2002年5月の観劇記録・観劇日記 トップへ
●1日(火)19時〜 新国立劇場オペラ「サロメ」@新国立劇場オペラ劇場
●2日(水)14時55分〜 映画「アザーズ」@丸の内プラゼール
●9日(木)13時15分〜 映画「ハッシュ」@シネクイント
●10日(金)18時半〜 新国立劇場オペラ「トスカ」@新国立劇場オペラ劇場
●11日(土)15時半〜 宝塚歌劇団花組「琥珀色の雨にぬれて」「Cocktail」初日@東京宝塚劇場
●12日(日)
19時〜 読売日本交響楽団「第84回芸劇名曲シリーズ」@東京芸術劇場
●13日(月)18時〜 宝塚歌劇団宙組「エイジ・オブ・イノセンス」@日本青年館
●18日〔土)13時〜 劇団四季「クレイジー・フォー・ユー」@名古屋ミュージカル劇場
●18日(土)17時〜 東宝「マイ・フェア・レディ」@中日劇場
●19日(日)16時〜 宝塚歌劇団宙組「カステル・ミラージュ」
「ダンシング・スピリット」@神奈川県民ホール
●21日(火)
18時半〜 新国立劇場バレエ団「ドン・キホーテ」@新国立劇場オペラ劇場 ●26日(日)
11時〜 宝塚歌劇団花組「琥珀色の雨にぬれて」 「Cocktail」@東京宝塚劇場
2002年5月1日(水)19:00-21:05 新国立劇場オペラ「サロメ」@新国立劇場オペラ劇場 Z席1500円 4階R1列5番 演出:August
Everding 指揮:児玉宏 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団 パンフレット:800円
サロメ:ジャニス・ベアード ヘロデ:ヴォルフガング・シュミット ヘロディアス:小山由美 ヨハナーン:青戸知 ナラボート:水口聡 ヘロディアスの小姓:森山京子
本日も早起きしてZ席確保。平日だからと油断してたんだけれど僕の次の人は買えなかった。ギリギリセーフ。今ま では新国公演というと招待席だったので、一階席や悪くても二階席中央での観劇だったんだけれど、しばらくはお金 がないのでZ席のお世話になりそう。今回もキャストが上手に移動すると見えないけれど、一階席では味わえなかっ た最高の響きが堪能できて大満足。真上から見下ろす感じだけれど、舞台が近いのも嬉しい。 「サロメ」はロマンチックでないのであまり好きなオペラじゃないんだけれど、今日みたいに歌手はビンビンに声が出 て、オケも絶好調となるととっても楽しい。もしも指揮者が代役でなくて若杉さんだったらどうなってたんだろう?日本 人のチョイ役の一部の人は「もしもし?」状態だったけれど、主役級はみなさん素晴らしい出来。サロメは初演の時の ように全裸にはならなかったけれど、最後まで声が疲れないのは素晴らしいです。たっぷり踊った(うろついた!?)直 後もたっぷり歌い込んだのにはブラボー!ヘロデは見事なエロオヤジぶりだったし、ヘロディアスはワルキューレに引 き続きかかあ天下、ヨハナーンは美声と歌い口の上手さがめだし、ナラボートは凛々しい隊長ぶり。東フィルは新星 日響と合併してからはアチャチャな演奏のことも多いんだけれど、今日は久しぶりに引き締まった演奏。弦は芳醇だ し、管もミスがなかった。いつもこんな演奏だと嬉しいんだけどねぇ。。。 再演物だし、前回のパンフ作成の際にお勉強した作品なので、細かな部分にまで目が行って面白かったなぁ。メイ ンキャストは入れ替わっているんだけれど、全体的に余裕を感じました。これからもどんどん再演を重ねていただきた い作品の一つ。奇々怪々な音楽だけれど、R.シュトラウスの響きはどことなくエロティックですね。 今月から僕じゃない人によるパンフ。今になって「こんな面倒な仕事をしてたんだ」と開放感半分、寂しいのも半分。
2002年5月2日(水)14:55-16:40 映画「アザーズ」@丸の内プラゼール 自由席・前売一般1300円 E列25番 演出:アレハンドロ・アメナーバル パンフレット:700円
昨年の9月にL.A.で足止めを食らってしまった時に、時間つぶしの一つとして、通子さん、伸一兄さん、KAN(ROBERT は一緒だったかな?)と一緒に大騒ぎしながら見た映画。字幕がないから英語を集中して聞き取ろうとしていたの で、いつも以上に音響や台詞に反応してしまい怖かったという記憶あり。で、ようやく日本公開になったので、らっしい と一緒に観に行く。スリラーだけれど、ホラー映画ではないので、映像も美しく、台本もとっても凝っているので、二度 目なのに楽しめた。字幕を読むため、映像や音への集中を欠いてしまったせいか、今回はあまり怖いという印象がな かった。機会があればもう一度位見てみたいかな。ホント、細かな部分まで丁寧に演出されている映画です。そして 何よりも、字幕があると僕の理解もだいぶ楽。ちょっとした会話はともかくとして、宗教などのトピックスになると、単語 からして知らない英語のオンパレードになるからね。
2002年5月9日(木)13:30-15:45 映画「ハッシュ!」@シネクイント 自由席・前売一般1500円 I列16番 監督:橋口亮輔 パンフレット:700円
昨年のカンヌ国際映画祭で高い評価を受け、フランスでの大規模ロードショーも決定しているという作品。なぜかや っとの日本公開だけれど、チラシをもらった時から「観たい!」と思った。日本映画=つまらない というイメージがある けれど、最近の若手監督による映画は意外と掘り出し物多し。そんなわけで今回も期待感いっぱいで席につく。 が、序盤は人間関係がわからないし、ウジウジモジモジはっきりしない登場人物だらけなので、短気な僕としては 結構イライラしながら観てた。でも、中盤ではあきらめも入ってすっかり集中。「いるいる、こんな人!」って思いながら 鑑賞。同年代の飾り気のない生活の映画なので、とってもわかりやすいし、作品としてもテーマも共感できた。でも、 でも、やっぱり僕には苦手な登場人物が多すぎ。好き嫌いをはっきり言えなかったり、話し合いが苦手ですぐに黙り 込んだり、とにかく「しゃっきりせいっ!」と怒鳴りつけたくなっちゃった。僕だって「too
sensitive」と言われるんだけれ ど(本当だよ!)、気分の切り替えは早いと思うな(早すぎて反省してないように見えるらしい)。 さて、で、この映画がオススメかと言うと、僕には評価できないなぁ。というのも、橋口監督と僕とでは、芝居に求め るリズムが違うみたいなので。思えば、僕が芝居を観てて気にするのはリズム感の良さ。ま、ミュージカルをはじめと して「音楽劇」を中心に観ているというのもあるけれど、たとえ言葉がほとんどわからなくても、イギリスで観るシェイク スピア演劇は楽しいし、歌舞伎だって何もわからないなりに「良かった」と思う作品については、「セリフの応酬のツブ が立ってた」と評されることが多いもの。だから、いかに感情を込めて演技をしていても、芝居全体のリズムに乗らな ければ、「浮いた役者」となってしまう。これは、技術とは別の才能なのかもね。たとえ、登場人物の設定が台本通り 「あちゃちゃ」な奴らだとしても、もう少しリズム良く映像が進行すればきっと楽しめたであろう作品。この作品は別キャ スト・スタッフでまた観てみたいな。あ、舞台化でもOK。散々例に出して申し訳ないけれど、真央さんは技術はひど いけれど、このリズム感が抜群なので舞台が輝いているのかもしれない。(彼女の場合は彼女自身がリズムメーカ ーな作品ばかりというのもあるけれど)。宝塚のトップが輝いて見えるのは、トップのリズムにあった演出がなされる から。不思議と二番手までは危うい舞台を見せてもトップになった途端に貫禄漂うでしょ。これは音楽でも同じ。仲間 がとあるパッセージを投げかけても、それを無視して、いつもと同じ音楽を奏でてしまったのでは、リズム台無し。体 調や気分で体内リズムはかわるものだけれど、それをいかに調整できるかがプロとしての腕のみせどころなのでしょ う。……おぉっと、脱線、脱線。今回は僕と監督のリズムがかけ離れすぎたため、僕が作品に入り込めないという問 題が生じてしまった。作品に対しては集中して観てたけれど、演出については醒めた目で観てた。一本の映画で二 回分堪能したと言えなくもないんだけれど、あれ、精神分裂者って日常がこんな気分なのかな? 田辺誠一君については、根暗でウジウジという役のキャラに拒絶反応。片岡礼子さんは逆に思ったことをポンポン 言うキャラが好きだった!そして、圧巻は高橋和也君。5人の子持ちとは思えない程はまり役。オカマじゃないんだけ れど、ゲイにしか見えないというウルトラC演技。彼はいつの間にか良い役者になったねぇ。顔が濃いだけの人じゃな かった!!
2002年5月10日(金)18:30-21:35 オペラ「トスカ」@新国立劇場オペラ劇場 Z席1500円 4階3列4番 演出:Antonello Madau
Diaz 指揮:Alberto Veronesi 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団 パンフレット:800円
トスカ:アマリッリ・ニッツァ カヴァラドッシ:市原多朗 スカルピア:フランチェスコ・エッレロ・ダルテーニャ(代役) スポレッタ:松浦健
招待券をいただくつもりだった公演。退職にともない招待もパァ。さらに完売している公演ということで、Z席獲得の 試練は「カルメン」まで続きます。「トスカ」は僕のお気に入りの一つで、政治色の強い1幕前半は興味ないけれど、ス カルピア男爵が登場〜殺害されるまでのドラマティックなな展開は最高! 不思議といつも確保しているZ席チケットなのに「トスカ」に関しては難航。初日はらっしい&よたろーと一緒に並ん だのに、確保できたのは一枚だけ。で、らっしいが観劇。8日は初日キャストが勢ぞろいだというのにのんびり出かけ て目の前で完売。今日は裏キャストが勢ぞろいの日だし、連休明けだし、明日の楽日は先約ありだし、ということで、 早起きして8時頃からチケット売り場に並ぶ。が、運の悪いことに、間もなく雨が降ってきて、お尻が濡れるので立ち んぼ。傘を差しながら文庫本を読む時の居心地の悪さったら!!!で、ちょっと機嫌の悪さがピークになったころにな ってやってきたおば様が、先頭に並んでいる友人とおしゃべり→そのまま居座る。みんな「えっ!?」という表情を浮 かべながら、それていて何も言わない。僕は悶々とするのが嫌だからさらに次の人が来るのを待って順番確認。劇 場で隣になる可能性もあるので、にこやかに、でもキッパリとね。だって、全員Z席狙いで並んでるし、見切席なりに 場所の善し悪しがあるから。それにしても、割り込まれて黙っているおじさんは何!?割り込んだ人よりも、おじさん に腹たった!(割り込んだ人には注意したし尾はひかない。僕の中では自己完結)ま、順番的におば様も僕もチケッ トを購入できたので良かった。ちなみに僕とおば様は前後の席でした。チケット売り場で注意した後はおしゃべりして 仲良くなり、「じゃ、劇場で会いましょう」とにこやかに別れておいて良かった。文句言うくせに小心者なのですよ>自 分 劇場は社交場なので、良い雰囲気作りは観客の義務だと思う。僕も気分良く観たいし、おば様にも楽しい気分で 観劇してもらいたいものね。 ……と前置きがとっても長くなってしまいました。本日の「トスカ」は唯一初日キャストだったスカルピア男爵役は急 病につき代役。その他も裏キャストが揃ってしまったので、実は期待していなかったのですが、何の何の、大当たり でごわした! (歌唱力だけだと落ちるけど)トスカ役の人がとっても情熱的な人で、ラテン系の熱〜いオンナを演じて くれ、「これこれ、トスカってこんなキャラクターなんだよね〜」と思いつつ観劇。性格きついくせに、何かあるとすぐに 動揺して逆上、男の好き嫌いが激しい、人の罪には厳しいくせに自分の罪は「神も許してくれるわ」が口癖。普通に 考えたらケッタイなオンナなんだけれど、恋人に対しては甘える甘える。急に可愛い女に大変身。こんなオンナにひっ かかる男もいるんだよねぇ、と思う通りの恋人が、カヴァリエ・カヴァラドッシですがな。この役に扮する多朗ちゃんです が迫力負けして恋人の尻にひかれている、もしくはヤクザなオンナのヒモといった風情(見た目や演技がね)で、妙に バランスが良いカップルとなりました!彼の歌唱はヒステリックなまでに役に生きるヒロインを相手にするには、ノーブ ルすぎたかもしれないけれど、そもそもこの役は金も力もない、ボンボンなはずだから、これはこれで良いのだぁ!そ して、スカルピア男爵とスポレッタのお二人は顔つきも悪いし、悪役を沢山手がけているせいか、とても憎々しい演 唱。 再演だし、大物歌手が出演するわけでもなく(さらに裏キャストだものね)、はっきりいって注目度は低い公演だった と思うけれど、きっちり歌い演じる舞台はとても魅力的だった。もしかしたら、ラテンっぽくない初日キャストの方が平 板かも。 このところ、安い・音が良い・舞台が近い、と褒めまくりのZ席ですが、「トスカ」に関しては、装置が巨大すぎて、一 幕ではクライマックスでの奥舞台がみえず、二幕ではトスカとカヴァラドッシの緊張したやり取りが見づらく、三幕では ペガサス像が見えなかった。もちろん、音楽だけでも素晴らしい作品なんだけれど、美術・演出も素晴らしいプロダク ションなので、今回ばかりはせめて3階席で観たかったな・・・。
2002年5月11日(土)15:30-18:35 宝塚歌劇団花組「琥珀色の雨にぬれて」「Cocktail!」初日@東京宝塚劇場 S席8000円 1階3列53番 演出:柴田侑宏、正塚晴彦(琥珀)/藤井大介(Cocktail!) パンフレット:1000円
トップお披露目&サヨナラ公演のはずが、匠ひびき休演につき代役公演。繰上げキャストによる代役公演となった のでした。ちなみに、開演アナウンスも初日のご挨拶もすべて組長が行っていました。そりゃ、オサちゃんがやってし まうときっと大騒ぎになるものね。 「琥珀色の雨にぬれて」はかつてペーさん(高汐巴)主演で上演された作品。ペーさんは適当に演じているようでい て、雰囲気作りが抜群の人だったし、作品自体がフランスの心理映画のような繊細なものだから、今回の若々しいメ ンバーでの上演はどうかな?と危惧していたけれど、予想以上どころか、とても素晴らしい出来の公演に大満足。休 演の匠ひびきには気の毒な気持ちでいっぱいだけれど、公演としては、ミス・キャストだらけだった本公演に対し、そ れぞれニンに合った役を演じる代役公演の方がしっくりしているかも。 「Cocktail!」は、ここ最近の宝塚のショーとしては、スピーディーで派手で忙しい。各スターへの見せ場も多いし、定 番の燕尾の群舞が入っていたのも嬉しい。嫌だったのは途中のバスケのシーン。男役とはいえ、しょせん女の子が バスケのユニフォームなんか着てしまったら、どこかの学校の女子バスケ部にしか見えない。むしろ、あちらの方が 男らしい選手が多いのでは???はっきり言って逆効果。魅力の半減ですよん。そして、聞いていたほど「ダンスが凄い ショー」とは思えなかった。ま、最近の東京はダンスに関してはレベルの高い公演が多いので、このレベルで「凄い」 なんて宣伝してしまうと「だから宝塚はレベルが低いんだ」とバッシングを受ける材料を提供しているように見えてしま うなぁ。 ●春野寿美礼(クロード) 歌唱力と演技力、そして、ノーブルな雰囲気で好演。代役とは思えないレベルの高さ、貫禄。逆に、この難役を匠ひ びきはどう演じていたんだろう?と心配になってしまった。ショーは元来、匠ひびきのための作品なので、歌ったかと 思うとすぐに終わり。曲もアップテンポでコーラスがかぶさるもの多し。ダンスはさすがに匠ひびきのようなテクニシャ ンではないけれど、大きく伸びやかで、手抜きをしないダンス(最近の宝塚は手抜きだらけです…はい)は、観ていて 気持ちが良かった。彼女は今がまさに旬ですね。この時期に主役を張れることの幸運、それを観られる僕たちの幸福 よ! ●瀬名じゅん(ルイ) 本役では「お兄ちゃん」で、代役では「ジゴロ」彼女の魅力は演技の濃さと色気。したがって、ジゴロが似合うの何の って!ついこの間までスカーレットを演じていた人とは思えないきざりぶり。そして、流し目にウィンクに、ニッコリに、 サービスしまくり。たまたま銀橋などでは、僕の目の前で立ち止まる事が多く、またしても僕のハートを射抜いたので した。 ●彩吹真央(ミッシェル) そして、ソフトであたたかな芸風の彩吹嬢にはドンピシャリの「お兄ちゃん」役。ショーでも歌にダンスに大活躍。中堅 どころがピシっと舞台を締めてくれるのは観ていて気持ちが良い。 ●蘭寿とむ(ローラン) 実は下級生らしいんだけれど、うさどんに言わせると研13の蘭とむ君。芝居でもショーでも、なぜかやたらと目につ く。この存在感はタダモノではありませぬ。もちろん、技術点の高さもGOOD! ●大鳥れい(シャロン) 娘役トップにして、数少ない役の変更がない人。とはいえ、余裕しゃくしゃくかというと、逆にプレッシャーがあったみ たい。フィナーレではウルウルきてた。とはいえ、芝居もショーもまるで彼女が主演のような安定感。トップが彼女で 良かった〜!だって、トップコンビで受け持ってた場面を彼女一人で支えたりするんだよ!検討賞は彼女のもの。 ●遠野あすか(フランソワーズ) ん〜、残念ながら今回は格下げ。彼女の芸風は伯爵令嬢には合わなく、町娘になってた。彼女がまともに芝居をす るのはあまり観た事がないんだけれど、今日の演技に関しては、のっぺらぼうすぎて僕はペケでした、はい。
2002年5月12日(日)19:00-20:50 読売日本交響楽団 第84回東京芸術劇場名曲シリーズ@東京芸術劇場 G席2000円 3階J列17番 指揮:ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス ピアノ:小山実稚恵 パンフレット:200円(入場者へは無料配布)
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 リムスキー=コルサコフ:スペイン希想曲 ラヴェル:ボレロ
超・ド・感動!ラフマニノフの超重量級コンチェルトなんだけれど、小山さんが大熱演!45分もの大曲を、最後の最 後までパワフルに弾ききっただけで凄いというのに、音は綺麗だし、たっぷり歌っているし、もう神業としか思えなかっ た!たまたま今日はピアノのレッスンの日だったんだけど、僕の体がピアノ・モードだったので、余計にピアノの音色 にのめりこめた。のびのびと気持ち良さそうに弾く彼女のピアノは大好き!もちろん、彼女は日本を代表するピアニス トなんだけれど、外見とは裏腹に、どんなテクニカルな曲でもらくらくこなす実力にあらためて脱帽!体は大きいのに、 音は常に繊細な僕と同い年の横山○幸雄君とは対照的。 いきなりの大熱演に感動してしまったので、休憩後の二曲は僕にとってはアンコール・ピースみたいなもの。ひたす ら楽しい〜!と満喫しましたよ。読売日響は普段僕が応援している都響に比べて弦に厚みを感じるな。そして、管楽 器に関しては段違いの実力。ハラハラせずに曲に集中できるのはありがたい。なんとなく弾き込み不足で、荒い演奏 だった気もするけれど、僕自身がアンコールを聞いている気分だったので、そんなことはまったく気にならなかった な。「スペイン希想曲」も「ボレロ」も各ソリストの見せ場がたっぷりで、ワクワクする演奏でした。今日は良いものを聞 かせてもらったな。 中高生時代は招待券がなぜか回ってきてたので、毎月2〜3回は読売日響に通っていたせいか、僕にとってはなじ みのオーケストラ。また通おうかな。
2002年5月13日(月)18:00-20:40 宝塚歌劇団宙組「エイジ・オブ・イノセンス」@日本青年館 A席5000円 1階O列34番 演出:植田景子 パンフレット:220円←中途半端な料金だけれど激安!
原作も映画も知らないので、僕にとってはまっさらな作品。初主演になる椿火呂花嬢にも注目!の公演でした。こ れは、出演者と作品のどちらが先に決まったのかは知らないけれど、ほとんど新人公演メンバーに対してとっても難 しい作品だったと思う。上記リンクだとベタ褒めだけれど、僕にはそこまでには思えなかったなぁ。本公演もしくは本専 科公演(トド・檀主演とかね)で上演するような、ベテラン向け作品。心理描写が求められる難しい芝居なので、どうし ても新人公演にしか見えなかったな。男役はともかく、娘役は滅茶苦茶だったし(怒)ついつい「これが、紫苑ゆう& 白城あやか主演だったらなぁ」と思いながら観劇。本当はこれはいけない見方なんだけれど、やっぱり適材適所とい うものがあるもの。初主演なんだから、もっと彼女の「若い」魅力を発揮できる作品が観たかったな。 プロローグの燕尾の群舞と、フィナーレのダンスは、これぞタカラヅカ!という美しい場面でとっても良かった。宙組 の若手男役は180cm近い子がわんさかいるので、文句なしに格好良い!ま、その反動で最後に登場する主役がチ ンマリ見えた。ちなみに、椿嬢はものすごい上げ底靴でした。まるでトゥ・シューズを履いてるみたい。 椿嬢(ニューランド役)は綺麗だし、頑張ってたし良かった(老けメイクは似合わない)。見た目は真矢みきに、台詞 は紫苑ゆうに似てたと僕は思う。ま、それゆえにシメさんが主演だったら、なんて考えちゃったんだけど。とりあえず、 歌も芝居もダンスもそつなくこなしているので、観てて安心。最近の宝塚では珍しい、クラシカルな男役で、ふんわり した存在と、品のある立居振舞には好感を持った。問題は「滑舌」かな。東宝劇場は音響が悪いので特に滑舌が悪 いと今後困るのです、ハイ。ま、これについては彼女に限らず、宝塚は全体的にひどいけどね。(○一郎先生も嘆い てました)。 ふづき美世(エレン役)はダメでした。大嫌い。品位もなければ芝居の技術もない(おまけに○○○も……はさすがに禁 句か)。大人で、美貌も情も持ち合わせたとっても美味しい役だというのに、ただのわがままオンナに見えてしまった のは痛い。所作もバサバサしてたし、イントネーションもおかしな部分が多かった。目指せ!大人のイイ女!!彼女 の実力やキャラクターに合ってない役という意味では気の毒なんですけど。 美羽あさひ(メイ)はあまり印象に残らず。初々しいわけでもなければ、上手なわけでもない。とっても中途半端な娘 役。作品としては、エレンと拮抗する役だと思うんだけれど、完全に脇役に徹していた。これで良いの??? 本日は男役の出来が良く、遼河はるひ(ネッド)は滑舌抜群で歌も上手だった。身長もあるし、今後の注目株!青 年の若々しさ、力強さがちゃ〜んと表現されてて良かったなぁ。 反対に娘役は全体にひどすぎ。まったく、宙組はめぼしい娘役がいないねぇ。特に観ていられなかったのは毬穂え りな(キャサリン)。作りすぎて不安定な声、奇妙な発音・イントネーション、妙にこねくり回した演技で、一原けいかと 思った! そして、これは演出の植田先生に責任があるんだけれど、音乃いづみに『花から花へ』を歌わせたり、珠洲春希に 『ジゼル』を踊らせたりするのはやめましょう。なまじ有名な作品だけに、粗が目立ちすぎ。プロのオペラ歌手やバレリ ーナでさえ手こずる作品なのに、技術も表現も素人に挑戦させることないでしょうに!実際、あんなに酷いのははじめ て!!!宝塚の生徒が演じるのだから、宝塚の生徒が魅力的に見える作品を選べば良いでしょうが!!!!!! ……というわけで「生徒に合った作品を用意しなかった」植田景子先生には猛省を要求します!生徒さんは頑張っ てたし(男役は学年の割に立派でした)、作品もきっと、別キャストだともっと映えたと思う。が、このメンバーでこの作 品というのはどちらにとってもマイナスばかり。座付き作家なんだからしっかりしてね!!!!!!!!!!
2002年5月18日(土)13:00-16:00 劇団四季「クレイジー・フォー・ユー」@名古屋ミュージカル劇場 S席9450円 1階L列22番 演出:スーザン・ストローマン パンフレット:1600円
なかなか東京に戻ってこない「CFY」なので、名古屋で観てきました。カラオケ公演だし、仮設劇場なので、あまり乗 り気ではなかったのですが、最近の四季としてはキャストも揃っているし、出来も良かった。何よりも、とっても観やす い劇場で楽しかったなぁ。カラオケといえども、元のオケが上手いわけではないので、いつも生オケでトチル部分(特 に金管)は録音でも下手っぴだった(笑) ●荒川務(ボビー) タップは加藤敬二よりも上手い。でも、あいかわらずのアイドル歌唱には辟易。 一幕ではやたらと声がひっくり返っ てたんだけれど、二幕からはついに手抜き。 山口祐一郎の足元にも及ばない歌唱力でこれをやられると、 寒〜い 空気が流れるんですよねぇ。 芝居も相変わらず間が悪いし。。。 ●保坂知寿(ポリー) キャリアも長く、この役は彼女で何度も観ているのだけれど、 予想外に大健闘。ドスのきいた声が出るようになっ て、 ポリーのたくましさがより表現されていてとっても良かった。 ギア・チェンジも今日はさほど目立たず、 芝居は 相変わらず間が良く、 しっかり笑いを取ってた。 でもね、鬘の手入れの悪さ、ドレスさばきの品のなさも今まで通 り。 ま、西部の田舎娘の役だから、これはこれで良いのかも。 ●青木朗(ランク) この人でこの役ははじめて。 そういや、オリジナルキャストの川原洋一郎さんも、 ロンドンやNYでもはげかけの俳 優さんが演じていたけれど、 これって何か指定があるのかなぁ? 「美女と野獣」のガストンについては胸毛指定が あるようにね。 (胸毛がない俳優の場合は鬘(というのか?)を利用) ●森依鶴美(アイリーン) この役好きなんです。 ビッチな女性で、教養とお金と美貌を備えていて、 でも現実的で、いつでもどこでもたくま しく生きていくところがね。 森さんはリッチな感じが良く出ていて、登場するだけで効果絶大。 ●大平敦子(テス) 千紘れいかと呼ばないと誰だか実感がわかないな。 鈴木綜馬と呼んで芥川英司と同一人物と思えないのと同 じ。 宝塚時代は歌手として鳴らした彼女なので、 ダンス・キャプテンの役はどうかな、と思ってたけれど、 ボロもだ さずにまずまずの出来。 そして「サインしてほしいの」ばかり言ってた「異国の丘」と違って、 ちゃんとソロを歌う場 面もあれば、ダンスの見せ場もあって満足。 台詞がクッキリ・ハッキリ通るのも嬉しい。 ●味方隆司(ユージン・フォーダー) わ、若い……。
名古屋ミュージカル劇場はオケボックスがないので舞台が近く、奥行きも幅もないのでとっても観やすかった。今まで の「CFY」は日生劇場と山梨県民文化ホール観ているので、舞台がとっても狭く感じたし、実際、装置も簡略化されて た。東京に戻ってきた時には日生劇場で上演してほしいんだけれど、もしかしたら、無理やり四季劇場[秋]で上演に なるのかな???
2002年5月18日(土)17:00-20:20 東宝「マイ・フェア・レディ」@中日劇場 A席13500円 1階14列17番 演出:西川信廣 パンフレット:1500円
すでに完成している作品を無理にいじることないのでは?今回は名作ミュージカルのクラシカルな上演を楽しみに でかけたので、あまりの改悪にショックを受けてしまった。舞台の中央には歩道橋があるだけ。その下に応接セット があればヒギンズ教授の家。柵を並べればアスコット競馬場。何もなければコヴェント・ガーデンという、いかにも「お 金がありません!」という装置。歩道橋のおかげで舞台の前半分しか使えず、カーテン前芝居だけで全編を見せられ た感じ。演技もダンスも横移動しかできないし、歩道橋のおかげで舞台奥は照明はあたらないし、スターが登場して も目立たないし、おまけに暗転は多いし長い。まったく大劇場公演の演出を一から勉強しなおすべし! ●大地真央(イライザ) すでに何度も演じていて賞も得ている役だけに、 しっかり笑いは取っているし、 三月の「パナマ・ハッティ」とはう らはらに、 どならずに最後までちゃんと歌ってたし、 舞台を盛り上げようと懸命でした。 (演出のおかげで盛り上 がらなかったけど。。。) 珍しく、彼女のドレス姿はインパクト弱し。 というのも、衣装は今まで通りなのに、 舞台美 術が白一色。 これじゃ、真央様といえども目立ちようがない!! ●草刈正雄(ヒギンズ教授) しつこいようですが、この人の声が駄目です。 どこから出しているんだろう??? 台詞の粒は立たないし(おまけ に妙に張り上げるので聞きにくい)、 歌は単調だし、まったく、黙って立ってれば格好良いのに。。。 ●尾藤イサオ(ドゥーリトル) 今回のワースト。 役が要求する自由人の逞しさは全くなく、 歌も声が出てなくて弱かった(歌手なんですよ ね、、、一応) 彼はどの役も同じチマチマした演技なので、 本来は盛り上げるべきシーンが盛り下がってしまった。 真央様の足を引っ張るだなんて、まったく鞭打ちの刑だぁ。 ピシピシッ!!!!!!!!!! でもさ、尾藤イサオの娘が大地真央 だなんて、 あ〜た、そりゃあんまりでしょうよ。ゲラゲラ。 ●岡幸二郎(フレディ) その歌声にうっとり。 マイクいらない!と思える声量は相変わらず。 カーテン前で歌うだけのしどころのない役な んだけれど、 ま、岡さんにはぴったりの役かも。 それにしても、老けたわぁ。 歌もさることながらビジュアルが売り の人だというのに、 この急激な老けようは何事!? もう女装ネタは無理ね。オッサンだもの。
中日劇場は、キャパとしては日生劇場クラスなんだけれど、古い劇場のようでして、ロビーは狭く、天井は異様に低 く、客席は気がめいってしまいそうな薄暗さ。おまけに、旧東宝劇場三階席並の座席の狭さにうんざり。とはいえ、小 さな舞台にもかかわらず、どの席からでもとても見やすい作り。おまけに音響もとっても良くて聞きやすかった。最新 の音響設計をほどこさた最近の劇場よりも、行き当たりばったりの古い劇場の方が観やすく音も良いだなんて。。。 舞台は狭くタッパもないので、シアターアプルみたいでした。こんな劇場で本当に「レミゼ」や「エリザ」がちゃんと上演 できたのかいな?
2002年5月19日(日)16:00-19:05 宝塚歌劇団宙組「カステル・ミラージュ」「ダンシング・スピリット」千秋楽@神奈川県民ホール A席5000円 3階12列12番 演出:小池修一郎(カスミラ)/中村一徳(ダンスピ) パンフレット:1000円
東宝劇場公演でベテラン助演陣は大量退団、専科スターはツアーには同行せず、残りのメンバーの半分は「エイジ・ オブ・イノセンス」に出演。……ということで、「和央ようか・花總まり と仲間たち」といったところかな。全体的にレベ ル・ダウンしているのは致し方ないし、オケは録音、装置は貧弱、照明は薄暗い、と条件も良くないんだけれど、ポジ ション・アップした生徒さんたちの頑張りが爽やかで健気で、個人的にはとても楽しめた公演!中でも、彩乃かなみ 嬢が素晴らしかった!花組時代は歌手として活躍した彼女だけれど、いつの間にやらダンサーとして扱われていた のにはびっくり。そういや、歌うのってエトワールだけかも。男役を率いて踊る彼女の格好良いこと!!颯爽としてい て、迫力と勢いがあって、「あ、ついに花總まりを抜いちゃった!」と目を見張った。今が旬で生き生きとしていたも の。対して、花總まり嬢は疲れ果ててた。抜擢は早かったし、確かに長期政権ではあるものの、学年的にも年齢的 にもまだまだいけるはずなんだけど、エネルギーの発散がなかった。ん〜、彼女の舞台でこんな印象を持つのは初 めて。
2002年5月21日(火)18:30-21:25 新国立劇場バレエ団「ドン・キホーテ」@新国立劇場オペラ劇場 B席3990円 3階2列30番 振付:マリウス・プティパ/アレクサンドル・ゴルスキー 指揮:渡邊一正 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団 パンフレット:800円
キトリ:酒井はな バジル:佐々木大 エスパーダ:イルギス・ガリムーリン
お花ちゃん最高!完璧!!超ゴージャス!!! な公演でした。 元々僕が一番好きなバレエ作品、新国バレエ団の十八番というのもあるけれど、余裕も余裕。超絶技巧を披露しな がらも「私より上手く踊れる人が他にいらして?」という余裕の微笑み。お上品にすましかえった役じゃないので、お 花ちゃんのように押し出しも良く華のある(顔は天海祐希にそっくり)ダンサーが踊ると、観ていてまことに気持ちが良 い。今までみた中で最高のキトリでした。そして、熊川哲也と並んで日本の誇るバジル大ちゃんは、さすがに軽やか にジャンプや回転をみせてくれたものの、居並ぶのがお花さまとあっては、残念ながら見劣り。彼だけを見れば素晴 らしいんだけれど、お花様とは存在感が違いすぎました。あれ、どこかの某劇団のお花様も昔は似たようなことを言 われていたような。。。やっぱり、名前は人をあらわすものですね(笑)
2002年5月26日(日)11:00-14:05 宝塚歌劇団花組「琥珀色の雨にぬれて」「Cocktail!」OMC貸切公演@東京宝塚劇場 S席8000円 1階15列27番 演出:柴田侑宏、正塚晴彦(琥珀)/藤井大介(Cocktail!) パンフレット:1000円
チャーリーの復帰は六月以降に延期だとか(上記リンク参照)。本日は最近宝塚を観はじめたらっしい、先日の横浜 公演で知り合ったポリニャックさん、そして、おなじみよざりーと一緒に観劇。らっしいはともかく、他の二人の名前を 東宝劇場で呼ぶのは、なんだかとっても恥ずかしい(汗)でも、よざりーはともかく、ポリニャックさんは本名知らない (笑) よざりーには「琥珀」は大人の話すぎて駄目だったみたい。らっしいの話によると、30分もたたないうちに「けっ」と言 い残して、熟睡体勢へだったとかま、ぶーたれているよりも寝ててくれたほうがずっと良いです。 「Cocktail!」は楽しかったみたいで、バスケのシーンは一緒に歌ってた。さすがに歌謡曲大好きとあって、リクエスト まで出してた。(歌劇団に投書するのかいな?)。そして「みんなの歌」からはバスタオルだった!花組観劇ははじめ てのくせに、涙・涙の察知は早いねぇ。さすが!
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