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カモはカップルになるとオスとメスが常に一緒に行動しますが、子育てをするのはメスだけなので、メスが巣作りを始めるとカップルを解消し、次の冬に越冬地で新たな相手を見つけると言われています。しかし、渡りをしないカルガモにはかなりの例外があるようで、一緒に行動しているカップルを一年中何組も見かけます。マリーもあの彼氏と年越しをするのかと思っていたのに、秋になってから別れてしまったのは何があったのでしょうか。もっとも、私はカルガモの個体識別ができないので、あの彼氏が今年一緒に子育てをしたカルガモなのかの確証はありません。 マリーは今後新たな相手を見つけることになるでしょう。個体識別可能なオス、すなわちマルガモのオスとカップルになってもらうと観察が楽で助かるのですが、さてどうなりますか。 |
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9月30日のこと、家でデスクワークをしているとき仲間から電話がありました。お茶の水池にカイツブリが3羽いて、仲良く鳴き交わしているというのです。ちょっと信じられない話です。何年もカイツブリを観察していますが、カップルの両方が侵入者と仲良くしているところなど見たことがないからです。(オスが侵入メスに好意を示したりメスが侵入オスを許容したりするケースはけっこうあります。) 唯一あり得るかもしれないのは今年生れの子供が戻ってきたことぐらいですが、カイツブリが5ヶ月ぶりに会う子供を覚えているものかどうか・・・。期限の迫っている仕事を放り出して真相を確かめに池に駆けつけようか迷いましたが、思いとどまりました。 その判断は社会人としてはまっとうだったと思うのですが、自然観察人としては完全に間違いでした。理由が分からないままクロがいなくなってしまったからです。私は14日までシロも見なかったのですが、その間も井の頭バードリサーチの観察情報にはカイツブリが入っていたので、十分観察時間を取れなかった私が単に会えなかっただけだと思います。すなわちクロが10月1日以降も池にいた可能性もあるのですが、現在いないのはほぼ確実です。池に里帰りした子供(?)に連れられてどこかへ去っていったのでしょうか? クロは私が最初に個体識別できるようになったカイツブリです。その2002年には子育てをしていましたから、彼は2001年以前の生まれで、今年で8歳かそれ以上ということになります。近頃は見ていてやや衰えを感じるようになり、魚を獲る能力はシロに劣っていますが、飛んでいる虫をハッシとくわえ捕るなど空中での運動神経は健在だったので、まだまだ元気で井の頭池にいてくれるものと思っていたのですが、虫、とくに彼らが頼みの綱にしているユスリカが秋にはほとんど発生しないため、腹ペコだったのかもしれません。外来魚のせいで激減したモツゴやエビをなんとか復活させて彼らの生活を楽にしてやりたかったのですが、間に合わなかったのは残念です。クロがどこか在来水生物が豊富なところに避難していて、また井の頭池に戻ってくることを祈るばかりです。 独りぼっちになったシロはどうするのでしょうか。彼女はいまのところなんとか食べ物を確保できているようです。しかし、何度も何度も潜ってやっと獲物を1匹という厳しさで、いつ井の頭池を見限ってもおかしくない状況です。我々は来年は今年以上の数の在来水生物が誕生し生存できるように、今年は昨年の1.5倍のブルーギルを駆除することを目指して活動しています。期待通りの結果が出るかどうかはまだ分かりませんが、春になれば稚魚や稚エビがたくさん誕生して、カイツブリの生活はかなり楽になるはずです。それ以前も、11月末になれば水温がぐんと下がり、今までは捕れなかったブルーギルの稚魚が捕れるようになるでしょう。なんとかもう少しの間辛抱してもらいたいものです。誕生日まで知っているシロに私は特別の愛着があるし、観察対象としても重要だと思っています。 |
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彼女がくわえていたのは、卵でお腹が膨らんだ大きなカマキリでした。久々のご馳走をカモに盗られないように逃げ回っていたのです。きっと、水上に張り出した枝にいたのを捕まえたのでしょう。井の頭池のカイツブリは岸辺の枝や草をしょっちゅうチェックして回っていて、そこにいる虫をよく捕まえます。 横取りしようと迫ってくる何羽ものカモを潜ったり駆けたりしてかわした後、シロは岸辺の木陰に入り、そこで獲物を食べ始めました。
カイツブリは、魚は頭から、エビはしっぽから丸呑みします。逆だと、魚はヒレが引っかかるし、エビの場合は脚や身体のトゲが引っかかるからです。シロがカマキリをお尻から呑みこもうとしたのは、脚が生えている点などがエビと同じだと思ったからではないでしょうか。シロがトンボを呑みこむのを見たことがありますが、やはりお尻からでした。トンボの翅は頭の方まで動くので邪魔にはならないようです。 シロがカマキリで難儀したのは、それを食べるのが初めてだったからだと思います。次のときは経験を生かして苦労せず食べることができるのか知りたいところですが、カイツブリがカマキリをゲットできる幸運はそうは訪れないでしょうね。 |
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と言っても、水生物館ペアのことは7月24日までしか書いていないので、何がなんだか分からないと思います。あの擬卵に混じった卵はダメになってしまい、私は7月28日以降8月いっぱい水生物館に行きませんでした。9月1日に久しぶりに行ったところ、ペアはまた卵を抱いていました。その卵が孵ったのがこの3羽のヒナというわけです。 今日は日曜かつ大型連休期間とあって、水生物館には多くの人が来ていました。ヒナたちは初めて見る人には相変わらず大人気でしたが、初めてヒナが誕生したとき熱心に通ってきていた常連の人たちはもう飽きたようで、ほとんど姿がありませんでした。私ももう十分という気がしていました。
野生のカイツブリと違って、彼らは食べ物を探し回らなくてよいし、天敵から逃れる努力も不要だし、縄張りを守るために巡回する必要もありません。チャチャの家庭内暴力も収まって、夫婦仲も良いようです。ほかにすることもないから子育てでもするか、となるのはいたしかたないのかもしれません。次の世代を残すのが生き物の最も重要な仕事ですから。彼らは今後、のべつ幕なしに子育てを繰り返すことになるのでしょうか?? 冬になれば彼らの繁殖意欲も止まるのではないかと思うかもしれませんが、冷暖房完備の館内では季節を感じにくいでしょうし、そもそもカイツブリの体内カレンダーはかなりルーズ、あるい融通が利くようです。カルガモはある時期に一斉に羽が抜け落ちて一気に換羽しますが、カイツブリの換羽は徐々に進行し、その時期は各個体の気分(繁殖意欲)によってずいぶん変わります。なにしろ、井の頭池でも蠍座のヒナが誕生したりバレンタインデーにヒナが孵ったりしたのですから、水生物館で真冬に子育てしたとしても少しも不思議ではないと思います。 彼らのやる気を止めるには強制別居しかない気がしますが、ちょっとかわいそうです。今後ペアと水生物館がどうするのか、新たな観察テーマができました。 |
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14日の夕方、神田川でマルガモのマリーを見つけました(下の写真は今日のものです)。8月10日の記事に書いたように、風切羽が抜けて飛べないときに大雨が降り姿が見えなくなったので、流されてもしかすると溺れ死んでしまったかもと心配していたので、安心しました。
上右の写真で下側(手前)に写っているオスのカルガモは彼女の連れ合いで、8月6日(8月10日に載せた写真)にも一緒にいたカルガモだと思います。その時点では彼の風切羽は抜けていませんでしたが、激流に流されていく彼女に付き添って一緒に下流へと下り、たぶん両者の換羽が完了してから、井の頭へ一緒に飛んで戻ってきたのではないでしょうか。 |
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ボート池での外来魚捕獲作業中のことです。池にパンくずを投げている夫婦らしき二人連れがいて、数羽のカルガモと1羽のカイツブリが集まっていたので、エサやりをやめるようお願いに行きました。二人が去るとカルガモたちはすぐにいなくなりましたが、カイツブリはその場に留まり、今度は私がエサをくれないかと、下左の写真のごとく、しきりににこちらを見つめるのでした。そうとう空腹なようです。
カイツブリがギル稚魚を食べないのは背びれの鋭い棘のせいだという説がありますが、正しくありません。カイツブリは、モツゴに比べるとずっと敏捷なギル稚魚を捕まえられないので食べられないのです。それは今日の実験でも明らかですし、今年の冬にはクロとシロは小さなギルをどんどん捕まえて子育てまでしました。水温が下がる冬には変温動物の魚は動きが鈍くなるため、捕まえられるようになるのです。 今日のカイツブリは私には見覚えがない個体でした。こんな空腹状態を長く続けることはできないでしょうから、最近この池にやって来たのだと思います。今の井の頭池で暮らしていくには、クロやシロのように、魚やエビが捕れない分を小さな虫を丹念に拾って補う技が必要です。このカイツブリは間もなく井の頭池を去っていくことになると思います。 我々が昨年たくさんの外来魚を捕獲した効果がたぶん現れて、今年は獲れるモツゴとエビの数が昨年よりかなり増えました。とくに6月と7月には嬉しくなるほど多くのモツゴが網に入りました。しかし最近は獲れるモツゴの数がめっきり減っています。成長にともない習性が変化して網に入りにくくなるということもあるのかもしれませんが、数が減少したのは間違いないと思います。その中にはオオクチバスに捕食されたものがたくさんある一方、カイツブリのシロとクロが食べたものも少なくないと思います。水生物館の展示によると、そこのカイツブリは1日に1羽がモツゴを百匹前後食べるそうです。池のカイツブリはモツゴだけを食べるわけではないので、仮に1日50匹のモツゴを食べるとすると、4ヵ月で6千匹、2羽だと1万2千匹ほども数が減る計算になります。一年なら二羽でじつに3万6千5百匹です。もちろん、それだけ食べられても次の繁殖期に再び数を回復できるだけの余裕がモツゴに必要です。現状ではまったく足りません。 ましてや、以前のように複数カップルが子育てをし、そのヒナたちが栄養不足にならずに育つためには、今のギルほどの数のモツゴがいなければならないのだと思います。カイツブリたちにとって厳しい池の状況はまだまだ続きそうです。 |
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6日の夕方薄暗くなってから、久しぶりに神田川を見にいったら、そこにマルガモのマリーがいました。下左の写真の後方が彼女で、前にいるのは彼女の連れ合いです。今年二度目の子育てをしているのではないかと思っていたのですが、そうではなかったようです。
翌日7日に激しい夕立があったので心配になりました。風切羽がバッサリ抜け落ちたカモは当然飛べないので、三面護岸の神田川が増水するとそこから抜け出せずに流されてしまうことになるからです。9日に井の頭池と富士見ヶ丘までの神田川を探しましたが、マリーの姿を見つけることはできませんでした。7日の夕立は短時間だったので、彼女が川から抜け出せずに流されたとしても、溺れ死んだりはしなかったと思います。でも、昨晩から今朝にかけての激しく長い雨は・・・。彼女がいち早く川から逃れて無事でいることを祈りたいと思います。 羽はどうしても傷むので、鳥は定期的に羽を更新します。たいていの鳥は少しずつ換羽して、飛べない時期がないようにしていますが、カモなどは一気に換羽します。カモは水上・地上生活が中心なので可能なのですが、飛べなくなってしまうため、捕食者から逃れたり事故を避けたりするのが難しくなるし、食べ物を求めて広範囲を移動することもできなくなります。その時期をどこで過ごすかは、カモにとって極めて重要な選択です。逆に言えば、飛べなくても安全と食料を十分確保できる場所がないとカモは暮らしていけないのです。 なお、カモは秋に今度は夏羽から(たいていの種類のオスでは美しい)冬羽に換羽しますが、そのときは風切羽は生え変わらず、飛べなくなることはないようです。危うい季節が年2回もあってはたまらないですからね。 |
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都市公園の自然の面白さと貴重さをお伝えするのが目的です。 以前の「マイフィールド情報」-「井の頭公園」と基本的には何も違いません。今度はサボらないでしっかり更新しようという決意を込めて、新タイトルにしました (^^; |
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