観劇日記〜2005年08月〜
09日(火) 15:30 竜小太郎「新吾十番勝負」「竜小太郎の世界 艶くらべ」初日 三越劇場
11日(木) 17:45 東宝「モーツァルト!」 帝国劇場
13日(土) 17:30 フジテレビ「THE PRODUCERS」 青山劇場
16日(火) 15:00 宝塚歌劇団宙組「炎にくちづけを」「ネオ・ヴォヤージュ」 宝塚大劇場
27日(土) 15:00 藤原歌劇団「チレア:アドリアーナ・ルクヴルール」 東京文化会館
28日(土) 18:30 映画「奥さまは魔女」 TOHOシネマズ 市川コルトンプラザ 2SCREEN
30日(火) 19:00 アヤラ「ラスベガス マジック」 品川プリンスホテル クラブeX


2005年08月09日(木)15:30-18:25
竜小太郎「新吾十番勝負」「竜小太郎の世界」初日@三越劇場

 全席指定 5000円 1階-7列-4番 (パンフレット:800円)
 演出:吉村忠矩(新吾)/松川達也(小太郎の世界)

 葵新吾:竜小太郎
 梅井多門:北町嘉朗
 真崎庄三郎:和崎俊哉
 一宮縫:鴫原桂
 武田一真:石橋雅史
 側室お鯉:三浦布美子

 竜小太郎一座の三越劇場デビュー、その初日に行ってきました(たまたまスケジュールが初日か千秋楽しかあいてなかった!)。浅草公演とはことなり、竜小太郎ファンのみならず、三越劇場の友の会の会員の方々もいらっしゃるようなので、アクの強い大衆演劇がどう受け入れられるか、客席の反応も気になりながらの観劇でした。結果はというと、かなり感じよく受け入れられていたようです。でも、浅草公演の時のような「客席一同応援団」「段取りも盛り上げ方もわかってまっせー」という雰囲気はなく、ちょっと上品な仕上がりだったような気がします。客層を考慮してか、ショーで「お客さんが」利用するハンカチの売り込みも弱かったのですが、客席一同が乗りまくるためにも、休憩時間に客席でも売り込みをすれば良いのになぁ。。。
 さて、お芝居の「新吾十番勝負」ですが、僕は時代劇だとか日本史に詳しくないにもかかわらず「これはかなり刈り込んだ台本だな」と思わせるお芝居でした。一時間ちょっとの上演時間なので、新吾は登場してはチャンチャンバラバラ、といった忙しさ。小太郎さんの刀さばきはさすがなのですが、お芝居としてはせわしなかったです。もっとも、今回はベテラン俳優さんの参加も多かったのですが、どの人とも少しずつ絡んだ芝居があって、それらが余計にダイジェスト感を強めたのかもしれません。そんな中、別格として登場し、小太郎さんを食ってしまったのがお鯉役の三浦布美子さん。舞台の中央で、貫禄を示しつつ重厚なお芝居をする方なので、印象度の高いこと、高いこと。原作はともかく、今回は新吾の十番勝負と並んで、母子物のストーリーが絡んでくるので、実質的にW主演だったのですが、登場時間も、もしかしたら小太郎さんと三浦さんは同格だったかもしれません。ということで、脇がガッチリ固められた公演(よって、さとうみさこ嬢をはじめとした若手はチョイ役ばかり。。。)で、芝居の部に関しては、座長の影がいつもより薄かったかも。。。
 その反面、後半のショーとなると小太郎さん&小太郎ダンサーズが大活躍。ショーのタイトルこそ異なるものの、実は小太郎さん登場の場面はいつものネタが多いのですが、いつもよりもゴージャス感溢れる客席や照明によってか、これまた新鮮な味わいがありました。新規のお客さんが早替わりに感嘆の声を上げられると、近くにいる僕まで嬉しくなってしまいます(スタッフでも何でもないのにね!)。デパート内の劇場という制約ゆえか、小太郎一座にしては上演時間が短かったのですが、ショーは個人的に「だれ場」だと思っていた、摩訶不思議なゲスト歌手たちのコーナーがなくなり、小太郎さんの早替わりと若手のダンスというすっきりした構成になっていて、個人的には今回のものが小太郎ショーの完成形のような印象を受けました。今後は新しいネタに期待かな。。。三越劇場の舞台は博品館劇場のものと似たような大きさのようですが、出演者がいつもより多く、群舞の場面はなかなか迫力がありました。個人的には、女性ダンサーたちによる、コッペリアのような機械人形の振りのシーンと、出演者全員がCDを衣装にくっつけた「全身カラスよけ」の衣装でうちわ片手に踊り狂うシーンがお気に入り。どちらも、みさこ嬢が「私を見て〜」と流し目で踊り狂っていたのが印象的。前述のように、台詞も出番も少ないみさこ嬢ですが、いつの間にやら、台詞の情感だとか通りが一つアンサンブルの中から抜きん出たようです。人妻役なんてやったら悩殺されそう(ちなみに素のみさこ嬢は元気なお姉さん)。


2005年08月11日(木)17:30-20:55
東宝「モーツァルト!」@帝国劇場

 S席 12500円 1階-H列-27番 (パンフレット:1600円)
 演出:小池修一郎

 ヴォルフガング・モーツァルト:中川晃教
 コンスタンツェ(モーツァルトの妻):木村佳乃
 ナンネール(モーツァルトの姉):高橋由美子
 ヴァルトシュテッテン男爵夫人:香寿たつき
 コロレド大司教:山口祐一郎
 レオポルト(モーツァルトの父):市村正親
 セシリア・ウェーバー(コンスタンツェの母):阿知波悟美
 アルコ伯爵:花王おさむ
 アマヌエル・シカネーダー:吉野圭吾
 アマデ:高橋愛子

 この作品、何度か観ているのですが、実はあまり好きじゃないんです。して、その理由はというと「お説教されている気分になるから!」なんです。ちょうど、作品中のモーツァルトと僕がほとんど同年齢ということもあり、結構身につまされる台詞が多いんですョ。なかなか大人になりきれないモーツァルトに対して、みんなが寄ってたかって「大人になれ!!」とお説教しているでしょ。決して、両親となんて観にいっちゃいけない作品NO.1ですわ。とはいえ、観劇中ず〜っと叱られっぱなしだと後味が悪いので「僕もモーツァルトと同じことで叱られるというのは、天才の証拠かもしれない!」と開き直ってみたりして、ほんの3時間の間にテンションが張ったり緩んだりの起伏が激しいことこの上なし。この作品が大好き、という人はMの気があるに違いありますまい。
 さて、公演も残すところあと半月となりました。連日の猛暑も相まって、カンパニーに疲れが見られます。ことに市村さんなんて、ようやく音を拾っている感じ。枯れた芝居というのとはまた違った趣が妙に気になりました。そして、アンサンブルは滅茶苦茶低調です。男性は声が出ないし、女性は金切り声。でも、実は今日アンサンブルメンバーをチェックして初めて気付いたのですが(いつも音響重視で、後ろの方の席で観ているので。。。)この作品の出演者ってどちらかというとダンサーという人ばかりなんですよね。とにもかくにも歌が売りの人が少なすぎ!! そんなわけで、香寿たーたんの芝居歌の見事さが際立っていました。彼女は決して僕好みの役者じゃないのですが、メロディーの中で、歌詞を台詞として聞かせられていたのは彼女だけじゃないでしょうか。男性だと、山口祐さんの声量と、中川あっきーの独特の歌い口が印象的な位かなぁ。いつか、コンサート・ヴァージョンでも良いので、この作品を重厚なコーラスで聞いてみたいなぁ。人数は結構いるのに、スカスカなのって結構寂しい。。。


2005年08月13日(土)17:30-21:45
フジテレビ「THE PRODUCERS」@青山劇場

 A席 9500円 2階-E列-7番 (パンフレット:2000円)

 演出:スーザン・ストローマン

 マックス・ビアリストック:伊ノ原快彦
 レオ・ブルーム:長野博
 ウーラ:彩輝直
 カルメン・ギア:岡幸二郎
 ホールドミー・タッチミー:松金よね子
 フランツ・リープキンド:桑野信義
 ロジャー・デ・ブリー:藤木孝

 先月の来日公演に引き続いて、ジャニーズの若手二人組が主演する日本版が登場です。失礼ながら、二人とも僕は存じていないのですが、脇役の面々が張り切って盛り上げていましたよ〜。英語版の記憶が新しいので、日本語版との歌詞の違い(商品名が入れ替わっていたり、方言処理があったり)も新鮮に楽しむことができました。松金さんはメイン・ロールの他にあちこちの場面にアンサンブルとして登場するのですが、どの役も大いに楽しんで演じているのが客席の雰囲気を盛り上げます。そして、出番は少ないながらも、岡さんのオカマ役は相変わらずのはまり役ですし、藤木さんは想像以上に弾けまくっていて、大笑いさせていただきました。でも、真ん中の二人は微妙。。。元々の演出が決まっているので、柄違いを埋めるのはこの子たちの演技力だとかなり厳しいかも。懸命に頑張っているのはわかりますが、A席にしてこれだけの料金を徴収するからには、やりたい人ではなく、やるべき人が主演の舞台が良いなぁ。そんな中、意外に健闘していたのが、彩輝ウーラ。スウェーデン人とあって、タドタドしい台詞、そして、歌もダンスも上手くない、という設定が彼女にピッタリ(失礼)。相変わらず、シートベルトぷりぃずな歌やダンスにも関わらず、まわりのレベルが低いのでそれほどボロは出ていませんでしたし(上手い・下手の前に、プロとしての訓練を受けている、という安定感があります)。ま、個人的には、たどたどしい台詞は「狸御殿」における麻路きぬた姫に軍配を上げますが。でもね、第二幕のレビューシーンは彩輝直オンステージ。デザイン重視のケッタイなデザインの衣装の着こなしだとか、足元などには目もくれず、一直線になって階段を降りてくるさまはさすがに宝塚元トップ。何よりも、男役時代には弱点だった、何をやっても女性になってしまうのが幸いしてか、いきなり露出の激しいピチピチ衣装で、巨乳を強調されても、全っ然違和感がありませんでした。
 あ、余談ながら、舞台装置のトラブルがあったとかで、休憩時間が一時間近くに伸びました。そんな関係で終演時間はかなり遅め。。。


2005年08月16日(火)15:00-18:05
宝塚歌劇団宙組「炎にくちづけを」「ネオ・ヴォヤージュ」@宝塚大劇場

 S席 7500円 1階-9列-51番 (パンフレット:1000円)
 演出:木村信司(炎)/三木章雄(ネオ)

 マンリーコ(吟遊詩人):和央ようか
 レオノーラ(アリアフェリア宮殿の女官):花總まり
 ルーナ伯爵(アリアフェリア神殿に住む貴族):発風緑(専科)
 アズチューナ(ジプシー。マンリーコの母):一樹千尋(専科)
 エーク(ジプシー):美郷真也
 フェルランド(ルーナ伯爵の家臣):寿つかさ
 ドー(ジプシー):遼河はるひ
 イネス(レオノーラの侍女):紫城るい
 ティーン(ジプシー):悠未ひろ

 大劇場での観劇の際はかなり甘口になる僕ですが、今回はかなり辛口かも。これは、作品だとかプロダクションとしての出来が原因なのか、はたまた予定外の観劇のため、ノホホン気分になっていなかったのが原因なのか、ちと不明。東宝公演は……パスしても後悔しないかも。
 「炎にくちづけを」はヴェルディのオペラ「イル・トロヴァトーレ」を原作にしたミュージカル。オペラゴーアーの僕としては、よくぞこの上演時間に納めた&トップ二人の場面を拡大したと、楽しめましたけれど(本来の主役はアズチェーナ)、宝塚の本公演としてふさわしい作品選定だったかは微妙。いかんせん問題山積みのオペラの台本をほとんどそのまま流用しているので(幕間に話が急展開し、本編では登場人物の心情が歌われるだけというとんでもない台本)、宝塚で上演するには役数が極端に少なく、役名はついているもの、ほとんど台詞の無い人もチラホラ。もしかしたら、トップコンビの次に活躍しているのはコーラス隊というのも、良くも悪くも宙組向けの作品なのかもしれません。いきなり幕開きから10分間はコーラス隊のみの出演ですよ。さらに、通常であれば、二番手、三番手が銀橋ソロを担うような場面もコーラス隊が務めてしまっています。そして、マンリーコは幕間で活躍する役なので、その部分が省略されてしまったこの作品で登場する和央さんは、怪我して倒れていたり、ヒロイン救出の場面でも、活躍の場は大和君にさらわれてしまうし、ことごとく格好良いであろう場面はカットされたままで、相変わらず婿殿トップさんです。かといって、大和君も無理やり増やした役なので、ほとんど出番なし。衣装もほとんど着たきり雀だし、生徒個人のファンはつらいかも。そんな中、花總まりは「女官」にもかかわらず「女王様」のように登場し、最後まで気品溢れています。大した役じゃないのに、思わず彼女に目が行ってしまうのはお見事。個人的には「鳳凰伝」のようにドラマティックな変化のある役じゃないし、やたらと人種問題や宗教問題を持ち出すこの演出家の姿勢もかなり疑問。何にでもこれらを絡めれば良いわけじゃないでしょうに。。。
 さて、後半のショーですが、完全にお花様主演です。プロローグなんてトップさんと娘役トップが銀橋の両側から中央に寄った場合、トップさんは銀橋を渡り切り、娘役トップは来た道を戻るのが通常なのでしょうが、なんと和央さんが回れ右、お花さまは渡り切りですよぉ。フィナーレにおいては、先に銀橋に飛び出したお花様が、和央さんをクイっと視線の一瞥によって呼び出しですよ。さっすが女帝の称号を得ているだけのことがあります。男役では大和タニちゃんが大活躍。苦手だった歌も、いつの間にやら和央さんと同レベルまでは上達し(って、和央さんは歌を苦手とするスターですが。。。)、ダンスでは颯爽と舞台のシンを勤めていましたよ。僕の中ではかなりのポイントアップ。でもね、でもね、とっても盛り上がらないショー。それにしても、宙組のショーってどうして印象に残るシーンがないんだろう???


2005年08月27日(土)15:00-18:55
藤原歌劇団「チレア:アドリアーナ・ルクヴルール」@東京文化会館

 E席 4500円 4階-R3列-33番 (パンフレット:1200円)
 演出:マウロ・ボロニーニ
 指揮:菊池彦典
 管弦楽:東京交響楽団

 アドリアーナ・ルクヴルール:ヴェロニカ・ヴィッラロエル(ダニエラ・デッシーの代役)
 マウリツィオ:マルチェッロ・ジョルダーニ(ファビオ・アルミリアートの代役)
 ブイヨン公爵夫人:エレーナ・カッシアン
 ミショネ:堀内康雄
 ブイヨン公爵:久保田真澄
 シャズイユ僧院長:持木弘
 マドモアゼル ジュヴノ:小林厚子
 マドモアゼル ダンジュヴィル:永田直美
 ポアソン:小山陽二郎
 キノー:田島達也
 公爵の執事:納谷善郎

 設定としては結構好きなオペラなんです。第一幕はバックステージ物としてのドタバタだとか、女優とパトロンの恋の駆け引きが登場。おまけにヒロインに対してヒーローは身分を隠しているという、お約束ではあるけれど、効果的な設定。第二幕になると、アドリアーナと公爵夫人の恋の駆け引き。心と裏腹に互いの本音を探ろうとするレディたちのドロドロしたやり取りは昼メロみたい。そして、第三幕では豪華なパーティシーン。いかにもグランド・バレエといった雰囲気の(でも、プリンシパルが必要な程の派手なやつではない)バレエは登場するし、「アイーダ」におけるアムネリスとアイーダのような嘘偽りでのアドリアーナいじめ、そして、それに対して、アドリアーナによるギリンゲッリvsマリア・カラスのような復讐場面も登場。そして、最後の第四幕では「椿姫」を彷彿とさせる展開。これらの各幕は約30分に凝縮されていて、次から次へと話が展開していく作品なんです。もうね、僕の好きな場面のオンパレード。
 ……と書き連ねると面白そうな舞台でしょ。でもね、とってもつまらなかったんです。それは一にも二にも代役コンビのお二人の責任! アドリアーナは人気女優で華やかな存在、のはずが、とにもかくにも地味地味(歌も芝居も立ち居振る舞いもね)なので、役の上での説得力がないことこの上なし。歌だけではなく、芝居も、そして何よりも存在感が最も大事と思えるこの作品で彼女の起用は致命傷。オペラは歌えるだけじゃ駄目だ、と再認識した公演となりました。プリマはプリマたる位取りが必要です。ヴィッラロエルは座長を務めるニンじゃないですわ。そりゃ、オペラ歌手だから大根役者というのはともかくとして、歌までアンサンブルの中に地味に埋もれてしまうんですもの。しょっぱなにして最大の聞かせどころの「私は創造の神の卑しいしもべです」なんて、ゴージャスなスターが歌ってこそ説得力があるのに、職人タイプの歌手がへりくだって歌っても、地味で地味で子守歌になるだけ。
 そして、もう一人のジョルダーニがこれまた手に負えない大根。先月の新国「蝶々夫人」におけるピンカートンと張り合います。高音をがなりたてるだけで、歌に色がないんですもの(これは僕が最も嫌うタイプ)。おあめけに体が大きいだけに何もせずにボケーっと無表情で突っ立っているので、伯爵としての気品も、祖国の為に戦う勇者にも見えやしません。何よりも、何を考えているかわからない無表情ぶりには辟易。やっぱりねぇ、アドリアーナからも公爵夫人からも、はたまた女優のデュクロからもモテまくりというには何か説得力のあるものが欲しかったなぁ。恋人を優しく扱うでなし、美男子だったりお金を持っていたりするわけでもなく、マウリツィオが格好良くないと、このオペラは成り立たないんではないでしょうか。あ、でも、ジョルダーニの馬鹿ッ面が目立たないようにするためか、コーラスで常にマウリツィオの横で歌う人は、口をポカーンと開きっぱなしのアホ面の人でした(わざとこのような演出にしたとしか思えないほど悪目立ち)。
 ということで、無いものねだりではありますが、代役ではなく、本役による公演を観たかったな、というのが正直なところです。歌唱は別として、位取りという点では、佐藤しのぶあたりにピッタリな役だと思います=アドリアーナ。それにしても、こんな地味&でくの坊の二人が主演となったんだから、演出家ももっと彼らが引き立つようなプランへの変更が必要だったでしょうに。群集処理にせよ、芝居だとか表情にせよ、あまりに雑な仕事ぶりでした。コメディ・フランセーズの舞台裏の雰囲気だとか、貴族と一般人の館で異なる趣などの対比もピンボケ。昔よりもだいぶマシにはなりましたが、リッチな空気を醸し出すのは日本人には無理なのかなぁ、と悲しい現実を見せつけられた思いです。
 でもね、結局、楽しかったんですョ。藤原オペラお馴染みメンバーが脇を固めたせいか、アンサンブルがなかなかのものでしたし、小芝居も息があってて、主役の面々よりも彼らを見ていた方が面白かったもの。ま、藤原の場合は外来キャストのお稽古期間が短いので、これはいたし方ないのかもしれませんけど。。。個人的にはミショネ役の堀内氏が、普段の敵役とは180度ひっくり返った素敵なオジサマに徹していたのが興味深かったです。ちょいと「マイスタージンガー」のザックスが入ってる? でも、財産はたいて買ったアクセサリーをプレゼントした直後にアリアドネは死亡。。。その後のアクセサリーの行方が気になります。あ、公爵夫人のカッシアンはこれまた登場と同時に歌う大ナンバー「甘い苦しみ、苦い喜び」こそ緊張からかポイントが定まっていませんでしたが、憎憎しい敵役を好演。声も芝居も押し出しの良さで主役を食っていました。彼女の登場する第二幕、第三幕と、それ以外の幕とでは、舞台からのエネルギーも段違いでしたもの。僕は声が飛んで来る席として、東京文化の四階席や五階席はお気に入りなのですが、第二幕と第三幕のみステレオで、第一幕と第四幕はモノラルといっても良い程の差がありましたヮ。


2005年08月28日(日)18:30-20:25
映画「奥さまは魔女」@TOHOシネマズ 市川コルトンプラザ 2SCREEN

 全席指定 1200円 F列-8番 (パンフレット:800円)
 監督:ノーラ・エフロン

 イザベル・ビグロー/サマンサ:ニコール・キッドマン
 ジャック・ワイヤット/ダーリン:ウィル・フェレル
 アイリス・スミスソン/エンドラ:シャーリー・マクレーン
 ナイジェル・ビグロー:マイケル・ケイン
 リッチー:ジェイソン・シュワルツマン
 マリア:クリスティン・チェノウィス
 ニーナ:ヘザー・バーンズ
 ラリー:ジム・ターナー
 ステュ:スティーブン・コルバート
 ジム:デヴィッド・アラン・グリア
 アーサーおじさん:スティーヴ・カレル

 これまた僕の大好きなジャンルです。魔法使いが登場するファンタジーで、世界には深刻な問題なんて無いって映画。やはり、お金だしてエンターテインメントを堪能したいならば、作品を選ばなくては。……ということで、既にテレビでお馴染みの「奥さまは魔女」をチョイスしてみました。「釣り馬鹿日記」を見に行く時の感覚と似ているかも。さて、映画版がテレビ版と大きく異なるのは「奥さまは魔女」というのが劇中劇である、ということ。落ち目の俳優が人気挽回をはかってリメイクを企画したのが「奥さまは魔女」で、サマンサ役を射止めたのは本物の魔女だった、という設定なのですが、ちと枠組みが複雑になりすぎてしまい、能天気に気楽にコメディを楽しもうと思っていた僕にとっては予想外の展開。オープニング直後はキッドマンによる魔法を使ってのイタズラがあれこれ登場してなかなかの出だしだったのに、本編が始まるとステレオタイプの人物がありきたりの台詞を交わすだけのくっだらないドラマが展開。登場する笑いも人を馬鹿にしたり、蔑視したりというあまり気持ちの良くないものなので辟易。さらに、この映画の出演者はおしなべてコメディが苦手らしく、芸で笑わせるのはことごとく失敗。一人も面白くないんですもの。映画の中では観客役の人たちが笑い転げていましたが、映画館の中はなんて大人しかったことでしょう。あまりのつまらなさに、途中で席を立とうかと思った位です。そりゃあ、キッドマンは美貌を生かした、とってもキュートな現代風魔女で素敵でしたけれど、ミス・キャストといっても良いかと思います。それにしても、ダーリン役のフェレルって人、あまりの下品さに思いっきり引いてしまいました。テレビ版はダーリンも魅力的な役者さんでしたが、いくら「売れない役者」「嫌な奴」が今回の設定だったとしても、最終的にキッドマンと結ばれるのですから、それが納得できる何かが欲しかったです。ゴリラに恋するお馬鹿な魔女、にしか見えなかったもの。期待が大きかっただけにガッカリ度も特大!!!


2005年08月30日(火)19:00-19:50
アヤラ「ラスベガス マジック」@品川プリンスホテル クラブeX

 全席当日指定 6000円 (パンフレット:無料)

 ホアキン・アヤラ
 スザンヌ・エリザベス・ゴルニー
 スペンサー・ホーズマン
 ジェイソン・ヒックス