CDを聴く


下の2枚は12月にタワー・レコードで購入したものです。


"Cases"(SELEKTION SCD 030)

Kevin Drumm(guitar & devices)
Ralf Wehowsky(electronics,edits & composition)

構成はそれほど複雑ではないようです。エレクトロニクスが作る持続的な音の層のようなものを基調とする中でケヴィン・ドラムがひたすら演奏しているといった感じです。このアルバムでは音数が多いので、ケヴィンはどういう演奏をする人なのかがよく分かるようです。後半に音がヒヒヒ〜ンと馬の鳴き声のように変化してしまうところがあるのが面白いです。どうやって音を出しているのか観てみたいと思いました。演奏が急に途切れるところがあったりするので、幾らか編集が施されているようです。


"eis 9 "(grob 319)

Werner Dafeldecker(selected percussion,guitars,electronic)
Boris D hegenbart (sampler,divices,electronic)

こちらは色々な音が入っていて変化に富んでいます。上の"Cases"のような強さは感じられないですが、その分フワ〜っとした感じがあって奥行きや広がりがあるように感じられます。自分にとっては、ここらへんから未知の音が聴こえてくるように感じられる一枚ではありますが、美学的に観ても(自分の主観)整理されているので聴いていて心地よいです。面白いと思ったのは sampler の使い方。やはり犬の鳴き声がウォン、ウォン、ウォンと3つばかし入っていて、"La piece"を思い起こさせます。それから"Burdocks"でも出だしにBob Ostertag の sampler によるコケコッコーという鶏の一声が使われていて、そうなってくると猫のニャー、ニャーは無いのかしら?みたいな馬鹿な考えが浮かんできますが(^_^;)、やはり瞬発的な強い音の方が効果的なんだろうなあと思いました。sampler も無作為に音を出す段階からは変化してきている。余計な音を排除してきている。全体の音の文脈の中で効果的で調和的な音を選ぶ段階にきているのではと思いました。


"Strings with Evan Parker"(EMANEM4320)

Phil Durrant(violin)
Kaffe Matthews (violin & electronics)
Mark Wastell(cello)
John Edwards(double bass)
Rhodri Davies(harp)
Peter Cusack(bouzouki,guitar & electronics)
John Russell(guitar)
Hugh Davies(strings,springs & electronics)
Evan Parker(soprano saxophone)

3枚組のセットで22曲のうち6曲にエヴァン・パーカー が参加。"Double Headed Serpent"(28:04) と"The Spider's Web"(29:51) の長い曲が聴きごたえあります。エヴァン・パーカー以外のメンバーによる"Single Headed Serpent"(28:04) にエヴァンがオーバーダビングされたものが"Double Headed Serpent"。両方を聴き比べてみると興味深い。ストリングスとエレクトロニクス音の広がりを背景に延々と続くノンブレス・マルチフォニックが気持ちいいです。
19日にOff Site で演奏する Mark Wastell も参加しています。ハープの Rhodri Davies とJohn Butcher の共演CDが手元にあったので下に挙げてみよう。


"vortices and angels"(EMANEM4049)

John Butcher(soprano & tenor saxophones)
Derek Bailey(amplified guitar)(on 1-2)
Rhodri Davies(harp)(on 3-5)

ジョン・ブッチャーのデュオ・アルバム。前半のデレク・ベイリーとの共演が vortices で、後半のハープとの共演が angels か?動と静の対比がとても面白い。久しぶりにデレク・ベイリーを聴いて、ものすご〜くノイジーでデタラメだと思った。演奏中ずっとデタラメを弾き続けられるデレクさんは凄いです。ワクワクしてきます。(^_^) 後半はがらりと変わってハープの静かで厳粛な?音。静かな演奏でのジョン・ブッチャーのニュアンスある豊かな表現力が冴えています。


表紙に戻る