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朝日05/16 07:58 青色ダイオード、住友商事の輸入販売認める 東京地裁
 携帯電話向けに需要が伸びている青色発光ダイオード(LED)の特許を侵害したとして、日亜化学工業(徳島県阿南市)が米クリー社製の青色LEDを輸入・販売している住友商事に販売の差し止めを求めた訴訟の判決が15日、東京地裁であった。三村量一裁判長は「クリー社製品は日亜の特許の技術的範囲に属さない」と訴えを退け、住商の販売権を認めた。
 LEDは電気を通すと発光する半導体で、携帯電話のほか大型の液晶表示装置や信号機などへの用途が期待されている。すでに製品化されていた赤色、緑色とは異なり、光の3原色の残る1つ、青色LEDは「20世紀中の開発は不可能」とさえいわれていた。しかし、日亜の技術者だった中村修二氏(現・カリフォルニア大サンタバーバラ校教授)が93年に開発し、量産化に成功した。
 日亜はライセンスを他社に与えず、独占して商品化する戦略で収益を伸ばした。だが住商がクリー社製品を販売したため99年12月に提訴した。
 日亜の青色LEDは、発光部分を2つの特殊な半導体で挟んでいるのに対し、クリー社製品は片側しか挟んでいない。住商側は「日亜の特許とは別構造だ」と主張したが、日亜は「本質的には同じ効果があらわれる」と反論していた。
 三村裁判長は判決で、日亜の特許は限定的に解釈すべきだとして、「クリー社の商品は日亜の特許の構成要件を満たしていない」と断じた。
 日亜のライセンス独占が制限されれば、これまで青色LEDの事業化を見送ってきたほかの電機メーカーも参入しやすくなる。判決を受けて住商は「当社の主張が認められ、今後も販売をさらに拡充していく」。日亜は「判決文をよく読んで対応を検討する」としている。[2001-05-16-07:58]