観劇日記〜2005年11月〜
04日(金) 14:00 劇団天才ホテル「Les Hydropathes〜太陽売り〜」 アサヒアートスクエア
04日(金) 19:00 新国立劇場バレエ団「カルミナ・ブラーナ」 新国立劇場オペラ劇場
08日(火) 19:00 ホリプロ「リトルショップ・オブ・ホラーズ」 青山劇場
10日(木) 13:00 東京都交響楽団チェロ四重奏「ティータイムコンサート」 東京文化会館大ホールロビー
12日(土) 18:30 シュツットガルト・バレエ団「ロミオとジュリエット」 東京文化会館
16日(水) 12:10 映画「ブラザーズ・グリム」 TOHOシネマズ 市川コルトンプラザ 6SCREEN
21日(月) 13:30 宝塚歌劇団月組「JAZZYな妖精たち」「REVUE OF DREAMS」 東京宝塚劇場
24日(木) 13:00 東宝「マイ・フェア・レディ」 帝国劇場
27日(日) 19:00 映画「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」 丸の内ピカデリー1


2005年11月04日(土)14:00-16:40
劇団天才ホテル「Les Hydropathes〜太陽売り〜」@アサヒアートスクエア

 全席自由 3300円 (パンフレット:無料)
 演出:佐藤智恵

 常連客:桝谷裕
 家政婦:中村とも子
 管理人:神谷憲司

 ん〜〜〜、同年代の桝谷さんが子持ち役! それも何人もの。ついに、父親役が回ってくるようになったのか、と僕までおじちゃんモードに。とほほ。
 えっと、一応ミュージカルと銘打っていますが、僕が得意とするタイプの作品じゃなかったので、感想は書けないわぁ。ゴメンナサイ、エンターテイメントとして、気持ちの良い歌やダンス、もしくは快感を覚える盛り上がるストーリーがある、という作品ではなかったので……かなり苦手です。劇中で「ごめんなさい、ごめんなさい……」と登場人物が繰り返すシーンがあるのですが、まさにそんな気分でした。
 桝谷さんは主役でした(パチパチ)。相変わらず、通りの良い声で、その音域の広さを生かして、松本幸四郎のような台詞回しでした。今回のような屈折した役にはピッタリ。でも、、、ごめんなさい、個人的には朗々と美声を響かしてくれるような役ぷりぃず。


2005年11月04日(土)19:00-21:15
新国立劇場バレエ団「ライモンダ 第1幕より夢の場」「カルミナ・ブラーナ」@新国立劇場オペラ劇場

 D席 3780円(会員割引) 3階-1列-1番 (パンフレット:800円)

 振付:マリウス・プティパ(ライモンダ)/デヴィッド・ビントレー(カルミナ・ブラーナ)
 指揮:バリー・ワーズワース
 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
  ソプラノ:佐藤美枝子
  カウンターテナー:ブライアン・アサワ
  バリトン:河野克典
  合唱:新国立劇場合唱団

 ライモンダ:酒井はな
 ジャン・ド・ブリエンヌ:冨川祐樹
 運命の女神フォルトゥナ:湯川麻美子
 神学生1:中村誠
 神学生2:八幡顕光(ドミニク・アントヌッチ休演に伴う役替わり)
 神学生3:山本隆之
 恋する女:高橋有里
 ローストスワン:寺島まゆみ

 「ライモンダ」におけるおはな様、素晴らしいです。貫禄といい、表現の豊かさといい、新国の女王どころか、人間国宝です。彼女のダンスは芯がビシッと定まっているのに、表情が豊かで、表現が大きいのが僕好み。失礼ながら、先日の前座でしかなかった公演とは段違いの公演となりました。舞台裏で見かける彼女は結構小柄なのに、舞台に出ると誰よりも大きく見えるのってスターならではですよね。顔の角度や表情、指や腕の動き、体のしならせ方、どれをとっても独自のスタイルを確率してます。技術だけならば他にも優れたダンサーはいますけれど、個性やスター性に関しては彼女の右に出る人はいないのでは? 胸板が厚いことも相まって、実に舞台栄えのする方です。惚れ惚れ。幕が降りる時は大喝采でしたよ。さっすが女王様! 僕なんてヨダレたらしながらホゲ〜っと見ほれておりました。今シーズンからソリストに昇格にして、いきなりおはな様の相手役に大抜擢された冨川祐樹は、さすがに貫禄の差を見せ付けられてしまった感じ。完全に霞んでしまいました。ジャンプなどはとってもキレイなのですが、サポートについてはまだまだこれからに期待です。でも、いつの間にか、男性プリンシパル=山本隆之が固定している新国バレエ団としては、次なる世代の育成といった位置づけでしょうか。
 「カルミナ・ブラーナ」は新国バレエ団の団員のみでキャスティング。これが、結構良かったんです。アンサンブルの勝利とでも言いましょうか、バーミンガム・ロイヤルのダンサーなくても、なかなか見ごたえがありました。湯川麻美子は、オードリー・ヘップバーンのような体のラインと、日向薫を思わせるシャープな華やかさを持ち合わせていて、おはな様とはまた違ったプリマぶり。いやぁ、格好良かったです。さんざん男をもて遊んでおいて、最後にポイッと捨て去るところで惚れてしまいました。安寿ミラも真っ青な切れの良さ。それにしても、裏キャストだというのに、高橋有里や寺島まゆみといった、他公演ではプリマを務めるダンサーがズラリと揃ってしまう今の新国バレエ団の女性陣は凄い! 男性陣で注目は何といっても八幡顕光でしょう。バレエ研修所を卒業したばかりなのに、いきなり主役に抜擢。今宵がデビューにして、一回限りの登場とあって、固くなっているかなと心配していたのですが、ノビノビと踊っていましたわ。でもね……詐欺画像です、彼は。パンフレットの写真と登場した人物がまるで別人でしたもん。アンサンブルメンバーは衣装によっては歌舞伎町のチンピラみたいに見える場面もありましたが、やはり見ごたえタップリ。「春に」でのラインダンスと「求愛」での幕をシーツのように使った場面が僕のお気に入り。音楽の美しさと相まって、涙が出てきました。劇場で感極まって泣けるなんて幸せです。
 さて、前回の観劇日記ではケチョンケチョンにこき下ろした新国合唱団と東フィル。公演評をあれこれ目にしているのですが、結構絶賛されているんです。何でかなぁ、と思いつつ、ライター名を眺めれば、舞踊評論家ばかり。うん、普段のバレエ公演のオケに比べれば確かに良い出来ではありますが、だからといって、素晴らしい出来とは思えないなぁ。。。さすがに公演を重ねているせいか、鳴りはかなり改善されていました。初日はマチネで、本日はソワレというのも影響しているのでしょうが、それでもやっぱり、合唱についてはか〜な〜り〜不満が残ります。声量以前に、声質だとか熱狂度だとかにね。省エネモードのカルミナ・ブラーナなんて嫌っ! ソリストは連日の歌唱とあってか声に疲れが見られました。(夜遊びして歌い歩いてちゃ駄目でっせ・笑>ブライアン)


2005年11月08日(火)19:00-21:20
ホリプロ「リトルショップ・オブ・ホラーズ」@青山劇場

 A席 8500円 2階-E列-19番 (パンフレット:1500円)

 演出:吉川徹

 シーモア:山本耕史
 オードリー:上原多香子
 オリン:越中睦(MAKOTO)
 ムシュニク:小堺一機
 ロネット:浦嶋りん子
 クリスタル:Tina
 シフォン:尾藤桃子
 オードリーU:和田アキ子(声のみの出演)

 「リトルショップ・オブ・ホラーズ」というと博品館劇場のイメージの強い作品です。あの狭い空間にピタリとはまるミュージカルということで、劇場空間と作品規模の幸せな一致と思っていたのです。それが、いつの間にやらアートスフィアで公演され、今回はなんと青山劇場での上演! 舞台がスカスカだったらどうしよう、とちょっと心配だったのですが、意外にも違和感がなく、オードリーのスケール感がよりパワーアップしていて、とっても怖い作品に仕上がっていました。青山の広いステージいっぱいに広がったオードリーU……不気味でした。
 小堺一機というとテレビタレントのイメージが強いけれど「グッバイガール」「きみはいい人、チャーリーブラウン」「INTO THE WOODS」と結構ミュージカルへの出演も多く、来年のお正月には「グランドホテル」に出演(ちなみに、元月組トップの涼風真世がサヨナラ公演で演じたクリンゲライン役)。あれ、全部観てる&観る予定だぁ。「グッバイガール」のころは声量のなさが非常に気になったけれど、自分の声の聞かせ方の型が出来てきたようで、無理に声を押し出さずにキャラクター・ソングとして聞かせられるようになったので、今は良い味を出す役者さんとして、脇の要となりつつあります。ひょうひょうとした、どこか憎めないおじちゃんのミュージカル役者ってあまりいないので、今後も是非活躍していただきたいものです。彼の舞台はどこかハッピーエンドを思わせるものがあって、取り立てて彼のファンではないけれど、芸風は好きですね。オペラでいうとパパゲーノみたいな感じ。今までいじめていた従業員が有名になり、お金持ちになった途端に「養子にしたい」なんて言いだしちゃうのですが、嫌味ではなく、愛すべき庶民として浮かび上がる味わいは彼ならではのものですね。
 そして、シーモアの山本耕史。ダサい格好で、厚ぶちのメガネでキャップをかぶってオドオドとしている姿は……僕の知人の某氏にそっくり。本来は格好良い人なのに、ここまで化けるとは思いませんでした。役者の面目躍起ですね。彼は思うようにならない人生の中でもがく姿を演じさせると独特の光を放ちます。でも、どん底のままではなく、もがいた先には、成功にしろ失敗にしろ、また別の日常があるかのような「何とかなるさ」みたいな脱力感も感じさせられます。どんなドラマチックな事件も他人事に捉えている人に見えちゃうんです。そして、生活感のある役者だなとも思います。実際、僕の近くにいそうな親近感。よって、作品の中に一緒に入って行きやすく、そして気が付けば終演というパターンが多いかな。でも、これって、ドラマの盛り上げがイマイチということでもあるんです。あの……身体的条件なので書きにくいのですが……彼の声は台詞にしろ歌にしろ、非常に鳴りが悪いんです。ハスキーが強すぎて、芯がないので、どんな聞かせどころの台詞にしてもミュージカル・ナンバーにしてもボヤボヤしてしまうだけ。前にオペラ歌唱の真似事をワンフレーズだけする作品がありましたが(何の作品だったんだろう!?)その時は意外と良い声が出ていたので、今後もしかしたら変わるのかもしれないけれど、はて、どうなんでしょう?
 えっと、上原多香子という元アイドルという子がオードリー役でした。すみません、僕はアイドルほとんど知らないので今回は初見です。役者でも歌手でもないので、芝居や歌はアチャチャ〜な状態なのですが、舞台衣装は着映えするし、足はとってもキレイ。今後の修行によっては良い役者になるかも、という印象を受けました。でも、今の段階ではお金を取れるレベルじゃないですね。相手役が山本君だったので、まだ声が聞えましたが。。。オードリー役は、その役名とは異なり、マリリン・モンローばりの芝居と台詞回し、そして歌いだすといきなりロックンロールしちゃうギャップが売りだった、と僕は思っているのですが、今回は演出家の指定なのか、ごく不通の女の子として登場していました。台詞も普通、歌もアイドル。きっと、舞台の上にいたのは、オードリーを演じている上原多香子ではなく、普段の上原多香子なのでしょう。幸い、僕は彼女を知らないので、今回は「おぉぉ、そんなオードリーもアリかぁ!」と楽しんできました。でも……二回目はいいや。
 と、初役のトリオがなかなか頑張っていましたが、一番存在感があったのは、声だけの、それも録音だけれど、和田アキ子。芸能界のドンとして君臨している和田アキ子と、オードリーUの怖さが良くもまぁピッタリマッチして、ニ幕になって、オードリーUがしゃべりだすやいなや、青山劇場は和田アキ子ワールドに! いやはや、もの凄い芸です。そういえば、彼女の舞台って観たことがないのですが、もっとミュージカルに出演して欲しいと切に思いました。彼女で見たい役って沢山あるんだけどな〜。「フェーム」のシャーマン先生も素敵だろうし、ちょっと品は落ちちゃうけれど「エリザベート」のゾフィーも、威圧感といい歌唱力といい素晴らしいと思うんです。あぁ、妄想劇場。。。


2005年11月10日(木)13:00-14:00
東京都交響楽団チェロ四重奏「ティータイムコンサート」@東京文化会館大ホールロビー

 全席自由 無料 (パンフレット:無料)

 チェロ:古川展生、松岡陽平、江口心一、高橋純子

 フンク:組曲より「アダージョとフーガ」「サラバンド」
 フィッツェンハーゲン:アヴェ・マリア
 ジャズナンバーより
 グリュマッヒャー:賛歌
 2つのアルゼンチンタンゴより
 曲名不詳(ホーム・オブ・ザ・ランチ? ホープ・オブ・ザ・ランチ??)
 ポッパー:ポロネーズ
(アンコール)
 バッハ:G線上のアリア
 八木節

 東京文化の広いロビーに沢山椅子が並べられたものの、それでは足りずに、テラスへ続く階段も観客でいっぱい、さらには立ち見もいっぱい。平日の昼間だというのに、よくもこんなに集まったもんです。実は倦怠期ファンの集まりであるのぶ倶楽からは「こんなに集合するのっていつ以来?」という8人並んでの鑑賞。ロビーなんかではなく、小ホールを開放すれば良いのに〜、という声が聞える状況。まずはこの盛況が嬉しいですね。もちろん、ロビーということもあって、環境は悪いんです。テラスからは外の音が入ってくるし、東京文化会館内のレストランだというのに、演奏中にトレーをひっくり返す音や、食器をガチャガチャ鳴らしまくるという、ちょっと困ったちゃんの味付けがありました。おまけに、客席からも話し声や泣き声が聞えてきたような。。。思わず、純子さんも苦笑しちゃう場面がいくつかありました。(純子さんのお腹がかなり大きくなっていました。年明け出産の予定でしたっけ。チェロの音を直に振動として受け止めていた赤ちゃん、、、天才になるか!?)
 演奏ですが、都響のチェロセクションは、コンサートによって、9人編成だったり、8人編成だったり、今回のように4人編成だったりするので、お馴染みの曲といえども、演奏者は大変だと思われます。今回は主席が常に主役というのではなく、4人が平等にトップを務めるという美味しい企画。お一人お一人の音をジックリ聴くことができて、ナカナカ楽しい趣向です。毎回、どなたが楽譜を用意するのか存じませんが、かなり大変な作業かと思われます。でもって、これだけ曲が並ぶと、チェロで聴いて心地良い曲、チェロの良さも曲の良さも表現しきれてない曲など、玉石混合状態。結構ドキドキ。
 なお、マイクはのぼぉちゃんが独占。相変わらずセンスのかけらもないメンバー紹介なのには困ってしまいますが、今回はいつもの「ボソボソMC」ではなく、まるで宴会部長のような「ハイテンションMC」を披露。これは初めてですね。言い回しなどからして、多分、お手本がいるんだと思いますが、いつもよりもユックリ&ハッキリ発音していて、かなり聞きやすかったです。でも「無理して頑張ってるんだな〜」というのが丸わかりなのがこの人ならでは。終演後、楽屋口前で看板に寄りかかって、ボヘェ〜とタバコを吸っている姿にお疲れがあらわれていました(笑)


2005年11月12日(土)18:30-21:20
シュツットガルト・バレエ団「ロミオとジュリエット」@東京文化会館

 エコノミー席 4000円 4階-R2列-10番 (パンフレット:1800円)

 振付:ジョン・クランコ
 指揮:ジェームズ・タグル
 管弦楽:東京ニューシティ管弦楽団

 キャピュレット公:ローランド・ダレシオ
 キャピュレット夫人:メリンダ・ウィザム
 ジュリエット:スー・ジン・カン
 ティボルト:イヴァン・ジル・オルテガ
 パリス:エヴァン・マッキー
 乳母:ルドミラ・ボガード

 モンタギュー公:ディミトリー・マジトフ
 モンタギュー夫人:クリスティーナ・パザール
 ロミオ:フィリップ・バランキエヴィッチ
 マキューシオ:エリック・ゴーティエ
 ベンヴォーリオ:マリジン・ラドメイカー

 ヴェローナの大公/僧ローレンス:アレクサンドル・マカシン
 ロザリンド:サラ・グレザー
 ジプシー:エリサ・カリッロ・カブレラ、オイハーン・ヘレッロ、カーチャ・ヴュンシェ
 カーニバルのダンサー:ローラン・ギルボー、ラウラ・オーマレイ、ミハイル・ソロヴィエフ、カタリーナ・コジィルスカ、トーマス・ダンエル

 くぅぅ〜、素晴らしいです。2300人が息を飲んで舞台を見守り、劇場が一つになる至福の瞬間を堪能してきました。舞台も客席も物凄い集中力! 「ロミジュリ」というとマクミランの振付のものが有名ですが、今回は同世代のクランコによるヴァージョン。僕は初めてです。原作がしっかりしていて、音楽も細かく描写されているので、展開はほとんど一緒ですが、振付家の個性が強く現れています。マクミラン版のロマンティックなものに比べ、クランコ版はダイナミックな印象を受けました。どのリフトでは持ち上げた女性ダンサーをブンブン振り回しちゃうし、伊藤みどりも真っ青な連続ジャンプは繰り出されるし、主役から通常は芝居だけの年配役のダンサーに至るまで、体力勝負のものがタンマリ。マクミラン版よりも一回り小ぶりな規模のクランコ版でしたが、ダンサーの迫力でカヴァーしていました。また、クランコ版は芝居部分に力を入れていて、まるでミュージカルを観ているかのようなわかりやすい芝居展開。ストーリーは単細胞で熱しやすい若気の至りというものだし、芝居だと説明(&描写)台詞の多さに辟易してしまうのですが、バレエだと丁度良いボリュームです。舞台のあちらこちらで、細かな演技が披露されているので、どこを見て良いかわかんない〜〜〜。
 ロミオは金髪、長身、足長で、おまけにチャーミング。こんな人にいきなり迫られたら「詐欺師」と思うもんです、現実は。でも、今回は小柄で可憐なジュリエットだからこれまた絵になっちゃって、あれよあれよという間に二人の関係を容認。とにかく絵になる美しいコンビでした。クランコ版はデュエットというよりも、それぞれが勝手に踊る、という印象を受けたのですが、ジュリエットの心理描写があまりに見事で、ものすごく感情移入してしまいました。終幕なんて、僕の回りでは鼻をすする音がジュルジュルしておりました。ロミオはマント使いが絶品。細身の長身なので、マント姿が似合うこと! そして、舞台上を走り回る際のマントのヒラメキが豪華なこと! キャピュレット夫人とモンタギュー夫人のさやあて合戦は非常に僕好みのおっかなさでした。そして、ジュリエットの乳母が味があって良いんよぉ。優しく愛情に満ちた眼差しはその後の悲劇と対照的で非常に効果的でした。若者たちのおちゃらけ具合と生きの良さも絶品! 疲れも眠気も吹っ飛んでしまう、素晴らしい宵を過ごすことができました。
 が、東京ニューシティ管弦楽団って何!? 処刑者です、日本の恥です。音の出だしは全然揃わないし、管楽器はひっくり返りまくりだし、弦も色気がないので、プロコの名曲が台無し。新国の「バレエの時の」東フィルよりもさらに酷い!! 音を出すのに必死なのかどうか知りませんが、あまりに無表情な演奏なので、バレエ団の皆さんに申し訳ない気持ち(って僕が申し訳ながっても仕方ないけれど。。。) フレーズの引継ぎだとか、フレーズの歌い上げが無視されちゃうと、ダンサーが頑張ってもそれが帳消しになってしまうでしょ。ま、来日公演とは思えないほどリーズナブルなチケットだったので、差し引きトントンかな。でも、バレエの時もちゃんとオケごと引越公演してほしいです。もしくは、ちゃんとしたオケがピットに入って欲しい。バレエって「総合芸術です」と言ってる割に、音楽面がないがしろにされる事が多すぎ!!


2005年11月12日(土)12:10-14:15
映画「ブラザーズ・グリム」@TOHOシネマズ 市川コルトンプラザ 6SCREEN

 当日一般 1800円 G列-20番 (パンフレット:700円)

 監督:テリー・ギリアム

 ウィル・グリム:マット・デイモン
 ジェイコブ・グリム:ヒース・レジャー
 鏡の女王:モニカ・ベルッチ
 ドゥラトンブ将軍:ジョナサン・プライス
 アンジェリカ:レナ・ヘディ
 カバルディ:ピーター・ストーメア
 ヒドリック:マッケンジー・クルック
 赤ずきん:アレーナ・ジェコヴォヴァ
 グレーテル:デニサ・ヴォルコヴァ
 ヘンゼル・マーティン・スヴェトリク
 サシャ:ローラ・グリーンウッド
 老婆:ドラホミラ・フィアルコヴァ
 少女時代のアンジェリカ:デニサ・マリノブスカ
 木こり:トマス・ハネク
 王:ピーター・ヴァーセク
 エルシー:ヴェロニカ・ロウロヴァ

 グリム兄弟は魔物を退治することで賞金を稼いでいたが、実はそれが助手をつかった芝居であることをドゥラトンブ将軍にバレテしまい、逮捕されてしまう。そんな二人が向かわせられたのは、10人の少女が失踪したまま帰ってこないという奇怪な事件が起きているとある村だった……。
 同業者による芝居だろうとタカをくくっていたら、実は本物の魔物が相手だったという、裏をかいた設定がなかなか面白い作品です。おまけに、グリムの色々な作品のエッセンスがそこかしこの場面に登場するので「おぉっ」と小さく叫びながらの鑑賞。実はもっとファンタジー色の強いものを想像していたのですが、台本の骨格は結構骨太。おとぎ話と現実がいつの間にやら融合していく過程に非常に見ごたえがありました。家族愛の場面や、恋心、そしてもちろん教訓めいた場面もあって、上映時間内にバランス良く配置されているのは監督の手腕でしょうね。僕好みの監督ではありませんが、凄い才能だと思います。
 現実場面の主役は何といってもグリム兄弟。ペテン師としての才能を発揮しているウィルと、学者馬鹿でヌーボーとしているジェイコブ。当初はマット・デイモンとヒース・レジャーはそれぞれ逆の配役がなされていたのを、俳優たちの「いつもと違う役がやりたい〜」という申し出によって入れ替えたらしいのですが、お二方とも「この役にピッタリ!」と思わせるのですからナカナカの演技力です。パンフによると、「背景のディテールが広角レンズによってクッキリ隅々まで写っている関係で、オーバーアクトしなくちゃならなかった」という俳優の談話が掲載されていましたが、ん〜〜〜、僕は結構この手の演技は苦手なんですよねぇ。落ち着きのない単なるお馬鹿さんに見えてしまって、結構イライラ。でも、このあたりのバランス感覚というのは難しいものですね。オーバーアクトなのと落ち着きがないのは別だと思うんですけど、アクションがメインの映画としては、しっとり感を犠牲にした、というところでしょうか。ちなみに、グリム兄弟は物語の中ではドイツ語を使っているはずですが、映画の中ではイギリス英語を話していました。う〜ん、耳障りがよろしゅうございます。
 決して子供向きではない映画ですが、グリム童話の誕生にいたるドラマティックな作品でした。あ、鏡の女王のゴージャスなコスプレと、アンジェリカの格好良いお姉さまぶりは実に素敵でしたよぉ〜。


2005年11月21日(月)13:30-16:35
宝塚歌劇団月組「JAZZYな妖精たち」「REVUE OF DREAMS」@東京宝塚劇場

 A席 5500円 1階-24列-60番 (パンフレット:1000円)
 演出:谷正純(JAZZYな妖精たち)/中村一徳(REVUE OF DREAMS)

 パトリック・ゲール(下院議員候補):瀬奈じゅん
 シャノン・マクニール(童話作家):彩乃かなみ
 ウォルター・クーフリン(一匹狼のギャング):霧矢大夢
 ティモシー・キャラハン:大空祐飛
 ダン・マクガバン(タマニー・ホールの支配者):立ともみ(専科)
 サラ・フィッツジェラルド(パトリックの秘書):夏河ゆら(久本雅美にソックリ!)
 オーベロン(妖精王):光樹すばる
 ミック・オブライエン(警官):月船さらら
 ピクシー(悪戯好きの妖精):北翔海莉
 ローイー・ウィルコックス(コーラス・ガール):城咲あい

 瀬奈じゅん&彩乃かなみ新トップコンビのお披露目公演です。が、既にこの二人の主演作として、花組時代に「マノン」がありましたし、つい最近は大阪で「アーネスト・イン・ラヴ」を観ているのであまりお披露目という印象を受けませんでした。何てったって、この二人、俺様&女帝候補のカップルなので、初々しさよりも安定感の方が先に立つのです。そういえば、瀬奈じゅんなんて、前トップのお披露目公演の時は二番手格といえども、実質的な主演状態だったなぁ(前トップさんのファンの方、ごめんなさい)。かなみちゃんも、宙組で女帝育成コースを受講しているので、安定感タップリ。
 さて、それでもそれでも、お披露目公演。何かとおめでたい雰囲気が漂います。「駄作だよ」と散々聞かされていたのと、谷正純脚本ということで、全然期待はしていなかったのですが、それでも堪えられないような「何コレ〜〜〜!?」な超駄作でした。最近、ヒット作の出ない宝塚歌劇の本公演ではありますが、その中でも1,2を争うひどい作品。僕は特定の生徒の追っかけはしていないので、この公演に何千円も追加で払ってリピートするなんて無駄遣いはできませんわぁ! 月組の個々の生徒のファンの皆様には申し訳ないけれど、本日をもって、今年の東宝劇場における、本公演の見納めにします!! もうね、台本が酷すぎるんです。設定も話の展開も滅茶苦茶。元々宝塚の台本作家はデリカシーのない台詞を平気で連呼させる悪癖があるのですが(関西だとこれが突っ込みとして容認されてるのでしょうか??? 文化の違いであったら、東京公演用は手直しすべきでしょう)今回もあまりの無神経さに、そんな台詞をしゃべっている生徒に対してまで思わず怒りを感じてしまった次第。さらに、大幹となるストーリーも尻切れトンボ&盛り上がりもナシ。最後の幕が降りる瞬間「やっと終わった〜」という思いと「これでおしまいなの?」という思いとが錯綜しておりました。「リバーダンス」のオリジナル・プリンシパルのジーン・バトラーが振付が話題のアイリッシュダンスも、そりゃ、宝塚だから訓練機関も短いし、そんな凄いダンスは期待していなかったけれど、女性のみによるダンスの欠点が出まくりで、さほど効果が発揮できず。外部の人が宝塚の魅力を見せるダンスを振付けるのって難しいかも。最初、女性ダンサーが例の蹴り上げの振付けで登場した際は「おぉ、良い雰囲気になるかも!」と期待したのですが、男役が出てきた瞬間に椅子からずり落ちました。上半身がぶれないのが特徴のアイリッシュダンスなのに、みなさんグラグラしまくり。おまけに蹴りの力が弱いので迫力もスピードもないので、フォーメーションの変化もの〜んびり。言葉は悪いけれど「お遊戯みたい」な感想を持ってしまいました。もちろん、短期の訓練にもかかわらず、アイリッシュの雰囲気を醸し出すことにかけては「さすが」と思わせる団体で、衣装だとかダンサー同士のやり取りだとかは、なかなか素敵でしたョ。でも、、、僕にとっては興奮する部分のないつまらないダンスシーンでした。最近の宝塚のチケットの定価はインフレ状態なのですが、やはり、高い料金を取るからには、プロの仕事をみせてもらいたい、と。。。
 主演の瀬奈じゅんは、振りにクネッと独自の動きを入れるのが魅力のダンサーなので、今回のように「動いちゃいけないダンス」でもやたらと癖のある動きが加わると、魅力が発揮できなくて可愛そう。無理して個性を出そうとするのが、逆に見苦しい状態。「王家に捧ぐ歌」のフィナーレで、バレエダンサーではない湖月わたる&檀れいのバレエに続き、今回の瀬奈じゅん&彩乃かなみにアイリッシュダンスは失敗と言っても良いんじゃないかなぁ敗。実際、ダンスが終わっても、客席が全然熱くならず、拍手も通常のものでしたし。かつて、リンダ・ヘイバーマンの振付で踊り狂った大浦みずきだとか、安寿ミラの時のような大喝采には程遠い状態。そりゃ、外部の人を呼ぶのはカンパニーにとって良い刺激になるでしょうが、観客にとっては、必ずしも良いってもんじゃないんです。今回の作品で光っている生徒って誰かいたでしょうか? ダンス以外だって、これといった美味しい場面がなく、気の毒な限り。まったく、売り物を良く見せないなんて、何を考えているのでしょう?(考えてないのかも) ところで、タイトルと内容のつながりをあまり感じなかったのですが、誰か解説して〜〜〜。
 さて、口直しのショーは、いきなり円谷プロから借りてきたような衣装が登場。地球防衛軍か科学特捜隊かという不思議な集団でした。そして、衣装に合わせてか、全編ロック色が強く、アップテンポの曲とダンスで押しまくります。「月組のショー」というよりも「麻子のライヴ!」といった面持ちの作品。個人的にはこういう単調なショーは好きじゃないのですが(あぁ、今回は文句ばかり…)、彼女の個性には合ってましたし、お披露目のショーとしては、こういうパワフルなものは向いているのかもしれません。テーマ曲は麻子ちゃんに合わせて作ったのか、音域は1オクターブ、リズムも単調なもの。曲の好き嫌いは別として、こういうところは上手いです。売り物のボロを出さないところ、プロの仕事ですね。さっすが宝塚。振付もこれといった目新しいものはありませんでしたが、やっぱり男役が格好良く見える振付のパターンというものがありまして、マンネリと言われようと、それだけ効果があるのは確かです。それにしても、月組はスターが少ないですね。どのシーンでも、同じような並び。おまけに、三番手の大空祐飛の方が二番手の霧矢大夢よりも上級生(大空はトップの瀬奈と同期生)というのを考慮してか、二番手と三番手をほぼ同等の扱い。いえ、別に同等の扱いでも構わないのですが、この二人はショースターとしての実力さがあるので、お互いの良さが引き立ってないみたい。もっとも、二人ともロックが似合わないので、今回のショーは気の毒。ロックのアップテンポにこだわらず、もっと色々な場面のバリエーションがあれば面白かったのに。
 今回のショーのお気に入りは麻子ちゃんの銀橋の場面。麻子ちゃんだけではなくて、彼女に一本釣りされている観客を観るのも面白かった〜。ウットリしてたり、うろたえてたり、舞台上に負けず劣らず注目の的。それと、久本雅美組長の百面相ぶりと、今回の公演で退団の月船さららの、どこにいても目に入ってしまうダンスにも目がいってしまいました。なぁんて書くと「悪趣味!」と言われちゃうのですが、悪目立ちであろうと、目立つというのは舞台人にとっての武器だと思うんですよね。もちろん、この二人が中心で主演するのを観たいというのとは別問題ですが。。。それと、芝居では甘い娘役だったかなみちゃんが、ショーになった途端、客席にガンを飛ばしてキザっちゃうわ、組子を率いて踊っちゃうわで、かなり僕好みに変貌。今後、立派な女帝になってくれますように! それと、城咲あいちゃんが歌は別として、かなり素敵な娘役に成長しつつあります。次回の公演に期待!!


2005年11月24日(木)13:00-16:30
東宝「マイ・フェア・レディ」@帝国劇場

 S席 12500円 1階-O列-12番 (パンフレット:1500円)
 演出:西川信廣

 イライザ:大地真央
 ピッカリング大佐:羽場裕一
 フレディ:浦井健治
 ゾルタン・カーパシー:藤木孝
 ピアス夫人:春風ひとみ
 トランシルバニア女王:月丘夢路
 ヒギンズ夫人:草村礼子
 ハリィ:安崎求
 ジェミイ:治田敦
 ドゥーリトル:上條恒彦
 ヒギンズ教授:石井一孝

 大地真央のイライザが15周年になるそうです。今回のプロダクションは数年前に名古屋の中日劇場で観ていて、その時はあまりにシンプルな美術や演出に馴染めなかったので、実は今回の観劇はパスするつもりでいたのですが、ぽっかり時間が空いたのも何かの縁かと思って二階B席最後列のチケットをGET。が、席についてみたら、およよ、目の前がガラガラ。開演時間は間違えてないのにおかしいな、と「???」でいたら、劇場係員がツツ〜と寄ってきて耳元でボソボソ。何でも、団体客が集団遅刻になるとかで「観劇中にご迷惑をおかけしますから」と一階S席のチケットを差し出すではないですか。終演後、そのまま旅行に出発のためオペラグラスを自宅に置いてきてしまったので、喜んで席替え受理。一階席は後方A席に高校生の団体さん、前方S席は鑑賞会の団体さん。慣れの問題か、拍手は少なめだったけれど、観劇マナーはちゃんとしていてホッ。
 さて、今回の見所は石井ヒギンズ教授。今までは、イライザよりもかなり年配の中年〜実年オヤジの役かというイメージがあったのですが、今回はイライザよりも(多分)年下の設定。ヒギンズ教授というと、イギリス貴族の傲慢さとわがままぶりがかなり不愉快な役ではあるのですが、世間知らずで学問馬鹿の若き天才と設定が変更になると、不思議と不快感がなくなりました。ってことは、かなりガキっぽい性格だということですね>ヒギンズ教授。石井一孝はその濃いお顔と熱い芝居がちょいと苦手だったのですが、今回はその個性がピッタリはまって、思わずプププと笑ってしまいました。駄々をこねるのがとっても自然。今後も、ヒギンズ教授は若手に演じてもらいたいですね。って、真央さんとの年齢差を考えてしまうと「若手」と呼んでしまいますが、実は結構良い年なんだった〜>石井一孝。
 さて、真央イライザ(ご本人様いわく、15年も演じ続けて「エライザ」だそうです)ですが、さすがに余裕の役作り。初演時は曲自体の音を下げ、再演からは原調ではあるものの苦しげだった「踊り明かそう」の最後の歌い上げもいつの間にやら楽々出せるようになり、恋する女の気持ちの変化を場面ごとにクッキリ。もちろん、上品ぶってもボロが出てしまう芝居のおかしさは、真央さんの真骨頂。さらに、修行を成し遂げた後のむなしい気持ちの表現でも泣かされてしまいました。「アタイ、花は売っても、自分までもは売らなかったよ」ですと。はぁ〜。今さら真央イライザなんて、と思っていましたが、相変わらず進化を続けているのが凄いことです。上演が続くにはそれなりの理由があるものですね。
 今回は全体的に歌える人が揃ったので(真央さんが歌えるかというのはちょっと置いといて・汗)F.ロウの曲の良さが非常に引き立った公演でした。声の重なりがとっても気持ち良く、オケもなかなか好調。帝劇のエレクトリックな音ではなく、東京文化あたりでフルオケで聞きたいと思った位(ウィーンのフォルクスオーパーではまだレパートリーに入っているのかしらん?)。あ、上條ドゥーリトルは一人だけ高齢ゆえに動きの面で浮いてしまったのと、すっかり声を失ってしまい何を歌っているのか聞き取れないのとで、かつての名歌手ぶりを知る者としては悲しい状態でした。とはいえ、酔っ払いのつかみ所がない芝居はこの人ならではのもの。とっさに代われる役者が思いつかないなぁ。
 さて、この作品はオペレッタ色が強く、歌唱はクラシックだし、登場人物の一人一人に大ナンバーがあって場面場面が長く、おまけに舞台転換にも時間がかかるので(舞台転換の音楽があるのでカットできない!)、真央さんが出演しない場面はダレてしまうことがあったのですが、今回はその場面場面がしっかり盛り上がって楽しい時間を過ごすことができました。アンサンブルの勝利ですね。演出は……前回ほど気になりませんでした。


2005年11月27日(日)19:00-21:55
映画「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」@丸の内ピカデリー1

 前売一般 1300円 1階-I列-3番 (パンフレット:700円)

 監督:マイク・ニーウェル

 ハリー・ポッター:ダニエル・ラドクリフ
 ロン・ウィーズリー:ルパート・グリント
 ハーマイオニー・グレンジャー:エマ・ワトソン
 ドラコ・マルフォイ:トム・フェルトン
 ビクトール・クラム:スタニスラフ・アイエネフスキー
 チョウ・チャン:ケイティ・ラング
 ネビル・ロングボトム:マシュー・ルイス
 セドリック・ディゴリー:ロバート・パティンソン
 フラー・デラクール:クレマンス・ポエジー
 ルビウス・ハグリッド:ロビー・コルトレーン
 ヴォルデモート卿:レイフ・ラインズ
 アルバス・ダンブルドア:マイケル・ガンボン
 マッドアイ・ムーディ:ブレンダン・グリーソン
 ルシウス・マルフォイ:ジェイソン・アイザックス
 シリウス・ブラック:ゲイリー・オールドマン
 スネイプ先生:アラン・リックマン
 マクゴナガル先生:マギー・スミス
 ペーター・ペティグリュー/ワームテール:ティモシー・スポール
 イゴール・カルカロフ:ペジャ・ビヤラク
 マダム・マクシーム:フランシス・デ・ラ・トゥーア
 バーティ・クラウチ:ロジャー・ロイド・パック
 リータ・スキーター:ミランダ・リチャードソン
 バーティ・クラウチ Jr.:デイビッド・テナント

 今回の版は原作の刈り込みが上手くて面白かったー。結構笑ったし、クライマックスでは泣いちゃいました。でも、お色気ショットはまだ早いんでね〜の? まだ14歳の役なんだから!! 実は前回の「アズガバンの囚人」の時は、原作のダイジェスト色が強すぎて欲求不満だったのですが、今回は必要ない場面はバッサリカット。実は登場人物の一人一人にドラマがあって、それはそれで面白いのですが、映画化の際はハリー中心に再構築。それに伴って、今までは主要人物だったのにもかかわらず、今回はチョイ役になってしまった人物もいるのですが、個人的にはテンポの良さと、畳み掛けるようなストーリー展開に大満足。でも、ハリー・ロン・ハーマイオニーのトリオが今後もこの映画シリーズに出演を続けられるかはかなり微妙。ハリーはいつの間にか髭が生えているのがわかり、場面によってはオッサン体型に見えることも。そして、ロンとハーマイオニーはすっかり若者に! 脇役だけど、ネビルなんて14歳ではなく24歳に見えました!! このキャストのままで続けて欲しい気持ちが半分、そろそろキャスト変更をしようよという気持ちが半分。でも、まぁ、今回の作品ではまだギリギリ大丈夫かな。今回から登場するビクトールやチョウは原作を読んだ時のイメージそのままだったし、フラーやムーディ、ヴォルデモートは想像以上でした。コマーシャル混みとはいえ、3時間近くの上映時間はかなり長いのですが、あっという間に過ぎ去ってしまいました。もちろん、トイレを懸念して飲み物は調整してましたけど(笑)