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ベンチマーク記録室

3代目以降の各種自作パソコンの
ベンチマーク・テスト結果を比較/検討

1995年にWindows 95が発売された頃、私はNECのPC-9821シリーズにCPUアクセラレーターなどを装着して古い愛着あるパソコンの延命を図ったりしながら、ベンチマーク・テストの結果に一喜一憂していました。また、DELLのいわゆるDOS/Vマシンを使用していた時期にも、CPUを高速のものに取り替えた時などにベンチマーク・テストをして「うむ、確かに高速になった」などと満足感に浸っていました。その後、2000年3月に初めてゼロからパソコンを組み立てて以降も、ATA66とかATA100のPCIボードを取り付けてどれくらいHDDアクセスが速くなるかなどについても、ベンチマーク・テストをして調べたことがあります。

しかし、それらの記録を保存しておかなかったのは残念でした。せめて今からできる範囲で記録を蓄積してみようと思い、今回の4代目パソコンへのアップグレードの前後にベンチマーク・テストを行い、記録を保存しておきました。このページでは、その結果を比較・検討してみようと思います。また、今後パソコンのアップグレードをする機会があれば、その都度この「記録室」にデータを蓄積していこうと思っています。

ベンチマーク・テストに使用したソフトは、フリーソフトのHDBENCH(Ver. 3.30)、スーパーパイ(円周率の計算ソフト)、そしてNorton AntiVirusの実行時間です。Norton AntiVirusのテストでは、CPUの演算性能、メモリー読み書きの性能、HDD読み書きの性能などを総合的に評価できるので、それなりに実際的な比較データが得られるのではないかと思います。

各PCの仕様一覧

PC記号CPUM/BチップセットメモリービデオHDD
Core 2 Duo 2.40GHz (FSB 1066MHz) ASUSTek P5B Intel P965 1GB(800MHz) x2:デュアル構成 nVIDIA GeForce 7300 LE SATA2(3.0Gb) Maxtor 7V250F0
Core 2 Duo 2.13GHz (FSB 1066MHz) ASUSTek P5B Intel P965 1GB(800MHz) x2:デュアル構成 nVIDIA GeForce 7300 LE SATA2(3.0Gb) Maxtor 7V250F0
Celeron D 2.66GHz (FSB 533MHz, LGA775) ASUSTek P5VDC-MX VIA P4M800 Pro 512MB(400MHz) x1 VIA P4M800 Pro 内蔵VGA ATA133 Maxtor 6L080L0
Celeron D 2.80GHz (FSB 533MHz) ASUSTek P4G800-V Intel 865G 512MB(400MHz) x2:デュアル構成 Intel 865G 内蔵VGA ATA100 Maxtor 4R160L0
Pentium III 933GHz (FSB 133MHz) ASUSTek CUSL-M Intel 815E 512MB(133MHz) x1 Intel 815E 内蔵VGA ATA100 Maxtor 2F040L0 (5400rpm)
Pentium 4 3.40GHz (FSB 800MHz、Prescottコア) ASUSTek P4G800-V Intel 865G 512MB(400MHz) x2:デュアル構成 Intel 865G 内蔵VGA SATA(1.5Gb) Maxtor 6Y120M0
Pentium 4 3.00GHz (FSB 800MHz、Northwoodコア) ASUSTek P4G800-V Intel 865G 512MB(400MHz) x2:デュアル構成 Intel 865G 内蔵VGA SATA(1.5Gb) Maxtor 6Y120M0
Pentium 4 2.80GHz (FSB 800MHz、Northwoodコア) ASUSTek P4G800-V Intel 865G 512MB(400MHz) x2:デュアル構成 Intel 865G 内蔵VGA SATA(1.5Gb) Maxtor 6Y160M0

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HDBench ― ALL

このセクションで紹介する数値は、HDBenchで「ALL」として表示される性能値です。
 ※グラフの上にカーソルを置くと、しばらくの間 各PCの仕様が表示されます。

H- Core 2 Duo 2.40GHz (FSB 1066MHz)
G- Core 2 Duo 2.13GHz (FSB 1066MHz)
F- Celeron D 2.66GHz (FSB 533MHz, LGA775)
E- Celeron D 2.80GHz (FSB 533MHz)
D- Pentium III 933GHz
C- Pentium 4 3.40GHz (FSB 800MHz)
B- Pentium 4 3.00GHz (FSB 800MHz)
A- Pentium 4 2.80GHz (FSB 800MHz)

「A」「B」「C」は3世代目のPentium 4(FSB 800MHz)搭載パソコンですが、クロック数にほぼ比例する形で性能が上がっていることが分かります。

「D」のPentium III 933GHzマシンも、総合力ではなかなか健闘しているところが興味深いと思います。

「E」「F」はCeleron Dマシンですが、やはり性能とクロック数がほぼ比例しています。「A」と「E」はどちらもクロック数が2.80GHzで、Pentium 4とCeleron Dの違いです。Celeron DはPentium 4に比べて10%程度性能が落ちています(総合力では意外に性能差が少ないですね)。

「G」「H」はCore 2 Duo搭載パソコンですが、これも性能とクロック数が比例しています。

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HDBench ― 数値演算

このセクションで紹介する数値は、HDBenchで「Integer」と「Float」に表示される性能値の平均です。
 ※グラフの上にカーソルを置くと、しばらくの間 各PCの仕様が表示されます。

H- Core 2 Duo 2.40GHz (FSB 1066MHz)
G- Core 2 Duo 2.13GHz (FSB 1066MHz)
F- Celeron D 2.66GHz (FSB 533MHz, LGA775)
E- Celeron D 2.80GHz (FSB 533MHz)
D- Pentium III 933GHz
C- Pentium 4 3.40GHz (FSB 800MHz)
B- Pentium 4 3.00GHz (FSB 800MHz)
A- Pentium 4 2.80GHz (FSB 800MHz)

「A」「B」「C」は3世代目のPentium 4(FSB 800MHz)搭載パソコンです。2.80GHzの「A」と3.0GHzの「B」(Northwoodコア)の差が小さく、3.40GHzの「C」(Prescottコア)が突出して性能アップしています。数値演算ではNorthwoodコアとPrescottコアの性能差が大きく出るようです。

「D」のPentium III 933GHzマシンが、Pentium 4やCeleron Dとのクロック数の差に比べて演算性能が高いことに注目できます。

「E」「F」とのCeleron Dは、やはり性能とクロック数がほぼ比例しています。また、Pentium 4とCeleron Dとの性能差が少ないのも興味深い点です。

「G」「H」のCore 2 Duo搭載パソコンでも性能とクロック数が比例しています。

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HDBench ― メモリー読み書き

このセクションで紹介する数値は、HDBenchでメモリーの「Read」「Write」「Read&Write」に表示される性能値の平均です。
 ※グラフの上にカーソルを置くと、しばらくの間 各PCの仕様が表示されます。

H- Core 2 Duo 2.40GHz (メモリ 800MHz、デュアル構成)
G- Core 2 Duo 2.13GHz (メモリ 800MHz、デュアル構成)
F- Celeron D 2.66GHz (メモリ 400MHz)
E- Celeron D 2.80GHz (メモリ 400MHz、デュアル構成)
D- Pentium III 933GHz (メモリ 133MHz)
C- Pentium 4 3.40GHz (メモリ 400MHz、デュアル構成)
B- Pentium 4 3.00GHz (メモリ 400MHz、デュアル構成)
A- Pentium 4 2.80GHz (メモリ 400MHz、デュアル構成)

「A」「B」「C」で、CPUのクロック数とメモリー読み書きの性能が特に比例していないのがなぜかはよく分かりません。Windowsではバックグラウンドでさまざまプロセスが動作していますので、ベンチマーク・テスト実行時の環境をきっちり統一できないことが原因かもしれません。

「D」は、メモリーのクロック数が低い時代のパソコンですので、Pentium 4以降と大きく差が出ています。

「E」が「F」の約2倍の性能を示していることから、メモリーを2枚装着するデュアル・チャンネル構成にした場合と、しない場合とで差が歴然としていることが分かります。

「G」より「H」の方がメモリー読み書き性能が低い理由はよく分かりません。やはり、ベンチマーク・テスト実行時の環境をきっちり統一できないことが原因かもしれません。また、「G」「H」のメモリー転送クロック数は800MHz、「A」「B」「C」は400MHzですが、クロック数の違いによる性能差が小さいのは意外な結果でした。

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HDBench ― グラフィックス

このセクションで紹介する数値は、HDBenchでビデオ表示の「Rectangle」「Text」「Ecllipse」に表示される性能値の平均です。「BitBlt」と「DirectDraw」を含めなかったのは、他の値より数値が大幅に小さいため、平均に算入すると性能差が分かりにくくなると考えたからです。
 ※グラフの上にカーソルを置くと、しばらくの間 各PCの仕様が表示されます。

H- Core 2 Duo 2.40GHz (nVIDIA GeForce 7300 LE)
G- Core 2 Duo 2.13GHz (nVIDIA GeForce 7300 LE)
F- Celeron D 2.66GHz (VIA P4M800 Pro 内蔵VGA)
E- Celeron D 2.80GHz (Intel 865G 内蔵VGA)
D- Pentium III 933GHz (Intel 815E 内蔵VGA)
C- Pentium 4 3.40GHz (Intel 865G 内蔵VGA)
B- Pentium 4 3.00GHz (Intel 865G 内蔵VGA)
A- Pentium 4 2.80GHz (Intel 865G 内蔵VGA)

※「D」「E」「F」は 1024x768 (32Bit color) で、それ以外は 1280x1024 (32Bit color) での計測値です。

「A」「B」「C」のうち「B」が突出して大きい数値を出していますが、この理由は不明です。

「G」「H」のみ外付けのビデオボードですが、nVIDIA GeForce 7300 LEというローエンドのビデオチップであるため、チップセット内蔵のVGAと性能差はあまり大きく出ませんでした。

「D」「E」「F」は 1024x768 (32Bit color) という小さい画面サイズでの計測ですので、他の高速CPUとの差が少なくなっています。その中でも「D」のPentium III 933GHzマシンが意外に健闘しているのが興味深いと思います。

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HDBench ― HDD読み書き

このセクションで紹介する数値は、HDBenchでHDD読み書きの「READ」「WRITE」に表示される性能値の平均です。「FileCopy」は、なぜかPCによって値が大きく違うとが多く、また同じPCで何回か実行した場合の変動も大きいので、比較用の性能値には算入しませんでした。
 ※グラフの上にカーソルを置くと、しばらくの間 各PCの仕様が表示されます。

H- Core 2 Duo 2.40GHz (SATA2 Maxtor 7V250F0)
G- Core 2 Duo 2.13GHz (SATA2 Maxtor 7V250F0)
F- Celeron D 2.66GHz (ATA133 Maxtor 6L080L0)
E- Celeron D 2.80GHz (ATA100 Maxtor 4R160L0)
D- Pentium III 933GHz (ATA100 Maxtor 2F040L0)
C- Pentium 4 3.40GHz (SATA Maxtor 6Y120M0)
B- Pentium 4 3.00GHz (SATA Maxtor 6Y120M0)
A- Pentium 4 2.80GHz (SATA Maxtor 6Y160M0)

※ディスクの回転数は「D」のみ5400rpmで、他はすべて7200rpmです。

「A」「B」「C」はすべて同じM/BでインターフェースはSATA(転送速度1.5Gb)ですが、なぜかCPUクロックが大きいほど少しずつHDD読み書きの性能が落ちています。理由はよく分かりません。

「D」「E」はインターフェースがATA100です。CPUは「D」Pentium III 933GHz、「E」がCeleron D 2.80GHzと大きな差がありますが、HDD読み書きの性能がほぼ同じであるところが興味深い点です。

「F」はインターフェースがATA133です。「D」「E」と大きな差が出たのは、HDDが新しいもので、記録密度の高いディスクであることが理由だと思われます。

「G」「H」はどちらも同じM/Bで、インターフェースはSATA2(転送速度3.0Gb)です。転送速度が2分の1である「A」「B」「C」との差が意外に少ないこと、ATA133である「F」との差も意外に少ないことが興味深いと思います。

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スーパーパイ 104万桁の計算時間

このセクションで紹介する数値は、「スーパーπ Ver.1.1」というフリーソフトで円周率(π)を104万桁計算するのに要した時間(秒数)です。演算およびメモリー読み書きの性能を比較できると考えられます。ちなみに、計算に必要なメモリーの容量はどのPCでも物理メモリーの空き領域より小さかったため、HDDとの間でのページングは発生しなかったはずです。
 ※グラフの上にカーソルを置くと、しばらくの間 各PCの仕様が表示されます。

H- Core 2 Duo 2.40GHz (メモリ 800MHz:デュアル、L2 Cashe 4MB)
G- Core 2 Duo 2.13GHz (メモリ 800MHz:デュアル、L2 Cashe 2MB)
F- Celeron D 2.66GHz (メモリ 400MHz、L2 Cashe 256MB)
E- Celeron D 2.80GHz (メモリ 400MHz:デュアル、L2 Cashe 256MB)

C- Pentium 4 3.40GHz (メモリ 400MHz:デュアル、L2 Cashe 1MB)

A- Pentium 4 2.80GHz (メモリ 400MHz:デュアル、L2 Cashe 1MB)

このグラフの見方としては、棒が短いほど性能が高いことになります。また、スーパーパイのプログラムはWindows 95時代に開発されたものなので、デュアルコアやHT機能には対応していないと思います。

「A」と「C」の比較から、Pentium 4 2.80GHz(FSB 800MHz、Northwoodコア)とPentium 4 3.40GHz(FSB 800MHz、Prescottコア)の性能差が分かります。両者のクロック数の比率より、実行時間の比率の方が差が大きいことから、Prescottコアで性能が上がっていることを確認できす。

「E」と「F」はどちらもCeleron DでPrescottコアですが、クロック数が同じまたは近い「A(Petium 4 2.80GHz、FSB 800MHz)」とかなり差が出ています。これはCeleronのL2 CacheがPentium 4の4分の1にあたる256MBであることと、FSBが533MHzと低いことが理由として挙げられると思います。また、「E」と「F」の差はクロック数の差とほぼ同じです。メモリーがデュアル構成かどうかでの差が表われないのが興味深い点です。

「G」と「H」を比較すると、両者のクロック数の比率より、実行時間の比率の方が差が少しだけ大きくなっています。これはL2 Cacheの違い(2MBと4MB)が関係していると思われます。

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Norton AntiVirusの実行時間

このセクションで紹介する数値は、「Norton AntiVirus 2006」によるウィルススキャンを特定の同じ内容のフォルダ(各PCのローカルHDDにコピーしたもの)に対して実行するのに要した時間(秒数)です。演算、メモリー読み書き、HDD読み書きなど、グラフィックスを除くパソコンの総合力を比較できると考えて実行してみました。WindowsのパフォーマンスモニタでCPU使用率を見ると、Celeron搭載パソコンでは実行中のほとんどの期間ずっと100%でした。それに対して、Core 2 Duo搭載パソコンでは、20%程度から100%までを行ったり来たりしていました(つまりNorton AntiVirus 2006はデュアル・コアに対応している)。もちろん、実行時間の計測時には、パフォーマンスモニタを実行していません。
 ※グラフの上にカーソルを置くと、しばらくの間 各PCの仕様が表示されます。

ウィルススキャンの実行対象フォルダは、容量が10.3GB、ファイル数が43,898個、サブフォルダ数が3,431個です。圧縮ファイルも含まれているため、Norton AntiVirusの実行完了時に表示される「スキャンしたファイル数」は195,583個となりました。

H- Core 2 Duo 2.40GHz (メモリ 800MHz:デュアル、
  L2 Cashe 4MB、HDD:SATA2 Maxtor 7V250F0)

G- Core 2 Duo 2.13GHz (メモリ 800MHz:デュアル、
  L2 Cashe 2MB、HDD:SATA2 Maxtor 7V250F0)

E- Celeron D 2.80GHz (メモリ 400MHz:デュアル、
  L2 Cashe 256MB、HDD:ATA100 Maxtor 4R160L0)

このグラフも、棒が短いほど性能が高いことを表わしています。

パソコン「E」は我が家で現在使用中のマシンで、「HDBench ― ALL」の結果で見ると、3代目のメインパソコン「A」に比べて約90%の性能を持っていることが分かります。しかし、ウィルス・スキャンという、パソコンにとって非常にきついソフトウェアを実行すると、Core 2 Duo搭載のパソコン「G」「H」が「E」の約5倍の性能を発揮しました。これは、4代目パソコンを紹介するページの最後に書いた内容(メインPCでのシステム全体のウィルス・スキャンの実行時間が3代目より4代目の方が4倍以上速くなったこと)を裏付けています。

この結果は、コアの性能をアップしてデュアル化した最新CPU「Core 2 Duo」の真の実力を表わしているのだろうと思います。過去3年ほどの間に、パソコン用CPUはそれほどまで性能をアップしたというわけです。

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(2006/9/20 公開)

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