ライヴを観る


4/29(金) ー 5/17(火) 牧原利弘 日本公演 2005 詳細はこちら

5/7(土)、8(日) itoken series vol.13@高円寺studio zone
itoken solo 2days during a day

5/16(月) earth-air-fire-water@新宿pit-Inn
内橋和久(guitar)、高橋悠治(piano)、Gene Coleman(bass clarinet)

5/23(月) 坪口昌恭トリオ@六本木alfie
坪口昌恭(piano,effect)、菊地雅晃(bass,electronics)、藤井信雄(drums)

5/27(金) 豊住芳三郎night@新宿pit-inn
豊住芳三郎(drums)、ジョン・ラッセル(guitar)、クリストフ・シャルル(electronics,computer)、中野圭(film)

5/28(土) ー 6/7(火) ラドゥ・マルファッティ / クラウス・フィリップ / 杉本拓 / 宇波拓 ジャパンツアー 2005 詳細はこちら

5/29(日) dead pan smiles@中野富士見町planB
大上流一(guitar)

もしもだ、もしもの話だが、ジョン・ラッセル、杉本拓、大上流一(敬称略)と3日連続でフリー・インプロヴィゼーションのギターを聴いたら、自分はそれぞれに何を感じ何を聴き取ることができるだろうかと思う。


5月1日(日)
ボニー・ジョーンズ+松本健一+牧原利弘@入谷なってるハウス
ボニー・ジョーンズ(open circuit electronics)+松本健一(sax)+牧原利弘(percussion)

このところまたちょつと書けなくなってきてしまっていて、困ったなー、もう止めようかなーという気持になったりしています。原因は?と考えてみると、ある程度ミュージシャンと親しくなってきて言葉を交わすようになったりするとそれだけで満足するようになってしまって、書く意欲が低下してしまうというのがあると思います。結局のところ、誰にも話す人がいないので仕方がないので"書く"という面もあるのかも知れません。
で、今日は牧原さんの「なってる」での初日で、私は懐かしいような気持ちでお会いできるのを楽しみにしていましたし、久しぶりに少しですがお話もできたりして良かったと思いました。今日はjazz & nowの寺内さんもお見えになっていて、やはり少しでもお話させていただくと、いろいろな意味で自分も頑張らねばと勇気づけられる思いがします。お話と言えば、今日はまた牧原さんの叔母にあたる方が娘さんと一緒に観にいらしていて、休憩時間に私が編んでいたショールに興味を持って下さったりして、こんなところでも"小さなコミュニケーション"といった感じでとても楽しかったです。
私は今日は演奏の方もインプロとして"魅力"があったと思いますが、日頃はあまり拝見していない松本さんとてもいいと思いました。テナーサックスとソプラノサックスと尺八を使って、多種多様な音と表現を掘り起こしているという感じ。何かこういろいろな引き出しを持っているといった感じで、演奏がとてもしっかりとしていて感心しました。

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で、3日はまた「なってる」でミドリさんのwho's crazy。私はショールがもうすぐ編み上がりそうなので、もう我慢できなくて休憩時間に「ミドリさん、編み物しながら聴いてもいい?」とお許しをいただいて、次ぎのセットはセッセと編む!編む!編む!これが結構楽しくて、家でCDを聴きながら編むよりもライヴの方がずっと楽しいんです。それから、今日は「こういうのを編んでいるのよ」と塚本さんに見ていただいたり、先日の飛頭の東大ライヴのことを話したり、また広沢さんに1日の松本さんがとてもよかったことを話したりもしました。

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で、5日はグッドマンで千野さんのピアノソロ#8があったので、行ってみたい気もあったのですが、そう頻繁に夜家を空けることもできない私でした。
で、6日にショールがついに完成!およそ1ヶ月かかりました。

5月17日(火)
earth-air-fire-water@新宿pit-Inn
内橋和久(guitar)、高橋悠治(piano,computer)、Gene Coleman(bass clarinet)

高橋悠治さん、今日はどうかなーと思って・・・というのも高橋さんのピアノによるインプロを聴いたのはかなり昔のことなのですが、その時はやっぱり現代音楽の人という感じで、自分が思うフリー・インプロヴィゼーションとはちょっと違うのかなと違和感を感じたりもしたのですが、今日の出だし、ジーン・コールマンとのデュオが始まると、高橋さん、やっぱりあんまり変わっていない感じがして、ジーン・コールマンもどんな演奏をするのか分かる人なので(それはフレーズというよりも響きを重視する演奏なので)、自分が想像していたほぼその通りの演奏になったと思いました。で、それから内橋さんが確かジーンと演って、その後3人での演奏になったと思います。私は疲れていたせいもあってか、聴きながら少し眠気に襲われたりもしました。
しかし、第2部になると自分なりに色々と見えてきて、とてもおもしろいと思いました。高橋さん、今日はピアノよりもラップトップを使う時間の方が長かったように感じられましたがどうでしょうか?ジーンがしばし演奏を休んでいて、高橋さんのラップトップと内橋さんの2人になった時は、熱帯雨林を思わせるようなサウンドになったり・・・内橋さん、今日は短い木のスティックをあれこれに使ってコツコツとやったりしていました。ダクソフォンは時には人間の声のように聴こえたりもして、内橋さんは芸達者というか、多彩な表現ができる人だと思います。そして、聴いているうちに題名の"earth-air-fire-water"というのも感覚的に分かるような感じがしました。
思うに、10年前20年前とは違って、今ではインプロの間口がとても広くなっていて、それと同時にやはりジャンルの壁が崩れてきている・・・で、今日のように音響とか現代音楽とかインプロとかそういったものが見え隠れするというか、混然一体となったようなインプロが生まれる土壌が現在は出来上がっていて、高橋さんはそういう中にスーっと入ってきているのかなという感じがしました。

5月17日(火)
牧原トシ+しばてつduo@中野富士見町planB
牧原利弘(percussion)、しばてつ(ピヤニカ)
ゲスト:河崎純(contrabass)

牧原さん日本公演の最終日は、planBでのしばてつさんとの共演。私は楽しみに待っていました。実は昨年しばてつさんのピヤニカを観た時には、こんなにシリアスにピヤニカを弾く人がいるのかとちょっと驚いたりもしたのですが、最初に書いてしまいますと、しばてつさんの友人の話によると、そもそもは大学のジャズ研でフリージャズのピアノを演っていた人だそうで、それを聞いた時には「ああ、なるほどなー」と納得するところがありました。上手く言うことができないのですが、こう演奏性の中で限りなく自分を開いていくようなフリーというのがあるわけで・・・で、今日はピヤニカを中心にトイピアノやギターも少し(他にも何かやったかな?)。楽器が重い性質のものではないので、耳や身体が疲れさせられるというのが少しもなくて、聴いていると軽やかにしかし確実に自分も開かれていくというような気持よさがあったと思います。一方牧原さんは、小さな太鼓とシンバル一つが基本のスタイル。他にもブラシとその類いのものを使いますが。パフォーマンス性の強いノイズという感じもしなくはないですが、観ていると飽きないし、手慣れたことをやっているという感じがなくて、その瞬間、瞬間を初めて生きる(演奏する)ような感じがして、それはとてもいいところだと思います。今日はシンバルの縁で指先を切ってしまって、結構血が出てきたりしたので驚いてしまいました。
後半は、河崎さんが加わって3人になりましたが、河崎さんは最初コントラバスを琴のように床に置いて靴を脱いで座って演奏。その後は普通に置いて弓を使ったりもしたので、色々な音を少しずつ配置するよう考えて演奏しているのかなと思いました。全体的に割と音数が少ないように感じられましたが。
やはり友人の方に聞いたところでは、しばてつさんは夫と同じ高校の出身で、ピアノの塚本さんと同じ大学のジャズ研でもあったとのこと。世間は意外に狭いと思いました。
牧原さんは、この翌々日フィラデルフィアへ。私は以前フリージャズ会議室で牧原さんとやり取りをしたり、彼のエッセイを読んだりしていたので、日本に演奏に来るというといつも懐かしいような温かい気持になります。

5月23日(月)
坪口昌恭トリオ@六本木alfie
坪口昌恭(piano,effect)、菊地雅晃(bass,electronics)、藤井信雄(drums)

私はこのところ気持の休まる日がありませんでした。23日は昼間アポイントをとっておいたレコード会社へ赴いて飛頭のCDのことで交渉。話は思ったよりもスムーズかつ好感触といった感じで、こちらの会社のレーベルからリリースしていただけることになったのです。これは、もちろん私ひとりの力ではありませんが、初めてCD製作に関わった自分にとっては大きな成果ではなかったかと思います。これで流通という最大の難関がクリアできると思うと、やっとひとつ肩の荷が下りたという感じがします。実際のところ、私がレーベルを立ち上げて自主製作したとしても、音楽業界にコネがないとなると先ずは作ったCDを持ってショップを一軒一軒回って置いていただけるようお願いして歩かなければならないだろうからです。うーん、これって演歌歌手のマネージャー?それとは違う世界だと思うんだけどなー。
で、昼間散々しゃべって飛頭を売り込んだ?テンションの高さを保ったままアルフィーへ。交渉の結果を早速菊地さんに報告。興奮覚めやらずといった感じで、今夜はしゃべりっ放しの私のようでした。というのも、今日は飛頭ファンの女性の方がいらしていて、夫と私と3人で同じテーブルに。しかもミュージシャンの目の前の席で贅沢な気分。コール・ポーターの素敵な曲が確か3曲も。たまたま遊びに来ていたヴォーカルの方の飛び入りでマイ・ファニー・バレンタインも演りました。休憩時間には彼女と音楽についてのおしゃべり。彼女はチャーリー・パーカーやオーネット・コールマンが大好きだそうで、私は内心ご満悦。だって本物志向。本物が分かれば飛頭はきっといいと思ってくれるはずですから。トフは人見知りだし決しておしゃべり上手でもありませんが、音楽の話となると、そんなに親しくない人とでも平気で話せてしまうところがあると思います。
今日はまた、坪口トリオの最近の演奏を集めたCD-Rにサインもしていただきました。坪口さんのサインはやっぱり宇宙人?で「どうして宇宙人なんですか?」と夫が尋ねると菊地成孔さんの命名であるとか。菊地成孔さんはもうネーミングの天才ではないかと思ってしまいました。菊地雅晃→天才菊地、飛頭→アイドルバンド、これみーんな菊地(成孔)さんが言ったことですから。・・・おもしろいですね。

***

やっとリリースのメドが立ったので、25日はその話を詰めようと円盤へ。マスタリングはどうするのか、個人的に誰かにお願いするのかどうか。お勧めのスタジオがあるというので、ミドリさん、菊地さんと話し合って決めようと勇んで出かけたのですが・・・ああ、ミュージシャンてこんなもの?基本的に演奏する以外のことはあんまり考えていないんですね。私は珍しく本当にイライラ。演奏を聴く気分にもならなかったので、さぞかし見苦しい顔になっていたことと思います。でも今日はmiroqueさんも加わっていて、彼女も飛頭ファンになってくれたみたいなので、とてもうれしい。キュートでチャーミングな女性はみーんなファンになる?なーんてね。
で、この日から今日まで、私はスタジオ選びやスケジューリングやブッキングなどに心を砕く毎日でした。その間観たいライヴも幾つかあったのですが、慣れない仕事をこなすのが精一杯。すっかり気疲れしてしまって、ライヴという現場に赴いて人の音(音楽)を自分の中に通過させる余裕が全くなくなってしまったのでした。

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