今月はまず歌ものを2枚。
"the beat suite"(universal music S.A.S. France)
Steve Lacy(soprano sax)
Irene Aebi(vocals)
George Lewis(trombone)
John Betsch(drums)
ビート・ジェネレーションといわれる詩人たち、アレン・ギンズバーグやウィリアム・バロウズなどの詩にレイシーが曲をつけてイレーネさんが歌っているもの。'pre-beat' と 'anti-beat' の詩人もひとりずつ含まれています。1940-50年代は、アメリカのあらゆる芸術にとってエキサイティングな時代だったそうです。ビバップとアクション・ペインティングが、これらの詩人たちに大きなインパクトを与えたこと、彼らの多くが、バード、ディズ、バッド、モンク、ポロック、デ・クーニング、ゴーキー、クラインに吹き飛ばされたことが書かれてあります。
"songs"(EFA 10194-2)
Lisa Sokolov(voice)
James Emery(guitars)
Kermit Driscoll(ac & e-bass)
Gerry Hemingway(drums,sampler,voice)
John Butcher(tenor sax)
Ellery Eskelin(tenor sax)
Thomas Lehn(analogue synthesizer)
Herb Robertson(trumpets)
Wolter Wierbos(trombone)
ジェリー・ヘミングウェイによる歌詞と曲の歌もの。この曲はいいなといったようなはっきりしたものは感じないのですが、全体的に情感溢れる感じと言っていいでしょうか。ご本人も1曲だけ、ベースとジョン・ブッチャーさんのテナーをバックに、サンプラーとドラムをやりながらつぶやくように歌っています。ピアノも1曲やっています。アナログシンセのトーマス・レーンが1曲だけ参加。
"frequency of use"(nurnichtnur)
John Russell(acoustic guitar)
Stefan Keune(sopranino,alto sax)
「演奏性の高いフリー・インプロヴィゼーションをやる若手がいない」という話しをある人としましたが、本作は、そういった演奏性の高いフリー・インプロヴィゼーションが今だ健在なことを教えてくれます。2002年秋録音。編集なしのトータル71'52"のアコースティック。力量と創造性を感じます。CDを買って何回も聴く甲斐がありますね。このレーベルのスタジオは、お城の中にあるようです。そこからの眺め(nurnichtnurのabout内にあり)もご覧になってみて下さいませ。
"円盤"(fool-002)1983.2.19録音
「CDを聴く」にLPが初登場!「そのうち譲って下さい」とねだったら、風巻さんが送ってきて下さいました。いいですねー。洗練されていないところが。たて笛とタイコの共演、村祭りの太鼓と笛のフリー・ヴァージョンみたい。ヴァイオリンとドラの共演も面白い。小杉さんのヴァイオリン、「あのイッタ感じが好き」って表現した人がいましたね。貴重なレコード。やっぱりCDより価値があるような気がするなあ。「円盤」ってタイトルもいいよね。
小杉武久(ヴォイス、たて笛、ヴァイオリン)
かざまきたかし(タイコ、ドラ、ハモニカ)