映画「THE BOURNE IDENTITY」(ボーン・アイデンティティー)<2002:アメリカ、ドイツ、チェコ共和国>




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映画「THE BOURNE IDENTITY」

(ボーン・アイデンティティー)

<2002:アメリカ、ドイツ、チェコ共和国>

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toikunの評価: ★★★★
4.0点/5点満点中
主要登場人物 (役名俳優)

記憶を失ったCIAの暗殺者ジェイソン・ボーンマット・デーモン(マット・デイモン)
ジェイソンを助ける女性マリー・ヘレナ・クルーツフランカ・ポテンテ
ジェイソンの上官アレキサンダー・コンクリンクリス・クーパー
ジェイソンを狙う暗殺者”教授”クライヴ・オーウェン(クライブ・オーウェン)
CIA局員ニッキージュリア・スタイルズ(ジュリア・スタイルス)
CIAコンクリンのボス、ウォード・アボットブライアン・コックス
CIAに狙われるウォンボシアドウェール・アキノエ・アグバエ
(アドウェール・アキノエ=アグバエ)

ジェイソンを助けた漁船の乗組員ジャッカルロオリソ・マリア・グェッリーニ
ジャンル: アクション, スリラー
上映時間: 119分
アカデミー賞(オスカー)結果:
受賞: なし
ノミネート: なし
<スタッフ>
製作: Doug Liman, Patrick Crowley, Richard N. Gladstein
監督: Doug Liman
脚本: Tony Gilroy, William Blake Herron
撮影: Oliver Wood
音楽: John Powell
出演(キャスト) Matt Damon, Franka Potente, Chris Cooper, Clive Owen, Brian Cox, Adewale Akinnuoye-Agbaje, Gabriel Mann, Walton Goggins, Josh Hamilton
<感想>(レビュー,批評,評論,解説)はクリック
<ストーリー>(あらすじ,内容,ネタバレ)

 マルセイユの南を下ること100キロの地中海。漁船の乗組員達が、海水に漂う瀕死の男を見つけ引き上げた。 乗組員のジャッカルロは、男の背中から銃弾、そして尻から銀行の口座番号を映すものを取り出した。

 目覚めた男は記憶を失っていた。ジャッカルロから、事の経緯を話され、 また、自分から取り出されたチューリッヒ銀行の口座番号も教えられた男。 彼は漁船が港に着くと、ジャッカルロからスイスまでの路銀をもらい、 自分の”アイデンティティー”を取り戻すためにスイスへと向かった。

 スイスに到着した男。疲れたためにベンチで横になっていた。 そこに警官がやってきて、身分証の提示を求められた。男は咄嗟に、卓越した体術で警官を倒してしまった。 夜が明けて男はチューリッヒ銀行へとやってきた。そして口座番号を呈示すると、貸金庫の置かれる場所へ通された。 貸金庫のパスポートから、自分の名前がジェイソン・ボーンである事、またアメリカ人である事が分かった。 そして自宅がパリにある事も。 しかし貸金庫には、他にも別名のパスポートが数冊、各国の紙幣での大金、そして銃までも入っていた。 ジェイソンは、銃以外の全てをごみ箱の袋に入れ、それをバッグとして手に持ち、銀行を後にした。

 ジェイソンはスイスのアメリカ領事館へと向かった。警官をノしてしまった自分の安全のために。 しかし、領事館の中で列に並んで、その後歩くと、手を挙げるようにと警備のものから声をかけられてしまった。 ジェイソンは又しても、身体が覚えていた体術で警備員をノして、人でごった返す領事館は大騒ぎ、 ジェイソンは領事館の中を駆けめぐる。彼を追う、警備員達。辛くもジェイソンは領事館を脱出した。

 ジェイソンは、領事館で見かけた女性マリーに声をかけた。ヨーロッパに住む彼女は金がなく困っていたのだ。 その話を領事館で聞いていたジェイソンは、1万ドルを渡して、パリまで彼女の車で連れて行くように頼んだ。 ジェイソンが警察に追われている身という事を察知したマリーだったが、金には換えられず、彼を車に乗せた。

 一方、アメリカのCIAの動きが慌ただしかった。それは、”ジェイソン・ボーンの事”だった。 彼が銀行に現れた事を知った上層部のコンクリンは、ジェイソンの行方を追った。 実はジェイソンは、CIAの局員であった。 CIAの内情を暴露するという元権力者のウォンボシ暗殺の命を受けていたが、失敗したジェイソンだった。

 ジェイソンはマリーにパリへと送ってもらった。 金を渡して別れかと思われたが、ジェイソンの身を案じたマリーは、彼と一緒に彼の家へと着いた。 ジェイソンは自宅に着いたものの、記憶は戻らない。 だが身近にあるものから船舶関係の仕事に就いていたと判断した。 また、自宅の電話のダイヤル履歴から、ホテルに電話をかけるジェイソン。 パスポートにあった自分の別名”ジョン・マイケル・ケイン”の事を従業員に尋ねたが、 ”ジョンは死んだ”という事だけが分かるのであった。 そこへ、コンクリンが送り込んだCIAの暗殺者が、ウォンボシ暗殺をしくじったジェイソンを殺しに現れた。 ジェイソンは何とかその男の自由を奪い、何故自分を狙うのかを聞こうとしたものの、 男はマンションのベランダから外へ飛び降り、死んでしまった。

 CIAは各国の情報網に侵入して、ジェイソンの事のみならず、マリーの顔も得て、彼女の素性も明らかにしていた。 暗殺者が持っていた写真で自分の身を恐れたマリーを外に連れ出し、騒ぎになった自宅を離れるジェイソン。

 ジェイソンはマリーに、自分と一緒に逃げるか、それとも自分と別れるかを聞いた。 マリーは、一緒に逃げる事を選択した。

 CIAはパリの警察にジェイソンとマリーの指名手配をかける。 車で逃げるところを警察に追われるジェイソンとマリーだが、何とか逃げ切る2人。ナンバーの割れた車を棄てる。 そして宿でマリーの髪の毛を切り、少しでも素性を分からなくさせるようにした。

 一方、CIAが命を狙ったウォンボシは、自分を狙ったジェイソンの死亡を確かめようと死体安置所に行ったが、 顔から、CIAが用意した別人の死体だとバレてしまった。CIAはウォンボシ暗殺のために、”教授”に声をかけた。 ジェイソン暗殺のために動いていた”教授”は、その過程でウォンボシ暗殺を成し遂げた。

 ジェイソンは、別名で自分が泊まっていたホテルに手がかりを求めた。 マリーの手柄もあり、”記憶があった頃の自分”が電話をかけていた先が分かるジェイソン。 しらみつぶしに当たるジェイソン。その手がかりの中、そして”自分の死体安置所”の訪問記録から ウォンボシの名を得るジェイソン。

 そして全ての”結果の方向性”から、自分が暗殺者である事を覚るジェイソン。 彼への包囲網は確実に狭まっていたが、マリーは義理の弟イーモンの家を訪ねた。

 一晩の束の間の休息…だが、次の日には”教授”が迫っていた。 それを感じたジェイソンは、イーモン達に地下室に隠れるように言った。 ライフルで狙う”教授”から逃げるように外に出て、逆に追いつめるジェイソン。 そしてジェイソンは”教授”から”トレッドストーン”という言葉だけを聞き、”教授”は息絶えた。

 ジェイソンは、マリーに、イーモンと一緒に逃げるように言った。 そして”教授”が持っていた携帯で、自分を狙うコンクリンに電話をした。パリで会おうと。

 パリ。コンクリンは現れたが、周りにはCIA局員が居た。 1人で会う約束を反故にしたコンクリンを見ていたジェイソンは会う事を止めた。そしてパリのアジトを突き止める。 コンクリンは証拠隠滅のためにアジトを引き払おうとしていた。そこにジェイソンは侵入した。 そして、忘れていた記憶を断片的ながら思い出すジェイソン。 暗殺しようとしたウォンボシが子供と一緒にいたために殺せず、逆に隙を突かれて撃たれて海に棄てられた事、 また”トレッドストーン”というのがCIAの作戦名で、大金で暗殺者育成をすると言う事も分かった。 自分を狙う事を止めるようにコンクリンに言うジェイソン。 だがジェイソンは応じない。そこへコンクリンの部下達が現れ、ジェイソンの危機! しかしジェイソンは自分の技術で何とかその場を逃げ切って、コンクリンの前から姿を消すのであった。

 そして、コンクリンはトレッドストーン作戦の失敗の責任により、 ボスのアボットの部下の手によって息絶えるのであった。

 マリーがジェイソンの元から去った日から幾日かの日が過ぎていた。海辺で店を営むマリーの姿があった。 そこへジェイソンは現れた。抱き合う2人が居た。
<ストーリー>(あらすじ,内容,ネタバレ)はクリック
<感想>(レビュー,批評,評論,解説)

 ロバート・ラドラム(Robert Ludlum)の非常に評価の高い原作本「暗殺者」を映画化した本作、 「スウィンガーズ」などのダグ・リーマンが 監督、「オーシャンズ11」などの「オーシャンズ」シリーズなどの マット・デーモンが主演したアクション・スリラー。後にシリーズ化され、 2004年に「ボーン・スプレマシー」が 作られ、2007年11月に「ボーン・アルティメイタム」が 日本でも封切られるという、マット・デーモンにとっての代表作になった。 デーモンが記憶を無くしたCIAの凄腕エージェントであるジェイソン・ボーンを演じる。 他にフランカ・ポテンテがジェイソンを助けるマリー役で好演、 「ベント/堕ちた饗宴」で注目されたクライヴ・オーウェンが出番が少ないが大きな印象を残す殺し屋の ”教授”役、また「アメリカン・ビューティー」などの クリス・クーパーがCIAの黒幕コンクリンを演じている。

 原題を訳すれば、”ボーンであること”となろうか、それとも”ボーンの正体”か、 ただ純粋に物語に引き込まれる展開・演出・演技、なんという秀作なスリラーであろうか。 脚本の妙と言うべきか、演出の巧さと言うべきか、俳優達の素晴らしさと言うべきか。 スリラーというジャンルながら”粋”と表現するのが適当ではないかとtoikun個人的に思ってしまう。

 そして見終わった後のエンドロールでの楽曲『Extream Ways』の良さ。余韻を損なうことなく味わう事ができる。 3曲目のサントラではあるが、こちらの10曲目、RealPlayerで 視聴できる。1作目のサントラには未収録であるようだ。

 行き着くところ、”全て良い!”であるが、CIAの陰謀論を巧く描けているのが一番かな。

 こんな手に汗を握るスリラーではあるが、マリーがホテルに行き、 そのマリーに連絡を取るためにジェイソンが公衆電話から電話をかけ、そこへマリーが現れ、 ジェイソンが呆気にとられるところに、ピンポイントのコメディ・エッセンスを感じ、笑ってしまった。 後に「Mr.&Mrs.スミス」を 監督したダグ・リーマンらしさが感じられた場面であった。

 なお、このページで3作目で ある「ボーン・アルティメイタム」を 紹介している。

2007.10.14
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