2/1(火) 山内桂ソロ@入谷なってるハウス
2/9(水) 寒河江勇志ソロ、千野秀一+大上流一デュオ@荻窪the velvet sun
2/11(金) instrumentalize#3@川崎市民ミュージアム逍遥展示空間
出演:OPTRUM(伊東篤宏+進楊一郎)、小島剛+イトケン、SASW+ASUNA
2/13(日) 坪口昌恭トリオ+1@新宿Pit-Inn
坪口昌恭(piano,effect)、菊地雅晃(bass,electronics)、藤井信雄(drums)
ゲスト:内橋和久(guitar,effect)
2/26(土) アクースマティック・ライヴat CAY
出演:Fuckaloop VS Jonathan Prager/Jonathan Prager VS Yoshihide Otomo
2/27(日) アクースマティック・ライヴat CAY
出演:ZAK VS Jonathan Prager/Jonathan Prager VS MERZBOW
1/29の(h)ear rings vol.5は、風邪のため行けませんでした。山内さんが久しぶりに大分から出て来られるので、何ケ所かで演奏を聴きたいと思っていたのですが。で、今日はなってるハウスでのソロ。底冷えのする一日で地方は大雪だとか。お客さんが少なめでやりにくかったと思いますが、まあこれが今の状況そして現実として受け止めるしかないかと。で、アルトとソプラニーノを使ったソロで、聴いていると短く感じられるのですが、時計を観るとそれなりに長かったんだと思いました。
演奏が終った後は、山内さんとちょっと会話。山内さんはフレーズは吹かないそうで、「ミニマルですよねー」と私。そしてそんなところから話の内容は、ポスト・フリーとか音響みたいなところに行ったと思いますが「興奮しないで下さい」と山内さん。音楽の話をすると何か興奮するみたいですよー、私は。で、「トフさんみたいな人がもっといればいいのに」と山内さん。トフなんか別に何の肩書きも業績もない普通の人ですが、ただ"聴くこと"、未知の何かに耳を傾けることができる人がもっといればいいのにと思いました。
風邪などはめったに引かなくて、この前寝込んだのはいつだったかなというくらいの私ですが、今年は鼻風邪の後にインフルエンザにかかってしまったようでした。で、数日間寝床にいるのを余儀なくされたのですが、熱があっても若い頃のようにはもうよく眠れなくなっているのに気づかされました。あまり食べなかったので少しは痩せたかと思ったのですが、体重は変わらずでがっかり。
で、日曜日は大分熱も下がってきたのでお楽しみの坪口トリオへ。このトリオがピットインでやるのは初めてで、しかも今日は内橋さんがゲストで出演されるのです。私はやっぱりどうも体調が今ひとつだったので、一生懸命というよりはボーッと聴いてしまいましたが、エフェクトがすごーく綺麗でよかったと思います。花びらがいっぱい付いていて、ひらひらひらーっと揺れるような・・・。内橋さんのギターはフワーッとしていて、はっきりとギターが入っていたという印象にはなりませんね。けっこうしっかりと沢山曲をやったので、終りは11時くらいにはなっていました。
地下鉄の駅で電車を待っている間に、「普通のピアノトリオと何が違うのかな?」と夫。私は単純に「エフェクトを使っているから」とも言えなくて沈黙。夫は11日アルフィーでもこのトリオを観ているのですが、だんだん菊地さんのベースが前面に出てくるような感じになっているのだそうです。
「菊地さんのベース好き?」と私。「好きだよ」と夫。私はこういうことを口に出すと幸せな気持になるので、しばらく時間を置いてからまた同じことを尋ねるのですが、しつこいのとくどいのが大嫌いな夫は一度しか答えてくれません。
最初にアクースモニウムがどういうものであるのか、チラシから引用させていただきたいと思います。 ***
「これまでの芸術音楽、ポピュラー音楽において多くの多くの創造的な音楽家は、ミキシング・ディスクが楽器でもあるということをその作品によって証明してきた。1948年にフランスに誕生したミュージック・コンクレートの現在形である「アクースマティック・ミュージック」も、ミキサーによるマルチチャンネルの定位操作によってリアライズされ、より完成した音像を現わすものだ。空間に配置された音を移動させ、レイヤーを作り、多層的に音響を空間へ投射する。「サウンド・プロジェクション」は、ミキサーの操作がすなわち演奏となる。演奏家は楽曲の真の理解者、解釈者であり、テープあるいはハードディスクに
記録されたトラックの音像的、音響的なヴァリエーションをもたらす。24チャンネルのスピーカー・オーケストラ・システム「アクースモニウム」によって、楽曲は時間的、空間的にリアライズされる。それによりわたしたちは、これがライブ=演奏であることの重要性、必然性に気がつくことになるだろう」。(畠中実 NTT/ICC学芸員)
会場は客席、といっても客席は中央にゴザを並べて周りに丸椅子を置いただけのシンプルなものですが、その周りに上記のスピーカーが配置してあって、灯りはかなり暗めになっていて、演奏が始まると会場はさらに暗くなりましたが、こうした環境とシステムは音像を体感的に把握するための非常にいい環境を作っていたと思います。私はとても居心地がよかったので、時間的、体力的な余裕があればもっといろいろなものを聴いてみたかったと思いました。
この催しは26日、27日とあったのですが、私がちょっと寄った27日のプログラムはこのようなものでした。
・acousma before
Francois Bayle / Le Sommeil d'Euclide[1983]
この部分は音楽を流しているだけで演奏はありませんでした。
・ZAK
ライヴ・ダブのZAKさんによる演奏。ミニマルな感じでしたが、このシステムで聴くと天上から音が聴こえてきて、音の滞空時間が非常に長く感じられるような。
・Jonathan Prager
1.Scorn / Automata[2000]
2.Pierre Henry / Fantaisie Messe pour le temp present[1967/98]
このパートは、チューブラー・ベルズが入っている昔のロックに、テケテケテケ〜というギターのような音をライブでつけているようにしか聴こえなくて、非常に若い感じの曲だと思いました。このシステムは、これによっていろいろな曲を再構築しようという、そもそもが若い試みだと思いましたが、私はもっと違う曲が聴いてみたかったと思いました。
これが終った時点で私は退場。出口には自分の知らないCDも置いてありましたが、こういう環境では聴けないと思うと手にとって見るだけで買う気にはなれませんでした。夜は別のライヴへと向かいました。
・acousma before
Guy Reibel / Franges du signe[1974]
・Jonathan Prager /Motus
1.Pierre Henry / Messe pour le temp present[1967]
2.Denis Dufour / Lux Tenebre[1997]
3.Pierre Henry / Prisme[1973]
・MERZBOW
音合わせをした後は、いったん「なってる」を出て「大多福」へ。おいしいおでんに大満足してからまた「なってる」へ。こうしてジャズを聴くと、自分はやっぱりジャズが好きなんだなーと思いました。夫はweed beatsは初めてでしたが、ノッてくるとすごいねと。ただギターが強くなると、どうしてもピアノが聴こえにくくなってしまうのが残念だそうです。今日は「ミステリオーソ」とか「オールブルース」とか、スタンダード系のいい曲ばかりでした。
翌28日は、大上さんの「dead pan smiles」の日でしたが、疲れてしまって家の用事もあったので、残念ですが今回はお休みさせていただきました。