れるAという産地があれば、人気があり知名度も高いので市場では高値で取引されることになりますよね。しかし、天候の影響で全体的にあまりよいおコメができなかった年でも、人気の産地なので市場価格はあまり下がりません、むしろさらに良いものを求めてあがることさえあります。値段は変わらず、例年よりも出来の良くないものを食べるのではお客様は損をしてるともいえますよね。
 こうした点は銘柄米の持つ欠点のひとつかも知れません。名前が売れているので買う側も選びやすいし、売る側も売りやすい為、あえて出来が悪いですとはお店では言いません。
 
 ところかわってBという産地は今年は豊作で出来の良いおコメでした。ところがB産地、おいしいおコメはできても、知名度が低く消費者受けがいまひとつです。でもおコメ屋は知っているんです。ここは業界内ではおいしいおコメができる土地として評価されていること、比較的コストパフォーマンスに優れることも・・・。
 

当店の精米設備。調質、精米、選穀、
研米色選、小米抜き、計量の各工程を
経てお客様のもとに届きます。
 そこで活躍するのがおコメ屋の技になるのです。
 性格の違う産地のおコメをブレンドすることで、単一の産地、銘柄に比べ安定した品質と割安なプライスを実現できます。複数の原料を使用した旨は明記されますので、安心してお求めいただけます。
 出来の良い産地、作柄の良いコメ、ブレンドの比率、精米の設備と技術が組み合わされて、おコメ屋さんのブレンド米は出来上がります。 このなかでも精米の技術はもっぱら長年の経験やカンに左右されることが多く、当店でも父である二代目がが行っていて三代目の私は横目で眺めているだけです。
 小さな店頭精米機を使っていくつかのブレンドは試みるのですが、なかなか父ほどにうまくはいかないものです。あらためておコメの奥深さ、面白さを感じてます。 
 
 
 ブレンド米もおいしいおコメを入手する一手段です。先入観を持たずに一度お店でお話を聞くのも、おコメ屋さんでのお買い物を成功させるコツではないでしょうか。
 自己流ブレンドも面白いと思います。少量購入していろいろ試すのもアリ。基本は七対三でブレンドすること。ベース米を七にして、残りはおこのみであわせてみます。性質がおコメごとに異なるので相性のいい、悪いはお尋ねいただければ多少なりともヒントが出せると思います。
 
お好みの玄米を選んで、ご希望の
白度で精米いたします
店頭精米機です
クボタ米伯楽
【三馬力】
三分搗、五分搗、七分搗もできますヨ!

H17・4・9