2002年8月の観劇記録・観劇日記
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●2日(金)19時〜 安寿ミラ 「FEMALE vol.5」初日@アートスフィア
●4日(日)11時〜 宝塚歌劇団星組「プラハの春」「LUCKY STAR」OMC貸切公演@東京宝塚劇場
●4日(日)17時〜 東宝 「ラ・マンチャの男」@帝国劇場
●9日(金)19時〜 来日カンパニー「Fosse」@オーチャードホール
●10日(土)16時〜 「シンデレラ」@新宿コマ劇場
●17日(土)12時〜 宝塚歌劇団花組「あかねさす紫の花」「Cocktail」@博多座
●17日(日)17時半〜 劇団四季「ライオンキング」@福岡シティ劇場
●18日(日)16時半〜 宝塚歌劇団花組「あかねさす紫の花」「Cocktail」@博多座
●19日(月)13時〜 宝塚歌劇団花組「月の燈影」@日本青年館
●22日(木)18時半〜 宝塚歌劇団雪組 「追憶のバルセロナ」「ON THE 5th」@東京宝塚劇場
●25日(日) 12時〜 来日カンパニー「THE FULL MONTY」 千秋楽@東京国際フォーラム・ホールC
●25日(日) 16時〜 「シンデレラ」@新宿コマ劇場
●27日(火)18時半〜 宝塚歌劇団雪組「追憶のバルセロナ」新人公演@東京宝塚劇場




2002年8月2日(金)19:00-20:30 
安寿ミラ「FEMALE Vol.5」@アートスフィア
S席8000円 1階M列19番
パンフレット:1000円

「ダンスの花組」時代のトップさん。実は宝塚時代はあまり好きじゃなかったのですが、(痩せすぎてたし、無理して低
く出す声が苦手でした)。彼女の場合は宝塚退団後の仕事は厳選しているようで、どの舞台も安心して楽しめるのが
嬉しい。そして、宝塚退団後は、コンテンポラリーダンスに領域を広げ、今だにすばらしいダンステクニックを保持して
いる。今回は休憩なしで割とシンプルな構成・振付だったけれど、そのシンプルさが彼女の充実を物語っている気が
しました。踊り出す前から、ポーズを決めて立っているだけで、ため息ものの格好良さ。何もせずともこんなに格好良
いスターは数少ないんじゃないかな。一流のダンサーからのみかもし出す雰囲気。そして、トップを張っていた大きな
オーラ!来年も楽しみです。



2002年8月4日(日)11:00-14:05 
宝塚歌劇団星組「プラハの春」「ラッキースター」@東京宝塚劇場
S席8000円 1階19列26番
演出:谷正純(プラハ)/中村一徳(ラッキー)
パンフレット:1000円

初日・新人公演に続いて三度目の、そして最後の観劇。初日にはすごく地味に感じた「プラハの春」も新人公演の後
で観直すと、さすが、本役は見せ方がうまいなぁ、と感じる。それでもつまらない作品には違いないけれどね。パンフ
レットによると「ミス・サイゴン」よりもすばらしいミュージカル、と原作者からのメッセージがあったけれど、リップサービ
スにも程がある!!ま、覚悟を決めてきたせいか、意外にもプラハは寝ないですみました。でも、これは感激直前に
「本日の見所」のレクチャーを受けていたから。今後まだ見る人のために、勝手に転載しておきます。

ショーはひたすら眠かった〜。
スターが揃っている組なのに、何て盛り上がらないのでしょう?

1、かよちゃんが死に恋人でもないウメが誰よりも大袈裟に嘆き悲しみ、お前は愛人か?
2、とうこ「みんなそれくらいで喜ぶな。この中で何人が裏切った?その数の方が多い!」で後ろを向く柚希は一番最初に裏切ったという設
定。
  その代わりラストでは下手で一番に兵士に向かっていくのだそう。
3、さえこ「さあ、みんな僕は経済的にも支援者だから食べてくれ!」上手で一人むくれてテーブルにつかない柚希は、
  中途半端な稲村に怒っているそう。それをなだめる恋人。
4、ター&あきのラブシーンはエッチ!ターったら触りまくり!とごくさんが言ってたけどいつも寝ていて見たことありませんでした。ママ確
認しといて!
5、ショーのゴム。ねったんがつかむ右手、柚希の前辺りにべっとりと赤い口紅。ムラで柚希がつけたそう。
  宝塚舞台さんはゴム1本変えられない貧乏?せめてものお楽しみ下さい。
6、同じくきんさんが打たれた後も、そんちゃんよりウメが天を仰いで嘆き悲しみ、実はロザリン?って感じ。

お芝居もショーもウメちゃん観てると楽しい。
あきちゃんのくじゃくも、後ろのオレンジのウメ&まりちゃん?が可愛いし、ロケットもやっぱり池田銀行イメージガールは秀でて可愛い
〜!



2002年8月4日(日)17:00-19:15 
東宝「ラ・マンチャの男」@帝国劇場
B席4000円 2階K列31番
パンフレット:1500円

何度も何度も再演され、そしてそれらを観ているはずなのに、いまだに「わからないなぁ〜」という作品の一つ。劇中
劇の中に劇中劇が出てきて、「現実の世界」「劇中劇の世界」「劇中劇の中の劇中劇の世界」を演じ分けなければな
らないので、演じる人のみならず、観る人も頭の回転を良くしておかないと難しい。とはいえドン・キホーテが歌う「見
果てぬ夢」で感激し、幕切れの同曲の大コーラスで感動してます。ストーリーも演出もダンスもボク好みの作品では
ないのですが、このナンバーがあるからこそ通っているのかも。幸四郎さんは相変わらずで何をしゃべっているのか
も、何を歌っているのかもわからないんだけれど、もはやそんなことはまったく気にならないという独自のオーラを発し
てます。狂気の演技なんて絶品でしたよ。が、木の実ナナ・上月晃・鳳蘭らが演じてきたアルドンサ役の松たか子は
ミスキャスト。柄が違いすぎるし、技術面でも歯がたたず。はっきり言って、アンサンブルの誰よりも歌も下手なら台詞
も痛々しかった。これはアントニア役の松本紀保さんも同じ。だから、作品の出来としては決して良い公演ではないん
だけれど、お客さんはみんな満足していたみたい。というのも、父娘三人の競演だったから。家族で、信頼しあいなが
らすすめられる舞台というのは独特の雰囲気があって、観ていて幸せな気分になりました。そして、全力を出し合って
同じ仕事が出来る松本一家がうらやましくなりました。ちなみに、10年後には染五郎を加えて(カラスコ博士か?)、
親子四人で上演したいのだとか。もう、こうなったらとことんやっちゃてください。この作品は松本家のお家芸なのです
から。。。



2002年8月9日(金)19:00-21:10 
来日カンパニー「Fosse」@オーチャードホール
S席12000円 2FL3列1番
振付:BOB FOSSE 演出:ANN REINKING
パンフレット:1500円

 大澄賢也が出演していないヴァージョン。財布的には厳しかったけれど、行って良かった!でも、客席は見事にが
らがら。一階席はU字型にあいてるし,二階席・三階席は閑古鳥。おかげで,二階皇族席の一つ後ろの座席をget。
この席は音も視界も最高!(前回は音は上に飛ぶし、段差がないので前の人もじゃま!)実は「fosse」は今回以外
にも各地で何度も観ている作品だけれど、今回のカンパニーは最も動きが柔らかい気がする。エロティックを強調した
版だからかな?したがって、テクニックが凄い!という人は見当たらないんだけれど、(もちろん、この作品にしては、
という意味であって、一般的には凄いテクニシャン!)、淫靡にはならずに、それでいてクネクネと踊る姿はナカナカ味
があった。二幕の中盤でほとんど裸で踊るシーンがあるんだけれど、人間の体の美しさを感じさせられました。セック
スを描写しているシーンなのに、ちっとも淫乱ではなく、美術作品!という趣。そして、相変わらず「ミスター・ボージャ
ングル」では幸せいっぱい。この場面って「CATS」の「アスパラガス」にどこか似てない?それにしても、彼らの足の
長いこと!組替えるだけで格好良いんだもん!!
 客席には宝塚星組トップの香寿たつきを始め,生徒が何人も。で,ビュッフェで彼女たちを眺めつつワインを飲んで
たら,僕の横を通り過ぎる坊っちゃん系のハンサムが一人。着ているものから「業界人」と思ったものの,はじめは誰
だか気づかず。で、二度目にすれ違った時に「劇団四季の違いのわかる男だぁ!」と膝を打つ。そうです、石丸幹二。
彼は素顔の方がハンサム!舞台化粧の下手さと、硬い表情が舞台で損している。優等生タイプでオーラがないの
で,ファンじゃなかったんだけどね,やっぱり格好良いわぁ。彼ら、彼女らの席は僕たちのすぐ下だったので,らっしい
と二人でキャーキャー。宝塚と劇団四季のそれぞれのトップと同席できて、ミーハーなボクは大満足。客層が違うから
か、誰もキャーキャー言ってなかったです。お話してくれば良かったかな?でも、こんな時のボクは小心者なのです、
はい。



2002年8月10(土)16:00-19:10 
宝塚歌劇団狸組「シンデレラ」@新宿コマ劇場
A席5000円 中段H列81番
演出:酒井澄夫
パンフレット:800円

来日公演もあったし、酒井典子や麻乃佳世主演による公演もあったので、すでにすっかりおなじみのファミリーミュー
ジカル。今回は宝塚の現役生とOGが競演というのが話題。結果からいえば、誰もが知っているおとぎ話なので、リア
ルに演じるカンパニーよりも、男役も登場する宝塚版は作品にとってもマッチしていた。舞踏会のシーンなんて「ウエ
イターが沢山」には見えなかったのが宝塚版ならでは。そして、座長に合わせて作品をいじってしまうのもこれまた宝
塚ならでは。今回は、榛名由梨、鳳蘭、瀬戸内美八、峰さを理、高汐巴と、トップ経験者がズラリ。そして誰もが「自
分が主役」と思っている座組なので、シンデレラ&王子の影の薄いこと。そういえば、今回のメンバーってほとんどが
星組絡みですねぇ。榛名・初風コンビはベルばらで星組に客演しているし。星組ファンだった母を誘って行ったんだけ
れど、大喜びでした。
●鳳蘭(妖精の女王)
はっきり言って今回の座長です。これだけトップ経験者がズラリの舞台にもかかわらず、一番オーラを感じました。今
や、体型は崩れているし、声は伸びず、ダンスも動けないんだけれど、そして(昔から)台詞は棒読みなんだけれど、
何もしなくても、オーラがビシバシ。大きな目の使い方や、見得の切り方の一つ一つが決まっていて、格好良いことこ
の上なし。ホント、舞台、それも中央に立つのがふさわしいお方です。そして、舞台に立つのが嬉しくて嬉しくてたまら
ないというのが客席に伝わってきて、なんだかボクまで幸せな気分になってしまうのでした。彼女は、役者ではなく、
スターなのであって、中途半端に技術を追いかけないのが偉い!今回はストーリー展開はわかりきっている話なの
ですが、ツレちゃんのスター芸があってこその、公演成功かな。舞台を引っ張っていたもの。まじめに演じてたら退屈
だよぉ〜。ツレちゃんは笑いを取るのも相変わらずお上手。
●榛名由梨(王様)
オーラだけではミュージカルというよりもレビューになってしまうんだけれど、ツレちゃんとは対照的に役者なのがショ
ーちゃん。本当にトップだったの???と思ってしまう位地味なんだけれど、王様としての貫禄、押し出しの良さは中途半
端な役者ではできません。「いぶし銀」ともいえる堅実な演技で舞台を支えたのでした。
●初風諄(女王様)
あ〜ったかいのです、雰囲気が。そして上品。王様の言葉を借りれば「理想的な妻であり母」なのです。旦那様を尻
に引いている役には見えなかったけれど、「一家の大黒柱」的な安心感がありました。こんな人が演劇界にカムバッ
クしてくれたのは嬉しい。
●瀬戸内美八(継母)
ルミさんもショーちゃんのように芝居が得意な堅実タイプなんだけれど、現役時代はそれでもオラオラと野郎ぶりを振
りまいていました。(おじさんが得意な方だったなぁ。タータンとは別のタイプでね)。そして、退団後もなぜか男役の
公演しかみてないので、実はルミさんの女役は始めてなんだけれど、相変わらず……男でした。退団してからの方
が長いんだけれど台詞が今にも「べらんめぇ」となりそう(笑)芝居は相変わらず抜群にうまくて、さすがにツレちゃん
が一緒なので、地味に映りがちだったけれど、迫力はあるのに可愛い継母ぶりでした。
●峰さを理(ポーシャ)
オフの峰ちゃんを見ているみたい。甘えたしゃべり方だとか、妙に気の強いところとかね。割と座長意識の高い人だっ
たんですけれど、競演がツレちゃんやルミさんだと、突っ張らなくて良いので楽しそう。そして、シンデレラをいじめるシ
ーンなんて、彼女の真骨頂で、いきなり観客を「シンデレラ」の世界に巻き込んだのでした。今回の主要OGメンバー
の中では最も老け込みのないお方でした。そういえば、最近の峰ちゃんのプロフィールを見ていると、「歌・ダンス・芝
居と三拍子揃った」という記述がよくありますが、書いている人は峰ちゃんの現役時代の舞台をちゃんと見てたのでし
ょうか?歌は惚れ惚れするほどだったけれど、ダンスはひどかったし、台詞も棒読みだったぞぉ!
●高汐巴(ジョイ)
相変わらずペイさんはペイさんです。独特の台詞回しはその響きだけでボクをノックアウト。涼しい顔をしてデタラメをも
っともらしくしゃべるアドリヴも健在。そういえばペイさんも元星組ですが、歴代星組トップの「私を見て〜」とは系列が
異なり、合間合間にボソっとはさむ一言で観客をペイさんワールドに誘うという、つかみどころのないアピールが爆
走。同期の峰ちゃんとは良いコンビですねぇ。
●樹里咲穂(王子様)
宝塚にいるとお笑い担当なんだけれど(笑)、大阪人の彼女ですら、OGパワーには完敗。もう、影が薄いこと薄いこ
と。ま、これは大先輩への遠慮もあったんでしょうけれど。今回の公演で「自分を魅せる」ということを勉強したでしょう
から、今後の舞台にはもっと「スターらしさ」を発揮してほしいなぁ。庶民選科の樹里さんなので、ノーブルなおとぎ話
の王子様を演じられるか心配だったけれど、蓋をあけてみれば、とっても素敵な王子様の登場に嬉しい誤算を確認。
遠めで観る限りでは、品があって、スタイルが良くて素晴らしい。所作の一つ一つがビシっと決まってて気持ち良いこ
とこの上なし。そして、王子なりの人間くささや、悩みをきっちり表現したのは彼女ならでは。
●遠野あすか(シンデレラ)
今回の公演で足を引っ張っていたのはあすか(もう呼び捨て!)。歌は下手だし、華もなければ芝居心もない。とりあ
えず段取りはなぞりました、という舞台は観ていて退屈この上なし。シンデレラ役は、ボロ姿→華麗な姿へと変身す
るし、一見おとなしそうながら、継母や姉たち、妖精の女王と丁々発止と渡り合うのが見せ場なのに、台詞の粒が立
たないから盛り上がらないことはなはだしい。せめてドレス姿でうっとりさせてくれればまだしも、ドレスが似合わない
んだなぁ、これが。女中姿でこき使われているのがお似合いのタイプ。どうせ宝塚の生徒に外部出演させるのなら
ば、紺野まひるや花總まりを使って欲しかった!



2002年8月17日(土)12:00-15:10 
宝塚歌劇団花組「あかねさす紫の花」「Cocktail」@博多座
A席7980円 1階R列53番
演出:柴田侑宏、尾上菊之丞(あかね)/藤井大介
パンフレット:1000円

 すでに東京でトップ休演に伴う代役公演を観ているんだけれど、正式なトップお披露目だし、メンバーも良ければ作
品も良いので、期待に胸膨らませての博多座観劇。嬉しいことに「来て良かった〜」という出来で大満足。
 銀橋もなければ大階段もないし(中階段はあった!)、出演者も人数が半減していたけれど、役替わりのメンバー
が張り切っていたし、事実出来も良かった。歌える人が歌い、踊れる人が踊るという基本に立ち返ってのリニューア
ルだったので、充実していることこの上なし。そして、今回はカラオケ公演なので、暗転すると舞台が真っ暗になるの
が新鮮。
●春野すみれ
代役公演の時は遠慮が見られたけれど、正式にトップとなり、のびのびとスターぶりをみせるようになってた。おまけ
に、今までのノーブルな印象を払拭するようなワイルドさ。まさに、今が旬として輝いていた。こんな舞台は気持ちが
良い。ただし、急にトップになってしまったのが原因なのか、舞台での力配分がまだまだという印象。力を抜いて演じ
るのと、手を抜いているように見えてしまうのは別物です。長身なのと、声の張り上げ方がどことなくズンコさんに似
ていたかな。歌は朗々としているし、ダンスも悪くなく(足長やねぇ)、何よりも観客に対して愛想が良いのは嬉しい。
和物はメイクも立ち姿も綺麗だし、こりゃ、ファン増やすでぇ〜!
●瀬奈じゅん
えっと僕は彼女の流し目のファンなんですが、今回もたっぷり流しまくりなので、悶絶しておりました。芝居では事実
上の主役だったし、ショーでも大活躍。何よりも(歌唱力が原因かもしれないけれど)、重唱の部分は、全てメロディパ
ートを歌い、トップさんがセカンドを歌っていたのにはびっくり。今までは勢いで歌えばなんとかなる曲が多かったけれ
ど、残念ながら今回は歌に関しては「あちゃちゃ」が多かったなぁ。頑張れ〜!ついでに、化粧も頑張れ〜!!
●大鳥れい
もう言うことはありません。素晴らしい!!つくづく、女帝好きだな、と自分の好みに笑ってしまった!彼女はそろそろ
トップ就任3年だっけ?やはり、男役も女役も3年位主役を張ってようやく自分の芸ができる気がする。彼女も今が旬
かな。
●愛音羽麗
ちょっと前から注目していたけれど、そろそろブレイクするかも。タッパがなく、童顔だけれど、歌も芝居もしっかりして
いて、3番手としてのポジションをしっかり支えてた。安心して任せられるスター。
●舞風りら
雪トップ就任が発表されたけれど、大丈夫かなぁ。。。芝居がねぇ、芝居がねぇ、自分だけの世界に入っちゃってて、
観客は取り残されてしまう感じ。ダンサーとしての彼女は好きだけれど、トップって器かなぁ。。。
●矢吹翔・高翔みず希
いつの間にやらすっかりベテランメンバー扱い。芝居もショーも自分の見せ場を心得ていて、目立つ場面では目立
ち、引くべき場面ではちゃんと存在を消してた。今後ますます重宝されそうな予感。花組はアイドル組かと思っていた
けれど、脇役系に関してはもっとも充実しているのかもしれない。
●梨花ますみ
でも、副組長の彼女は要らない。学年ばかりいっているけれど、あまりの大根ぶりに目を覆ってしまう。そもそも「マル
ガリータ!」の一言をどうやったらあんなに下手に言えるのだ!?
●大伴れいか
苦言ついでに要らない上級生その2。とにかくリズム感が悪すぎ。ショーなんて梨花ますみと二人で流れを妨害し続
けてた。ラップのシーンなんて石投げようかと思った。



2002年8月17日(土)17:30-20:25 
劇団四季「ライオンキング」@福岡シティ劇場
S席11550円 1階H列25番
演出:JULIE TAYMOR
パンフレット:1600円

 博多弁による「ライオンキング」です。大阪ヴァージョンを見そびれて悔しい思いをしていたので、博多座観劇が決ま
った段階で即予約。四季の地方公演はいつも録音演奏なんだけれど、今回はパーカス(日本人の奏者だった!)の
み生演奏。福岡シティ劇場は四季の劇場の中でベスト!!ビルの中の劇場のおかげか、床がベコベコでないのが
嬉しい。そして、椅子もゆったりしていて座りごこちが最高。建設中の電通四季劇場[海]もこのレベルだといいなぁ。
 で、博多弁の「ライオンキング」はというと、チンプンカンプン!ゆっくり一言二言の場面はともかく、早口でまくし立て
る場面はお手上げ。東京版を見ているから、頭の中で勝手に翻訳しながらの観劇になりました。でもね、博多弁が登
場した途端に劇場の雰囲気が変わりました。こんな場面を目の当たりにすると、色んな言葉を理解できる人がうらや
ましくなります。同じ作品を倍楽しめることになりますもの。
●ラフィキ:関口三千香
「ライオンキング」開幕当初は、ゴスペル歌唱に挑戦!という役だったけれど、日本人ならではの歌唱が確立された
ような気がしました。パワフルさはないけれど、しなやかでやさしい歌唱。怪しいアフリカ語の「コッコッ」と音を鳴らす
部分はまだまだ。
●ムファサ:新木啓介
いつの間にやら立役者。押し出しは良いし、声も深々としていて心地良い。ちょっと見には貫禄タップリの王様なんだ
けれど、シンバの相手をする時の「パパの顔」が抜群に素敵だと思ってます。愛情あふれていて、見ている僕までが
幸せな気持ちになるもの。ま、おかげで、ムファサの死の場面や、二幕での霊として現れるシーンは涙涙涙。今まで
何人ものムファサを観ているけれど、新木さんのムファサが一番好き。
●スカー:深水彰彦
「李香蘭」の嫌な兵隊!というイメージが強い深水さん。スカーのキャラクターにピッタリ!と観劇前は期待していたん
だけれど、期待が大きすぎたようで、ちょっと不完全燃焼。スカーってひねくれた役だと思うんだけれど、深水さんは
常に直球勝負。もちろん、新しい役作りというのは、それはそれで良いんだけれど、今までのスカーを思いおこされる
ようじゃまだまだ。
●ティモン:安福毅
●プンバァ:小林アトム
どの土地でも必ずキャスティングされるお二人。ってことは、東京版・大阪版・九州版と、同じ役でありながら、台詞が
まったく違うのです。イントネーションからしてまったく異なる言葉を自由自在に使いこなしていて、まさにプロの仕事を
見せていただきました!と感動。
●シンバ:吉原光夫
長身だし声はあるし、あまりに格好良いシンバの登場に、僕もうさどんも思わず息を飲んでしまいました。多分、主役
デビューかと思うんだけれど、歌は硬いし、ダンスはヘタクソ。でも、妙に華があるし、声質もシンバにはもったいない
位立派。この子は伸びます。今後に大注目。今はまだ雄一郎さんのように、目が舞台で泳いじゃっていますが、芥川
さんタイプに育つんじゃないかな。大成してください。「彼のジーザスを観たい」byうさどん
●ナラ:武田真知子
これまた硬い歌唱でした。声が伸びないし、通りが悪いので、舞台姿が一回り小さかった。でも、シンバとのバランス
はこれでちょうど良かったのかも。



2002年8月18日(日)16:30-19:40 
宝塚歌劇団花組「あかねさす紫の花」「Cocktail」@博多座
A席7980円 1階S列43番
演出:柴田侑宏、尾上菊之丞(あかね)/藤井大介
パンフレット:1000円

 ここ最近、全国各地の劇場にお邪魔しているんだけれど、東京のお客さんって、舞台に対して厳しくはあるけれど、
客席のレベルもその分高いな、と感じる。乗り出したり、動いたりすると後ろの人にどんなに迷惑になるか、そして、
テレビと違うのだから、死角があっても仕方がない。おまけに、舞台の感想を連れと語りあうだとか、外国人の友人に
いきなり同時通訳を始める、なんていうのは言語道断!でもね、そんなことが、地方の劇場だとごくごく普通に行わ
れているのです。僕は劇場で気になることがあるとすぐに注意するタチなんだけれど、もしかしたら、傍若無人に振舞
うのがその土地の流儀かも知れないので、結局、注意できないで終わってしまう。今回もそう。どんなに舞台の出来
が良くても、客席のレベルが低いと楽しさ半減。劇空間というのは、キャストのみならず、お客さんも一緒になって作
るものですね。
 連日の同作品の観劇だったけれど、役者のノリが違うのがライヴの良さ。アサコちゃんは相変わらず下手なんだけ
れど、ものすごく情感があって、兄弟愛、夫婦愛、親子愛をぞんぶんに表現していて、クライマックスでは大海がかわ
いそうでかわいそうで涙が出てきた!
 トップのオサちゃんは知り合いが来ていたらしく、とっても張り切ってた。でもね、一緒の観劇のうさどんとも話してい
たんだけれど、知り合いが来た時とこない時で張り切ったり、手を抜いたりするところが、宝塚のレベルの低い部分だ
と思うなぁ。



2002年8月19日(月)13:00-15:25 
宝塚歌劇団花組「月の燈影」@日本青年館
B席4000円 2階H列30番
演出:大野拓史
パンフレット:600円

 一樹千尋が粋でいなせでベランメェでござんした。今回のキャストの中で彼女がいちばん好き〜。役の造形といい、
台詞の切れの良さといい、江戸っ子!
 連日の花組観劇だけど、今日は新人公演を観ている気分。蘭とむ君は歌も芝居もまだまだだね。恵まれた素質を
持て余してた印象。最近の彼女は進境著しいので期待していたんだけど、主演させるとまだまだこれからというのが
良くわかった。押しの一手なので「声の出るタニ君」みたいでしたよん。でも、スター性は抜群なので、これからに期
待。でもまあ、研16には見えなかったので、とりあえず若返りは成功かな。
 ゆみこちゃんの役は瞳子ちゃんでみたかったネズミ小僧ジロ吉とゆみこちゃんではキャラがあわない蘭とむ君もゆ
みこちゃんも江戸っ子じゃないんだよねぇ
 作品は「こんなものかな」でオーソドックスなのに、音楽はまたしてもシャカシャカ(最近の流行?)名歌手だけれど、
声の立ち上がりが悪いゆみこちゃんと、言葉の粒がまだたたない蘭とむ君には向いてなかった。
 フィナーレでセンターの娘役の踊りが綺麗だなとオペラを構えたら城さんだったそういや彼女はささやく台詞もくっき
りハッキリキャリアの割りに役を選ぶ人だけれど、今回は良かった!!初主演の若手(若年寄り?)をがっちり支える
ベテラン専科のみなさんに拍手!!
 余談ながら、日舞の振付は元星組トップの峰さを理。



2002年8月22日(木)18:30-21:40 
宝塚歌劇団雪組「追憶のバルセロナ」「ON THE 5th」@東京宝塚劇場
S席8000円 2階6列31番
演出:正塚晴彦(バルセロナ)/草野旦(5th)
パンフレット:1000円

 ん〜、先月宝塚大劇場で観た時と印象がだいぶ違うのです。前回は気楽にのんびりと作品を眺めることが出来た
のですが、東宝劇場で観るとなぜか厳しい目で観ているんですよねぇ。。。では、楽しんでないのか、というとそんな
ことは全くなく、お客様の観劇態度でイライラすることもなく、リラックスして観劇。僕は文句を言いつつも、楽しくなけ
れば途中退場するタイプなので、突っ込みを入れながらも楽しんできました。
 「追憶のバルセロナ」は改めて観ると、とっても中途半端なお話。そもそもの話に山場がないので、盛り上がりに欠
けたまま幕。前半はダンスといい、舞台転換といい、とっても滑らかに進行していただけに、「時間切れ?」「執筆に
疲れたの?」などと余計な心配をしてしまいました。
 「ON THE 5th」は2階席から観たら群舞が後ろまで良く見えて楽しかった。雪組はダンスの技術点はさほど高くな
いけれど、マス・ゲーム系はウマイ!でもね、でもね、テーマ曲も振り付けもすっごくダサい。悪いけれど、ティップの
エアロビの方がよっぽど高度だし面白いぞぉ。ダンスとエアロビを比べるのは変だけれど、音楽も振り付けも「初級エ
アロ」。そういえば「本格的タップショー」と宣伝してたくせに、タップの振り付けも簡単だし、おまけにまったく揃ってな
く、「どこがタップショーやねん!?」と突っ込みを入れておきましょう。劇団四季の歌詞を用いてCFYを歌い踊るので
あれば、せめてダンスもそのレベルにまでもっていって欲しかったなぁ。劇団四季だって、CFYにあわせてタップの特
訓をしたんだから、宝塚だって出来るはず!そして、ショーの中で9/11を扱うのはいかがかと思うんだよねぇ。原爆を
テーマとしたシーンで盛り上げられたら嫌でしょ?
●絵麻緒ゆう
お披露目兼サヨナラのトップスターということで、大劇場の時にはやる気もオーラも感じられたのですが、本日の公演
に関しては、なんだか疲れきった様子で、覇気もなければ勢いもない。おまけに男役というよりもおばさんに見えてし
まったのが痛い。大劇場→東宝の間に、他の組子のレベルがアップしているので、余計に目に付いてしまったかな。
「リストラされるのも仕方ないかな」と思ってしまったもの。
●紺野まひる
頑張ってました。娘役トップがこんなに男役トップと対等に演じるのは珍しいんじゃないかな。僕は女帝タイプの娘役
が好きなので、まひるちゃんのファンではないけれど、観ていてとっても好感を持ちました。ま、それも、ブンちゃんが
それを受け止められるだけの度量があった、ということも影響しているんでしょうけれどね。弾丸娘役って感じ。またタ
イプは違うけれど、千ほさちを思い出してしまいました。
●成瀬こうき
彼女もサヨナラ。スタイルは良いし、声は通るし、サービス精神もあるし、まったく、退団がもったいないよぉ。彼女は
今が一番乗っているんじゃないかな。ダンスも歌も滅茶苦茶ウマイわけじゃないんだけれど、「魅せる」方法を手の内
にしているので、観ていて楽しい。宝塚の舞台は技術だけじゃ駄目だ、ということを実証しているスター。それにして
も、最後の最後になって思いっきり気障っていて、それが格好良いの何の!
●朝海ひかる
次期トップさん。彼女のことはダンサーとしてしか認めてなかったけれど、大劇場→東宝で化けた!もちろん、芝居も
歌も相変わらず減ったくそなんだけれど、勢いが出てきたし、今まで中世的で中途半端な男役だったのに、とっても
男臭い役作りに挑戦し、それに成功。まだまだ作品を選ぶ人だと思うけれど、今後に期待。
 ……と、またしてもちょっと口が悪い感想になってしまいましたが、博多座の花組よろしく、ダンサーにはダンスを、
シンガーには歌を与えていて、安心して観ることのできるショーでした。活躍する場を与えられた生徒の張り切りぶり
を見るのは気持ちが良いねぇ。生徒はめいっぱい頑張ってた(トップさん以外)。問題はスタッフ。今回、作・演出に関
しては、生徒に合った作品・役で、みんな余裕があったけれど、衣装がねぇ、ひどいのなんのって。短足のトップさん
に横縞のパンツをはかせたり、似合わないシルクハットをかぶせたり、どうにか似合ってたけれど、虹色ストライプの
スーツを二番手スターに着せてみたり、ありものの古い衣装をそのまま用いたりと、なんだかとっても野暮ったかっ
た。せっか現代のNYが舞台のショーなのだから、もう少し気張ってほしかったなぁ。こんな時こそ、外部のデザイナー
を使えば良いのに。何しろ、大階段降りのトップの衣装が総スパンもんぺ!力が抜けました。。。



2002年8月25日12:00-14:45 
来日カンパニー「THE FULL MONTY」千秋楽@東京国際フォーラムホールC
S席12000円 2階11列38番
演出:JACK O'BREIEN
パンフレット:1500円

 本日は千秋楽でした。ご挨拶か何かあるものと期待していたのに、カーテンコールも1回きりで、とってもあっけなく
終わってしまいました。客席はノリノリだったのになぁ。残念。
 って、順番が滅茶苦茶になりましたが、僕はこの作品は初見です。映画版は封切りの際に見ています。設定をイギ
リスからアメリカに移しただけで、これといっていじってないはずなのに、この陽気さは何なのでしょう!?タイトル通
り、やたらと男性ストリップのシーンがあるのですが、いやらしさなんてみじんもなく、楽しく騒ぎながら観ているうちに
幕。「ビール頂戴!」と叫びたくなるようなお気楽極楽の作品。この夏は来日ミュージカルのラッシュだったけれど、こ
の作品が最もブロードウェイ・ミュージカルって感じだったかな。装置はチャチだし、出演者も少なく、ダンスはちゃちだ
し、衣装もいかにもお金がなさそうなんだけれど、こまかな演出が気が利いていて、スピーディに展開するので、突っ
込みを入れる暇さえなかったというのが正直なところ。感動の大作ではなく、夏休みにワイワイ楽しむのに最適の作
品。これはね、一人で観にいっちゃいけません。そして、真面目な人と一緒でもいけません。一緒に頭を空っぽにし
て、ギャーギャー騒ぎながら観てくれる人が一緒だと、最高に楽しい作品、きっと。



2002年8月25日(日)16:00-19:10 
宝塚歌劇団狸組「シンデレラ」@新宿コマ劇場
S席8500円 中段G列37番
演出:酒井澄夫
パンフレット:800円

先日のタナボタ観劇に続いて二度目の観劇。相変わらずOGが爆走していました。もう誰にも止められない。。。怖い
です、はい。でも、その怖さが妙に快感だったりするのです。そして今日もツレちゃんに魂を吸い取られたのでした。
思うに、昔のタカラジェンヌって演技がどうこうというのではなく、スターとしての存在感、魅せ方が凄いんだな、と。や
はり、10年もトップを張り続けるというのは並ではありません。



2002年8月27日(火)18:30-20:15 
宝塚歌劇団雪組「追憶のバルセロナ」新人公演@東京宝塚劇場
SS席5000円 1階4列34番
演出:正塚晴彦、児玉明子
パンフレット:無料

本公演が生徒に合わせた当て書きの作品なので、個性も売りも異なる下級生がどう演じるか興味深々の新人公
演。雪組の新人公演はいつもレベルが高いな、と思っていたけれど、今回はそんな事情もあってか、弱点があらわに
なった公演。出演者の誰もが、やりにくそうに、でも投げずに精一杯演じていたのに好感。久しぶりにひっちゃかめっ
ちゃかな新人公演を観たなぁ。
●壮一帆(フランシスコ)
文句ナシに格好良い!衣装は似合うし、長身だし、個人的にはも少し肉付きの良い人が好きだけれど、登場シーン
のインパクトは本役さん以上。彼女が登場しただけで舞台がパッと明るくなった。マントをひるがえすシーンなんて「フ
ァントム」の祐一郎さんを思い出した。オーラがあるよ、この子! 舞台の中央が似合ってた。でも、歌はキーが合わ
なくて、とっても苦しそうだった。もともと歌の下手な子なだけに、これでは誤魔化しようがない。そういえば、本役のブ
ンちゃんはキーが高めだと思っていたけれど、こうして新人公演を観ていると、実はキーが低かったんだとわかる。ダ
ンスも良かったし、表情は変化に乏しいけれど、演技も丁寧だったので、これから、自分にあった歌唱法を確立さえす
れば、良いスターになりそう。
●白羽ゆり(イサベル)
星→雪に組替したものの、今ひとつ活躍していなかった彼女だけれど、今年に入って、スカーレットIIを演じるし、新公
ヒロインを射止めるし、ようやくエンジンがかかりだした感じ。今回の役は平民ジプシーの役なんだけれど、立ってい
るだけで品のある彼女が演じると、「今はジプシーに身をやつしているけれど、実は貴族だった!」みたいな背景を思
い描いてしまう。ここ最近はお嬢様系娘役が不足している宝塚にとって、貴重な存在であることは間違いない。ダン
スに関しては「ありゃりゃ」だったけれど、お嬢様はジプシーの荒々しいダンスなんて駄目でも、優雅にスカートをひる
がえしながら踊れれば良いのです!女役寄りの娘役として、大成してもらいたいものです。歌が上手になっていてビ
ックリ。
●天勢いづる(アントニオ)
すみません、と〜っても存在感がありませんでした。下手だったという記憶もないので、そこそこ上手だったはず。と
はいえ、押し出しの弱さが幸いしてしまったみたい。本公演だとW二番手扱いで、フランシスコと幼馴染でありなが
ら、別の道を進まざるを得なかったという、大きな役どころだったのに……。多分、彼女は新公も二番手止まりだな
ぁ。残念ながら。
●音月桂(ロベルト)
まだまだ若いのに「上手なはず」というイメージの彼女。タッパは低いけれど、すでに男役の声を持っているし、若手
の中では歌も上手なスターだと思う。豪快な役では「猛き黄金の国」で好演だった彼女だけれど、ジプシーの荒々し
さを演じるには品が良すぎた。もしかしたら、本好演の執事を引きずっているのかな。本公演で、朝海ひかるが大活
躍なんだけれど、幕開きのダンスがダンサーでない彼女には難しく、「無理している」というのがアリアリ。また、キー
も滅茶苦茶低い歌ばかりなので、とにもかくにも今回の彼女には余裕がなかった!ま、自分に合わない役を演じる
のも良い勉強。次回はおそらく主演だろうけれど、それに期待!