次へ ホーム
「近代文学の周辺」は、1991年1月から11月まで、『民主文学』に連載したものである。
その後の10年間は大変な激動の時代であった。
湾岸戦争は国連の決議にもとづく戦争であったが、ユーゴ爆撃は国連の決議を無視した
多国籍軍によるものであり、最近では地球温暖化問題、ミサイル防衛問題等、国連や同盟
国をも無視した、アメリカの横暴な態度が目立ち始めた。
10年前の私の旧稿は、今となっては古びた議論であるにちがいないが、この連載によっ
て、私は現実をみつめることによって、過去の文学を発見しなおすといことを学んだので
あり、このとき見出した日本文学の諸問題は、私自身の近代文学研究のひとつの総括であ
った。
私にとって記念すべき文章なので、ここに掲載して、皆さんの批判を仰ぎたいと思う次
第である。
ホーム