
第310話 誰も書かなかった 発芽玄米の育て方(その4)
2008.05.05
第308話(その2)に伏線を張っておいたが、発芽玄米を育てるのにバットは便利だけれどもベストチョイスではない。
近所のジャスコ(イオンモール伊丹テラス)に行って確認した。バットは置いていなかった。ステンレスのボウルは4種類(4サイズ)あったが、なぜか深型で、おいちゃんが使っている半球型ではなかった。ガラスのボウルはたくさんあり、それはTV番組の影響であろうが、調理の什器は割れず壊れずがホントである。
出刃包丁は1丁だけ在庫があった。これが売れたらいつ補充されるか、少し興味が湧いた。
ところが近所の塚新SCのダイソーにはバットが各種置いてある(18-8ステンレスではないのは当然) ジャスコにバットを置いていないのは、マーケットリサーチの結果だと思った。
ここ一ヶ月ほど何種類かのパターンで発芽玄米を育てて見た。厳密な研究には同時に複数の条件で変数を変えてやってみるべきであるが、その成果は食べて消化するから、行き当たりばったりのいい加減な実験である。
それで食べて美味しい発芽玄米を育てるには適度な水分の補給と酸素の供給がポイントであると知れた。
始めの頃の2回、記憶の底にある匂いがご飯を炊いたときに立ち込めて、これが発芽玄米特有の芳香かと思ったが、どうも細菌が異常繁殖したらしい。匂いの正体は酪酸だったような気がする。(後記;筍を水に漬けてままにしておいたら異臭がした。殺菌すべく湯掻いてみたら、それと似た匂いがしたので細菌だったのは間違いない)
布巾を被せると書いてあるサイトがある。でもそれを書くなら、布巾とは手拭いほどの厚い布なのか、削り節を濾すガーゼくらいの薄いものかまで書いてあればより親切というものであろう。
水切りをして蓋をしておいても半日過ぎると見るからに乾いている。適度な水分は(その2)でちょっと紹介したように、5〜6時間置きに(アバウト1/4日間隔で)水洗いしたのがいいのかもしれない。
布巾などを被せるよりも、容器の底にクッキングペーパー(生地が厚く水に溶けないタイプのキッチンペーパー;一般的な用語ではないみたい)かティッシュペーパー(二日間静置するくらいでは水に溶けない)を敷いて水を含ませておくのがよい。
これは水分の蒸発を防ぐか補給するかの違いである。別に新しい方法ではなくて、モヤシ(スプラウト)を育てるときのやり方であるし、水耕栽培そのものである。モヤシの栽培では当たり前だと思われる下敷きが発芽玄米についてのサイトではさっぱり見当たらないのは不思議である。
前置きが長くなった。
さて、ここからがおいちゃんのオリジナルである。発芽玄米を育てるのに最適な容器はなんと納豆の空き容器なんである。
発芽玄米を育てようとする人は当然、納豆を食べていると思われる。食べていなくても3ヶパックが88〜128円で売られているから、中身を食べてからその空き容器を利用するのは無駄な出費ではなかろう。
納豆の空き容器には二つのメリットがある。
一つは、1/4合くらいの発芽玄米を育てるのにまことに都合のよい大きさで、台所の隅においても場所をとらないし、蹴飛ばす心配はない(たぶん)
この計量スプーンはダイソーにあったもので、全長16cm、水を汲んで炊飯器付属の計量カップに8回入れたら一杯になったから1/8カップである。2杯の玄米を掬えば1/4カップが計量できる。見慣れない柄の形状をしているが、これがまことに使いやすい。東急ハンズに置いてあれば600円以上の品だと思った。
1/4合の発芽玄米は1合のご飯を炊いた場合に約1割で、初心者と小家族にはちょうどである。1割くらいの混合率だと水加減を少し誤って柔らかかったり硬かったりしてもそれなりに食べられる。違いがあるとすれば炊き方ではなくて育て方の違いだと思った。
半合(1/4白米+1/4発芽玄米)を炊けばかなり本質的な味わいになる。炊飯器に発芽玄米モードがなくとも普通の白米モードで炊ける。
それに、納豆の空き容器は蓋がぴったりしているのがいい。水切りは蓋がなくても容器を傾けて水を隅っこからこぼせば出来るけれども、蓋があれば素早く出来る。が、これは二つ目のメリットではない。
二つ目は、蓋にマジックインキで日付を書けることで、これはバットに被せたラップにはマジックで字は書けるにしても穴をあける以上に面倒なことであるだろう。
やってみると分かるように、育てた発芽玄米をいつ収穫できるかは始めのうちはなかなか予測できない。芽が0.5〜1.0mm出た頃が食べ頃みたいだという説があるが、別のWebサイトには1割程度に発芽が認められたらいいとも書かれている。
0.5〜1.0mmと言われても数字が苦手な人だとにわかには判らない。つまりは芽が認められたらいいと思う。前出の「丸元淑生のクックブック 完全版」には1mm〜2mmが適当だと書いてあり、こうなると一目瞭然で、その状態で食べても別に違和感はなかった。
発芽玄米のプロセスには冬場で48時間以上、夏でも36時間を要する。
毎日一回、もしくは二回食べるとすれば常時幾つかの容器が並ぶことになる。家族が多くて2合以上を毎日炊くのであれば納豆の容器では数が多くなり、バットが俄然便利になるであろうが、ここではそれは想定外である。同じく大量に作って乾燥させたり冷蔵・冷凍するのも問題外とする。
以上のように、発芽玄米を育てる最適の容器は納豆の空き容器であった。
そしていよいよ次に「誰も書かなかった」話の真髄を発表する。
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