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意外な逸品!― 安価で音の良い300B

Electron Tubes 300B-98

安価に購入できて、しかもなかなか良い音で鳴ってくれる300B真空管のご紹介です。

入手先

今年の春、仕事中にBGMを鳴らしている300Bシングルの出力管のヒーターが1本切れてしまいました。音楽がないと仕事の能率に差し障りがあるので、早急に入手しないといけません。でも、300Bは高価なのが難点です。そういえば、Yahoo!オークションで安い300Bが出ていたなぁ、と思い出し、さっそくアクセスしてみました。

カテゴリは「オークション > 家電、AV、カメラ > オーディオ機器 > アンプ > 真空管アンプ > 真空管」です(カテゴリ構成は変更されることがありますので、もしリンクが壊れている場合は、Yahoo!オークションのトップページから検索していただけますか)。このカテゴリで「300B」というキーワードを入力して検索すると、いろいろ見つかりますが、「China製 300Bマッチドペア (新品) 金メッキソケット付」というのが、今回ご紹介する真空管です。私が購入した2004年3月にはペアで\15,000でしたが、2004/8/27現在は\16,500で出品されています。これが即決金額ですので、入札すればすぐに落札・購入できます。

出品者(mk_rinsiroさん)の説明によると、中国の曙光電子有限公司から直輸入し、日本でも全数ペア毎に真空管試験機で検査を実施してから販売しているとのことです。そういえば、この会社はGolden Dragonブランドの真空管も製造していますよね。

音質について

中低域に十分な厚みのある、とても力強い音だと思います。ホールの雰囲気や余韻のようなものも十分に伝わってきます。弦の艶もきれいに聞こえます。

300Bとしては破格の値段ですが、この価格でこの音なら、十分に釣り合うのではないでしょうか。もちろん、上を見ればきりはなく、もっと良い音の出る300Bはたくさんあります。でも、毎日何時間も鳴らすような利用環境では、あまり高価なものを使うのをもったいなく感じるのは私だけではないと思います。この程度の値段なら、毎日長時間使用して2〜3年でヒーターが切れてしまったとしても、まあ許せるのではないでしょうか。

この真空管は、「管球王国」誌のVol.20(2001年春号)の「現行300B球の音質比較 Part 1」でも紹介されています(ただし、写真を見ると型番が単に「300B」なので、前のバージョンかもしれません)。

シングル動作の場合の試聴感をいくつか引用させていただくと、「聴く者に迫ってくる力のある再現が魅力的」(「管球王国」誌)、「音楽の表情を強調して、迫力をつけていくのが特徴」(新 忠篤氏)、「高い方に多少の輝きを乗せた、明るく元気のいい音」「力がある割には大味な鳴り方にならず、楽器が重なり合った部分もやかましく響かない。なかなか好ましい鳴り方」(篠田寛一氏)、「オーケストラの低音部や弦楽器の高音部がきちんと出ている」(岡田 章氏)、といった評価です。

一方、難点としては「弦楽合奏の部分では甘さや艶やかさみたいなものが、もう少しあればいいかなという気もしますが、迫力のある表現はそれを差し引いてもなお余りある魅力といえますね」(新 忠篤氏)、「ピアノには切れが、ヴォーカルには艶がもう少し欲しい気がします」(篠田寛一氏)、「ピアノ、ヴァイオリンともにやや硬さがあるように感じましたが、このあたりはエージングによって良くなっていくように思います」(岡田 章氏)といったところです。

(公開: 2004/8/27)

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