"wrapped islands"(erstwhile 023)
polwechsel
John Butcher(tenor & soprano saxophone,feedback tenor on#2 and #6)
Werner Dafeldecker(double bass,computer,acoustic guitar)
Christian Fennesz(computer,acoustic guitar,synthesizer)
Michael Moser(cello,computer)
Burkhard Stangl(computer,acoustic & electric guitar,electronics)
2/9に観たクリスチャン・フェネズ。無いかなと思ったらありました!他のオーストリアのミュージシャンとの接点が。ポルヴェクセルとの共演が。エレクトロニクスとアコースティックが共存する完全即興。一番生々しい音とメロディアスで抒情的なギターが多分フェネズ。トフはとりわけ3番目が好きです。エレクトロニクス音とギター音、ダーフェルデッカーだろうか?シュタングルだろうか?そして"声"を獲得したサックス奏者ジョン・ブッチャーの天上からのような声の響き。
追記:メロディアスというほどメロディーらしきものは無いですねー。オール・インプロヴァイズドですが、編集されているようです。
"in case of fire take the stairs"(IMJ-503)
Kaffe Mathews(tracks 2-6): laptop
Andrea Neumann(tracks 1,3-6): inside piano
Sachiko M(tracks 1,5,6): sinewaves,contact microphones
アンドレア・ノイマンさんとカフィ・マシューズさん。昨年3月の来日時に自分が観たライヴでは、それほど印象は強くはなかったかもしれません。いいだろうという予感は持ちつつもたまたま観なかったピットインでのさちこさんとの共演、ピアノの内部を取り出したインサイド・ピアノと、サインウェーヴ、コンタクトマイクとの共演は、ユニークな音が際立っていると思いますし、演奏にも変化があると思います。「フリルのついた洋服みたいだね」と夫が言うマサエちゃんによるジャケットのデザイン。ほんと女性らしい雰囲気ですね。
"mercurated"(ARCD-089)
merzbow
venereology('94年)とほぼ同時期の'96年作。作風も似たところがあると思います。
話は変わって3/2のメルツバウ最新ライヴ。この時期のような音の直接的な噴射、過激さは後退しているかもしれませんが、パワーブックを2台使った演奏は、奥行きや深みが感じられてとても良かったと思います。トフなんかの狭い教養からするとボードレールの憂鬱詩編のどれかを想起させるような。メルツバウは、映像とのコラボレーションはないのかな?
大地は 湿った土牢と変わり
そこでは 希望は こうもりのように
臆病なつばさで 壁を叩きながら
腐った天井に頭をぶつけて 飛び去ってゆく
こやみなく降りつづく雨脚は
広い牢獄の鉄の格子に似通って
けがらわしい蜘蛛の無言の群は
われらの脳髄の奥底に忍びこんでは網を張る
"venereology"(RR6910-2)
merzbow
ヴォリューム大でCDプレイヤーにかけたらビクッ!いきなり度胆を抜かれてしまいました。同じテンションの高さが最後まで持続するextreme noise !
"persepolis+remixes edition 1"(ASPHODEL LTD 2005)
disc 1: Iannis Xenakis: persepolis GRM MIX
disc 2: REMIXES
1.Otomo Yoshihide
2.Ryoji Ikeda: PER SE
3.Zbigniew Karkowski: DOING BY NOT DOING
4.Antimatter
5.Construction Kit: GLITCH
6.Francisco Lopez: UNTITLED 113 FOR IANNIS XENAKIS
7.Laminar: WHORL
8.Merzbow
9.Ulf Langheinrich
ヤニス・クセナキスの「ペルセポリス」とそのリミックス版。世界に名だたるわれらが大友さん、池田亮司さん、秋田昌美さんによるリミックスが何といっても素晴らしい!それぞれが独自の作風で「ペルセポリス」を自分のものにしていると思う。"響き"を最大限に引き出して空間的な広がりを見せる大友さん。前半は緩急鋭い構成、後半はミニマルなパルス・トーンに変換せんと試みる池田さん。密度の高さとスピードによるゆるぎないテンションで徹頭徹尾刺激を与え続けるメルツバウ。
"persepolis"(1971)(fractal OX)
(Pour bande magnetique 8 pistes/8 channel electronic tape)
Iannis Xenakis
もう一枚の「ペルセポリス」は、仏レーベルfractal。1971年初演。イランはシーラーズの高原にある廃虚で日没を待って演奏は行われた。「聴衆は、砂まじりの風の吹きつける石柱のあいだをあるきまわり、電子音響とレーザー光線にとりかこまれ、かなたの山をてらしだす巨大なカガリ火をみた。こどもたちのかかげたこれらのタイマツは、古代ペルシャ文字によって「こどもは地の光」というクセナキス自身のことばをかいた」。(高橋悠治「知の戦略 - クセナキスの場合」より)
…2003年3月、隣国イラクでの戦火はあまりにも悲しい現実。
参考サイト:茫漠とした絶対零度世界の音楽〜「ペルセポリス」
参考文献:高橋悠治『音楽のおしえ』晶文社