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211シングル
無帰還パワーアンプ
のご紹介

211シングルこそ管球アンプの最高峰だ!

〜 甘美、繊細、パワフル、絶妙な表現力 〜

このページの内容:


組立代行 終了しました

皆さまの参考にしていただくため、211/845シングル・モノラル・パワーアンプの回路図(PDFファイル。320KB)をご紹介します。2ページ目に、この回路図に基づいてアンプを製作する際の注意点を記載してあります。A4横でプリントアウトできます。

211/845互換パワーアンプ 新発売! ¥258,000(Golden Dragon 211を標準添付、845は別売)
“組立代行アンプ”より音質や表現力が格段にアップしたステレオ・パワーアンプ「NS-211T」の購入をどうぞご検討ください。抜群のコスト・パフォーマンスです。


究極の211無帰還シングル ― NS工房オリジナル機 販売開始!

ファインメット®製コアのトランス類をフル搭載
211/VT4C無帰還シングル・モノラル・パワーアンプ
NS-211FM
(モノラル2台1組 \470,000)

さまざまなジャンルの音楽を素晴らしい音色と臨場感あふれる響きで鳴らします。

詳しくはこちらをご覧ください

お買い求めやすい価格(\348,000)のステレオ機「NS-211S」もあります。


211(VT4C)シングル・モノラル・パワーアンプ

211シングル・モノラル・パワーアンプ

これは、先日納品した211シングル無帰還パワーアンプ「1号機」の写真です(211専用タイプ)。NFBは「ゼロ」「Low」「High」の三段切換式で、出力管に211を使用した場合にはどのNFBモードでも各種ジャンルの音楽をバランスの取れた音質で楽しめます。出力管が845の場合は「NFB = Low」がお勧めです。

これは、先日納品した211シングル無帰還パワーアンプ「1号機」の写真です(211専用タイプ)。NFBは「ゼロ」「Low」「High」の三段切換式で、出力管に211を使用した場合にはどのNFBモードでも各種ジャンルの音楽をバランスの取れた音質で楽しめます。出力管が845の場合は「NFB = Low」がお勧めです。

  NFB
出力管 Non(無帰還) Low High
211 どんなジャンルの音楽でも ジャズ向き クラシック向き
845 各種ジャンルの音楽

写真の下部中央にあるとおり、「211/845挿替え可能タイプ」をお作りすることもできます。

電源スイッチは2段階になっており(写真の下部右端)、「Standby」スイッチをオンにすると真空管のヒーターにのみ通電されます。通常の使用時は、ヒーターを30秒ほど予熱してから「Power」スイッチをオンにすれば、真空管へのダメージを軽減できます。また、新しい出力管を入手した場合には、「Standby」スイッチだけをオンにすることで、出力管のフィラメントのエージングを実施できます。

モノラル構成のメリット

真空管アンプをモノラル・アンプとして製作すると、電源トランスとチョークトランス、それにシャーシが2台分必要になるため、パーツ代がどうしても高くなってしまいます。とはいえ、それを補って余りある大きなメリットがあるからこそ、モノラル構成のアンプを製作することにいたしました。

チャンネル・セパレーションが良好。
これは、左右チャンネルの音楽信号がパワーアンプ内で混じってしまう度合いが、ステレオ構成のアンプより極めて低いということです。ステレオ構成の真空管アンプでは、電源回路部を介してチャンネル間のクロストーク(信号の混じりあい)が起きてしまいます。これを極力回避する工夫を施すことも可能ではありますが、モノラル・アンプの場合には電源回路が完全に独立していますので、チャンネル・セパレーションの高い(クロストークの少ない)音楽信号をスピーカーに送り出すことができます。

また、このアンプは左右対称のレイアウトにしてトランスを中央に並べました。実はこれにも意味があります。出力管の内部では900V近い高電圧で電子が飛びかっていますから、その電子が漏れ出して逆チャンネルの初段管に飛び込むと、それもクロストークの原因になりますよね。そこで、初段管を逆チャンネルの出力管から「隠す」ために2mm厚の鉄製のケースに入った出力トランス等を中央に配置したわけです。

ちなみに、パワーアンプ内で発生するこの「クロストーク」はNS装置では除去できないため、NS効果を最大限に発揮するためにも、モノラル・アンプにはメリットがあります。

電源に余裕が生まれる。
モノラル・アンプの場合、電源トランスの定格容量を目いっぱい使うのではなく、余裕を持たせることができます。そのため、音楽がフォルテシモ(大音量の部分)に差し掛かったときにも真空管アンプ回路に必要十分な電力を供給できますので、大音量のときに音のバランスや音場感が崩れてしまうことなく、余裕のある音のバランスを維持します。

1台あたりの重量が軽い。
この211モノラル・アンプの重さは1台12.2Kgです。それに対して、ステレオ構成で同程度のアンプをもし製作したとすると、25kg以上の重さになると予想されます。これをラックに収容したり、配置換えをしたりするのは結構たいへんな腕力を必要としますし、ことによると腰を痛める原因にもなりかねません。というわけで、意外に思われるかもしれませんが、「軽い」というのもモノラル・アンプのメリットの1つに挙げてよいと私は考えております。

音の印象

各種仕様

無帰還の211で絶妙な音色を楽しめる理由

出力管に211を使用して「NFB = Non」(無帰還)に設定した場合の歪率を測定してみると、何と「1.48%」という高い数値が出ました。「NFB = High」のときの「0.36%」よりはるかに“ひずんでいる”ということになります。

しかし、この「ひずみ」の大部分は「2次歪み」と呼ばれる、いわゆる「倍音成分」で、真空管らしい温かで柔らかな表現力の源になっている要素です。211という真空管(送信管)では、無帰還という裸特性の場合の2次ひずみを含む音が特に美しいということで定評があります。この211特有の2次歪みこそが「美音の素」というわけです。

もう1つ、たいへん興味深い測定データをご紹介しましょう。それは、無帰還の211での周波数特性です。「25Hz〜6KHz、±2dB」なんです。低音域が落ちるのは出力トランスの性能が影響しているためですが、高音域が6KHzで-2dB落ちているというのが何とも信じがたい事実です。音を聴いたときの印象としては「NFBあり」のときと比べて音が曇っているとか、高域が落ちて雰囲気感が薄れているとか、そういった印象は全く受けません。むしろ、とても美しい音楽を奏でて聴く者を魅了します。

測定データとは、いったい何なんでしょうね? オーディオ機器の性能を比較検討する1つの指針にはなりますが、実際に聴こえる音の印象を正確に反映していない場合もあるという事実は、たいへん興味深いと思います。

その他の特長

このアンプでは、初段管に「12BZ7」というテレビ球を使用することにより、無帰還の211(VT4C)でも大編成の音楽をバランスの良い音質と音場感で再生できるようにしてあります。クラシック音楽やジャズはもちろん、ポップスであれヴォーカルであれ、ソロ演奏や小編成の演奏から、大編成のフル・オーケストラまで、どんなジャンルのどんな編成の音楽でも見事に鳴らすことができます。どんな音楽でも見事に奏でる“楽器”と呼ぶことができるでしょう。

パーツ類は、オーディオ・グレードの高品質のものを採用して製作します。アンプ回路の抵抗はリケノームRMGシリーズ、カソードのパスコンはブラックゲート、ドライバー管のカソード抵抗は 米Mills社製 オ−ディオグレ−ド巻き線型抵抗、出力管のカソード抵抗は国産のメタルクラッド、カップリング・コンデンサは東一電機のオイルペーパー・コンデンサ(ビタミンQオイル含浸)など、粒ぞろいです。配線材も高品質のもの(銀メッキ撚線テフロン被覆線、モガミ NEGLEX 2515)を使用し、オーディオ・マニア御用達の KESTER "44" 銀入りハンダを使って手造りします。

[さらなる音質アップを実現]
なお、お客様に納品する第1号機を製作している途中で、音質に大きな影響を与える可能性のあるパーツがほかにあることに気付きました。それは、電源回路の電解コンデンサのうち、各真空管のプレートにB電源を供給している箇所の電解コンデンサです。『情熱の真空管アンプ』(木村哲・著)の319ページに書かれているとおり、この電解コンデンサは「リップル・フィルター」(平滑コンデンサ)の役割を果たしていると同時に、各真空管による増幅回路のうちプレートを通る出力信号ループの一部を成す重要なパーツなのです。つまり、この電解コンデンサには音楽信号が通るので、このパーツは音質に大きな影響を与えます。というわけで、このコンデンサも Black Gate ブランドのものに変更することにしました。

[Black Gate 2007/8/31で生産中止!]
先ほど(2007/8/17 11時過ぎ)若松通商のサイトを見たところ「Black Gate生産中止のため在庫品限りで販売終了」の知らせを見つけました。理研電具のリケノーム抵抗に続き、オーディオ機器の自作愛好家にとって残念なパーツがまた一つ姿を消すことになりました。NS工房では資金の許す範囲でまとめ買いをするつもりですが、アンプでの使用箇所も限定して節約を図ろうと思います。出力管のB電源部分のみといたします。

この「電源部の電解コンデンサをBlack Gateに交換」という音質アップ策を、実際に自分用の最終試作機で試したところ、結果は大成功でした。全体的に雰囲気感がアップし、音場の奥行き感が増すことを明瞭に聴き分けられる大きな差が出たのです。ざっと測定したところ、高域の周波数特性も伸びているようでした(正確な測定結果は後日公開します)。Black Gate の高耐圧の電解コンデンサは高価で、しかもパーツの“足”がプリント基板用になっているため製作時に工夫が必要ですが、「パーツ代の増加に伴う値上げと、製作作業の手間に見合うだけの効果あり」と判断し、このパーツを採用することにしました。そのため組立代行の価格が値上げとなりましたが、それ相当の音質アップが実現されていますので、どうかご容赦ください。

このような素晴らしい 「究極の211(VT4C)シングル無帰還パワーアンプ」 を、真空管アンプ愛好家のみならず、表現力豊かな良質の音楽を自宅で手軽に楽しみたいという音楽愛好家の皆さまにも ぜひご利用いただきたいと願い、このアンプを皆さまに代わって私が組立代行し、適価でお譲りすることにいたします。


組立代行 ― 終了しました

組立代行の価格は、出力管別売の本体のみ(モノラル・アンプ 2台1組)で「211/845挿換え可能タイプ \280,000」 「211専用タイプ \270,000」(送料、全国一律\2,000)といたします。なお、初段管(12BZ7、GE製)とドライバー管(KT88、JJ製)は本体に付属します。

ちなみに、我が家ではこのアンプの前にNS-3(製造・販売元: NS工房)というプリアンプを接続しています。ベストマッチだと思います。NS-3に内蔵されたナチュラル・サウンド復元装置によって音場定位が明瞭になり、雰囲気感がアップします。それを「211シングル無帰還パワーアンプ」で鳴らすと、いっそう見事な音楽を奏でてくれるのです。

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211(VT4C)とは

211という真空管の歴史はたいへん古く、1920年代に米国RCAが先に開発したとも、米国WEが開発してRCAが同等管を出したとも言われているそうです(非常に古い球なので事実は不明とのこと)。旧型の直熱三極送信管です。送信管としての用途のほかに、オーディオ用としての用途も意図して製造されたようで、登場時はオーディオ用途で大出力のPA用アンプによく使用されていました。もちろん送信管としても相当重宝され、日本では中波ラジオ局(NHK等)の小規模中継局に多数使われていたそうです。米国の軍用管として高規格のVT4Cがあり、これは現在でも「NOS」品を比較的容易に入手できます。「NOS」とは「New Old Stock(新古品)」の略で、軍の倉庫などに保管されていた未使用の在庫を米国の真空管ショップなどが買い取って販売しているものです。

上記の説明の情報源: http://www.ict.ne.jp/~marantz7/audio/tube/power/211_1.htm

下の写真は、真空管ショップで最近購入した「元箱入り 軍用 VT4C ペア」のうち1本です。箱の下部に「1942年11月19日」という日付が刻印されています。

211/VT4C GE NOS

オーディオ用のパワーアンプに使用する目的では、何と言っても「軍用 VT4C NOS」が最高だと私は思います。繊細かつ迫力満点な上に、特に無帰還(NFBゼロ)で鳴らしたときの弦のとろけるような甘美な音には、他の球では味わえない魅力があります。低域から高域まで十分に伸びており、この球の奏でる音楽の雰囲気感は実に見事です。繰り返しになりますが、味わい深い音を聴くにはGE製の軍用 VT4C NOSをお勧めします。

下の写真は、2004年の12月にYahoo!オークションで入手(購入)した「元箱入り 軍用 VT4C」のうち1本です。箱の上部に「1943年8月3日」というスタンプ、下部には「1942年6月30日」というスタンプが押されています。発注日と納入日なのでしょうかね? 軍用に納入したことが明記されいる「元箱」には、色々な種類があるようです。

この2種類のNOS管はどちらも、60年以上も昔のボール紙の箱に、60年以上も昔のクッション性のある包装紙にくるまれて入っています。音のみならず、箱や包装紙までもが何とも味わい深い品物です。

211/VT4C GE NOS

中国製(GoldenDragon)の211

中国製の211(Golden Dragon ブランド)もなかなかの音を出してくれます。2年前に購入したものと、つい先日購入したものを比較試聴したところ、音質は確実にアップしていました。2年前の球より中域が明らかに充実しています。さすがにGE製と比べてしまうと差が出ますが、「211らしい、クセのない豊かな表現力」は中国製の211でも十分に味わえると思います。現在、GE製の211が日本で入手困難となっており、価格も次第に高騰しているため、コストパフォーマンスを望まれる皆様はこちらの真空管をご検討ください

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なぜか「ブランド志向」

日本人のブランド好きは世界でも類を見ないほどで、「ブランド信仰」なる言葉まで使われています。なぜなのだろう? とインターネット検索してみたら、こんな解説が見つかりました。

「日本人には古来、手工業や職人の技術を愛(め)でる伝統や文化がありますが、一方で明治以降、海外の高評価をそのまま受け入れる舶来品志向が生まれ、商品よりも海外ブランドのマークという“記号”を重んじる傾向もあります」 (早稲田大学社会科学部教授・野口智雄氏 談)

有名ブランドの「マーク」「記号」が付いているだけで「その品質も必ずや一流に違いない」と決め付けてしまうこと、これはいかがなものでしょうか? 確かに「ブランド品」は一定水準以上の品質に仕上がっていることは間違いないと思います。だからといって「ブランド品でないと駄目」とまで言うことはないでしょう…。ほかにも高品質の商品は沢山あるはずです。

オーディオの世界でも様々な有名ブランドがあります。もちろん、それぞれ由緒あるメーカーのブランドで、高品質で表現力豊かなオーディオ機器を生み出してきたことは確かです。ただ、「そのマークさえ付いていれば」、自分の耳で確かめもせずに「良いに違いない」と決め付けること、私は賛成いたしかねます。ブランドの「マーク」がなくても、十分に立派な音を出す商品が実際にあるのです。

オーディオにしろ、音楽鑑賞にしろ、どんな音で聴くのが好きかは正真正銘 趣味の世界。自分の耳で聴いて「これだ!」と直感的に良さを実感できたものを購入できれば、それこそ当人にとって「最高の買物」と言えるでしょう。

真空管アンプの世界では、スピーカーは「タンノイ」「JBL」…、トランスは「タムラ」「タンゴ」「ラックス」…、真空管は「WE 300B」「RCA 845」…。 やはり「ブランド志向」が見られます。確かにそれらの製品や部品を “上手に使いこなせば”、きっと良い音を聴けるに違いありません。その音が気に入れば、それを購入すれば良いのです。 でも、単に「300B(または845)だから、これにしよう」、「タムラのトランスを使っていないものなど買っても無駄」と、十把一絡げに決め付けてよいものなのでしょうか・・・

このページの最初でご紹介した「211モノラル無帰還パワーアンプ」の最終試作機は、いま我が家のメイン・システムで見事な音楽を奏でてくれています。トランスはすべて「S.E.L.」のオリエント・コア仕様のトランスですが、特に“その”出力トランスに合わせて最適なNFB抵抗値などを決めてありますので、単にこのトランスを「タムラ」に置き換えれば音がもっと良くなるかというと、その結果は「?」です。試してみないと分かりません。我が家では、今まで色々な真空管アンプの音を聴いてきました。そんな経緯の末に、私も、私の妻も 「このアンプがこれまで聴いた中で最高!」 と実感しており、他の真空管、他のアンプに乗り換える気は、今のところ全くありません。このアンプで十二分に満足しているからです。

「S.E.L.」は「(株)菅野[すがの]電気研究所」の英字表記の頭文字をとったブランド名(?)です。1947年創業の“れっきとした”日本のトランス・メーカーで、産業分野向けに幅広い仕様の電源トランス等を提供しています。また、もちろんオーディオ用のトランスの製造にも実績があり、特注トランスにも柔軟かつ安価に対応してくれますので、国内のガレージ・メーカーはこの会社の製品をよく利用しています。ですから、「タムラ」「タンゴ」でないと… などとおっしゃらずに、リーズナブルな価格の S.E.L. 特注トランスを使い、しかも製造元直売だから(といいますか、私が皆さんに代わって手造りして適価でお譲りするから)こそ実現できる「211無帰還モノラル・アンプ 2台1組 \290,000 / \280,000」というこのアンプ、ぜひお聴きください。さらには“ブランド料金”が不要だからこそ、モノラル機にもかかわらず、この価格を実現できたのです。

トランスについて もう一言

確か1999年ごろに秋葉原の三栄無線に300Bプッシュプルの音を聴いてみたいと思って出かけました。多分、「タンゴ」ブランドのトランスの製造元である平田製作所が廃業したがために、数々の管球アンプ・キットを手頃な価格で世に送り出していた三栄無線が店じまいする少し前の時期だったと思います。

タンゴ・ブランドの特注カットコア・トランスの300Bppの音の素晴らしさについて印象を話し合っていたとき、店員さんが印象深いことを言っていました。

最近は、昔に比べてトランスの品質も格段にアップしましたからねぇ。低域も十分に伸びるようになったんですよ。

昔の管球アンプを久しぶりに鳴らしてみて「低域に物足りなさを感じる」という皆さんがおられるようでしたら、ぜひ「211シングル無帰還パワーアンプ」をお試しください。我が家のブックシェルフタイプの小型2ウェイ・スピーカー「サンスイ SP-1000」(バスレフ方式 / ウーハー210mmコーン型、ツイーター25mmハードドーム型)でも、腹にドスンと感じる低音が響いてきます。

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有名な出力管(直熱三極管)を比べてみると…

最後に、過去10年あまりの間に私自身が自作して聴いた真空管アンプの音について、感想をご紹介します。

まず、「シングル」か「プッシュプル」かという議論があるかと思いますが、私がこれまで聴いたことのあるプッシュプル・パワーアンプは、「三栄無線の300Bプッシュプル(復刻版)」「上杉氏設計による6L6GCプッシュプル(市販品を利用して自作)」の2種類です。どちらも立派に音楽を奏でてくれます。300BをJJ製に替えたところ、エレハモ(EH)製よりさらに表現力が増したと感じました。ただ、プッシュプル・アンプでソロ演奏や室内楽演奏を聴くと、なにか焦点がぼやけるというか、輪郭がはっきりしないというか、やや物足りなさを感じます。もっとも、フルオーケストラを聴いたときの幅広い音場感や雰囲気感は、300Bシングルや2A3シングルでは出せない見事なものを感じました。

しかし、211シングル無帰還の音を聴いてからは、もうプッシュプルの音では満足できなくなりました。シングルでありながらも、幅広い音場感と見事な雰囲気感が出ますし、ソロ演奏からフルオーケストラまで、まさに「オールマイティ」 なのです。

シングル・アンプでは、2A3、300B、845、211を聴いたことがありますので、あくまでも私個人の感想ですが、音の印象を3つの観点からランク付けしてみます。詳しい試聴感は、各アンプのページをご覧ください。

2A3シングル

中低域の厚み:         ☆☆
高域の伸び(繊細さ/雰囲気感): ☆☆☆
迫力(エネルギー感)      ☆

これは「Jewelly Box 2A3」の回路図がインターネット上に公開されていますので、それを参考に、整流管を「5AR4」に変更し、出力トランスは別物を利用したのでNFB抵抗を微調整して、現在、仕事部屋で聴いているアンプです(雑記帳 2005/8/14)。

300Bシングル

中低域の厚み:         ☆☆☆
高域の伸び(繊細さ/雰囲気感): ☆☆
迫力(エネルギー感)      ☆☆

エレキットの最初期の真空管アンプキット「TU-890」にエレクトロン・チューブの300B-98を挿して聴いたときの印象です。

845シングル

中低域の厚み:         ☆☆☆
高域の伸び(繊細さ/雰囲気感): ☆☆☆☆
迫力(エネルギー感)      ☆☆☆

SV-2(2003)に付属の中国製845を聴いたときの印象です。

211シングル(無帰還)

中低域の厚み:         ☆☆☆☆☆
高域の伸び(繊細さ/雰囲気感): ☆☆☆☆☆
迫力(エネルギー感)      ☆☆☆☆☆

SV-2(2003)に211向けの音質改善策を施してNFB三段切替にし、軍用VT4Cを挿して聴いたときの印象です。

「熟成されたコクのある甘美さと、豪快な迫力を兼ね備えた音」、「クラシック音楽やジャズはもちろん、ポップスであれヴォーカルであれ、ソロ演奏や小編成の演奏から、大編成のフル・オーケストラまで、どんなジャンルのどんな編成の音楽でも見事に鳴らす」、「コンサート・ホールにいるかのような見事な雰囲気感を再現する」といった点で、この球は見事です。何とも形容しがたい表現力の豊かさが絶妙で、いったん聴くと虜[とりこ]になります

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(公開: 2007/6/12)
(情報変更: 2007/6/15)
(内容更新/改編: 2007/7/23)
(内容更新: 2007/8/13)
(内容更新: 2007/8/17)(内容更新: 2007/9/2)
(情報変更: 2007/12/18)
(内容更新: 2008/2/25)

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