本日のメインイベントです。「ラフマニノル:パガニーニの主題による狂詩曲」の聴き比べ。小菅優 vs ボリス・ベレゾフスキー。まずは小菅優から先制攻撃。庄司沙矢香の時も感じたことですが、小菅優の演奏も「男」です。迷いや駆け引きなんてありゃしません。ズバズバ潔く音楽に切り込んで生きます。このあたり、まるで武士道みたいで格好良いです。この小菅優は出刃包丁ではなく、ぺティナイフで手際よく切り込みを入れて調理するタイプ。線の太いピアニストではないのですが、的確に素材にダメージを与えていきます。煮崩れしないように面取りしたり、アク抜きしたりの処理が的確で「上手いなぁ、この人のピアノ」と、とっても勉強になりました。第18変奏も甘さよりも涼やかさが勝る演奏。無駄がなくシンプルなだけに、ゆるぎない音楽造りやテクニックが堪能できました。スゴイです、この人。
武士道のようなパガニーニの後は一転してお祭り騒ぎのスペイン奇想曲。ビルバオ交響楽団はスペインの団体なのでお家芸ですね。正直、アンサンブルの精度はあまり高くない団体なのですが、逆にそれざ雑多な雰囲気をかもし出して楽しい。