|
ゼミは基本的に二つのテーマにそって展開します。一つ目「異文化理解への道」、二つ目「比較文化的日中文化論」を中心にゼミを運営しています。Training
方法としては「三力・四段」法と「比較文学の基礎的方法論」を実践しています。
基礎学力の訓練としては「三力」の養成を目指して「言語力: 例えば中国語、情報力:
例えばパソコンの運用、表現力:
例えば文章の書き方、発表の仕方」などを、終始ゼミ生に意識させ自ら継続的に習得していくことを強調します。それから、問題解決的な研究力の養成に関しては、「四段階(課題設定、資料収集、研究分析、結果発表)」を通して養成します。つまり課題の設定によって、自分の問題意識を開拓し、研究のきっかけをつかめることを図ります。また自分の課題にそって資料を収集させることで、調査する能力を鍛えます。そして、収集した資料の研究分析を通して問題解決する能力を身に着けさせます。最後に自分の研究結果を発表することによって、問題解決型の研究力とは何かを体験させます。
以上の学力養成に運用する内容としては、「日本に来た外国人と外国に行った日本人」をテーマに人物の異文化体験を読み解きます。古来、洋の東西を横断し、異文化を自分自身の文化的養分として積極的に吸収し、各分野に多大な貢献を成し遂げてきた人物が多く存在しています。それらの人物、或いはその異文化体験により産出した「作品」に焦点を当てることによって、異文化論のあるべき姿勢、異文化理解の術、およびその楽しみを探究します。これを通じて比較文化研究の基礎的な能力を養成します。
2010年度には、芥川龍之介の『支那游記』を読みます。これは芥川が1921年3月から7月4ヶ月間中国各地を旅行し、帰国後「上海游記」、「江南游記」、「長江游記」、「北京日記抄」、そして「雑信一束」などを発表し、1925年に書物としてまとめたものです。これらの作品を通して芥川龍之介の「中国観」及びそれの文学への投影を考察します。最終的にはゼミ生に比較文学のいくつかの研究方法、例えば「影響関係の研究、対比研究、翻訳研究、異文化理解の研究」などに従って、レポートを作成させます。これによって比較文学比較文化のある種の研究方法を体験し把握してもらいます。
|