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映画 2006/11/2
「16ブロック」
リチャード・ドナー監督(映画館) 2006年
予告編を観た時は「なあんだまたブルース・ウィルスかあ」とまるで観る気なかったのに、いろんなところで好評なのと好きなデヴィッド・モースも出ているので、おや案外いいのかもと思い直して観てみたら、これが面白かった!まさかブルース・ウィルスの映画で泣かされるとは思わなかった。嬉しい誤算。
冒頭から引き込まれ、スリリングな展開に最後まで目がはなせなかった。実際の時間と映画の中の時間がほぼ同時進行するので緊張感が最後まで続き、つっこみどころもあることはあるがそんなこと全然気にならず、ハラハラドキドキたっぷり楽しむことができた。そう、映画はこうでなくっちゃ!いくつになっても人間は変われる、やり直せるんだ、と映画から元気をもらえた。
「ブルース・ウィルスをかっこいいと初めて思ったよ」というはづきの言葉にわたしも大賛成。特に最初のとっさの射撃の場面、それまでしょぼくれた腹の出たアル中男だったのに、銃を構えて立ち尽くす姿が別人のようにかっこよくてしびれた。




2006/11/3
『HOOT ホー』
カール・ハイアセン(千葉茂樹訳) 理論社 2005年
変わったタイトルだがこれはふくろうの鳴き声をあらわしているらしい。ストーリーもふくろうが鍵となっている。おもしろかった。




2006/11/4
『ハワイ幽霊城の謎』
はやみねかおる 講談社青い鳥文庫 2006年
ハワイを舞台に現在の夢水清志郎とご先祖?の清志郎左右衛門の話が交互に描かれているので2作品分楽しめる。




絵本 2006/11/5
『ルリユールおじさん』
いせひでこ 理論社 2006年
青を基調とした美しい絵。ルリユールとは「もう一度つなげる」という意味もあるという。パリの街の小さな工房で製本と本の修復をつづける老人と、お気に入りの本の修理を頼む少女の姿。老人の仕事への誇りと情熱、それに対する作者のかぎりない尊敬があふれている。それとともに老人の父親から老人へそして少女へと、本を通して受け継がれていく命の大切さ愛おしさにもあふれている。本を愛するすべての人に読んでほしい美しい絵本。




2006/11/7
『十一歳の誕生日』
ポーラ・フォックス(坂崎麻子訳) ぬぷん児童図書出版 1998年
1990年に『片目のねこ』というタイトルで出版された作品が改題されて再刊された。原題は『片目のねこ』なので、別に改題しなくてもよかったと思うのだが。静かな筆致で少年の心情が細やかに描きだされる感動作。いい話だけと読むのがつらい。




TVアニメ 2006/11/9
「涼宮ハルヒの憂鬱」T U V
石原立也監督(DVD) 2006年
うわ〜おもしろい〜!お話はもちろんだが、なんといってもハルヒがすっごく可愛かった!これをみてようやくハルヒが主人公ヒロインなんだって理解できた。
なぜだろう、ほとんど原作と同じ絵柄なのに、動きがあるだけでこんなに印象がかわるものなのかと驚いた。うっとおしく感じていたハルヒが元気いっぱいな可愛い少女に見えるし、何かイライラさせられた朝比奈さんも変に色っぽくなく普通に可愛い。 原作のさし絵には何というか少しエロっぽさがあって、そこがちょっと気に入らないところだったのだが、アニメにはまったくそれが感じられず健全だった。その差が大きく作用したようだ。
また文章ではあまり感じられなかったハルヒの表情の変化が、アニメだとよくわかったことも、ハルヒに共感できた原因だと思う。くじ引きでキョンと同じグループになれなかった時のスネた表情なんて最高だった。エンドロールのSOS団全員のダンスも楽しかった。
とにかく原作よりおもしろいと思ったアニメは、わたしにしては珍しい。




映画 2006/11/10
「インサイドマン」
スパイク・リー監督(DVD) 2006年
冒頭はおもしろかった。途中もこの先どうなるのか、犯人たちは何がしたいのか?と興味は失せず興奮しながら観ていた。しかしラスト「???」だめだ、わたしの頭では理解不能だった。
まず人の顔が判別しにくくて、これはあの人かな?というのがいくつかあっても確定できず(DVD繰り返してみればいいのだろうが、そこまでしたくない)、結局何がどうなったのか、あの人はどうなったのか、というのが多くてすっきりしなかった。最後に「ああ、そうか!そうだったのか!」という爽快感が得られなかったのだ。
後からあれこれ考えて少し頭が整理できたのだけど、それでも疑問は残るし、第一映画観ている最中にわからないというのは、もやもやが残って困る。

誰かわかるように説明してくれーい!と思って検索していたらいろいろあった。やっぱりわからないって人結構いるみたいだ。でもそれらを読んでもある程度はすっきりしたけど、今度は逆にそれじゃ考えすぎなんじゃ?と思えてきて、かえってもやもやが募った。わたしの頭には難し過ぎた映画だったということなのだろう。

一番の疑問だったのがジョディ・フォスター。いったい何をやったのかやらなかったのか分からなかったのだが、結局どうも悪い人だったようだ。彼女のキャリアにこんな役あってよかったのか疑問。
デンゼル・ワシントンは太ったせいか最初どこのおやじかと思った。先日の「16ブロック」のブルース・ウィリスに重なるけど、ブルースに感じた可愛さは残念ながら感じられなかった。ブルースは太ってもいいけど、この人は痩せていたほうがいいと思う。
クライブ・オーエンはかっこよかった。今にもキレそうな怖い目つきでいかにも悪そう。この人もともと悪人面なんだということがよくわかった。だから悪い役のほうが輝き、「キング・アーサー」では善人役だったため精彩を欠いてたのだ。だとすると007役に決まらなくてかえってよかったんじゃないかと思う。




2006/11/11
『涼宮ハルヒの暴走』『涼宮ハルヒの陰謀』
谷川流 角川スニーカー文庫  2004年 2005年
『暴走』には長門さん活躍の「射手座の日」があってこれが最高。
『陰謀』はあまりおもしろくないなあ。長すぎるしややこしい。朝比奈さん中心だからわたしの気にいらなかったのかもしれない。




TVアニメ 2006/11/12
「涼宮ハルヒの憂鬱」W
石原立也監督(DVD)  2006年
原作の『退屈』の野球大会とカマドウマのエピソード。あいかわらずおもしろい。




2006/11/12
『一瞬の風になれ 3ドン』
佐藤多佳子 講談社 2006年
1ヶ月に1巻の早いペースだったので記憶の途切れもなく読み通せた。シリーズ中で一番長い。
あさのあつこ「バッテリー」森絵都「ダイブ!」に続く若手児童文学作家によるスポ根もの。こうして並べてみるとそれぞれ持ち味が違ってておもしろい。取り上げてるスポーツも野球、飛び込み、陸上、とバラバラ。
なかでもこの「一瞬の風になれ」が一番さわやか青春群像という感じだった。「バッテリー」はヒリヒリ感が痛く、「ダイブ!」はひたすら熱かったけど、これは陸上競技のリレーということもあるのかもしれないが、仲間たちとの交流が描かれとてもさわやかだった。
森絵都はクセがあって苦手という友人も佐藤多佳子は好きなのだそうで、そういわれれば笑いにしても森絵都は抱腹絶倒するけど、このひとはクスって感じ。よくいえば品がいい。悪くいえばお行儀がよすぎる。森絵都はちょっとあざとく感じる人もいるのだろう。
飛び込みは個人だし、野球は団体とはいえ「バッテリー」は主人公個人の問題が多かったので、純粋に団体競技としてのおもしろさがこの『一瞬の風になれ』にはあった。
スポーツを言葉で読ませるのは難しいと思うが、息子や娘が中学で陸上やっていたせいもあって、とてもおもしろく読ませてもらった。




漫画 2006/11/14
『げんしけん』1〜8巻
木尾士目 講談社 2002年〜2006年
途中からしか読んでなかったので、あらためて最初から読んだ。なるほどこれがオタクなのか。大学生の生態がよくわかっておもしろい。娘によると「部室の様子がリアル」なのだそう。




2006/11/16
『ブラッカムの爆撃機』
ロバート・ウェストール(金原瑞人訳) 岩波書店 2006年
1990年に福武書店から刊行されていた作品の再刊。しかしただの再刊ではない。もともとは「チャス・マッギルの幽霊」と「ブラッカムの爆撃機」の2編がこの順番で収録されていたが、本作では逆の順になり、さらに「ぼくを作ったもの」という短編も加えられている。 そして「ブラッカムの爆撃機」に感銘を受けた宮崎駿のカラー漫画「タインマスへの旅」が、本編の最初と最後に前後編に分かれて収録されている。さらにウェストールと関係の深いリンディ・マッギネルの「ロバート・ウェストールの生涯」という短い伝記もあり、ウェストールのファンとしては嬉しい。翻訳は同じ金原さんだが比べてみると少し手直ししている。ちょうど清水真砂子さんが「ゲド戦記」を改訳したような感じだ。

「ブラッカムの爆撃機」は何という怖い話だろう。もともとこの人は戦争を描くのが特徴だが、こんなに戦場というか戦闘をリアルに書いているのはないのではないか。背筋が寒くなる思いだった。これは児童書というより一般書のようだ。宮崎駿のおかげで戦闘機の内部がとてもよくわかり助かった。それに彼がとてもウェストールが好きだということが分かり嬉しくなった。特に「猫の帰還」を傑作だと言ってるのには深く共感を覚えた。
「チャス・マッギルの幽霊」これも戦争ものだがタイムファンタジーでもあり、こちらのほうが子ども向きだと思う。




2006/11/18
『図書館内乱』
有川浩 メディアワークス 2006年
おもしろかった。恋愛要素が多くなったせいか前作で感じたちょっと嫌な感じがなくなった。ただ文章がところどころひっかかる。無条件に好きといえないのはそのせいか。




映画 2006/11/19
「プラダを着た悪魔」
デビット・フランケル監督(映画館) 2006年
テンポよくおもしろかった。途中でちょっと自分のなかでダレてしまったが、ラストでまた盛り返しおもしろく観ることができた。役者がよかった。特にメリル・ストリープはさすが。ただ公私混同はどうかと思う。 それに彼女ほどの能力があればパーティの出席者くらい自分で覚えられると思うのだが。ファッションを見るのも楽しかった。




映画 2006/11/22
「トンマッコルへようこそ」
パク・クァンヒョン監督(映画館)  2006年
泣いた。ほとんど号泣。なぜ戦争があるのだろう。ただただ悲しい。




2006/11/23
『メッセージ The First Card』『メッセージ The Last Card』
マークース・ズーサック(立石光子訳) ランダムハウス講談社文庫 2005年
yuiさまから借りた本。主人公が自分や周囲に真剣に向き合おうとしていく姿は好感が持てる。ただカードの送り主のことは少し納得いかない。




2006/11/24
『四季 春』
森博嗣 講談社文庫 2006年
もうすでにノベルスで持っているのだが、文庫の表紙もちょっと素敵だったので購入。読んだらやっぱりおもしろい。わたしはやっぱり森さんの文章が好きなのだなあ。




漫画 2006/11/26
『MARS』全15巻
惣領冬実 講談社 1996年〜2000年
「世紀末に繰り広げられるファイナル・ラブ」って何さ?いやそこそこ面白いんだが、裏表紙のあおり文句がすごくって笑える。韓国ドラマになったそうだがなるほどと思わせる、何でもありの展開。ちょっと軸がぶれたというかいろいろ盛り込みすぎ。第3巻で終わっていてもよかったかな。男の子は今の絵柄のおもかげがあるが、女の子の目の大きさにはぎょっとした。




2006/11/27
『翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった』
金原瑞人 牧野出版 2005年
「あとがき大全」で読んだ話もあったけど、おもしろいエッセイだった。ハーベイ・カイテルの「スモーク」を観たくなった。




2006/11/27
『λに歯がない』
森博嗣 講談社ノベルス 2006年
Gシリーズ最新作。ただ事件は今までとは関係ない。哀しい復讐劇。




2006/11/28
『ステーションの奥の奥』
山口雅也 講談社ミステリーランド 2006年
東京駅の由来や構造などの部分はとてもおもしろく、わたしも探検に行きたくなった。後半謎解きでこんな展開になろうとは思わなかった。




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