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塩の湯温泉

この8月、那須塩原の明賀屋本館(ホームページあり)にて泊まる機会を得ました。
明賀屋本館は、塩原の中心街よりかなり離れた山奥の「塩の湯」にあり、1596年に湯治場を開いた君島家の子孫が現在も経営を続ける由緒あるもの、本館そのものは3年前新築の最新ホテルですが、会議室は太古館という昭和8年建設の古い建物にありました。露天風呂が鹿又川のすぐ脇にあり、ホテルから木製の回廊を20mも下がっていくのですが、正に江戸時代の湯治場という風情がありました。
湯は鉄泉、源泉は高温のようでトイで湯船までひいています。

ところが、塩の湯温泉そのものは、明賀屋以外は寂れており、元宿屋廃屋も多々ありました。原因は、交通の便と狭い場所、すなわち、道路は行き止まりであり、かつ車も1車線で不便なことと思われます。観光バスで団体で乗りつけて、また賑やかな温泉街がまわりにあるという雰囲気ではなく、ひなびたムードに満ちているからでしょう。明賀屋は中心街にも宿を持っているので、経営ができるようです。1泊1万円というホテルの格からは平日もあって格安料金でした。

<塩の湯温泉の石碑より>
塩原11湯のひとつである塩の湯温泉は、塩釜から鹿股川を遡った谷間に涌く温泉です。塩の湯温泉は慶長2年(1596年)、君島氏が温泉宿を開いたのが始まりだと言われ、当時から夏ともなれば数千人の湯治客が訪れるほどの賑わいでした。
この石碑は君島家の子孫カネがふるさとの塩の湯への道を開いたことを記念して、大正4年に建てられたものです。
大正時代の絵葉書より;塩釜から塩の湯に到る塩の湯新道は、道を開いたカネにちなんで「おかね道」と呼ばれました。