神経症になったらドラクエ方式で行こう!


 ドラゴンクエスト(通称:ドラクエ)というテレビゲームを知っていますか?最初に出たのは、初代ファミコンで、物語は町からスタートして、町の外に出ると、スライムなどすごく弱い敵と闘い、次第に生命力を高めていって、物語が進んでいくゲームです。最初は、自分の生命力や経験値が低く、武器や装備もたいしたものがないんです。そのかわり最初から強い敵は出てこなくて、スライムなどの弱い敵を相手にして闘って行くわけです。闘いに疲れたら、宿屋などに泊まって生命力を回復し、またスライム相手に闘う…そんな感じでゲームが進んでいきます。

●引きこもりからの脱出

 神経症の為に、例えば外出が困難な人もいるでしょう。私はかなり長い間、外出恐怖のために、電車に乗れませんでした。一番ひどいときは、家から一歩も外に出られない時もありました。今回はこのドラクエのやり方を使って、引きこもりから外出できるようになっていくまでを紹介します。

 まず、ドラクエの最初の頃の敵は、とても弱いスライムです。最初から遠くへ行こうとすると、強い敵が出てきて、町に帰る前にやられてしまいますよね。つまり、今の自分にとって、勝てる相手と戦って、生命力を高めていく訳です。ドラクエでは生命力や経験値というのを数値であらわしていますが、小さな成功体験を積み重ねる事によって自分に自信をつけていく事が出来る訳です。

 外出恐怖にもいろんな状態があるだろうと思いますが、私が一番ひどかった時は、家から一歩も外に出られない状態が1年ほど続きました。そんな自分にとっての「スライム」は何かを考えてみる訳です。家から一歩も出られない自分にとって、スライムに当たるもの、それは玄関に行く事でした。家から出る訳ではないので、これなら簡単ですよね。玄関まで行って自分の部屋に戻る→そして出来た!と思って、成功体験を積み重ねていく訳です。

 玄関に行けるようになったら、次は何でしょう?靴をはいてみましょうか?これも簡単ですよね。靴をはいても外に出てはいけません。あくまで自分にとって簡単に出きそうな「スライム」を相手にして経験値を増やしていく訳ですから、靴をはいたら、それで成功です。そして次は何でしょう?靴をはいて玄関のドアの前まで行けた訳ですから、次はドアを開けて、足を一歩だけ外に出してみましょうか?それが出来たら成功!

 こうやって、バカみたいに簡単なことから始めて、それを毎日練習していく訳ですが、この時に大切な事は、ドラクエでも最初の頃は小さな進歩でもすぐにレベルアップしますよね。レベル1がレベル2になるのは、とても早いです。つまり小さな進歩を評価する姿勢が大切なんです。

 ともすると「こんな事、誰だって出来る」とか「こんな事したって無駄だ」という考えが頭をよぎるかもしれませんが、あくまで小さな進歩を評価する事が大切なんです。またドラクエでも生命力が無くなったら宿屋などに泊まって生命力を復活させますよね。そしてまた経験値を上げに戦いに出発する。それと同じように、自分にとっての「スライム」と戦いに行く前と戦い終わったら、必ずリラックスする事が大切です。体の力を抜いてリラックスすると、不安感が減少するという効果があります。そして、またスライムと戦いに行く訳です。

 玄関から一歩足を踏み出せたら、次の日は道まで出てみる・そしてその次の日は、あの電柱まで・そしてあの道の角まで…という感じで、無理をせず焦らずに、今の自分にとって簡単な目標を見つけて、それをクリアーしていく事をやっていく訳です。そうしていくと駅まで行けるようになります。

 駅まで行けたら、入場券を買います。最初は電車に乗ろうとしてはいけません。最初は入場券でホームまで行き、電車がくるのを眺めて下さい。それに慣れたら、今度は次の駅までの切符を買います。そして一駅だけ乗ってみる。次の駅についたら、電車を降り、改札を出て帰りの切符を買ってまたホームに戻る訳です。ただこれが難しく感じる場合もあるだろうと思います。一駅電車に乗って帰ってくるのが、スライムではない訳です。その場合は、その段階をさらに細分化していきます。例えば、誰かに付き添ってもらう方法もいいですし、抗不安剤を飲んで電車に乗るという方法もあるでしょう。

 また、途中で何らかの障害に出会った時の為に、対処法を考えておくといいでしょう。例えば不安になった時、一番手軽なものとしては、腹式呼吸があります。右手を胸に当て、左手をお腹に当てます。そして左手が前後に動くように、ゆっくり呼吸する訳です。ゆっくりと息を吐き、吐ききったら自然に息を吸い、吸いきったらそこで少しだけ止めます。そしてまた息を吐いていきます。また肩をあげてから腕をストンと落とす方法でリラックスする事も出来ます。これらの方法は、普段から練習しておく事が必要です。不安になった時に急にやっても、なかなか効果はあがりませんので、「不安や緊張に効果があるリラックス法」のページを見て下さい。

 また、外出した時に、話し好きのおばさんに捕まりそうになったら「すいません、ちょっと急いでいますので」と言って、うまくかわすのも1つの方法かも知れません。

 また外出恐怖の場合、この方法の他に、運動する事が効果あります。私はよく自分の家の近くを走っていました。何度もダッシュを繰り返すんです。そうしていると、だいたい10日から2週間程で、独特の不安感が無くなりました



 今回は、引きこもりと外出恐怖についてドラクエ方式を活用してみましたが、この方法は、これだけでなく、様々な神経症の症状や問題の解決に応用できます。要するに、大きく見える問題を細分化していく事で、自分にも簡単に出来る物(スライム)にする事が可能であり、それを1つ1つ一歩一歩やっていく事によって、最終的な問題解決につながっていくという事です。  

神経症になった事をきっかけにして、一緒にドラクエ方式を試してしてみませんか?


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