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神経症の人は、症状を無くしたいという強い願望があります。ただし、その願望に従うとかえって長引く事になります。私も神経症の体験者ですが、様々な治療法・カウンセリングを学んで実践してきましたが、実践している時はまだいいとしても、その後「症状はどうかな?」等と、自己チェックし始めると、もう元の木阿弥で、また症状に襲われます。ところが「もう、一生、神経症でいい!」って思うと、これが不思議に、楽になるんですね。こうしてみると、自分の症状を嫌って、それを治そうとすると悪くなる事がわかります。 神経症になった場合、自分の症状を嫌って治そうと努力するから、いつまでも治らない訳ですから、その逆をやればいいだろうという事になりますよね。そう思いません?それじゃあ、治らないじゃないか?と思う人がいるかも知れませんね。 私の経験から言って、神経症の場合、どうやら逆説的な方法がいいように思っています。もちろん神経症には、人それぞれ、無意識的な目的があって、症状によってその願望を実現している訳です。といってもなかなか理解できないかも知れませんが、この話しはまた今度にして、今回は神経症の症状別に逆説的に付き合う方法を書いてみます。 最初に『逆説的』という言葉を知らない人もいるかも知れませんね。神経症で例えば不安を感じたとします。そうすると、どうするでしょうか?何でこうなるんだろう?と原因を考える人もいるかも知れません。あるいはどうしたら治るんだろう?と考える人もいるでしょうね。実は私もそれを散々やってきた訳です。その結果がどうだったか?というと、これはもうひどいものでした。『逆説的』な方法では、むしろ逆をやる訳です。 ●● 対人恐怖症:恐くて避けようとする場合 ●● 対人恐怖症というのがあります。これも神経症の一種で、日本人には比較的多いそうですが、海外ではとても珍しいと聞いています。欧米諸国は個人主義の所が多いから、日本人のように、人の目を気にしたりしないのかも知れませんね。 私も日本人だもんで、人並みに対人恐怖症を体験しました。電話が恐い・コンビニに行くのが恐い、人と目を合わせて話しが出来ない…、まあいろんな事が恐くて、ついそういう機会を避けようとします。以前、外出先で不安発作を何度も起こした事があって、外出が恐くなって家に閉じこもっていた事もあります。 私の体験談を少し話しますと、ある時、コンビニに行って買い物をして、外に出た所で、自転車に乗ろうとしたら、コンビニの中から女子高生が私を見て笑っていたんです。普通に人から見たら、何でもない事かも知れませんが、私はそれ以来、コンビニに行くのが恐くなってしまいました。 こんな時に実行した逆説的な方法を紹介しますね。また笑われるんじゃないか?と考えて、それを避けたくなった訳です。そこで普通は、どうしたら笑われないだろう?等といろいろ考えますよね。ところが逆説的ですから、むしろ逆な方法を実行する訳です。 よく『当たって砕けろ』という言葉がありますが、意図的に砕ける事を目標にして行動していく方法もある訳です。例えば『コンビニに行って、女子高校生に笑われる』事を目標に毎日行動する訳です。もしコンビニで笑われれば、笑われる事に免疫が付きますし、残念ながら笑われなければ、まあそれに越したことはない訳です。 まあ、とにかく実験してみた結果をお話ししましょうか。とにかく毎日、女子高生に笑われようとして、コンビニに通った訳ですよ。どうなったと思います?これが不思議なんですが、まず第1に、コンビニに行っても、女子高生になかなか会えなかったんです。神経症は自分で勝手に妄想をどんどん拡大させていますが、当たって砕けろと思って、意識的に笑われようとすると、なかなか笑ってもらえない訳です。 まあ、そんな訳で、毎日毎日、コンビニに行って笑われようとしていたんですが、ある時、女子高生がいたんです!どうなったと思います?残念ながら私の事を見てもくれない。(^^;) 笑ってくれさえすれば、免疫が付くのに!と思っているのに、残念ながら見てくれないのでは免疫もつきませんね。 こんな感じで、毎日毎日コンビニに通い詰めたんですが、とうとう笑っていただく事は実現しませんでした。毎日コンビニに通ったという事は、神経症があってもコンビニに行けた訳ですから、もう治っているのと変わりないのかも知れませんね。(^^; 私は鍼灸師をしていますが、患者さんが恐くなってしまった事もありましたが、同じように『患者さんに嫌われよう・嫌われたら免疫が付く』と思ったんですが、残念ながらなかなか嫌ってもらえずに、毎日仕事をしていました。(^^; ●● 不眠症 ●● 眠れないのって辛いですよね。明日の予定が気になって『早く眠らなくちゃ!』と思えば思うほど、眠ろうとすればする程、まずます目が冴えてしまう経験のある方もいらっしゃるでしょう。私も不眠症だった事があります。眠れるようにいろいろ工夫しますよね。お酒を飲む人もいるでしょうし、羊の数を数えたりしてね。 そもそも『眠気』というのは、努力して起こるものではなく、生理的に自然に起こるものなんですね。それを意図的に起こそうとするから、ますます眠れなくなって目が冴えてくる訳です。 そこで逆説的な方法です。眠れなくて死んだ人はいませんから、眠れない時は寝なくていいです。ただ寝ないのはもったいないですから、夜中にトイレをきれいに掃除して磨きあげ、台所も掃除しましょう。眠れない時は毎晩これをやってください。やってみたら、どういう効果があるか?を実感されるだろうと思います。 もし読もうと思っていたけど、読んでなかった本があるなら、せっかく出来た自由な時間を有効に使って読書などもいいですね。ただ本を読む場合は、ベッドに寝て読むんではなく、体を起こして読みましょう。なおうつ病による不眠の場合は、寝付きはいいが、早朝覚醒する事が多いようですが、神経症の不眠では、寝付きが悪い事が多いようです。 ●● 手を洗わずにいられない ●● 強迫神経症(不潔恐怖症)と言いますが、手を洗わずにいられないとか、トイレに入っても不潔である事が恐くて、トイレットペーパーを1本使ってしまうとか、風呂に1日何時間も入っている人もいます。本人は、こんな事を止めよう!と思うんですが、これが強迫的になって止められない訳です。 清潔にする事って、やめなければならない程、悪い事でしょうか。清潔を心がける事はとてもいい事で、自分が病気になるチャンスも減るでしょうし、そういう形で社会に貢献していると思います。ですから、ちっとも無駄な事をしている訳じゃないんです。ところが不潔恐怖症の人は、何とか止めようと努力するんですね。止めようとすればするほど、止められない訳です。 とてもいい事なんですから、ぜひこれからも続けて頂きたいと思います。ただ洗いすぎると、皮膚が荒れてしまうかも知れませんね。そこで、良質で高価な石鹸を用意して、それだけを使用して、それ以外の石鹸を使用しないようにしてください。面倒かも知れませんが、その石鹸を持ち歩いて手を洗って下さい。 それと、手だけを洗っていたのでは、腕の方からばい菌が移っていくかもしれないので、ヒジや腕も洗って下さい。毎回、腕まで洗うようにしてください。 まあ、書いていくときりがないんですが、意図的に症状を起こすようにする方法もあります。例えば、インポテンツで悩んでいる場合は、意図的に失敗をするとか、おねしょや外出先でトイレに行きたくなる場合も、意図的に失敗する事を目標にする訳です。 |