このところノイズを熱心に聴いていたのですが、それは後回しにして2003年初頭はビル・エヴァンス・トリオ。
"the complete live at the village vanguard 1961"(VICJ-60952)
Bill Evans(piano)
Scott La Faro(bass)
Paul Motian(drums)
1961年6月25日のヴィレッジ・ヴァンガードでのセッションについては、"waltz for Debby" と2枚組の"the village vanguard sessions" をレコードで所有していましたが、マチネー2回と夜3回の全セッションを収めた3枚組のCDが出ました。私は、今聴くとその魅力のかなりの部分をスコット・ラファロに負っているように感じられました。この若いベーシストは、写真では利かん坊のような顔つきをしているようにも見受けられますが、グロリアズ・ステップとジェイド・ヴィジョンズのふうーっと湧き上がり立ち上ってくるような繊細な曲の作り手であったことにも気付かされます。
"batztoutai with material gadgets"(RRR-CD-06)
de-composed works 1985-86
merzbow
ボックス2CDセットのメルツバウ初期作品集は、テープ・コラージュによるノイズ。素晴らしい目眩く音の世界かな!disk1は、シュールレアリズムやダダの方法論を音楽に置きかえているのが手にとってわかるような感じ。disk2は、過激さゆえに当初ボツにされたというヴァージョン。最初に聴いた時は、ジェットコースターに乗っているなんてもんじゃない。アクロバット飛行のジェット機に乗ってクルクル回転したり、地上スレスレに突入して「キャッホー!」ってな感じでしたが、何回か聴いていると同レベルのボリュームが心地よくなってきます。72分弱と長いので、そのうちの30分くらいの間ヘッドフォンをつけたままストーブの前でうとうとと眠ったりします。現代音楽/電子音楽のレーベルINA/GRMのレコードを素材にしているとか。なるほど。
"satanstornade"(BRWP666)
masami akita & russell haswell
ラッセル・ハズヴェルのファースト・アルバム"live salvage 1997→2000"は、世界各地でのライヴを収めたものですが、私はとりわけ京都メトロでの虚空を猛スピードで切り裂いて行くような感覚がとても好きです。そんな切り裂き感を象徴するのがナイフなのか?ゲームMYSTの部屋のようなジャケットの本アルバムは、秋田昌美さんとのコラボレーション。ラッセル・ハズヴェルのあの音に秋田さんが加わって重層的な厚みを増しているところ、どちらがどちらの音だか分からないところなどがあります。ぜひぜひライヴで体験したいと思うユニット。トフは大感激ですが、それとは裏腹に身体は悲鳴を上げるようなところもあります。それもまた楽し。