[ タイムトンネル ] へ戻る



2006/9/2
『あらし』
ケビン・クロスレー‐ホーランド(島田香訳) ほるぷ出版(くれよん文庫) 1990年
ゆうれいが出るという噂のある沼。そのほとりに住む少女アニーはいつも沼で遊んでいた。ある冬のあらしの夜、アニーの姉の出産がせまり、アニーが医者を呼びに行くことになった。そしてどこからともなく現れた男の人の馬に乗せてもらうことになったが。
アニーの心の揺れがそのまま読んでいるこちらの不安感をあおり、不思議な雰囲気を出している。中村悦子の絵もとてもよい。ただこの不思議な感覚はわかるのだが、それを自分のものにできなくてもどかしい。こういう幼年童話の世界には、悲しいことに今のわたしはうまく入れないのだ。読むのに適した年齢というものはたしかにあるということがよくわかった。




2006/9/3
『幸福に驚く力』
清水真砂子 かもがわ出版 2006年
読みやすくおもしろかった。いろいろ読んでみたい作品があげられていた。誤訳について正直に「何度も誤訳した」とか、『ゲド戦記』を全面改訂したときに「誤訳がいっぱいみつかった」と言ってることに好感を持った。ちょっとカニグスバーグのことで気になる言葉があり、自分で確認したくなった。




2006/9/9
『一瞬の風になれ 1イチニツイテ』
佐藤多佳子 講談社 2006年
森絵都『ダイブ!』の陸上版。さわやか。




映画 2006/9/10
「X−MEN3 ファイナル・デシジョン」
ブレット・ラトナー監督(映画館) 2006年
おもしろかった。正しいB級映画。マグニートがかっこいい。




2006/9/11
『少し変わった子あります』
森博嗣 文藝春秋 2006年
本当に変わった話。孤独にとりこまれる主人公。ちょっとこわい。




2006/9/12
『カクレカラクリ』
森博嗣 メディア・ファクトリー 2006年
著者には珍しい普通の小説。謎解きよりも「ひと夏の冒険」っぽい青春小説。




2006/9/13
『エンデュミオン・スプリング』
マシュー・スケルトン(大久保寛訳) 2006年
最初は物語にうまく入り込めなかったが、ラスト近くでようやくわくわくしてきた。図書館や本を扱っているのでもっと面白く感じるはずなのに、なぜだろう。これは映画になれば観てみたい。




2006/9/14
『迪子とその夫』
飯田章 草場書房 2006年
元気な妻と覇気のない夫。ちょっと古いな。




映画 2006/9/14
「リプリー」
アンソニー・ ミンゲラ監督(衛星第二放送) 1999年
あの名作「太陽がいっぱい」のリメイクと聞いていたが、リメイクというより、同じ原作から作った別物と考えるほうがいいようだ。観る前は全然期待してなかったのに、これはこれでなかなかおもしろかった。マット・デイモンの上手さを再認識し、ジュード・ロウのかっこよさを初めて知り(正直これほどかっこいいとは)、フィリップ・シーモア・ホフマンの嫌らしさに感心し(この人も上手いなあ)、つまり女優より男優のほうが印象が強かった。ただ原作にあるのかもしれないが、ゲイを匂わせていただけの「太陽がいっぱい」より、前面に出してきていた描き方はどうかと思う。ピーター役がジャック・ダペンポートだったのには一番驚いた。




2006/9/15
『フラッタ・リンツ・ライフ』
森博嗣 中央公論新社 2006年
よくわからないところもあるのに、この作品にこんなに惹かれるのは、わたしは森博嗣の文章が好きなのだろうなと思う。




2006/9/19
『アリスの見習い物語』
カレン・クシュマン(柳井薫訳) あすなろ書房 2000年
少女の成長と自立の話。気持ちよく読めた。自分で自分の名前をつけるところ、職業が産婆さんというのもよかった。




2006/9/20
『金鉱町のルーシー』
カレン・クシュマン(柳井薫訳) あすなろ書房 2006年
『アリスの見習い物語』と同様これも少女の成長と自立の物語。『大草原の小さな家』に似た舞台背景。東部を懐かしむ少女が、ラストに今暮らしているこの町こそ故郷だと悟るところがよかった。




2006/9/21
『I LOVE モーツァルト』
石田依良+「熱狂の日」音楽祭 幻冬舎 2006年
モーツァルトは好きだし、CDが付録についてるので借りてきた。「ピアノ協奏曲第20番ニ単調K466」を、「十代のモニカ・ベルッチが、すごくセクシーで清楚なドレスで階段を降りてくるような、第二楽章」とコメントしているのがウケた。さすがは上手いこと言うなあ。




映画 2006/9/22
「シャイン」
スコット・ヒックス監督(ビデオ) 1996年
「バニラ・スカイ」のノア・テイラーの顔を見て「二度と忘れられない顔」と思っていたのに、この「シャイン」の主人公の青年期を演じたのが彼と知って驚いた。で、もういちど観ようと図書館から借りてきた。 なるほど彼だった。以前はジェーフリー・ラッシュの印象が強かったので、気づかなかったようだ。ピアノ曲がたくさん聴けて嬉しかった。ああいい映画だ。
前回鑑賞 2004/5/21




2006/9/24
『ゆびぬきの夏』
エリザベス・エンライト(堀口香代子訳) 福武書店 1990年
二十世紀前半のアメリカの農家。主人公は10歳のガーネットという少女。日照りで干上がった川べりでみつけた銀のゆびぬき。そのひと夏の出来事を生き生きと描く。時期としては『大草原の小さな家』よりもう少し後の話。




2006/9/25
『闇の戦い』
ウィリアム・メイン(神宮輝夫訳) 岩波書店 19803年
現実世界と竜の住む世界交互に行き来する主人公。現実の父親を受け入れがたい主人公が、あちらの世界の領主と擬似親子のような関係を結ぶのが、彼の心情を映した結果なのだろうな。父と息子とはこういうものなのだろうか。主人公の心情にあまり共感できなかった。わたしが母親なせいだろうか。




2006/9/26
『若い読者のための世界史』
エルンスト・H・ゴンブリッチ(中山典夫訳) 中央公論美術出版 2004年
簡単な世界史。しかしよくも悪くも西欧的キリスト教的視点なので、日本人であるわたしにはしっくりこない部分も多かった。




映画 2006/9/27
「イルマーレ」
イ・ヒョンスン監督(DVD) 2001年
ジャック・フィニィの『愛の手紙』に似ている。映像がとてもきれいだった。




映画 2006/9/28
「ユナイテッド93」
ポール・グリーングラス監督(映画館) 2006年
再鑑賞。もう一度どの機が本当にハイジャックされて、どの機が誤報だったのかとか、いろいろ確認したくて観に行った。
前回鑑賞 2006/8/17




映画 2006/9/29
「かもめ食堂」
荻上直子監督(DVD) 2006年
特典映像も堪能した。フィンランドに行きたくなった。




戻る