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神経症にもいろんな種類ありますが、症状に対するこだわりと劣等感を持っています。そして不安が少なくなるような行動をしながら、「どうしたら治るんだろう?」と考えている人が大多数のようです。 例えば、対人恐怖症の人は、人が自分をどう思っているか?にこだわっていて、必要以上に相手に合わせたり、人を避けたりします。不潔恐怖症の人は、自分の手が汚れているという観念にこだわり、不安を消し去るために、毎日何時間も手を洗っています。外出恐怖症で電車に乗れない人は、電車が走っている間に発作が起きたらどうしよう?気分が悪くなったらどうしよう?等と考え、どうしたら治るんだろう?と考えながら、実際には電車に乗らなかったり、少しずつ乗ったりして試しています。 神経症の人に「どうなりたいですか?」と質問すると、ほとんどの場合「治りたいです」と答えます。ところが、神経症が治ったらどういう状態になるか?という事を考えている人は、あまりいないようです。人間は目標に向かって歩いている存在ですから「神経症が治ったらどういう状態になるんだろう?」「今までとどこが違ってくるんだろう」という事を考えてみて欲しいんです。
これを考えていただくことが、とても治療的効果があるようです。あなたの場合はどうですか?自分の神経症が治った状態を、しっかりとイメージ出来れば、実は半分ぐらいは治ったも同然なんです。どうぞ自分に問い掛けてみてください。 ●例外探し 神経症が治った自分の状態をイメージ出来るようになったら、次のように自分に聞いてみてください。
つまり、対人恐怖症の人が、いつも人の顔色をうかがってびくびくしていたのに、それ程、人の事が気にならなかった事はなかっただろうか?と考えてみる訳です。不潔恐怖症の人だったら、ほんの少しでいいですから、汚いものに触っても、手を洗うまでの時間が長くなっていたり、1日の手を洗う回数が減っていた事はなかっただろうか?と考えてみる訳です。外出恐怖症で電車に乗れないなら、ホームで電車を眺めていて、いつも恐いと感じるのに、それほどでもなかった時はなかっただろうか?と自分に聞いてみる訳です。これが例外探しです。
●予期不安 予期不安を感じる時も、ありますね。「うまくやれるだろうか?」と思うと余計に不安になったりします。例えば「うまく仕事が出来るだろうか?」とか「同僚に嫌われたり上司に怒られないだろうか?」等と考える訳ですが、その度に、仕事で失敗した情景をいろいろ思い描いているんです。いろいろ考えて、何とか不安を無くそうとしても、100%不安を無くす事は出来ないから、また仕事の事を思い出して、不安になる…という悪循環に陥る訳です。 ところで、予期不安を感じている時は、ほとんどの場合、安全な状況にいるという事に気づいている人が割と少ないようです。例えば家にいる時とか、ベッドで寝ている時などです。それじゃあ、家にいる時は、いつも予期不安を感じているんだろうか?と考えてみて欲しいんです。症状には必ず波がありますから、予期不安ですごく恐いと思っていても、常に予期不安を感じている訳ではありません。何かに夢中になって、不安を忘れている時もあるかも知れないし、不安がそれ程でもない時もあったりするかも知れません。 神経症の人は「いつも辛い・常に不安」と考えがちですが、そうじゃない時もあるんです。それに気が付こうというのが「例外探し」という方法です。それじゃあ、家にいて予期不安を感じない時は、何をしているんでしょう?それを考えてみて欲しいんです。仕事に対する予期不安の場合だと、おそらく仕事の事なんて考えてないでしょう。例えば、好きな事など何かに夢中になっている時かもしれないし、テレビをぼけ〜っと見ている時かもしれません。予期不安というのは「明日から仕事だ!うまくやれるだろうか?」と思う度に、仕事でミスしそうな場面を頭に思い浮かべてしまって、余計に不安になっているんです。不安な事を避けようとして、いよいよ不安になっているんです。 それと、不安を感じない時は、体がリラックスしています。例えば風呂上りなどはどうでしょうか?私の場合だと、不安を感じない時は、首や肩の力が抜けています。自律訓練法という言葉を聞いたことがある人は多いと思いますが、行動療法では、体をリラックスさせる事で、不安を和らげます。
●10点満点 不安や緊張といっても、どのぐらい不安なのか?緊張しているのか?わかりにくいですね。それは数値化できていないからです。こんな方法もあります。10点満点で言うと、今の自分はどのぐらい不安や緊張を感じているんだろう?と考えてみてください。例えば、不安でたまらない時を10とし、全く不安も緊張もしていない時を0として、今は何点だろう?と考えてみる訳です。 もしそれが仮に5点だったとしましょう。そしたら、1日の中で4点だった事はないかを探してみてください。これも例外探しです。こうやって自分の症状が楽な時に注目していくようにする訳です。この例外が、例外でなく、日常になった時が、神経症が治った時なんです。 |