最初に桃山晴衣さんのこと、心よりお悔やみ申し上げます。急だったそうで、どれほど内心動揺されておられることか、拝察いたします。そういう状況の中でのアフリカン・ドラム・インプロヴィゼーション。やはり、気を落とされているなーという感じでした。ソマリアの太鼓がメインでしたが、最初に「ソマリアの人はみんな家族を亡くしているが、明るい。自分も家族を亡くして...」と天を仰ぎ声を詰まらせる場面も。やはり、自らが"叩く"という行為に集中できなかったのかしら、ちょっとトークショーのような感じにもなりましたが、そこは土取さん、観客も巻き込んで"スポンタネアスな"時間と空間を作ってくれました。
ドラムのルーツは、アフリカのトーキングドラム!初めてミルフォード・グレイヴスを観た時の衝撃を思い出しますねッ!で、何やらアフリカの言葉?で話しかけてきて、観客もその言葉尻を反復したり...客席から観客をチョイスして、太鼓を叩かせたり、踊らせたり...桃山さんからわらべ歌を習っていた方たちを前に呼んで、何曲か披露したり...その場で覚えられる簡単な歌を左右の客席が応酬したりしました。わらべ歌というのは、ほとんど継承されていないみたいで、幼稚園などで教えたいと思っても扉が閉ざされていたそうです。それにからめて、"スポンタネアスな"ということが、急速に失われつつあるという言葉が印象的でした。あと、話はピーター・ブルック劇団のこととか、アフリカのこととか...特にアフリカが持つ文化的な側面というのはほとんど伝わっていませんね。政争とか貧困や病の話ばかりで。
で、最後の方の「難しい音楽やるけど...」というさりげない言葉で、2月14日の山内さんとの共演に向かうわけですが、
山内さんの音がどうか土取さんを鼓舞してくれますよう願っております。私がこんなことを言うのは僭越ですが。