福永令三

クレヨン王国の十二か月   三木由記子・絵  講談社青い鳥文庫
その後何冊も出版される大人気シリーズの第1巻。
おおみそかの夜めざめたユカがみたのはクレヨン王国の会議でした。ゴールデン王様がシルバー王妃のわるいくせが原因で家出してしまったのです。ユカは王妃といっしょに王様をさがしに、12色のクレヨンがおさめる12月をめぐる旅に出ることになります。
クレヨンが12色、だから月が12か月、シルバー王妃の悪いクセが12、とても面白い構成でした。ユカと一緒に旅をするうち、わがままだった王妃とユカの間に絆が生まれていく様子はよくある展開だけど、やっぱりおもしろかった。クレヨンの色彩とそれぞれの月の雰囲気があっていることなど、このお話はクレヨンが色のイメージの広がりを誘い、はなやかさもあり、それがとても楽しかった。
その後シリーズ化され、つぎつぎといろんなクレヨン王国のお話が生まれていったのも当然だと思います。