私のHPを見て下さっているみなさま、いつもありがとうございます。3月は、都合により多忙になるので、ライヴ鑑賞及びHPの更新があまりできなくなるかもしれませんので、ご了承いただければと思います。
3/7(日) 風巻隆ソロ・パカッション@明大前キッド・アイラック・アート・ホール
3/11(木) 大友良英presentsキッド・アイラック ・ニューミュージック・コンファレンス vol.7 ギタースペシャル
ソロ&大友良英ギター作曲作品:大友良英、中村としまる、秋山徹次、角田亜人、宮本尚晃
3/17(水) wreck my excuse vol.6@池ノ上現代heights
中村としまる(no-imput mixing board)/戸塚靖雄(mixing board)/直嶋岳史(amplified box)
3/21(日) among the quiet strings@西麻布super deluxe
Jozef van Wissem(10 course renaissance lute)+秋山徹次(nylon string resonator guitar,tuned to renaissance lute tuning)/鬼怒無月+佐藤紀雄(classic guitars)
3月第一週の金曜日、お昼に出先で朝にぎったおにぎりを二つ食べて、夕方いったん家に戻って残したおにぎりをひとつ食べました。大変だった一週間。疲れた身体を引きずってなってるハウスへ出向きました。
なってるでは、今年に入ってから2度目のweed beats。ここでは恒例になったのか?ケンケンさんが、今日もゲストで参加しました。正式な呼び名はkenny D?スポンタネアスで躍動的な素晴らしい演奏をする方です。トロンボーンとシンセサイザー、それに笛、前回ベルと書いたのは間違いで、首に吊して体育の時なんかにピーピー鳴らす笛とヴォイスをやります。で、前半の2曲目くらいまでは、今日の出だしは幾分単調でファンクっぽいかなーなどと思っていたのですが、段々とフリーになってきて面白くなってきました。曲はいつものレパートリー、オーネット・コールマンやミドリさんの曲でした。
休憩時間に珍しくミドリさんと会話。そう言えば、こんな風にミドリさんと話しをするのは初めてのことで、話題は自然と飛頭のことに向きました。最近の演奏のことやグループの発端、レコーディングについてなど、結構いろいろと話したのですが、このユニットの良さや面白さについて、私と共通の理解を持っていることが分かったので、話してみてよかったなーと思いました。また、ミドリさんのサックスについても、「チェルシー・ブリッジの演奏なんか、わが家では賞賛していますよー」などと言うと「僕は中間が無いんです」というお答え。つまりこれは、凄いバラードと凄いフリーが演奏できるという意味で、中間の演奏しかできない凡百のサックス奏者とは明らかに違うということ。
で、後半は、そんなミドリさんのフリーが炸裂する演奏で、フリージャズのフリージャズらしい開放感が味わえました。塚本さんのピアノの音なんかは、他の楽器の音がかなり前面に出てくるので、あまり聴こえて来なくなるところもあることはあるのですが。社長(斉藤良一さんのこと)も曲者という感じで面白いですねー。ギター演奏もさることながら、今日は他の人の楽器を、ケンケンのシンセサイザーをいじったり、塚本さんのところへ行って、隣でピアノを適当に弾いたり肘でガンガンやったり。塚本さんちょっと驚いていたのかなー。でもこういうのアリなのです、フリーは。
今日はろくに食事らしい食事をしていなかったし、夫は出張で不在だったので、帰りは上野まで足をのばしてラーメンを食べて帰りました。夜11時過ぎの上野。こんな時間にこの場所をうろうろするのは初めてのことで、人があまりにも多くてびっくりしました。金曜の夜は、どこもこんなんでしょうか?
Tuki No Waというユニット。トフは、あんまりこういうふうにギターを弾きながら歌を歌うといったものは聴く方ではないのでCDなども一枚も持っていないのですが、そういった自分の好みはさておいて、とてもいい感じの素晴らしいユニットだと思いました。 ***
ライヴの構成もなかなかユニークだったので、どんな流れだったかをざっと順を追って書いてみたいと思います。8時少し前に会場に入って、最前列に座るとスクリーンではビデオが上映されていました。モノクロのちょっと古い映像で、昔の少年マンガみたいなストーリー。宇宙人が襲ってくるので科学の力で日本を守るとか何とかいうもの。30分くらいは、このビデオを観ていたでしょうか。で、最後の方、いつの間にか台詞が消えて映像に音が付けられたのですが、これはユタカワサキさんのアナログシンセだったのか?エレクトロニクスのノイズ音が聴こえてきて、これはなかなか面白い趣向だなと思いました。で、ビデオ上映が終わってやっと始まったTuki No Waの演奏も、シンセサイザーから始まるもので、聴き手を惹き付けるなと思いました。フミノスケさんのギターと歌、ベースとドラム、シンセサイザーの方はサックスも演奏しました。とても気持のいい感覚的な世界だと思いました。
第二部は、ゲストが演奏に参加したのですが、Tuki No Waのセット以外に2個所、パーカッションのセットがあるところと大友さんたちがいる後方と計3個所をステージとして使うという場所の取り方で、演奏の方もTuki No Waが一曲演奏して、それからゲストが曲に参加したり、ゲストの中にヴォーカルが入って行ったりで、その辺の境界が非常に曖昧になっていて、ゲストの音を交えながら音楽を作って行くような感じがあってこれはとても面白いと思いました。最初はmi'neという、4、5人のパーカッションのユニット。ここにTuki No Waが入って行くような形式でしたが、これはリズミックでノリがあってとても聴き易かったです。続いては、後ろの方から「ああこれは大友さんだな」というノイズギターが聴こえてきて、その演奏の最初と終わりの方にフミノスケさんのヴォーカルが絡んで、これが意外にというべきか、新鮮な感じがしてとても良かったです。更に続いて、後ろの方から、吉田アミさんのエレクトロニクス音のような強靱なヴォイスが聴こえてきたりもしました。ユタさんの音はあまり聴きとれなかったような気がしましたが。ここ数年同じことばかり言っていますが、エレクトロ・アコースティックはやはり依然として面白いと思いました。
Tuki No Waというユニットは、いい意味で色々なものと共存しうる流動性と曖昧さを持っていると思いました。また、すべてではありませんが、ある曲を聴いた時、私は"Higelin & Areski"に通じる何かがあるような感じがしました。あと今日は、ポエトリー・リーディングも少しあったり、演奏中にもビデオ映像もあったりして盛り沢山な内容でした。一人で行っても待ち時間や休憩時間が手持ち無沙汰といった感じは少しもなかったです。
「ここにはクラシックのように一つの世界を呈示するように強固な統一性はないし、ある種のジャズのように世界や宇宙についての意思による論示や表明もないし、一つの大きな波やうねりの中で同意を求め音の中で通じ合ってゆくといったロックの直接性もダイナミズムもない、また時としてフォーク音楽が明らかにするような、語りかけと呼びかわしの応答、といった姿勢もない。人々が性急に音楽に求める意味とか安心はそうした地平ではこのレコードには確かにないかもしれない。だがここにあるのは音楽の最も本質的なものすべてであるようにもまた僕には思われる。ここにあるのは個の最も深みから出て来る、気づかい、不安、あせり、ささやき、そしてめまいを一つの透明な意識の野原で摘み取った、言葉とそのゆらめき、口ずさみとその流れなのだ。その意味でこのレコードにちりばめられた歌達は、作り上げられ、意味づけられたものというよりも、最もやわらかい感受性と最もフラジルな感性が、自然に練り上げた「生きた詩」なのだ」。(「非時と廃虚そして鏡」より)。
トフは、今週は色々とあって本当に大変でした。でも日記を書くのは自分のHPの本意ではないので、色々と経験した出来事は書かないでおきたいと思います。ああー、何という切ない気持!
で、晴れて休みの今日は土曜日。夕方、表参道の美容院に行った後、クレヨンハウスのオーガニックレストランで夕食。和食の方は、リニューアルして幾分高級感が出ていましたね。それから新宿へ行って少しうろうろした後、高円寺の円盤へ。情けなくも切ない一週間の週末は、zuppa di pesce piccoloでイトケンさんの顔が見たくなったのでした。
8時近くに入店したら既に演奏開始で、早くもほのぼのとした雰囲気が。ちょっと待たされましたが、豆を挽いてコーヒーを入れてくれたので、とても美味しかったです。ここ円盤は、ショップにもなっていてCDやLPが置いてあります。今まで見る余裕がなかったので、ソロタイムに入ってからあれこれと物色しました。でもこれというのがなくて、CDも新しいものはなかなか見つけるのが難しくなってきているのが自分の現実かなと思いました。ソロは、イトケンさん、DJ peakyさん、マヒマヒさん、掘越和子さんと続きましたが、みーんな違った作風で楽しかったです。後半は、またユニットの演奏に戻りました。前の席が空いたので、マヒマヒさんの譜面を覗き込みながら、コロコロとした音に合わせてうなずいていたら、アッという間に演奏は終盤に向かっていました。4月には、トロンボーンの古池さんが帰国してすぐにライヴがあるそうです。
アッ、そうそう、「CDを置いてもらえますか?」と尋ねている人がいて、「内容を聴いてから」という田口さんのお返事。で、わが飛頭のCDも多分ここに置かせてもらうことになると思います。田口さんどう思うかなー、イトケンさんと菊地雅晃さんがこんなことやってるなんて全然知らないだろうなー?すごいでしょ?ヘッヘッへ。