2008年の終りに


2008年は、少しだけライヴに足を運べることができました。春先から夏頃までは、低体温に苦しみリハビリの毎日でした。ようやく冷房の効いた場所にも出かけられるようになったので、8月に山内さんのhouri発売記念ライヴにちょっとお伺いしました。
11月は、ジム・ホール・クインテットがストリングスを従えて「アランフェス協奏曲」をやるというので、とても楽しみにしていたのですが、ジム・ホールの体調不良により5月に延期。公演は無事叶うのでしょうか?
で、同じ11月には、jazz & NOW主宰で吉祥寺の「Cafe dzumi」へ。ビルの7階にある小さなカフェですが、横に大きく拡がった窓がありまして...既に日が落ちていましたが、井の頭公園の暗闇と灯りが少し見えまして...マルイの看板が少し邪魔していましたが、私は昔ロンドンの安ホテルから見た景色を思い出しました。この日は秋山さんと田村夏樹さんによるインプロヴィゼーションでした。田村さんのトランペットに笑ってしまったり...意外とウフフって笑っちゃうことないんですよねー。秋山さんのギター、進境著しくてセンスよかったです。今の即興はこうなのかという説得力も。主宰の寺内さんにお伝えしたくて、「久しぶりに秋山さん見たら...」と言いかけたら「...よくなっていた」と寺内さんの方から言われてしまいました。長年インプロに慣れ親しんできた者同士ならではの会話でしょうか。ちなみに、秋山さん、お声もとても魅力的でして...その語りが入ったCD「鈴木治行『語りもの』」をプロデュ−スしたのが内山誠さんで、8月に初めてお会いしたのですが、とてもお若い方でした。
で、暮れも押し迫った12月のとある日、久しぶりにエッグファームへ。6月頃でしたか?姜さん+高橋悠治さん+大友良英さんの演奏会があったはずですが、この頃はまだ不調で動けず残念でした。で、この日は高橋悠治さんと斎藤晴彦さんの「日本語で歌うシューベルト『冬の旅』」。オリジナルに忠実に日本語に訳しているそうです。ピアノと一緒の時間の流れの中では、歌詞をきちんと把握できなかったので、いずれCDを買ってじっくり聴いてみたいと思います。暗い内容だそうです。言い尽くされた言葉ですが、ずっとずーっと冬の時代でしょうか。ホールはちょっと様変わりして、客席にテーブルが置かれてカフェっぽくなっていました。斎藤さんに「何か話ありませんか?今年一年を振り返ってとか」と聞かれて「何もないです」って悠治さん。私も言うべきこと、語るべきことがなくなっているような気がしています。帰りの送迎の車の中から、星が煌々と照らす寒空を眺めているとホロリと涙が...。あんまり寂しいとも思わなくなってきていると思うので、こういう涙はきっと無常感からきているのだと思います。

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