たかやまです

第307話 誰も書かなかった 発芽玄米の育て方(その1)

2008.04.27

 発芽玄米という言い方はおそらく近年になって作られた用語で、おいちゃんがバイブルとしている「丸元淑生のクックブック 完全版」(文芸春秋 1987年)には「玄米のもやし」という表現が用いられている。料理と栄養について博識と実践の大家である丸元淑生(よしお)さんであるから、発芽玄米という言葉が世にあればそれを用いたはずである。

 どなたが思いついた用語か、ネットでちょっと調べてみたけれど分からなかった。が、「発芽」と「玄米」という成語を並べて4文字にしたものであるから、IMEでも当たり前のように変換される。
 Wikipediaにも語源は書かれていない。さらに調べていると日本発芽玄米協会(Japan pre-germination brown rice association)なる団体が2004年に設立されていることを知った。ここには当然のように「発芽玄米」と書かれていて、主題歌まであったりする。今や、発芽玄米なる単語は世に認められた存在になっているようである。


 前にちょっと書いたように、おいちゃんは昨年の7月以来、穀菜食を続けている。
 朝ご飯と昼の弁当は、いわゆる十六雑穀などの商品名で売られている雑穀を混ぜて炊いている。理由は単純で、穀菜食で作る弁当のオカズには主役(メインディッシュ)らしきものが無く、白米だとなんとも淋しいからである。そう、炊き込みご飯にはおかずが少なくていいのと同じ理屈である。オカズ作りに時間がとれる晩ご飯は雑穀入りではない。

 今年になってから発芽玄米も混ぜてご飯を炊くようになった。たしか、1Kgが1,000円ほど。白米と較べると約2倍以上の価格である。1割くらいしか混ぜないから、単価は高くとも絶対値としては大きな出費ではない。が、なぜかコストパフォーマンスが気になってしまうのであった。

 その発芽玄米が残り少なくなり、はて、また割高なものを買うのかなと思案していたところ、昨年の秋に玄米2Kgを買っていたのに気がついた。いや、狭い台所に置きっぱなしだからいつも気になっていたのであるが。
 この玄米は買い換えた炊飯器に玄米を炊くモードがあったのでそれをきっかけに買い、玄米食は本気で実践すればかなりの体質改善が期待できそうと思いながら、なんとなく気が進まなくてそのままになっていたものである。

商品名は「こしひかり」だけど、原料の説明にはちゃんと「コシヒカリ」とある


 玄米を発芽させるのはそんなに難しくはなさそうだとは知っていた。種子で殻を取り去っても発芽するのは珍しいと思う。もっとも、玄米が発芽しても稲までには生育しないらしい。

 そういうわけで発芽玄米を育ててみようと決め、あちこちのホームページを閲覧してみた。
 なにか自分なりに新しい知見を得るとそれを近隣の同類に伝えたがるのはどうやら本能的なものらしく、それでもって人類は発展(進化?)してきているのであろう。
 因みにおいちゃんが昨年罹病し、関わった医師3名(皮膚科を含む)が病名を俄かには判定できなかった「蜂窩織炎」もネットで検索すると9,000ぺージ近くがヒットし、体験記がいっぱいあったりする。

 いや、さまざまな発芽玄米の作り方があったもんだ。
 それらを閲覧しているうちに、おいちゃんは重大なことに気がついた。
 それが何であるか、以下、次稿。




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