@@@ ツ バ メ 日 記 Tales of Swallow's Family @@@

日記本文の背景には、47号背景の猫ちゃんに再登場してもらいました。
今改めて気がついたことですが、47号の猫は2頭だった。あの写真を撮ったときは、てっきり1頭だと思っていましたが、
よくよく見ると、毛皮の柄が違っていて、あの日猫二匹がツバメに会いにきたわけです。
ページの背景としては、この猫ちゃんは、僕のお気に入りです〈8月12日、06時〉

やっと47号。もう今年も5月。あっというまに年末を迎えるのでしょう。
前の46号は、遅れた年賀状でしたが、この号の更新が2月10日。
いま5月8日、前46号から、もう3ヶ月も経った。
万事が、この様(ざま)だ。とにかく、愚図愚図して、動きが、のろい。
僕が人間だから、こんなに愚図でも、とにかく生きていられるが、
もしtohraつまり僕の干支である虎・寅・とら・トラで僕があれば、
育たないであの世に僕はいま在るのだろう。
愚図の僕が、とにかく生き延び、
愚図の動物があっという間に、あの世に旅立つ、
なんとこの世は不公平なのだろう。
二つばかり、時々思い出すことがある。
一つは、 脱皮に失敗したのだろう、片方の羽が捩れた、
キリギリスよりは少し小型のバッタ系のこと。
土台、脱皮や蛹から成虫への転換は、夜中の仕事だ。
昔子供のころ、蝉や蜻蛉や蛾や蝶の羽化を夜っぴて息を殺して見たことがある。
残念ながら、蛇の脱皮は、見ていない。
夜中に羽化や脱皮などの危険な仕事は済ませ、空が明るくなる前に、身を隠す。
さもないと、カラスや雀や猫に食われてしまう(どうやら、カラスのほうが雀より早起きのようだ)。
早朝の、このバッタ系はまだ生きている。足と触覚を震わせ、しかし、まもなく蟻のご馳走になる。
近所のマンションにツバメが帰ってきた。
いま卵を温めている。カラスは知っている。ツバメの卵なんて小指の先っぽほどの大きさだ。
ちょっと辛抱すれば、若鳥が口に入るじゃないか。
カラスは、ツバメの巣立ちを待つだけだ。
僕は見た。あなた、見たことありますか。
親鳥二羽、それに近所の仲間合わせて数羽がカラスに、突っ込むのを。
手前数十っセンチのところで、ツバメは反転し
繰り返し繰り返し、カラスが逃げるまで、突っ込む。
それでも、カラスは一羽か二羽、カラスは、ツバメをたべてしまう。<47号>

前号でツバメのカラスに対する必死の抵抗に触れた。その光景は、僕にとって、 忘れようもない記憶である。
それにつけても、鳩の習性の不思議さ、よ。鳩は、群れているが、猫やカラスが襲っても、知らん顔である。
僕は、鳩の飛んでいる、その飛行の軌跡を撮るため日比谷公園に早朝通ったことがある(ホーペー1号から17号にのせてある)。
襲われるのは、多分病んだ鳩だろう。カラスの成功例は目撃していないが、猫の成功例には、二度出会った。
猫は、鳩を咥えて背の高い草の植わっている花壇に飛び込んだ。花壇の緑が騒いだ。
襲われたとき、周りの鳩は、ちょこっと飛び上がるのもいるし、盛大に旋回飛行して帰ってくるも、いる。
ただそれだけ、だ。
これは、「鳩の習性」、か。それならば、鳩の習性の不思議さと言う前言は、撤回するべきだろう。
個々の生き物が備えている習性に、不思議もへったくれも、ない。
しかし、鳩を平和の象徴とした、人間という生き物の習性は、どうゆうものだろう。<48号>

鳩を平和の象徴にした、あるいは鳩に「平和の意味」を見出した
そのようなことを言い出した人は
鳩の、あのような習性を目撃するにつけ、かなり「微妙な」人らしい。
あるいは、かなり「奥の深い人」らしい。
「らしい」というのは、僕には、断定できないからだ。
「知らん顔」の鳩を目撃し、なお「知らん顔」ではあっても、
鳩に「平和の意味」を見出しているのだろうか。
あるいは、彼の目は全くの節穴で、「知らん顔」を目撃しても、気がつかないのか。
そうであれば、彼は「微妙な」「奥の深い」人であるとは、言えない。<49号>

ツバメは、どうやら今年は無事4羽か5羽全員巣立ったらしい。
ここ数年近所のマンションのツバメには、気をかけてきたが、
全員無事とは、初めて、だ(47号にツバメを狙うカラスとツバメの反撃目撃談)。
多分日曜日か月曜日に巣立ったようだ。今年は、巣立ちのときを、僕は見逃した。
巣立ちのとき、といっても、幼鳥すべてが、いっせいに巣立てるのではない。
発育の差が出て、一週間くらいの遅・早がでてしまう。
ところが、今年は全員がほぼ同時期に、巣立った。
月曜日(27日)のあさ10時ころ、巣は裳抜けの殻だった。
そして地上にツバメの、血糊のついた羽や羽毛は、見つからなかった。
しかし、彼らは、どこに行ったのか。
巣立った、その日は、ちょこちょこ彼ら若ツバメは古巣に帰ってくる。というよりも、古巣に立ち寄る。
しかし今日30日、親鳥は帰ってくる、あるいは立ち寄るのに、若ツバメの姿は、もう見られない。
チラッとどこかで読んだ気がするが、ツバメは2かい卵を生む。
しかし、この赤坂ツバメは、一回しか子供を育てない。
しかし、今日見た、あの彼ら二羽の動作は、どうだ。
あれは、古巣改修の、動作じゃないか。
羽をばたつかせながら、彼らは、垂直の壁に爪をかけ、
あるいは地上数十センチの低さで飛行している。
改修用の物資調達のための、低空飛行を、彼らは、見せた。
今日はそこまでの動作は見られなかったが、地上に降り立つこともある。
もう一度卵を生んで子を育てるのか、どうか。
地上に降りたつ姿が見られたら、ほぼ決まりだ。
今日は、僕は見ていない。<5月31日、午前3時><50号>

古巣改修では、なかった。何と、豪勢に、どどーんと新築だ
実は前50号をアップロードしたのが31日午前3時。
その日の朝9時ごろ、例のツバメマンションに寄ってみた。
2羽が垂直の壁にしっかり爪を掛け、
口から何やら黒っぽいものを吐き出して壁に塗りつけている。
巣、つまり建造物の基礎を彼らは工事しているのだ。
結果として、彼らは一軒建てた。基礎工事だけで放置された建設現場が5,6箇所ある。
いくつかの疑問が、ある
あの古巣の持ち主と今回の建て主は同一か、どうか。
多分、違うのだろうが、そうすると、ツバメの世界では、借家という観念はないのだろう
古巣の持ち主は、どこへ行ったのだ。
今回の建て主と古巣の所有者の関係は、どんなものか。
あるいは、31日に僕が見た二羽が二箇所の基礎工事をしていた、その二羽と今回の建て主は、同じかどうか。
次から次へと、疑問が湧いてくるのだ。
僕は寅年生まれなので、猫の判別はできる。
しかしツバメ年ではないので、ツバメの判別ができない。あのツバメもこのツバメも、どれも、同じに見えてしまう。
寅年という属性を返上して、この際、ツバメ年の属性を獲得できないものか。残念なことだ。
ともあれ、7日現在、完成真近だ。
彼らは地上に降りて、盛んに、資材を調達している。
地上の姿を見ると、彼らの身長が、意外に小さいのだ。
飛行しているときの三分の二の、あるいはひょっとしたら五分の三の、大きさだろう。
ツバメが降りれば、猫が来る。招き猫ならぬ招きツバメ、近所のとら猫が、のそのそやって来た。
二羽は、ピイピイ、ピイピイ鳴き交わしながら、忙しく飛び回る。<6月8日24時><51号>

更新が遅れましたが、これは愚図な僕のこと。ツバメは、もう卵を抱いて暖めている。
それにしても、惜しいことだ。基礎工事だけで、
ついに未完成に終わった跡が5,6ヵ所ある。
ツバメ団地ができるところだったのに。
それにしても、今度は何羽生まれてくるんだろう。そして、この間の巣立ちのように、
カラスのご馳走にならず、全員飛び立てるだろうか。

<<4枚ともに6月5日朝の写真。ツバメが建設材調達のため地上に降り立つので、近所の猫が姿を現した(前51号)。左一枚目は、建設完了近いツバメ屋敷。この写真では、一羽が屋内にいて、もう一羽が外出から帰ってきたところだが、二羽そろって外出するときもある。この家の対面に、古巣がある。>><52号>

ここ数日梅雨空の天気で鬱陶しい、今日21日のように晴れれば、蒸し暑くて、これまた鬱陶しい。
赤坂ツバメの世界では、日々24時間抱卵に余念がない。
ツバメには、「鬱陶しい」などという雑念は、ない。
巣立ちのとき、カラスが狙えば、仲間を集めてツバメは、カラスに突っ込む(47号)。
巣立ちの近い幼鳥には親はトンボを丸ごと一匹、子の口に放り込む。
カラスとツバメ、ツバメの親と子。トンボとツバメの親、子。彼らに雑念は、ない。
生きトンボを親から与えられた子は、すぐには呑み込めず、二度三度首を前後させる。
人は、つまり僕は、これを見て、腹を抱えて笑い転げ、あいつ眼を白黒させてやがる、などと言う。
雨が降れば、俺の寝ているときに降ってくれと言い、
晴れれば、暑くて敵わねーとボヤキ、
などと、これらは全て雑念だ。
そして今現在の、最大の雑念が、サッカーだ。
もっと正確に言えば、サッカーを巡って展開される、人の動きだ。
また、ムネオの逮捕理由の、不可解さ、だ。
また、個人情報、有事などの法案をめぐる動き、だ。
また、防衛庁の、リスト作成、だ。<22日ご前0時半><53号>

昨日27日朝例のツバメ屋敷に行ったところ、半欠けの卵が一つ落ちていた。
今回は、一つ。前回つまり今シーズン一回目は、卵落ちはゼロ。
確か去年か一昨年は、少なくとも三個の卵が落ちた。
三つ卵が落ちても、孵化した雛は5羽いた。どうも、4,5羽が標準らしい。
ツバメの尻尾は、巣からはみ出ている。
その向きがあっちを向いたり、こっちを向いたりする。
多分、抱いている卵の温度が、バラつかない様、体を入れ替えているのだろう。
あるいは、人間が姿勢を代えるように、ツバメも筋肉疲労が一ヵ所に集中しない様、
体の向きを換えているのか。
卵は落ちたのか、卵をツバメは落としたのか。
どっちの理由にせよ、体の向きを換えたとき、つい卵を蹴っ飛ばしてしまったのか、
それとも、訳あって、ツバメは卵を落としたのか。
窪んでいるという巣の構造からいっても、
ツバメの体入れ替え目撃例からいっても、ツバメの卵蹴飛ばしは、その可能性は低い。
ツバメは、孵化の可能性を、抱卵しながら、探っているのではないか。
孵化しないと見極めた卵を、ツバメは落とすのではないか。<29日午前4時半><54号>

すでに昨日(きのう)4日、卵が割れて、雛が孵っていた。何日(いつ)、何時(なんどき)に生まれたのだろう。
異変が起きている。賑やかになったのだ。
今まで、つまり今年の一番子(荷物を運びにきた運送屋の運ちゃんが、そういう言い方をしていた。だから今度の雛は、二番子と言うのだろうか。それとも留子とめこ、とでも言うのだろうか。)まで、両親2羽だけの、過疎のツバメ屋敷であった。
ところが、昨日、今日(きょう)と客人2羽が盛んに旋回・反転飛行し、あるいは電線に止まる。
もしかしたらこの二羽は、古巣の持ち主ではないのか。
もしかしたら、古巣の子、つまり今年の一番子ではないか。
もしかしたら、昆虫採集に協力しているのではないか。
なにしろ、こちらはとら属だからツバメを見れば、どれもこれも同じツバメに見えてしまう。
それにしても、ツバメの飛行は、旋回・反転・上昇・下降・突っ込み・滑空を緩急自在に演じて、華々しい。
客人2羽、親2羽の4羽が、一斉にツバメの舞を舞うこともある。
ツバメの運動会と形容してもよい。
だから多分、この4羽は、非常に近い間柄なのではないか。
その彼らに仲間が生まれ、育っている。
4羽の飛行は、祝いの舞であり、無事健勝を祈り願う力技=運動会だ。
しかし、お目出度い雰囲気のツバメ屋敷にも、一点の黒雲がある。
猫だ。ツバメには申し訳ないが、僕の親戚だ。
しかも今度は野良の黒猫ときた。野良という点では、僕と同じだ。52号の三毛猫は、飼い猫で、その後、姿を見せない。
野良黒が飼い三毛を追い払ったのだろう。
しかし、今度の野良は常駐している。ツバメマンションの電源箱のようなものの上に寝そべっている。
頭をあっちに向けて巣に尻を向け「わたしゃツバメのことなんか知りませんよ」と尻は言っている。
3日(水)、5日(金)とこの黒はツバメの雛が落ちるのを、待っている(そうか、ツバメの生まれた日は、もしかしたら3日かもしれない)。
昨日4日は、どうした。昨日は、太陽が出て、あの場所での待機は、できない。
どこかで、黒は、眼を光らせていたはずだ。<7月5日、24時> <55号>

ツバメの雛は3羽いた。誕生日は、野良黒に敬意を表して02年7月3日朝にする。
今は、多少の時間(ひま)もあるので、どうせ撮るならしっかり撮ってやろう。
幸いといっていいのか、ツバメは、軒下どころか家の土間にまで入り込んで巣をつくる。カメラには、すぐ馴れてくれるはずだ。
今日14日、5日のネガを良く見て驚いた。
3日誕生で、5日親はトンボを丸ごと与えている。
53号で「巣立ちの近い雛にトンボを丸ごと・・・」としたけれど、とんでもない間違いだった。
雛ツバメの消化力は、親の消化力に匹敵するのだろう。
もしトンボがもっと沢山いたら、親は雛ツバメに、誕生したその日から、与えるのだろうか。
ただ、こういうことは言える。親は、昆虫の受け渡しに配慮している。幼い雛には、親は雛の口中深く、食べ物を送り込んでいる。だから、雛の口の中に入ったトンボの羽はトンボの胴体と平行する。育った雛には、トンボのグリグリ目玉のついた頭を、その口中に放りこむ。雛の口からは、トンボの長い胴体と羽が両側に、はみ出ている。初めてこの光景に出くわしたとき、雛ツバメが泥鰌ひげを生やしているように、僕には見えた。12日、こいうことがあった。親がトンボを持ってきた。1羽目の雛が、トンボの受け取りに失敗。親は隣の雛にトンボを差し向けるが、これも失敗。結局、3番目の雛も失敗した。たしか、親は、もう1度同じ動作をしたが、どうも上手くいかない。親は、ツバメマンションの庭を2回ほど旋回して、再びトンボの受け渡しを試み、今度は成功した。親ツバメは、人間の言うところの、間を置いたのだ。
13日(土)早朝から9時半ころまで、つばめ屋敷を訪問。2羽、4羽、ときには6羽が、飛び回る。親は、巣の、子供らの直前で、ややホバリング気味に飛ぶ(ホバリングの達人は、鳩。ツバメのホバリングは、自分の身体が移動している)。
もうじき巣立つ。近寄って撮るのは、12日で打ち止めにしよう。彼ら幼鳥の正面に、僕は居てはいけない。<14日、午前2時>
14日10時ころ、14時ころ、16時半ころ屋敷伺い。3羽いる。2回目の訪問のとき、向かいのマンションの屋上に烏影を一つ、見つける。こいつも、向こうを向いて尻尾をツバメの巣に向けている。人間も含めて、動物は、対象物に、背を向ける癖があるようだ。このカラス野郎は、物見か。赤坂は飲食店が多いので、カラスも多い。道路脇の自然ごみも、カラスに突つかれている。
しかし5日に撮り出してから、昨日13日まで、カア、カアという声は聞こえても、カラスの姿は見なかった。猫の野良黒は、追い払った。
いよいよ、巣立ちが、真近いのか。〈ツバメ日記は、これで一区切りをつけます。14日、18時〉<56号>

57号は、前のページの写真だけです。

ツバメ日記(終わり)tales of swallow's family(end)
ツバメは、ひとを識別するらしい。
彼あるいは彼女と僕は、2メートルほどの距離で、一度正面から相対峙している。
2本の脚爪と燕尾の三点で巣に自身を確保し、そのまま正面を向けば親の嘴は、雛の大口に向かう。しかし彼は、半身を開いて嘴を僕に向けた。彼と僕は、長い時間見合った。あるいは、実際は1,2秒ほどだったのかもしれない(三点確保の様子は、前号の写真を見てください)。
確かに彼らから見られ観察された、と僕は今でも、そう感じている。
親ツバメは3羽の子ツバメに、僕のことを、どう伝えたのだろう。
これを推測する手がかりは、ある。
朝、昼、夕方ツバメマンションの庭に僕が在ると、程なく、10分もすると5羽が現れる。まさに嬉々として鳴き声と燕舞を僕に披露し、やがて彼らは、僕を燕舞の中心に据え、すれすれにまで近寄り、離れ、上昇・下降する。5分ほどで、5羽は去る(この5分は、長い。ツバメの燕舞には、何度も出会ってきたが、大体2,3分で終わっていた)。
僕がツバメ屋敷の近くで撮ったので、野良黒やカラスは、近寄れなかった。これは結果論に過ぎない。猫やカラスから守るために、撮ったのではないのだ。
しかし、こうツバメから歓待されると、つい、こちらの頬も、緩んでしまう。
(雑記として日記から漏れたことや未整理のネガなどもあるので、次回に回します)<58号>

ツバメ日記tales of swallow's family

7月12日をもって、脚立に三脚を固定して撮っていたが、これは止めた。後方に下がり、下から見上げることにする。3羽と少ないぶん、また一番子のころより昆虫も多いだろう、3羽の成長にバラツキは、見られない。この頃より、巣の淵に立って、羽ばたく。さらにに、巣の外壁に爪をかけて巣にぶらさがるようにして、羽ばたく。
まだ燕尾を使わない。つまり、2本の脚爪と燕尾で巣に自身を確保する動作は、見られない。これは、成燕に必要な動作ではあっても、雛にはいらない。
まず踏み切りだ。巣から脚をつき離して、飛ぶ。親の鳴き声も、雛の前ではは、鋭い。成燕同士で交わされる普通の鳴き声とは、様変わりしている。
ときどき、6羽飛来。通常は4羽。ときどき、造巣候補地を探す飛び方を、見せる。
17日朝、6羽飛来。壁に沿ってバタバタ飛び、地に降り、壁に蝉のように止まる。不思議だ!あ、そうか、こいうことか。こいつらは、今年の一番子で、まだ家を持っていないのだ。来春の新築予定地を、探しているのだ。いや、もしかしたら誰か人間どもが、巣をこわしてしまったので、代わりの土地、じゃない壁を探しているのか。
ちょっと、待てよ。今の親。これは、どいうことか。春日本に来て、巣がないので、新築するのであれば、これは理解できる。しかし、二番子の時期に巣を作るとは?一番子の卵は生んだけれど、その後、巣を壊されたので、ここに新天地を見つけたということか?


上・巣にぶら下がって羽ばたく子ツバメ
左・体長は成鳥並だが、保温用の白い羽は、まだ産毛。
右・電線は揺れるし、巣のような爪の引っかかりがないので、おっとっと。人が平均台の上でやる動作と同じ。

そうか、そうか。そんなに、ここが気に入ったか、いいぞいいぞ。
だけど、食い物探すのって、大変だぞ。権利金も敷金も家賃もいらネーよ、追い出されねーよ−に、白い・・こも俺が始末してやるからな、食う方は、自分で何とかしろよ。近くに池や神社あるぞ、
何、知ってるのか、この間、雌のローソクトンボ飛んでたぞ、
何、もうガキの口に押し込んだ、
何、俺見てただと、ああそうか、このあいだ、トンボの受け渡しをみせてくれたよな、あん時のトンボは赤だぞ、黄色じゃねーぞ、
何、トンボはトンボだと、そうか、ツバメは、人種差別しねーのか、
それにしても何だな、うんまよそうか、
何、言っちまえだと、なら言うぞ、気い悪くすんなよ、その何だな、下手だったな、
何、何が下手だと、言っていいのか、じゃはっきり言うぞ、トンボだよトンボ、
何、分かっただと、
何、俺が見てるからだと、あのガキそんなこと言ってるのか、そうか、恥ずかしいのか、そうか、大きくなったもんだな、
何、俺の日記読んだ、
何、泥鰌ひげのところ、読んだのか。
何、あのおじちゃん嫌いだと、あのガキそんなこと言ってんのか、
何、見たのか、全部見ただと、いま読んだって言ったじゃねーか
あ、そーか分かった、写真見たのか、何だな、あのガキが大口あけてるところなんざ、可愛いいよな、あんな写真とったのに、あのガキども俺のこと嫌いだって言うのか・・・
何、・・ちの写真も見た、何だ、・・ちじゃ、わかんねーぞ、
あ、分かった、・・このことだな。そんなこと言ったてえ、お前(おめえ)、あのガキどもすぐ落とすじゃねえか、食っちゃ落とし食っちゃ落としじゃねえか、
何、趣味が悪いだと、
何、そんなに人柄を落とすんじゃねえだと。
人はツバメに教わり、でした。お粗末さま。

17日朝10時から10時半ころにかけて、相次いで三羽は飛び立ちました。巣立ったけれど、今現在、親から飛行と昆虫採集の特訓を受けている。

ツバメ日記、時々ずっこけた内容になりました。読んでいただき、ありがとうございました。<59号>〈終わり,31日02時〉

61号 NO.61  ツバメ写真 photos of swallow's family  ツバメ日記 Tales of swallow's family

 新作は準備中です。New pictures which will be taken as soon as possible by the slitt camera.
2002 Copyright,Satoh Toshio   mail totohra@nifty.com