| 映画 | 2005/1/3 |
| 「クリムゾン・リバー2」 オリヴィエ・アダン監督(リュック・ベッソン脚本) 2004年 |
| 前作はおもしろかった。しかしこれは一体…。どこらへんが「クリムゾン・リバー」なのだ?たんにジャン・レノが刑事役で出てるだけじゃないの。それならいっそヴァンサン・カッセルも出てりゃよかったのに。とにかく話が通じない。前作は説明不足でわかりにくかったけど、ちゃんとつじつまはあっていた。やはり原作者がかかわっていたからか。いったいなんでこんな話に…と思っていたらこの「2」の脚本はリュック・ベッソンだった。ああ、なるほどね、と妙に納得してしまった。それにしても「アンフェタミン」にはまいった。笑いころげるはづきの横で、あいた口がふさがらなかった。まさか実写で「ドラえもん」を見せられようとは。 |
| 映画 | 2005/1/5 |
| 「下妻物語」 中島哲也監督(DVD) 2004年 |
| おもしろい、最高!一本筋の通った生き方を貫くモモコに拍手。イチゴの「どこだって行ってやるぜ」にはじーんときた。嶽本野ばらは敬遠していたが、俄然原作を読みたくなった。 |
| 2005/1/6 |
| 『愚か者死すべし』 原ォ 早川書房 2004年 |
| ああ、もう、どれだけ待っただろうこの新刊を。前作からかれこれ10年ちかくも待たされたので、年末に図書館のリクエストが回ってきたときは感激のあまり飛び上がった。でも年末の慌しさにまぎれて読むなんて勿体なくて、すぐにページを開くことはできなかった。ようやく本日じっくり読ませていただきました。満足です。写真で拝見する著者のプロフィールも相変わらず渋くて素敵。お酒が飲みたくなった。 |
| 2005/1/9 |
| 『ズッコケ三人組の卒業式』 那須正幹 ポプラ社 2004年 |
| 50作目にして堂々完結。約27年間楽しませてくれて、何よりもまずお礼を言いたい。最近は離れていたけれど、最終巻だといういうことで久しぶりに手に取った。相変わらずの三人組のドタバタが、相変わらずだからこそ安心して読める。最後はちょっぴり涙ぐませてくれた。ありがとう。おつかれさま。 |
| 2005/1/11 |
| 『下妻物語』 嶽本野ばら 小学館 2002年 |
| 映画が面白かったので、ついに原作を手に取った。はじめての野ばら作品。おもしろい。桃子のモノローグや物語の内容は、ほぼ映画と同じ。読みやすく、くすくす笑いながら時にホロリとさせる。正直こんなにおもしろいとは思わなかった。食わず嫌いだった嶽本野ばらを見直した。ロリータとヤンキー。まるで正反対の二人だが、周囲に惑わされることなく、自分の決めた生き方を徹底的に貫く姿は同じ。だからこそ二人の間に友情が生まれたのだろう。たとえ常識的にはどれほど世間からズレていようと、それを貫き通すのは天晴れだ。 |
| 2005/1/14 |
| 『窓際の死神(アンクー)』 柴田よしき 双葉社 2004年 |
| 読み始めはとても面白そうだったのに、ちょっと最初の予想とは違った展開になってダレた。少し説明しすぎじゃないか。こんなに長くせずに短編にしたら、もっとこの設定が生きたと思う。特に最初の「おむすびころりん」はどうかと思う。2編目の「舌きりすずめ」のほうはまあまあ。でもこれは無理に昔話にこじつけてるような気がした。幕間のショートショートも余計だ。しかし相変わらず女性たちの心理描写はいやになるほどうまい。 |
| 2005/1/14 |
| 『裔(すえ)を継ぐ者』 たつみや章 講談社 2003年 |
| 『月神の統べる森で』シリーズの外伝。ポイシュマたちの活躍したシリーズから約500年後の話。最初わがままで甘ったれな主人公が、旅をしながら次第に成長していく姿は読んで気持ちがよかった。本編のほうは題材はとてもおもしろいのに、いまひとつ物足りなかったのだが、この外伝は楽しめた。 |
| 2005/1/15 |
| 『かるいお姫さま』 マクドナルド(脇明子訳)岩波少年文庫 1995年 |
| 『かるいお姫さま』と『昼の少年と夜の少女』の2編。すばらしい。どちらも発想がおもしろい。あらためてマクドナルドはすごいなと思った。手に入れたいと思っているのだが、またもや在庫なし。岩波少年文庫くらいいつでも手に入るようにしてほしい。 |
| 2005/1/16 |
| 『これがマのつく第一歩!』 喬林知 角川ビーンズ文庫 2004年 |
| 本編が短い代わりに番外編あり。グレタがかわいくてよい。本編がけっこうシリアスなのでこれで救われる。 |
| 2005/1/16 |
| 『やがてマのつく歌になる!』 喬林知 角川ビーンズ文庫 2005年 |
| 最新刊。ようやく外伝の『お嬢様とは仮の姿』とつながった。でも意外なつながり方。一番受けたのは<骨飛族の脱皮>。脱皮しても見た目がまるで変わらないというのが笑える。 |
| 2005/1/17 |
| 『図書館の神様』 瀬尾まいこ マガジンハウス 2003年 |
| たんたんと、でもせつなく、それでいてほのぼのとあったかい、とてもいい話だった。舞台が学校の図書室というのが嬉しい。主人公の弟がすごくいい子なので、彼にはぜひ幸せになってほしい。 |
| 2005/1/17 |
| 『ジム・ボタンの機関車大旅行』 ミヒャエル・エンデ(上田真而子訳) 岩波書店 1986年 |
| エンデのはじめての作品。いろんな点で荒削りだと感じるけど、子供の発想がそのまま物語になっているのがおもしろかった。エンデってきっと学校が嫌いだったんだろうな。続編も読みたい。 |
| 映画 | 2005/1/19 |
| 「ネバーランド」 マーク・フォースター監督(映画館) 2005年 |
| 静かに心にしみいる話。地味だが派手な大作よりよほど好感がもてる。少年たちがいい。ジョニー・デップもエキセントリックでない抑えた演技でいい。『ピーターパン』を読み直してみたくなった。 |
| 2005/1/19 |
| 『星空から来た犬』 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ(原島文世訳) 早川書房 2004年 |
| これがダイアナ・ウィン・ジョーンズ?というほど彼女特有のややこしさと毒がない。さすがに最近ちょっとくどすぎて敬遠していたが、これはなんともさわやかで切ない話だった。若いときの作品がこれということは、年をとるごとにパワフルになっていったのか。すごいなあ。 |
| 2005/1/21 |
| 『グリフィンの年』 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ(浅羽莢子訳) 創元推理文庫 2003年 |
| 『ダークホルムの闇の君』の続編。前作はこのうえないほどややこしかったが、これはそれほどではない。ロマンス満載の学園もの。こういう青春劇は好きだ。もちろんダイアナ節は健在。ややこしくって皮肉っぽくて、そしてとってもおもしろい。 |
| はづきメモ>ひらたくいえば学園もの。で、そのせいなのか前作よりおもしろく読めました。なんだかんだと学園ものっておもしろい。のっけからすんなりと物語にはいれましたし、これはぐいぐい読みすすめられました(でも2日かかってる。もしかしたら自分はいそがしいのかもしれない、と思った)。2部作ということですが、個人的にはブレイドにクラウディアをがんばって口説いてほしいので、さらなる続篇を希望。ところであとがきは荻原規子ですが、ジョーンズってこれが刊行された時点(2000年)で66歳だって…すんげー元気だな! こうなったらもうぜひビルボ並に長生きして、じゃんじゃか書いてほしいよ。 ところで自分はけっこう最近まで青は藍より出でて藍よりも青しーとかいっとったんですが、やっぱりトールキンはすごかったです。てへ。でもジョーンズもすごいよ。どっちも「これ児童書?」と首をひねりたくなるところは似ていますな。いや、トールキンはべつに児童書あつかいされてるわけでないのか。そしてジョーンズも創元推理文庫ででてるかぎり、児童書とはいいがたいですが。 |
| 2005/1/22 |
| 『石の花』 パーヴェル・バジョーフ(島原落穂訳) 童心社 1979年 |
| ウラル地方の民話を基にした作品集。鉱山を舞台に幻想的な話が方言を交えて語られる。昔話を老人が語るという形。方言なので訳者は大変苦労したということだが、おかげで民話らしい素朴な印象があたえられる。特に他の訳者の本では<山の女王>とか<銅山の女神>とか訳されているのを、<銅山(やま)のあねさま>と訳してあるのが、語り手のおじいさんの口調らしくてとてもいい。厳しい自然環境と過酷な労働、非情な地主の支配の下、苦しい生活を強いられていた人々が作り出した美しい物語。A・ベリューキンのカラー画がすばらしい。 |
| 2005/1/22 |
| 『小さな鏡』 バジョーフ・民話の本2 『火の踊り子』 バジョーフ・民話の本3 『銀のひずめ』 バジョーフ・民話の本4 パーヴェル・バジョーフ(島原落穂訳) 童心社 1983年〜1984年 |
| 『石の花』と同じく、バジョーフの原作『孔雀石の小箱』に収められているウラル地方の民話。鉱山の話のほか、地主にはむかった民衆運動の話などもおさめられている。 |
| 2005/1/23 |
| 『ぐるりのこと』 梨木香歩 新潮社 2004年 |
| 『春になったら苺を摘みに』につづくエッセイ。でもそのまま小説になりそう。「もっと深くひたひたと考えたい」という梨木さんの思いが、せつせつと伝わってくる。思いというか祈りに近い。その思いを解放するために、梨木さんは書かずにはいられないのだろう。 |
| 2005/1/23 |
| 『シャーロットのおくりもの』 E.B.ホワイト(さくまゆみこ訳 ガース・ウィリアムズ絵) あすなろ書房 2001年 |
| ハムにされそうになった子豚のウィルバーを助けるために、クモのシャーロットが考えた方法がすごい。命が受け継がれてゆく自然の営みが、優しくあたたかく描かれている。 |
| 映画 | 2005/1/24 |
| 「バースディ・ガール」 ジェズ・バターワース監督(DVD) 2001年 |
| ヴァンサン・カッセル目当てで観た映画。ただそれだけ。ヴァンサンってアクションが売りなのか?必ず話の筋には関係ない見せ場があるような気がする。この映画の場合は飛び蹴りシーン。いっしょに出ていたマシュー・カソヴィッツ(「クリムゾン・リバー」の監督)が「アメリ」の恋人役とは気がつかなかった。この二人が組んだという「憎しみ」も観てみたい。 |
| 2005/1/24 |
| 『よろづ春夏冬中』 長野まゆみ 文藝春秋 2004年 |
| 短編集。最初の話はちょっと不思議な感じで、まあまあだった。だけどあとの話はこんな直接的に書いてほしくない。長野さんがこういう方向に行ってしまうのは残念だ。 |
| 2005/1/27 |
| 『夜行バスにのって』 ウルフ・スタルク(遠藤美紀訳) 偕成社 1998年 |
| 両親が離婚した結果、父と二人で暮らすことになったシクステン。登場人物や設定が少し違うが『シロクマたちのダンス』の続編ともいえる。かなり深刻な話なのに、相変わらずユーモアいっぱい。 |
| 映画 | 2005/1/28 |
| 「神に選ばれし無敵の男」 ヴェルナー・ヘルツォーク監督(DVD) 2001年 |
| ナチスが台頭してくる時代のドイツというとても興味ある時代、背景設定で、しかもティム・ロス主演なのでぜひ観たかった。だが主役はむしろ怪力青年ジシェのほうだった。この青年がとても純朴でいいなあと思っていたら、本当に素人で怪力大会優勝者のヨウコ・アホラというフィンランド人だそうだ。しかしティム・ロスの演技はさすが。このハヌッセンという怪しげな予言者を、気難しい表情で優雅に演じていた。ジシェの見た赤い蟹の夢が、グロテスクで気持ち悪かった。 |
| 映画 | 2005/1/29 |
| 「カンフー・ハッスル」 チャウ・シンチー監督(映画館) 2005年 |
| オフ会で鑑賞。おもしろかった。実写で「ドラゴン・ボール」をやったらこんな感じかなと、楽しく想像しながら観ていた。 |
| 映画 | 2005/1/30 |
| 「スパイ・バウンド」 フレデリック・シェンデルフェール監督(映画館) 2005年 |
| これもヴァンサン・カッセル目当てで観た映画。観終わったときは出来の悪い「RONIN」のようだと感じた。でもヴァンサンとモニカ・ベルッチ夫妻が観られたからいいやと思っていた。帰宅してパンフレットを見てるうち、ひょっとしたらおもしろかったのかも、と思い直した。冒頭の台詞のない追跡劇はすごい緊張感だったし、スパイの実情など描き方も堅実で、派手な娯楽作品とは一味違う。ただやはりもうひとつ物足りない。作り方、見せ方が下手なのかも。ヴァンサンのカメハメ波の練習(?)はかわいい。モニカは黙っていてもゴージャスな容姿だが、ここでは素顔に近くストイックな服装。でもこのモニカがすごくきれい。彼女はこういう凛とした役柄のほうが、似合っているし格好いいと思う。 |
| 映画 | 2005/1/31 |
| 「カラヴァッジオ」 デレク・ジャーマン監督(DVD) 1986年 |
| 非常に絵画的な作品。風景のシーンがなく、ほとんど屋内でカラヴァッジオが絵を描いている。ラヌッチオを演じた27歳のショーン・ビーンが若く美しい。モデルになった彼の体の美しさといったら。いやらしい意味ではなく、ほんとうに彫刻のように美しいのだ。このカラヴァッジオという17世紀の画家のことは、映画を観るまでまったく知らなかった。彼を演じたナイジェル・テリーという俳優の顔が、ちょっとブシェミに似ていて好み。一番印象的なところはレナがラヌッチオに「あなたにはミゲール(カラヴァッジオ)がいるじゃない」とあっけらかんと言い放ったところ。そのときの男二人のあっけにとられた顔は、ちょっと見ものだった。素敵よ、レナ。このレナを演じたティルダ・スウイントンが不思議な魅力を放つ。最初は垢抜けない少女のようだったのに次第に図太く、そして綺麗になっていった。本来美しいひとなのだな。 とてもおもしろかったのだが、ところどころ現代のタイプライターや自動車などが画面にあらわれ、レビューでは違和感ないと説明されていたが、めちゃくちゃ違和感あった。 |