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2003/9/2
『クリスマスの猫』
ロバート・ウェストール(坂崎麻子訳) 徳間書店 1994年
とても痛快でおもしろかった。クリスマスの夜の奇跡。なんて美しい光景。ボビーのおばあちゃんの作るロールパンが食べたくなりました。




映画 2003/9/7
「シザーハンズ」
ティム・バートン監督(ビデオ) 1990年
日本語吹替版。音楽もいいし、切ないおとぎ話で泣かされた。ジョニー・デップはここでもかわいい。ウィノナ・ライダーもめちゃくちゃかわいい。彼は今でも彼女のために天使の彫刻を作っているのだろう。削られた氷が降らせる雪の中で舞うシーンがとても美しかった。




映画 2003/9/9
「ギルバート・グレイプ」
ラッセ・ハルストレム監督(DVD) 1993年
感動した。ジョニー・デップが家族思いのいいお兄ちゃんで、可愛いさは「シザーハンズ」のエドワードのほうがあったけど、この役もいい。何もかもほっぽりだして逃げ出してもいい状況なのに、悩みいらだちながらも真面目な彼はそうしない。家族を守るため一所懸命頑張っている。「ママを笑いものになんかさせない」っていうところ、涙が出た。それまでたんたんと日常を描いていたのに、ここで一気に燃え上がる火をもってくるすごさ。静かにこころに沁み入る名画。そして知的障害の弟役のディカプリオ、いや話には聞いてたけどすごい!ただの美少年ではないことがよくわかる。この二人、どちらかが目立つわけではなく、ちゃんとバランスとれているところがまたすごい。




2003/9/11
『スタンド・バイ・ミー 恐怖の四季秋冬編』
スチーヴン・キング(山田順子訳) 新潮文庫 1990年
「スタンド・バイ・ミー」
これが秋編。名前はよく知っていたし、映画も観たいと思っていました。
読み始めたときは言葉遣いが汚かったりで、ちょっとひっかかりましたが、読んでいくうちに引き込まれました。四人の少年たちがそれぞれいい。特にクリスが印象に残りました。

「マンハッタンの奇譚クラブ」
こちらが冬編。この時代は女性が生き難い時代だったということがわかります。出産場面はグロテスクですが感動的。




映画 2003/9/11
「わらの女」
ベージル・ディアデン監督(ビデオ録画) 1964年
一年以上前にビデオに録画してあったのに、やっと今ごろ観た。主役はジーナ・ロロブリジーダ、懐かしい名前。この人とかクラウディア・カルディナーレとかが、当時人気あったなあ。きれいだけどいい人すぎて悪女に見えない。話もかなり原作と違っていて不満。同じ完全犯罪が崩れるにしても、まだ昔大空真弓主演でNHKでやったドラマの方が、より原作に近い。これじゃ何も「わらの女」でなくったっていいじゃない。ショーン・コネリーはこのころはまだ若く、今のほうが好み。




2003/9/12
『コッペリア』
加納朋子 講談社 2003年
著者はじめての長編とあって、えっそうだったっけ?と驚きました。そういえばいつもは連作短編集とか2編くらいの中篇だし、完全な長編はこれが初めてかもしれません。意外でした。
人形にまつわる話。了と聖(聖子)二人の視点で語られ、人形をあつかっているためか雰囲気はちょっとホラーっぽい。いつもの加納朋子と違うなと思っていたら、最後はやっぱり加納朋子でホッとしました。人形と人間たちの関係がわかりにくくて、途中混乱しました。




2003/9/12
『三つの冠の物語』
ローズマリ・サトクリフ(山本史郎訳) 原書房 2003年
ヒース、樫、オリーブの3つの冠にまつわる話を、それぞれ異なる時代と場所の二人の若者の間の友情物語として描いた作品。それぞれおもしろいですが、3作目の「野生のオリーブの栄冠」の、戦争中のギリシアとスパルタがオリンピックのために休戦するというところが印象に残りました。




2003/9/14
『アースーシーの風 ゲド戦記X』
アーシュラ・K.ル=グウィン(清水真砂子訳) 岩波書店 2003年
ようやく読めたゲド最終巻。読み始めは少しもたもたしましたが、途中からすいすい読めました。やっぱりおもしろい。早川文庫『伝説は永遠に3』に収録されていた外伝「ドラゴン・フライ」がここにつながっていたのがようやくわかりました。「ドラゴンフライ」を読んだときには、どうもよくわかりませんでした。この作品ではゲドはもうあまり活躍しません。ちょっと淋しいですがテナーとふたり普通に落ち着いた生活が送れるように祈りたい。3部作のときと雰囲気が違うのは、やはり年月がたっているせいでしょうか。




映画 2003/9/14
「スタンド・バイ・ミー」
ロブ・ライナー監督(ビデオ) 1964年
ああいいなあ、子どもたち。これは原作より映画のほうが絶対いい。リバー・フェニックスが輝いている。テディ役が「グーニーズ」のチャンクだった。




映画 2003/9/14
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」
ラース・フォン・トリアー監督(DVD) 2000年
暗い。暗すぎる。こんな暗い話ミュージカルでやらないでよ〜。ミュージカルだなんて思わなかったので、工場で突然みんなが歌い踊りだした時にはびっくりした。懐かしやカトリーヌ・ドヌーブ、今いくつなんだろう?すこし老けたけどきれい。「シェルブールの雨傘」の時は歌は吹き替えだったけど、今度は自分で歌ってるのか? ビョークの歌は文句なくすごい。特に汽車の上で歌うシーン。ミュージカル部分がビューク演じるセルマの妄想なので、現実と区別するため色調が違う。最初はそれに気がつかなかったので混乱した。お話としては展開が悲惨すぎるし、どうも不自然。警官に金がないことぐらい調べれば分かるはずじゃない?弁護士がやる気がなかったのか、貧しくていい弁護士が雇えなかったから?ミュージカルシーンがセルマの妄想だということは分かるけど、何も絞首台に行くときにまで歌わなくても…それに死んだ警官が生き返らなくたって。おかげでその部分だけちらっと見たうちの夫は「なんだ、生きてるじゃないか。よかったなあ」とトンチンカンなことを言ってた。 そして衝撃のラスト。うわーびっくりした!あの場面で終わるなんて。そして死刑を見学することができるのにも驚いた。アメリカって…。セルマを見守る女看守がいい人でよかった。




映画 2003/9/15
「昼下がりの情事」
ビリー・ワイルダー監督(ビデオ録画) 19574年
もう10年くらい前に録画していた映画。ヘプパーンがものすごくかわいい。彼の気をひこうと、必死に背伸びしてるところなど健気でいじらしい。それに翻弄されるゲーリー・クーパーも渋い。そして父親役のモーリス・シェバリエがこれがまたいい。ラストの表情は、こうなることを予測してたようにも見える。冒頭のパリの紹介には笑ってしまった。登場人物がなんで英語しゃべってるのか不思議だけど。まあこれも一種のおとぎ話。それにしてもタイトルは絶対原題「Love in the afternoon」のほうがいい。




2003/9/16
『ミオよわたしのミオ』
アストリッド・リンドグレーン(大塚勇三訳 イロン・ヴィークランド絵) 岩波少年文庫 2001年
大好きな作品。最初に読んだのは、まだ子どもが小さかったころ図書館で借りた単行本(1967年 岩波書店)。手元に置きたくて岩波少年文庫版を買いました。何度も読み返しています。
何度読んでも胸がいっぱいになります。こどもはこんなにも親から愛されたがっている。親は子どもの笑顔を見、笑い声をきくことがこんなにも幸せなことなのだ。

最初読んでからずっと、これは書いてあるとおりに、こちらの世界のボッセは実は「はるかな国」の王子さまなのだと思っていました。ところが『小さいきょうだい』や『はるかな国の兄弟』を読んで、これは実際のボッセはこの世界では淋しく死んでいき、死後の世界「はるかな国」でやっと幸せになれたと受け取ることができる話だと気がつきました。これはたいへんなショックでした。たしかにそう考えれば、この作品がもつ静謐な雰囲気の説明がつきます。冒険話なのに静かで美しくかなしい印象をもつのは、そういうわけだったのか、と。でもそうと気づいてからも、以前のような読み方ももちろん許されるだろうと思います。印象がかわっても、やっぱり大好きな作品であることにかわりはありません。
読もうと思った最初のきっかけは書名でした。今も「ミオよわたしのミオ」と声に出してみるだけで愛しさがこみ上げてきます。名前を呼ぶこと、つねに「わたしの」とつけること。呼ぶほうも呼ばれるほうも、これほどの幸せがあるだろうかと思うのです。ただひたすら子どもたちを抱きしめたくなります。




映画 2003/9/17
「薔薇の名前」
ジャン・ジャック・アノー監督(NHK衛星第2) 1986年
ああ驚いた、こりゃ「犬神家の一族」だ。ショーン・コネリーはかっこいい、若いときよりうーんと素敵になった。弟子の少年がクリスチャン・スレーター(「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」のインタビューアー)彼のラブ・シーンは余計だと思う。キリスト教ってこんなに野蛮なの?中世は本当に暗黒時代だったんだなあ。




2003/9/17
『ブリジンガメンの魔法の宝石』
アラン・ガーナー(芦川長三郎訳) 評論社 1966年
ケルトのいろいろな神話や伝説を元にして、その古代神話の世界にコリンとスーザンの兄弟が巻き込まれる冒険話という点で、スーザン・クーパーの『闇の戦い』を思い出しました。魔法使いキャデリン、魔女モリガン、ファンディンデルブに眠る戦士たち、というところには、アーサー王伝説も感じます。コリンとスーザンが暗闇の狭い洞窟を進むところの描写は、読んでいてこちらまで息がつまりそうになりました。
この作者の作品は以前『ふくろう模様の皿』を読んだことありますが、それよりも冒険色が強いです。あちらは同じケルトを下敷きにしていても男女3人の恋愛模様が描かれていて、少し対象年齢が高いような気がしました。
再読 2005/9/19




2003/9/17
『ゴムラスの月』
アラン・ガーナー(久納泰之訳) 評論社 1969年
『ブリジンガメンの魔法の宝石』の続編。コリンとスーザンの兄弟がまた魔法世界へ巻き込まれます。ここではスーザンが「死の狩人」を目覚めさせてしまうのですが、この部分でも『闇の戦い』を思い出しました。
『闇の戦い』もそうですが、こういうイギリスのファンタジーを読むとき、ケルト神話やアーサー王伝説が根っこにあることを感じます。これらを知っていたらもっと深く作品を理解できると思います。
再読 2005/10/14




2003/9/18
『エリダー 黄金の国』
アラン・ガーナー(龍口直太郎訳) 評論社 1971年
ローランドたち四人の兄弟が崩れた教会でバイオリンの音によって、別世界エリダーへ行く冒険話。前2作では現実世界と別世界が微妙に重なり合っているようでしたが、この作品では別世界エリダーと現実世界は隣り合ってはいるものの完全に分かれているので、話がすっきりしています。こういうほうが話の中に入りやすい。4人がエリダーから持ち帰った宝物は、こちらの世界では単なるガラクタになってしまうところ、その宝物に導かれエリダーがこちらの世界に干渉してくるというところがおもしろかった。
再読 2005/11/14




映画 2003/9/18
「ロミオとジュリエット」
フランコ・ゼフィレッリ監督(NHK衛星第2) 1968年
高校の時話題になった映画。主役の二人が原作に近い年齢で、ともに若く美しい。主題歌も美しかった。しかし若さゆえかこの二人、恋に落ちてからはもうつっ走るつっ走る。まわりがみんな若い二人の情熱に振り回されてるみたい。マキーシオがあんなこうるさい男だったのが意外だったし、逆にティボルトが思ったより格好よかった。




2003/9/20
『北村薫の本格ミステリ・ライブラリ』
北村薫(編) 角川文庫 2001年
おもしろかった。中ほどに田中潤司、有栖川有栖との3人の対談、巻末に有栖川有栖との対談があるのもうれしい。

『酔いどれ弁護士』レナード・トンプソン(田中潤司訳)
『ガラスの橋』ロバート・アーサー(田中潤司訳)
『やぶへび』ローレンス・G・ブロックマン(志摩隆訳)
『田中潤司語る―昭和30年代本格ミステリ事情』(田中潤司、北村薫、有栖川有栖の対談)
『ケーキ箱』深見豪
『ライツヴィル殺人事件』新井素子・秋山狂一郎・吾妻ひでお
『花束の秘密』西条八十
『倫敦の話』ロオド・ダンセイニ(西条八十訳)
『客』ロオド・ダンセイニ(西条八十訳)
『夢遊病者』カーリル・ギブラン(西条八十訳)
『森の石松』都筑道夫
『わが身にほんとうに起こったこと』マヌエル・ペイロウ(内田吉彦訳)
『あいびき』吉行淳之介
『ジェミニー・クリケット事件(アメリカ版)』クルスチアナ・ブランド(深町眞理子訳)




映画 2003/9/24
「ベルリン 天使の詩」
ヴィム・ヴェンダース監督(DVD) 1987年
まるで詩のような不思議な映画。でもこの雰囲気は好きだなあ。天使の綴る詩、ドイツ語はまるでわからないけれど、とても美しく耳に心地よい。天使がおっさんなのも、あちこちに仲間の天使がいるのもおもしろく、自殺を止められなくて嘆く天使が痛ましい。ここらへん漫画『僕の地球を守って』のキチェスたちのようだ。主人公が天使の時はモノクロで、人間になったらカラーになる映像もおもしろい。ピーター・フォークがそのままの役で出ていて楽しい。




映画 2003/9/26
「アラビアのロレンス」
デビット・リーン監督(ビデオ) 1962年
すごい迫力。砂漠の壮大な景色に圧倒される。ピーター・オトウールは「チップス先生さようなら」で本当の老人かと思っていたので「ラ・マンチャの男」を観て本当は若いということを知った。一時期とても好きだった。金髪に青い眼、ちょっと神経質そうな顔。でも実はこの映画では彼より若き族長役のオマー・シャリフが断然光っていた。




映画 2003/9/28
「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」CE版
ピーター・ジャクソン監督(DVD) 2003年
期待して観たけど、映画館での感動には及ばなかった。あんなに格好いいと思ったアラゴルンの帰還も、レゴラスの馬乗りもあっけなかった。大画面でないと映えないのかなあ。




2003/9/
『四季 春』
森博嗣 講談社ノベルス 2003年
待望のシリーズ第1作。著者の作品中もっとも印象的な登場人物である、天才真賀田四季の少女時代。このシリーズの装丁、すごく好きなので4作揃ったら買おうと決めています。



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