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2007年6月の記事を参照してください。あの時はもっと下流、久我山駅手前の滝でしたが、ドリーが子供たちに飛行訓練らしきことをしていたのです。でも、子供たちが飛べるようになる前に大増水がすべてを流し去りました。翌2008年のサリーの子供たちはもっと小さいうちに流されてしまいました。それで、今年もしマリーの子供たちが成長できたら、飛行訓練のようすを詳しく観察するとともに、子供たちが初めて空に舞い上がる瞬間をぜひ見たいと思っていました。 さて6月21日、マリーと子供たちの飛行訓練が見られると思ったのに、すぐ下流にエサやりおばさんが現れてパンを投げ始めたので、子供たちもマリーもそこへ行ってしまい、私の思惑は外れてしまいました。その後何度かようすを見にいったのですが、十分な観察時間が取れず、飛行訓練の場面に遭遇することはできませんでした。そのうち、いつもマリーと一緒に行動していた子供たちが母親から離れて単独や2、3羽だけで行動するようになり、マリーも子供たちから離れてオスのカルガモ(たぶん子供たちの父親)と行動することが多くなりました。親離れ子離れが進み、飛行訓練を見るチャンスはもうなくなったのです。それならせめて子供たちが空を飛ぶところを見たいと目標を変えたのですが、それさえもなかなか実現しませんでした。子供たちは翼がすっかり伸びきったので絶対飛べるはずなのに、飛ばないのです。2ヶ月間暮らしている、自然の食べ物が豊富で(増水さえなければ)安全な場所を離れる理由は子供たちにはないようです。
飛べるようになったのが確認できたので、子供たちの観察にひと区切りが付きました。でも、私が知りたいことはもうひとつあります。カルガモの成鳥はオスもメスも外観がそっくりですが、鳴き声ははっきり違います。面白いことに、メスの鳴き声の方が豪快です。それはマルガモも同様です。今はまだ幼い感じの子供たちの鳴き声が、いつからオスとメスのそれに変わるのかを知りたいと思っています。今後も観察を続けるつもりですが、簡単ではなさそうです。今は一緒に神田川にいるので分かりやすいのですが、単独行動になるとマリーの子供かどうか見分けるのが難しいからです。母親はマルガモですが、父親がカルガモなので、子供たちの外観はカルガモとほとんど同じなのです。 そしてさらにもうひとつ、マリーと連れ合いの行動にも注目したいと思います。二羽のようすから見て、たぶんもう一度子育てをしそうだからです。一年に二度の子育ては、渡りをしないカモだからこそ可能なことです。 |
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と言っても、ここしか見ていない人には事情が呑み込めないと思います。長い間更新せず申し訳ありません。かいつまんで6月16日以後の説明をすると、6個産まれた卵は、13日(14日死亡)、15日、16日、18日、20日と孵り、残った1個は孵りませんでした。最初は要領が悪かった親鳥も間もなく普通に子供たちに給餌するようになり(チャチャが突然キキを攻撃するのは直りませんでした)、4羽のヒナが今も元気でいます。飼育下でカイツブリがヒナを孵しヒナが何日も生存しているのは、日本初の快挙だそうです。 ところが、カップルは抱卵が終わってから何日もしないうちに次の繁殖の意欲を示し始め、新たに入れられた巣材を巣に運んだり、その上で交尾をするようになりました。そして今日、ついに卵を産んだのです。
小魚は巣の周りにたくさん泳いでいるし、ミルワームやコオロギももらえるので潜ってその魚を捕る必要さえないので、ヒナの世話と抱卵を両立できると親鳥たちは思ったのでしょうか。でも、チャチャがヒナたちをつついて追い払う場面も見られます。狭い部屋の6羽のカイツブリと卵が今後どうなるのか、気になります。 |
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水生物館へ行ったら、カイツブリのヒナが2羽いました。最初のヒナは13日に孵ったのに翌日朝に死んでしまい、いるのは2番目と3番目だそうです。2番目は昨日、3番目は今日の11時ごろ孵ったそうです。11時半に着いた私は残念ながら孵化を見逃しました。卵はあと3個あるので、チャンスもあと3回です。
ところが不思議なことに、それは突然終わり、2羽は再び鳴き交わし子育てを続けるのです。突然切り替わる理由ときっかけを知りたくて3時間ほど見ていたのですが、さっぱり分かりませんでした。「あまり子供の世話をしないので怒っているのかな。」という意見もありましたが、私にはキキがなまけているようには見えませんでした。逆に、まだ水に十分浮かないヒナが巣から泳ぎ出てしまったとき、そばにいたチャチャが助けようとしないので自分が行こうとするキキを近づけないよう何度も追い払う場面が見られました。そのときは、飼育係の人が部屋に入って溺れそうだったヒナを巣に戻しました。 諍いの間はヒナも卵も放ったらかしになるので、なんとか仲良く穏やかに子育てに取り組んでほしいのですが、チャチャの「家庭内暴力」は以前からなので、すぐに直ることは期待できそうにありません。それでも、二羽は一緒に巣を作り交尾して卵を産み交代で3週間温めて、ついにヒナ誕生まで漕ぎ着けたのです。子供の世話もなんとかこなすのでしょうか?? 今日早くも、親鳥がヒナを背中に乗せて泳ぐのが、まさに目と鼻の先で見られました。そのまま潜るのも、そのまま夫婦喧嘩するのもです (^^; |
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母子は最初はまだ余裕があり、時々採食しながら下流方向へと移動していましたが、そのうち、一列縦隊になってどんどん川を下っていくようになりました。流域のいわば排水溝になっている神田川は下流へ行くほど増水が激しくなるので、できるだけ上流に留まっていたほうが安全だと思うのに、彼女たちは下流へと進んでいくのです。いったい何をしようとしているのか確かめたくて、激しい雨の中、後を追ってみることにしました。 マリーたちは、途中ヒメガマなどの茂みで停止したり、まだ水面より高い地面に上がったりするのですが、すぐにそこを離れて下流へと進み始めます。そこへ、オシドリと2羽の子供たちも上流からやってきました。二組の母子は追い越したり追い越されたりしながら川を下っていきます。下左の写真は岩で一時休止しているオシドリたちをマリーたちが追い越していく場面です。その後、両グループはほぼ同時に丸山橋(三鷹台駅前の橋)をくぐり下流へと進んでいきました(下右の写真)。
滝の少し上流は川床の両側が河川敷のように高くなっていて、そこにはキショウブが群生しています。カーブの外側のものは水の勢いで水没していたものの、内側には水から出ているものが残っていました。滝を目前にして、まずオシドリ母子がそこで止まりました。マリーたちはいったんそこを通り過ぎましたが、いちばん下流のキショウブの陰まで戻りました(下左の写真)。
川を見ていたら、ヘビ(アオダイショウ)が流されてきました(下左の写真)。滝に呑み込まれましたが再び浮いてきて、流されながら這い上がる手がかり(?)を探していました。
マリーと子供たちも茂みの岸側を少し遡り、キショウブの間に入ってようすを見ていましたが、再び流れに出て泳ぎだし(下左の写真)、少し上流の倒れたキショウブの上に上がりました(下右)。 子供たちには流れに負けずに泳ぐ力が十分備わっているようです。しかしまだ本羽が生え出したばかりで水を弾く能力に限りがあり、手入れ無しで長時間水に浮かんでいるのは無理そうです。両方の母ガモの羽さえだいぶ水を吸っていましたから。
3時半ごろには雨が小降りになり、水位が徐々に下がり始めました。羽づくろいを終えて再びフワフワになった子ガモたちは居眠りを始めました。母ガモも安心したようで、ときどき眠っていました。
川があと10cm増水していたらキショウブはすべて水没したでしょうから、カモたちは手前で止まることができず、滝に落ちていたことでしょう。もしそこを乗り切れたとしても、それより下流には取り付く島などなくなっていましたから、子ガモたちが生き延びるのは不可能だったと思います。まさにギリギリの状況だったわけです。マリーの子供たちが飛んで神田川から出られるようになるまでにはまだひと月ほど必要です。しかもこれからが梅雨の時期です。 それにしても、川が増水したとき、カモたちが下流へ下流へと進もうとするのが不思議です。神田川は下流ほど増水が激しくなるので、できるだけ上流の島や草の茂みに留まっていたほうが助かる可能性が高いと思います。そこも水没するかもしれませんが、そうなってから川を下り、次に取り付けるところを探すほうが、体力を温存できてよさそうです。でも、2007年に載せたドリーの場合も、そして今回はマリーだけでなくオシドリも、そうはせずに下流へ下流へと急ぐのです。どうも、カモたちにはそういう習性が備わっているようです。自然に近い河川の場合は、下流ほど川幅が広がり流れが緩くなるので、上流に留まるより危険性が小さくなるのが、その理由かもしれません。川幅があまり広くならず、流れがどんどん深く速くなる増水時の神田川は、カモたちの本能の想定外なのではないでしょうか。 |
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じつは、このカップルはすでに4月の中ごろ、ヨシなどが茂った浮島でヒナを孵しています。しかし、4羽ほどいたというヒナは間もなくすべて消えてしまいました。消えた理由は分かっていませんが、何者かに捕食された可能性が高いと思います。その後カップルは浮き島の草の茂みに巣を作り始めたのですが、なぜかそこを放棄して現在の場所に営巣したのです。 カップルがここを選んだのは、捕食者に襲われる可能性を減らすためと考えるのが自然でしょう。井の頭池にいる生き物で卵やヒナを捕食しそうなのは、カラス、ヘビ(アオダイショウ)、オオクチバス、ミシシッピアカミミガメ、そしてもしかするとカワウぐらいでしょうか。カラスに対しては丸見えの場所よりヨシの茂みの方が安全だと思うので、カラス対策ではなさそうですね。バスが巣から卵を奪うのは無理です。アカミミガメやカワウがヨシの茂みに潜り込むのも見たことがありません。となると、ヘビ対策でしょうか。姿が見えにくく、しかも音もなく忍び寄る敵を発見するには、見通しが良い所の方がよさそうです。 ただ、卵はともかく、ヒナをもっとも多く捕食しているのはオオクチバスではないかと私は思っています。バンのヒナが消える率が急に上がったのは最近のことで、上記に挙げた中で最近池に増えたのはバスだけだからです。その名前どおりの大きな口で水に浮かんでいるヒナならひと呑みできます。聞いた話ですが、前回の最後のヒナが消える瞬間を目撃した人はそのとき大きな水しぶきが上がるのを見たとか。そんな捕食のしかたはバス以外には考えられません。日本の水鳥はまだバスからヒナを守る術を獲得していない気がします。カイツブリは水中で大きなバスを見ているでしょうが、それがヒナを襲うことを認識しているかどうかは疑問です。バンは潜水しないので、バスの存在にさえ気づいていないかもしれません。 それはさておき、行動がよく見える場所で営巣してくれているのは、私にとってはラッキーです。残念ながら卵は見えませんが、ときどき転卵らしい行動をしているので、すでに複数の卵があるようです。個体識別というか二羽の区別が可能な特徴も見つけたので、雌雄の行動や役割の違いを知ることもできそうです。もっとも、二羽の性別はまだ判明していません。十分な観察時間が取れれば分かると思うのですが。 |
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なお、一昨日飼育係の人に聞いたら、前の巣は位置が悪かったので、一度撤去して新たな場所に作り直すよう誘導したのだそうです。前回は巣材を入れるのが遅れてしまったとか。たしかに今度の巣は安定しているように見えます。前回は結局失敗でしたが、卵は受精していたらしいので、今度は期待しています。 |
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最近ここへ行く度にこのサイズのバスがいましたから、ここで繁殖したのだと思います。ガラス面に湧き出すように現れたおびただしい数の仔魚は、井の頭池の外来魚問題の解決を目指す者にとっては衝撃でした。我々は現在、バスの繁殖を抑制する試みを井の頭池で続けています。卵を見つけて、孵化する前に取り除いてしまうのです。すでにかなりの回数、卵を除去しました。しかし、我々が知らなかったり手が出せないところで仔魚が発生してしまっています。分園内もそのひとつです。井の頭池の生態系再生には、池の重要な位置にある井の頭自然文化園の協力が欠かせません。 |
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これまでの二羽の行動にはどこかちぐはぐな感じがあり、子育てとは何かを正しく理解していないようにも見えました。繁殖行動は基本的には本能にプログラムされているようですが、経験や学習もある程度必要なのかもしれません。昨年よりは今年のほうが二羽の息が合っていました。待望のヒナ誕生まであと一息という気がします。今度はうまくいくのか、注目しましょう。 |
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幼鳥は泳ぎながら「ピッ、ピッ、ピッ、・・・」と鳴いていました。バレンタインデー生れですからもう81日も経っているのに、まだ魚を捕れるようになっていないようです。自分で魚を捕れるようになったら若鳥と呼ぼうと思っているのですが、なかなかそうなりません。 この鳥がいまだにひとり立ちしきれていないのは、本人や親鳥のせいではなく、この池にオオクチバスやブルーギルを放して在来生物激減の原因を作った人たちの責任です。 |
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大型連休のさ中とあって水生物館はとても混み合っていましたが、水槽に群がる子どもたちを気にするようすもなく、チャチャが巣で卵を抱いていました。チャチャは午後1時52分に立ち上がり、素早く巣材で卵を隠して巣を出ました。するとキキが巣に上がり、巣材をどけて卵を抱きました。しかし卵の一部しか見えなかったので数は分かりません。キキが2時14分に立ち上がり転卵をしたときもよく見えませんでした。キキは2時23分に卵を巣材で隠すことなく巣を離れました。代って巣に上がったチャチャは卵の周りの巣材をていねいにどけてから抱卵したので、6個の卵を写真に写すことができました。巣が深くて私の目の高さからでは一部しか見えなかったので、カメラを水槽のガラスの一番上に差し上げて撮ったものです。 6個のうち3個は26日の夕方以降に産まれたことになります。キキが卵を抱いているチャチャの前に座って伏せたりしていたのは、まだ卵を産みたかったからなのですね。その他の3個が最初からある卵だとすると、1個目はたぶん14日、2個目は私が目撃した15日の産卵ですから、ずいぶん間が空いています。普通ならあり得ない産卵のしかたです。カイツブリのメスは卵を産み終わって抱卵に入った後も、何らかの原因で卵を全部失うと1週間ほどで新たに産卵を始めます。キキは卵があるのに抱くのをやめてしまったので、身体の中でそれと同じことが起きたのかもしれません。でも、26日に見た限りでは、抱卵を続けていたチャチャにそれに応えるようすはありませんでしたから、あとから産んだ卵は無精卵の可能性が高いと思います。 前の3個は受精卵であることを祈ります。カイツブリの抱卵期間は21日±1日です。チャチャだけが抱いていた期間が長いので、はたして普通に孵るのかどうか分かりませんが、4月14日に産まれた卵は5月4日±1日、15日に産まれた卵はそれより1日遅れで孵る計算になります。注目しましょう。 |
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「ウワ〜、でっかいコイ!」、「主(ぬし)か〜!?」というのがたいていの人の反応でした。魚をよく知らない人にはしかたないことかもしれません。でも中には、「なんか形が違うよな。」とか「顔が違う〜。」とか「ヒゲがないぞ。」などとコイではないことに気づく、観察力のある人も何人かいました。この巨大な魚は「ソウギョ」という中国原産の魚で、コイとのいちばん分かりやすい違いは背びれの付け根が短いことです。 漢字で書けば「草魚」で、その名のとおり、草食専門の魚です。井の頭池にいるソウギョはかつて水草が繁茂していたときにそれを人手で刈り取る手間を省くために導入されたものと言われています。そんな時代は45年ほど前、水が涸れるまでのことですから、ずいぶん長生きしていることになりますね。ちなみに、ソウギョは池で子孫を増やすことはできません。
井の頭池を昔のような美しい池に戻すためには、水質を改善し生き物のすみかとなる水草を増やすことが欠かせません。その障害になるソウギョを駆除するよう我々は要請しているのですが、公園側は二の足を踏んでいるようです。こんな大きな魚は、たとえ捕獲できてもどう処分すればよいか困りますからね。でも、公園の職員も気づいていなかったようですが、よく知られている黄色いソウギョのほかに普通の黒いソウギョが何匹もいるのです。「よみがえれ!!井の頭池!」を唱えるなら、放置してはいけないことです。 黒いソウギョはお茶の水の近くや、ボート池のひょうたん池手間でよく見かけます。背びれが短い大きな魚がいないか、注意して見てください。 |
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この母ガモは冬の間井の頭池に一羽でいるのをよく見かけたマルガモ(マガモとカルガモの混血ガモ)です。3月になってようやくカルガモとカップルになったのを確認し、3月24日に神田川で二羽がまだ一緒にいるのを見かけました。カモの抱卵期間は4週間なので、これまでのドリーやサリーのような4月中にヒナを孵すのは無理だと思っていたのですが、なんとか間に合わせたようです。
それで、この母ガモをとりあえず「マリー」と名付けて、今後の彼女の子育てを観察したいと思います。 |
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都市公園の自然の面白さと貴重さをお伝えするのが目的です。 以前の「マイフィールド情報」-「井の頭公園」と基本的には何も違いません。今度はサボらないでしっかり更新しようという決意を込めて、新タイトルにしました (^^; |
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