かりゆし仲間の伊是名日記

●やって来ました伊是名島

やって来ました伊是名島。今回は、かりゆしマスターのおふくろさんのトーカチ(米寿のお祝い)に参加する旅です。 沖縄本島の運天港と伊是名島を結ぶ高速フェリー「ニューいぜな」。県内一のスピードを誇る船です。

さあ、お祝いの始まり。まずは、島の唄三線名人たちが、「かぎやで風」などの祝い唄を披露します。厳粛な雰囲気が漂います。 この方が今日の主役、マサおばあちゃん。米寿を迎えた今日も、カクシャクとした、息子・娘たちにとっては未だにちょっとコワイ存在(でも、孫やひ孫たちには、やさしくて大人気のおばあちゃんなのだ)。

玄関を入って真正面に仏壇があり、その前におばあちゃんが座っています。目の前にはお祝いの儀式に使う道具や花が置いてあるんだ。 島の三線名人達の前にも泡盛の一升瓶が…。
枠を取りはらった窓越しに、広い広いサトウキビ畑が見渡せます。

さて、これが「あやかり」とよばれる儀式です。親戚や来客は「そんなに長生きできた幸せを、どうぞ私にもあやからせて下さい」という願いをこめて、一杯の泡盛とひとつまみの塩を互いに捧げ合います。 この、斜に切った竹が、米寿のしるし「トーカチ」です。お米の中に刺してあります。元々は薩摩から伝わった風習らしく、お米の升を掻く(←カタカナで読むなよ)「とかき」と呼ばれる竹の棒が、米寿の……えぇ〜い、ムズカシイことはやめやめ!…とにかく、オ、オメデタイのだ!

家の外にも唄者が。村中からお祝いにやってくる人たちを迎えます。 村のオバァたちも続々。
「いちおう着物持ってきたんだけど、暑いから、このままでいいさぁ〜」「だからよ〜」

かりゆしママとかおりぃちゃんが、お祝いの「かぎやで風」を踊ります。 興が乗ってきたところで、テンポの速い「鳩間節」で座を盛り上げるかおりぃちゃん。気がつくとウェンズデイズの豪ちゃんが太鼓をたたいてました。

オバァたちのカチャーシー。もっっっっのすごくウマイ。これが一日に何回も見られます。 マサばあちゃんも片手でポンポン拍子をとってます。

●ちょっと抜け出して島めぐり…

東京から来たオレたちのために、かりゆしマスターが、ちょっとだけお祝いの席からぬけ出して、島めぐりに連れて行ってくれました。オレたち、ネクタイをつけた観光客であります。 海の青さにみんなびっくり。沖縄本島もキレイだけど、ここの海はさらに澄んでます。
「…東京の魚が食えなくなりそう」
「い、いや…オレは、く、食うよ」

シーサーとスフィンクスを合体させたような展望台。まだ、あまり知られていないんじゃないかな。もっと宣伝しなくちゃ。 シーサーの中に入っててっぺんまで行けるんです。口の中から手を振るマッチャンママ。

ご存じ名嘉睦稔さん作の尚円王の銅像。ここの前に来ると、みんなこのポーズをとります。やらずにいられないんだよね。 400年続いた琉球第二尚氏王朝の創始者、尚円王は、ここ伊是名島の出身。この玉御殿(たまうどぅん)には、尚円王の両親が眠っているとのことです。

伊是名には、ところどころに、こんな展望台があります。シーズンオフだから、人が少なく、ゆったりと景色を眺めることができました。 島の主幹産業は、やはり農業。サトウキビとお米作りです。伊是名のお米は1年に2度収穫でき、本島でも有名なブランド米だそうです。

山の中腹に突然そびえ立つ巨大な岩「陸(アギ)ギタラ」。ギタラとは、「岩」って意味です。そのまんまです。真下の海には「海ギタラ」があります。そっちは写真撮り忘れました、ハイ(泣)。 いかにも沖縄らしい石垣のある小径。こんどゆっくり歩いてみたいね。汗をふきふき。 こんなハイビスカスが、もう、そこら中に咲いているんだ、一年中。(葛飾のオジサンとしては、この花を見ると浅丘ルリ子を思い出すんだけど…わかる?)

●さて、お祝いの後半も盛大だよ…

さあ、再びお祝いの会場に戻ってきました。村中からやって来た唄好きがノンストップで唄っています。音響機材はミキサー付きのプロ仕様。でも、太鼓の台はビール箱。譜面立ては三線ケース。何でもありなのよ。 東京組からは「かりゆしウェンズデイズ」が応戦。カチャーシーまで演っちゃった。
かなりウケた(…と、オレは思うゾ)。

家の外でもお祝いは盛り上がってます。島家の孫たちによるエイサーの演舞。ちょっとヘナチョコだけど、1週間で覚えたんだぜ!スゴイよな。少しくらい振り付けまちがえても気にしない気にしない! 地元のエイサー隊もお祝いに駆けつけました。この陽に焼けた顔と青い空がマッチしてるんだよね。

島の美童たちによる手踊り。いいね〜。 一人のおばあちゃんのお祝いのために、朝から晩まで、こんなにたくさんの人が、あとからあとからやってくるなんてオレ達には信じられない光景だよ。

赤子泣いても、カチャーシ止めるな。 石垣によじ登って見物するワラビンチャー。なんだか不思議となつかしい光景。

もう、影が長くなってきても、カチャーシーは終わることを知りません。 屋根によじ登って指笛で声援を送る炎舞太鼓のヨシヒロ隊長。

家の中でも饗宴は続くよ。ヨシヒロによる、ダイナミックな創作エイサー。バチが天井を貫くんじゃないかとヒヤヒヤして見てたよ。 孫たちのカチャーシー(白いシャツは、孫ではありません。孫がいる人です。念のため)。ウチナンチューの血は、ここで沸騰しちゃいましたのですよ。

かりゆしエイサー隊のリーダー的存在の大ちゃん。これをきっかけに、本格的にエイサーやろうぜよ〜!
え?もう「炎舞太鼓」に通ってるって?
…知らなかった。
かりゆしのツカサ。シャイなヤツだけど、このごろは、かりゆしライブでもカチャーシーばんばん踊るんだぜ。やっぱ、島の男よ!

孫たちに囲まれて、満面の笑みでピースサインのマサおばあちゃん。
とってもいい写真が撮れました。次はカジマヤーだね。オレも今日はとても楽しかったよ。
あっ!誰だ、そっぽ向いてるのは!

万歳三唱に見送られて、マサおばあちゃんはお休みです。一日中あそこに座ってたんだからね。疲れたっしょ〜。ゆっくり眠ってね。 ……ばあちゃんが寝ちゃった後も家の中で外で宴会は続くんだよね〜(ホステス付きで〜す)。

興奮醒めやらず、遅くまで走り回ってたコドモたち。ウーマクやっさ〜。 台所の裏に3つもあった巨大なシンメー鍋。ほとんど空っぽになっちゃいました。朝、暗いうちから炊き出しをしてくれたネーネーたち、ご苦労様デス。
え?これから片付けすんの?はっしぇ〜!

さてと、若者たちは(オ、オレも含めて)伊是名ビーチでパーティーです。
あ、おいおい、たき火のしかたも知らんのかい?キミたちは…。
やっと火がつきました。キリッと冷えたオリオンビール(絶対これじゃなくちゃ!)で、「アリ、乾杯!!」

●お祝いの翌日は…

オレ達が泊まった旅館「宝の島」。オシャレでしょ。しかも料金は民宿なみ。 「宝の島」のオーナー夫妻は、2人ともかりゆしマスターの同級生。「かりゆしのシマサンに聞いてきました」って言ったら、ビールごちそうしてくれるかもよ(…保証はしません)

夏休みが終わった伊是名ビーチは、こんなに静か。ゴミひとつないよ。 マスター、どうしたの?
「どこかのフリムンが桟橋から飛び込もうとしてる」

「イェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜イ!」

はい、そうです。飛び込んだのは、炎舞のヨシヒロくんでした。「これが生きがいなんです」 「ボクは、あんな野蛮なことはしませんよ〜」と、優雅に泳ぐ豪ちゃんでした。

こんな美しい場所が、この島には、いたる所にありました。
また、ぜひ来たいってみんな言ってたよ。こんどは時間をかけて、じっくり歩いてみようか。