映画「THE NEGOTIATOR」(交渉人)<1998:ドイツ、アメリカ>




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映画「THE NEGOTIATOR」

(交渉人)

<1998:ドイツ、アメリカ>

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toikunの評価: ★★★★★
5.0点/5点満点中
主要登場人物 (役名俳優)

疑われた交渉人ダニー・ローマンサミュエル・L・ジャクスン(サミュエル・L・ジャクソン)
交渉人クリス・セイビアンケヴィン・スペーシー
(ケビン・-)(-・スペイシー)

警察内部調査課ニーバウムJ・T・ウォルシュ
フロスト巡査ロン・リフキン
たれ込み屋ルーディポール・ジャマッティ
ニーバウムの秘書マギーシオバン・ファロン
署長アル・トラヴィスジョン・スペンサー
SWAT隊隊長ベック巡査デーヴィッド・モース(デーヴィット・-)
(デヴィッド・-)(デヴィット・-)

ジャンル: サスペンス, アクション, 犯罪もの
上映時間: 139分
アカデミー賞(オスカー)結果:
受賞: なし
ノミネート: なし
<スタッフ>
製作: David Hoberman, Arnon Milchan
監督: F. Gary Gray
脚本: James DeMonaco, Kevin Fox
撮影: Russell Carpenter
音楽: Graeme Revell
出演(キャスト) Samuel L. Jackson, Kevin Spacey, David Morse, Ron Rifkin, John Spencer, J.T. Walsh, Siobhan Fallon, Paul Giamatti, Regina Taylor
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<ストーリー>(あらすじ,内容,ネタバレ)

 人質を取って立てこもった犯人を説得する”交渉人”。そのダニー・ローマンは数々の実績を残してきた。 その彼が相棒のネイサンから年金基金の横領について相談を受ける。ネイサンは友人のある内定捜査をしていた 男から、基金が横領され内務調査も一部かんでいるらしく、どうしたらいいかというのを相談された。 で、基金の役員であるダニーに何か知らないかを聞いてきたのだ。

 ある夜、ネイサンに呼び出され待ち合わせ場所に行ってみるとネイサンは死んでいた。 ちょうどそこにたぶん犯人に呼ばれたであろう、警察がすぐにやってきた。 そこでは逮捕は免れたが、内務調査に呼ばれ仲間からも疑われてしまう。 親友だったネイサンの妻からもひどい言葉を浴びせられ信じられるのは妻のカレンしかいなかった。 疑われているばかりではあれだと、疑わしい内務調査のニーバウムの所に話を聞きに行く。 が、そこでのやりとりで成り行きからニーバウムと、彼の秘書のマギー、たれ込み屋のルーディ、そして 10年来のつきあいのフロストを人質にとって立てこもることになってしまう。

 ダニーの立てこもったビルはかつての同僚達によって包囲される。 ダニーは彼と同じくらい有能な交渉人のクリス・セイビアンを呼ぶように要求する。 身内に犯人がいる可能性があるために、赤の他人のセイビアンに頼るしかないのだ。 彼にネイサンが示唆していた”内定者”を探して犯人を見つけろと要求する。8時間以内に探さなければ 1時間ごとに1人殺していくと。セイビアンはビルに上がり直接交渉に行く。 が、事件を仕切っている署長のトラヴィスがその隙をついて突入してきたために、 交渉は巧くいかないまま引き返した。ダニーはその際撃たれるが軽傷ですみ、突入してきた2人のSWAT隊を捕らえる。 本部に戻ってきたセイビアンは勝手に突入したことを怒る。そして指揮権を与えてくれなければ降りると 署長に言う。そして指揮権を得る。

 ダニーは自分が本気であることを示すために、とらえたSWAT隊の1人を連れ出す。そして銃声が響く…。 セイビアンは彼が本気だと知る。今まで人質を無事に解放することだけを考えていた彼も真相を追うべく動き出す。 そして、もう一度ダニーに直接交渉しに行ってフロストを解放させる。 ダニーから、ネイサンの妻から話を聞くように言われたセイビアン。そして、内定者を連れてくる。 が、その内定者は偽物で、セイビアンがどちらがウソをついているのか見極めるためにしたことなのだ。 ダニーは偽物だと見破った。しかも、ニーバウムのコンピュータから内定者はネイサン自身だと知る。 そして、ニーバウムをはめて3人の事件に関わっている刑事の名を聞き出すことに成功した。 だがまだ主犯格の人間がいるらしい。そう思った矢先、SWAT隊の一部が突入してきてニーバウムは 殺されてしまう。事故ではなく、明らかにニーバウムを狙ったものだった。ダニーの必死の応戦でSWAT隊は 退く。自分が離れているときの出来事に憤慨するセイビアン。警察内部のゴタゴタを見ていたFBIが 介入してきて、FBIが仕切る事になった。そしてセイビアンは指揮権を剥奪される。 FBIは交渉にはいっさい応じず、人質を全員解放しなければ即刻突入すると最後通牒を突きつける。 セイビアンはダニーに会いに行く。そこでダニーは例の捕らえたSWAT隊の一人が無事であることを知り、 ダニーの無実を確信する。

 突入してきたFBIから逃れたダニーはセイビアンの手を借りてニーバウムの家に行く。 そこには確固たる証拠があると確信しているのだ。しかし家に着くが証拠が出てこない。 ちょうどそこに名前の出た例の刑事3人がやってくる。彼らを”喋らせ”様とするが巧くいかないダニー。 なんとそこへやってきたのはフロストだった。彼がダニーを説得しに来たのだ。 セイビアンは彼が事件の主犯格だと確信。ダニーと一緒に彼の前に出る。そして、ダニーを撃つセイビアン。 彼はフロストに事件の口止め料のための金を要求する。そして交渉成立。

 フロストが外に出るとそこには警察が待っていた。事件は終わったと告げるフロスト。 が、彼の後ろからセイビアンはダニーと一緒に出てきた。あの交渉の会話は全て無線で流れていたのだ。 最初からフロストをはめるためにわざとダニーを撃って死んだと思わせて金の交渉をしたのだ。 フロストや刑事3人は逮捕され、濡れ衣をはらしたダニー。セイビアンとの男の絆が出来る。 そして最愛の妻とともに救急車に乗り込むのだった。
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<感想>(レビュー,批評,評論,解説)

 サミュエル・L・ジャクスンとケヴィン・スペーシー共演の秀作サスペンス。 ジャクスンが濡れ衣を着せられた男ダニーを、スペーシーが凄腕の交渉人セイビアンを演じる。 他にSWAT隊の隊長にデーヴィッド・モース、 署長アル・トラヴィス役に「ザ・ロック」の ジョン・スペンサー、そしてニーバウム役にJ・T・ウォルシュ。

 いやはや極上のサスペンス。極上も極上、極めてるって感じ。2人の男の息詰まる頭脳合戦とだましのテク。 見るものを引きつけて話さない展開。ピリピリ感が転じてラストのあっと思わせるのはすごいと言うしかない。 ダニーの運の良さというかオールマイティぶりが気になると言えばなるかも知れないがそれはご愛敬といえる。

 オスカーノミニーのジャクスンにオスカーウイナーのスペーシーの見るものがすごいと思う演技力を 存分に発揮して見せてくれる。特にスペーシーはすげーすげーとしか言えないほどかっこいいのだ。 こういう人はもう超貴重だ。テレ朝の情報番組「あしたまにあーな」のナレーションの濱田マリさん曰く、 「地味やなー」。そう、スターではないがいぶし銀な2人なのである。

 人質を取ることしか手段のなくなった人質交渉人の姿を、思いを感じて欲しい。 そして、どちらを信じればいいのか、 何が確信を持って言えるのかを調べるもう一人の交渉人の”頭”に思いを巡らして欲しい。

 なお、この映画は1998年2月27日に亡くなったJ・T・ウォルシュに捧げられている。 数々の作品を脇役として支えてきた彼のご冥福をお祈りしたい。

2000.01.04
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